ふたご1  「ヤー!つかめば直径ー!」

ふたご2  「熟練した職人はさわった感触でミクロン以下の測定ができるといいます。」

ふたご1  「日本もつらいけど、バチカンもつらいのよ。」

ふたご2  「なんですか。」

ふたご1  「ローマ法王庁が、法王のロシア訪問をロシア正教会総主教のアレクシー2世に打診したところ、拒否されてしまったそうです。」

ふたご2  「ローマ法王はイスラム圏にだっていけるのに、同じキリスト教のロシア正教会にも行けないのですか。」

ふたご1  「1054年のローマカトリック教会とギリシア正教会の分裂以来、ロシア正教を含める正教会系とローマカトリック系は激しい対立を繰り広げてきましたからね。ですからキリスト生誕2000年を経た現在も両教会の対立は解けていないのです。「みんなでおててをつないでニコニコなかよく」というキリストの教えがあるにもかかわらず…。」

ふたご2  「キリストがそんな保育園の先生みたいな言い方したかどうかは知らんけどね。」

ふたご1  「ここはひとつ、第三者である仏教徒が何とかしてあげようではないですか。」

ふたご2  「いらんお世話だとは思うが。」

ふたご1  「1000年も仲たがいしているわけですから、いまさら仲直りというのも照れくさいですよね。」

ふたご2  「照れくささのレベルではないと思うが。」

ふたご1  「ですからね、ここで必要なのは共通の敵ですよ。」

ふたご2  「共通の敵…って。」

ふたご1  「突然!バルカン半島に巨大な悪のロボットが現れた!
ギリシア正教会総主教  「くっ、なんてやつだ、われわれ正教会の力では歯が立たない!」
セルビア正教会総主教  「くっそう、こんな時に、ローマ法王がいれば…。」
ロシア正教会総主教   「セルビア!それは言うな!あいつは…もういないんだ!俺たちの力だけで、なんとかするんだ!」
ブルガリア正教会総主教 「わ、わかったよ、ロシア!でも、このままじゃ…!」
ロシア正教会総主教   「く…ダメか!!」
その時!悪のロボットの首にどこからともなく飛んできた十字架が突き刺さった!
その破壊力に苦しんた悪のロボットはエーゲ海に消えていった・…。
セルビア正教会総主教  「た、助かった…!でも、あの十字架は一体…!?」
ブルガリア正教会総主教  「み、見ろ、あの十字架、横の部分が縦の部分に比べて短い!」
ギリシア正教会総主教   「と、いうことは…!」
みんなが一斉にローマのほうを見ると、そこには青ずくめの老人の姿が!
セルビア正教会総主教  「ロ、ローマ法王!来てくれたんだね!」
ローマ法王         「フッ、カン違いするなよ、別にお前らを助けたわけじゃない…。俺は俺の教義で動いたまでさ!」
ロシア正教会総主教   「ふっ、あいつらしいや!」
ロアチアク正教会総主教 「おーい!みんな、たいへんだ!フィンランドに敵の悪ロボットが!」
ロシア正教会総主教   「なにっ!よし、みんな行くぞ!」
ブルガリア正教総主教   「あっ!ローマ法王がいないっ!」
ロシア正教会総主教   「心配するな!あいつは…きっときてくれる!」
というふうな展開でやね。 」

ふたご2  「ローマ法王、わざわざブルーに。」

ふたご1  「さ、我々は悪の仏教ロボット「ヤクシニョライーゼ」の製造にかかりましょう。」

ふたご2  「仏教徒もたいへんやね。」

ふたご1  「中国政府も台湾の陳水扁総統の訪問を受け入れないということなので、ここは我々日本人が…。」

ふたご2  「悪の日本ロボット「アヤマッターレキシニンシキ」を作れというのかっ!」

ふたご1  「以前韓国の500ウォン硬貨を500円硬貨に擬装して自動販売機で使うという事件がありましたが、ヨーロッパの2ユーロ硬貨とタイの10バーツ硬貨も似ているため、ヨーロッパで同様の事件がおきているそうです。」

ふたご2  「なるほどねえ。世界のどこかに似ている貨幣はあるもんでしょうからねえ。」

ふたご1  「自動販売機に使うのですから、形と重さで個性をもつということは貨幣には大事なことです。その意味で先行の貨幣に似てしまった2ユーロ硬貨は負けといっても過言ではないでしょう。」

ふたご2  「まあそうだね。こんなに早く発見されるようでは負けですね。」

ふたご1  「これから偽造や悪用を防ぐにはできるだけ大きさや重さがわからないようにすることが、勝ち硬貨を作るためには必要なのです。」

ふたご2  「わからないようにって、そんなもん計ったらわかるやろ。」

ふたご1  「わからないようにするには定規やはかりで計れないようにすればよいのですよ。」

ふたご2  「そんなもんどうやったって計れるやろ。」

ふたご1  「たとえば数万度の高温にすれば計りなぞは溶けてしまってはかれませんしね。」

ふたご2  「つかえるかそんな熱い貨幣。だいたいどうやって熱くするんだ。」

ふたご1   「それはやはり、敵の悪ロボットに負けないという、貨幣自身の心の強化でですね…」

ふたご2  「総主教と法王にまかせとけっ!」

ふたご1  「タイの第一党「愛国党」と与党第三党「新希望党」が合併するそうです。」

ふたご2  「ふーん。」

ふたご1  「合併後の党名は「愛・そして希望…国の運命をかけた壮大な男と女のロマン!タイの宝石・バンコクで繰り広げられるポリティカル・パーティ!」になりました。」

ふたご2  「なってねえよ。」

ふたご1  「でも党名にこういうふうにみみざわりのいい言葉を使う風潮は何とかしたいものです。すごく一般的な言葉を使って、党の政策から受ける印象をよくしようというのは問題です。そのうち政治家個人の名前も「清廉潔白」や「ちょーいい人」や「白い歯がキラリ」とかになりますよ。」

ふたご2  「まあ、なんとなくさわやかそうやけども。」

ふたご1  「こんな風潮を防ぐためにはもっと剛直な党名が必要です。」

ふたご2  「じゃあ政策とかを党名につけますか。」

ふたご1  「それは「福祉党」や「緑の党」みたいに重点をおく政策が決まっている党ならいいですけどもね、政策運営をするようなさまざまな政策をとっていかなければならない政党には向きません。もっと違った方面で党名をつけたほうがいいんではないですか。」

ふたご2  「じゃあたとえば日本の自民党なんかはどんな党名にしたらいいんですか。」

ふたご1  「東京都千代田区永田町1−11−23党。」

ふたご2  「自民党本部の住所やないかい!」

ふたご1  「これなら、党がどの地点に立脚して政治を行おうとしているのかがよくわかります。」

ふたご2  「場所だけや!」

ふたご1  「小泉首相は東京都千代田区永田町1−11−23党内の反対勢力と調整をしながら、東京都新宿区南元町17公明会館党や東京都千代田区平河町2-7-5党との連立を保持しながら、東京都千代田区永田町1−11−1党や東京都港区赤坂2−2−12党や東京都千代田区永田町1-8-1党や東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7党と対決して国会を乗り切らなくてはならないのです。」

ふたご2  「もう何がなにやら。」

 

2月1日、東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7党は新党ビル建設のため名称変更も。


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