ふたご2 「誰もカマキリの意見なんか聞いてませんよ。」
ふたご1 「国体の行進表彰が廃止されることになったそうです。」
ふたご2 「行進表彰ですか。」
ふたご1 「開会式の入場の時の行進の美しさを審査して表彰するのです。」
ふたご2 「そんなところまで競っていたのですか。国体は。」
ふたご1 「全国の行進ファンにとっては残念な結果となりましたね。」
ふたご2 「なんだかいやなファンだなあ。」
ふたご1 「まあ国体はやっぱり世界の大会であるオリンピックやワールドカップや福岡国際柔道選手権に比べたら地味なもんですよ。だから普通の競技だけだと観客が少ないんですね。ですから少しでも競技の種類を多くして観客を集めないといけないのです。」
ふたご2 「まあ行進マニアを集めるのはどうかとおもいますが。」
ふたご1 「ですから国体は一挙一動一投足すべて競技。観客の注目の的なのです。」ふたご2 「そうなんですか。」
ふたご1 「たとえば試合中のスポーツドリンク。このうまさを競います。昨年度の優勝は柳川風明太梅が枝ドリンクの福岡県でした。」
ふたご2 「ドリンクは柳川風にするなよ。」
ふたご1 「さらに試合までの空き時間のベスト暇つぶし。昨年度の優勝はトランプで京都タワーを作った京都府が。」
ふたご2 「京都なら金閣寺とか他にいくらでも作るものがあっただろうに。」
ふたご1 「そして最後の大勝負!表彰式!」
ふたご2 「は?」
ふたご1 「いかにして他県の勝利をそねむか、またはスポーツマンシップでまるだしでほめたたえるか、攻め方はあなたの県次第!」
ふたご2 「審査基準くらいハッキリしてもらわないと…。」
ふたご1 「前回はマラソン成人の部女子表彰式では島根県が、走り幅跳び成年の部男子表彰式では群馬県が、卓球少年の部女子団体表彰式では東京都が…。」
ふたご2 「ちょっとまて。それは競技の表彰式ごとにあるのか?」
ふたご1 「大量入賞のチャンスです。たとえ競技で勝てなくても、この「表彰式」で勝てば国体制覇も夢では無いのです!」
ふたご2 「表彰式だけで決まるんやったら、いままで競技はなんやったんや!」
ふたご1 「最後の最後に参加者にそういわれてこそ、バラエティの王道といえるでしょう。」
ふたご2 「国体が目指す道と違うだろう。」
ふたご1 「福岡県の久留米市ではてんぷら油で作った燃料で走るごみ収集車が導入されたそうですよ。」
ふたご2 「それはまた地球にやさしいですね。」
ふたご1 「でもまあ失礼ですがあんまり福岡県でてんぷらというイメージないのですが。」
ふたご2 「まあ特にてんぷらの名物はないですが普通に家庭で作っているでしょう。」
ふたご1 「やっぱり地方特産のもので走ってくれたほうが産業振興にもなるし、材料の調達もしやすいし、いいことずくめだとおもうのですよ。」
ふたご2 「地方特産のもの?」
ふたご1 「九州だけにとんこつラーメンの残り汁で走ってくれるともっとやさしいのですが。」
ふたご2 「無理を言うな。」
ふたご1 「あんなに脂っこいじゃないですか。」
ふたご2 「そんな脂で走るか。」
ふたご1 「そうでもないですよ。世の中にはみかんの皮の油で走る車もあるのです。もっと脂っこいとんこつラーメンで車が走らないわけがない。」
ふたご2 「とんこつの油はすぐ固まりそうだしなあ。精製もたいへんだろうし。」
ふたご1 「たとえそういった困難があったとしても、九州の課題としてとんこつカーは実現させねばならないのです!」
ふたご2 「そうかなあ…。」
ふたご1 「たとえコストがかかり、環境に悪くとも!」
ふたご2 「何の目的だっ!!」
ふたご1 「で、このてんぷら油で走るゴミ収集車なのですが。車体に「私はてんぷら油で走っています。」というステッカーがはってあるそうです。」
ふたご2 「はい。」
ふたご1 「―――なぜ道を走るのか、それはそこにてんぷら油があるからだ。―――という意味ですか。」
ふたご2 「いやそうではなくて。」
ふたご1 「―――なぜ道を走るのか、それはそこに赤ちゃんが乗っているからだ。―――」
ふたご2 「もうさっぱりわかりません。」
7月5日、京葉少年野球第26回春季大会兼第24回くりくり少年野球選手権大会千葉地区予選