ふたご1 「猫にもスパゲティを食わせる国、それがイタリア。」
ふたご2 「まあ主食やからね。」
ふたご1 「宇宙の色はどんな色でしょう。」
ふたご2 「それはやっぱり黒っぽいという感じでしょう。」
ふたご1 「ぶっぶー。はっずれー。」
ふたご2 「はずれかあー。」
ふたご1 「正解はうすいベージュでした。米ジョンズ・ホプキンズ大のグループが発表した、宇宙に存在する可視光線の波長を平均すると薄いベージュになるということなのでしたー。」
ふたご2 「くっそー。って、なんか意味はあるんですか。宇宙のすべての色を平均化して。」
ふたご1 「これはですね、宇宙では暗闇よりも星などの光るものの割合が多いということがわかるのです。つまり宇宙は君が思っているほど暗いところではないよ。ということなのですよ。」
ふたご2 「はあ。」
ふたご1 「ですから君も悲観することはありません。宇宙だってあんなに明るいじゃありませんか。」
ふたご2 「いえ、別に悲観してはいませんが。」
ふたご1 「失業率が高かったって、不景気だって、テレビのバラエティー番組が対決や勝負やドキュメンタリー風ばかりだって、ブラジルの男性が腹筋11万回をしたって、宇宙はあんなに明るいじゃない。暗くなんかないじゃない。」
ふたご2 「なぜそれがなぐさめになるのかまったくわかりませんが。」
ふたご1 「この世は暗闇などではありませんよ。うすいベージュなのですよ。ものすごくミルクの多いコーヒー牛乳なのですよ。古い文庫本の紙なのですよ。ニューソフトゴム管なのですよ。そう思うと、ちっぽけななやみなんかすべてふっとぶではありませんか。」
ふたご2 「いや、ぜんぜん宇宙の壮大さとか神秘を感じませんが。」
ふたご1 「宇宙はうすい八十八歳なのですよ。」
ふたご2 「どんな風にして殴ってもらいたいのだお前は。」
ふたご1 「第二もーん!」
ふたご2 「何でクイズ形式なのだ。」
ふたご1 「3月3日と言えばひな祭りですが、グレ…おおっと!早いですね。さあ正解をどうぞ!」
ふたご2 「押してないって!」
ふたご1 「ぶぶー。不正解です。まったくもっておっちょこちょいさんですね。」
ふたご2 「押してないというのに。」
ふたご1 「正解は、「今年隅田川で流された流し雛は水にとける流し雛」でしたー。」
ふたご2 「そもそも問題がわからんわ。」
ふたご1 「本来ひな祭りというのは体の病気やけがれを人形にうつして、川などに流して清めるというものだったのです。」
ふたご2 「そうですか。」
ふたご1 「おかげで海は病気やけがれだらけでした。」
ふたご2 「まあ塩水で消毒されるかもしれんし。」
ふたご1 「しかし昭和期になると流し雛は川の途中でとまったりして汚染の原因ともなったのです。そのため流し雛の伝統は徐々に消えつつありました。」
ふたご2 「それで水にとける流し雛ができたのですね。」
ふたご1 「これで下流の人の迷惑にならずに毎日好きなときに好きなだけ流し雛ができるね!」
ふたご2 「まあそんだけ流し雛マニアならいいでしょうが。」
ふたご1 「こういうのはどんどんいろんなものができるといいですね。」
ふたご2 「できますか。いろんなものが。」
ふたご1 「たとえば宇宙に行くととけるロケットとか。打ち上げ放題ですね。」
ふたご2 「ロケットは宇宙に行ってからが勝負やのにとけてどうする。」
ふたご1 「国会に行くととける国会議員とか。選挙し放題ですね。」
ふたご2 「なんだか風刺っぽくも感じられそうな、そうでもないような。」
ふたご1 「胃に行くととける焼肉とかね。食べ放題ですね。」
ふたご2 「それは普通の焼肉食べ放題。」
ふたご1 「ラスとクイーズ!!マイクロソフトと日本ヒューレット・パッカードが、ドメスティックバイオレンスの被害を受けた女性のために支援のプログラムを開始いたします!」
ふたご2 「はあ、それで。」
ふたご1 「いったいどういう支援をするのでしょー――――――かっ!」
ふたご2 「それはパソコンやインターネットを使って支援のネットワークをつくれるようにやね。」
ふたご1 「ぶ――――――――――――――――――――――――!!正解は、ディスプレイキーボードやマウスを使ったパソコン拳を伝授して、暴力夫などに勝てるようにするので―っす!」
ふたご2 「暴力では何も解決しないぞっ!!」
3月8日、室町時代前期の商人、肥富(こいずみ)。