ふたご1  「ああっ!ワールドカップブームに乗り遅れた!」

ふたご2  「乗り遅れもはなはだしいね。」

ふたご1  「ハンガリーのメジエシー首相が過去に秘密警察の防諜活動に従事していたと認めたそうです。」

ふたご2  「秘密警察ですか。ということはスパイですか。」

ふたご1  「まあスパイ対策をするほうだったのでしょうが、ハンガリーの秘密警察AVOはソ連のKGB、東独のシュタージと並んでおそれられていたところですから、メジエシー首相もあるいはその一員だとしたらおそろしいことですね。」

ふたご2  「そうですね。過去に何をしたかというところが問題なのですね。」

ふたご1  「いえ、そんなことではありません。」

ふたご2  「ちがうんかい。」

ふたご1  「たとえば、ハンガリーが外国と条約を結ぶようなことがあったとします。」

ふたご2  「まあ首相ですから。その際に不都合が。」

ふたご1  「はい。条約の調印式が行われ、署名された時に!」

ふたご2  「ほお!」

ふたご1  「記念写真撮影がメジエシー首相のネクタイピンの隠しカメラで行われることになってしまうのです!」

ふたご2  「スパイやからって隠しカメラで行うか!」

ふたご1  「しかも条約文が水に溶けるスパイ用紙!」

ふたご2  「ああ、それはちょっと困りますね。」

ふたご1  「お風呂で読めませんからね。」

ふたご2  「国と国の条約を風呂で読むな。」

ふたご1  「スパイ…それは非情の世界…。」

ふたご2  「違うなあ。」

ふたご1  「アメリカで一番汗をかきやすい都市はテキサス州のサンアントニオだということがわかりました。」

ふたご2  「いやな都市ですね。」

ふたご1  「暑苦しく湿っぽいのでしょう。」

ふたご2  「そうだねえ。」

ふたご1  「全身これ無駄毛の筋骨隆々の男達が、よってたかって湿っぽい話をする街――サンアントニオ。」

ふたご2  「そんなこの世の終末点のような町ではないと思うが。」

ふたご1   「サンアントニオでは蛭子能収ランドをつくって町おこしをはかっているそうです。」

ふたご2  「はからんでしょう。」

ふたご1  「鈴木宗男さんの辞職勧告決議を採決方法について与野党で協議している待ち時間の間に、鳩山邦夫委員長が与党委員と酒を飲んでいたということで、野党の人たちがプンプンだそうです。」

ふたご2  「まあ野党というのはプンプンなものですが。」

ふたご1  「自分たちだけ酒飲むなんてずるいや!」

ふたご2  「いや、そういうわけでプンプンなのではないとおもいますが。」

ふたご1  「知っていますか?国会議事堂の地下は地震対策のために水がはってあるのですよ。」

ふたご2  「はあそうなんですか。」

ふたご1  「国会議事堂は1936年に完成して以来70年近く国政の中心でありつづけました。」

ふたご2  「はあ。」

ふたご1  「たくさんの帝国議会議員や国会議員達やその他さまざまな人がやってきて議論を戦わせたものです。」

ふたご2  「はい。」

ふたご1  「その議論からにじみ出る議論汁や議員達から出る議員汁が地下のプールにたまり、醗酵して国会酒に…。」

ふたご2  「なんなんだ議員汁。」

ふたご1  「鳩山邦夫さんが飲んでいたのはその国会酒なのですね。この酒を飲めるのは与党の議員のみなので、みな政権をとって与党になりたがるのです。」

ふたご2  「いやだそんな気持ちの悪いの飲むの。」

ふたご1  「実は知り合いの知り合いに頼んで飲ませてもらったのですが、これがまた実にフルーティー。」

ふたご2  「どっからフルーティーさが出てくるのだ。」

ふたご1  「まあ衆参両院議員のうちの誰かがフルーティーなのでしょうなあ。」

ふたご2  「誰かがなのか。」

ふたご1  「どうですか、ひとつ、はとバスの国会議員味くらべツアーに参加してみませんか。スプーンは持参してくださいね。」

ふたご2  「お断りだ!」

 

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