いやどうだね、 ホームズ。 |
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いいのかこれで。 |
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解決に至る道すじを見せるのが ミステリじゃないのかね、ホームズ。 |
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君の幸せの概念が |
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なんだマイホーム主義者ぶって。 | |||
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ツカダ? | |||
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そ、そうなのかい。
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はあ… |
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…いくらもらったんだい。 ツカダから。 |
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純粋なる好意でえ? |
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…ツカダの人間も 気持ち悪がってるんじゃないか? |
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だから気持ち悪いって。 | ||
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ああ、バスカヴィル家が 報酬として送ってきたあれか。 腐るほどあるよ。 |
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いいかげん飽きないか? 一ヶ月近くあればっかり 食ってるんじゃ。 |
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とたとたとた。 ホームズさんホームズさん。 はいなんのようですか、 ホームズさんホームズさん。 |
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はいはいはい わかりましたわかりました。 ホームズさんホームズさん。 とたとたとた。 |
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…いや、一ヶ月前に 腐るほどもらったエビじゃ なかったか? |
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あの頃は 新鮮だったからなあ…。 |
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そりゃ冷蔵技術も冷凍技術も ぜんぜん発達していない19世紀のロンドン だからなあ…。 |
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モ、モリアーティ教授? |
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…て、いうか、
モリアーティ教授を味わったことが あるのかい、ホームズ…。 |
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いや、やっぱりいい。 話さないでくれ。 |
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聞きたくない聞きたくない。 あー気持ち悪い。 |
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それも十分気持ち悪いわっ! …うっ!げっ、げえっげぇっ! |
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とたとたとた。 ホームズさんホームズさん。 エビが炒めあがりましたよ。 ホームズさんホームズさん。 |
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な、なんかものすごいにおいがすると |
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…うう… すっかりもとのエビの存在が何か わからなくなってしまったようだな…。 なんというか…。 |
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と、言うか産業廃棄物 |
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はいはいはい。 |
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…なんだい。 | ||
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いやだよ。 |
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い、嫌だっ!! |
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嫌だっ! そんな地獄のようなにおいに 近づくのはっ! |
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やっとか。 普通ならもう少し早く症状が出るよなあ。 一ヶ月も腐ったエビ食ってたら。 |
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またツカダかよっ! |
無事解決!次回のシャーロック・ホームズの活躍をお楽しみに!