ひよすちゃんたびにっき。1
広島県長種島(つづき)
寺から広島風お好み焼きの接待を受ける。
こんなにこゆいものを出していいのか。
とも思う。チーズはどうした。

曼荼羅と広島風お好み焼き。これもひとつの宇宙か。

夕暮れの町角。

下山するとすっかり日も暮れている。
伝統食である鉢きりそばが家々の軒下に
干されている。
これがここ数百年の間続いてきた、
この島の風景なのであろう。

鉢きりそばは、漁師の妻が内職で作った
のが発祥とされる。山菜を練りこんだそばに
瀬戸内海産の新鮮な海の幸からとった
出汁のつゆ。
慣れない人にはその強烈な生臭さが
敬遠されるが、一度慣れるとその味のとりこに
なってしまうという。

鉢きりそば。藤原純友が食べた際、手にした刀で鉢を
たたききったという伝説がある。

双子の食堂の店員。たいへん親切。
うん生臭い。
ああ生臭い。
生臭い。

とても生臭い。
ちょっと生臭すぎるのではないか。
お前達も慣れとらんのかっ!
所詮人情などというのはこの程度か。

今となってはすっかり印象も違う。
まったくなんという嫌な島だ。
この手記を読んだ方はこんな島には
いかないことを強くおすすめする。
といっても連絡船は謎の巨大網に
沈められたので行こうと思っても行けないが。
帰ろうとしても帰れないが。

瀬戸内海大決戦と私。
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しゅうかんうぇぶまがじん
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