ふたご1  「むろんむろんむろん。」

ふたご2  「もうなんだかよくわかりません。」

ふたご1  「タイ政府が新しい覚醒剤撲滅運動をはじめたそうですよ。」

ふたご2  「覚醒剤打たずにホームラン打とうですか。」

ふたご1  「大阪府警じゃないんですから。違いますよ。もっと斬新な方法ですよ。」

ふたご2  「なんなのでしょう。」

ふたご1  「発想の逆転です。覚醒剤を大量にばらまくのです。」

ふたご2  「げ。いいんですか。」

ふたご1  「大丈夫ですよ。何しろニセ覚醒剤ですから。使うと吐き気をもよおすのです。」

ふたご2  「ああそうなんですか。」

ふたご1  「しかしたとえ覚醒剤撲滅のためとはいえ、国がニセモノを売っていいのかという話もありますね。いわば善良な国民をだますような物ですから。」

ふたご2  「覚醒剤うってる国民を善良な国民と見てくれるかどうか。」

ふたご1  「覚醒剤だからといって国がニセモノを出すのを認めてしまったら、国の政策はどんどんエスカレートしていきますよ。そしてやがてはファシズムの全体主義国家になってふたたび侵略戦争への道をたどるのですよ。」

ふたご2  「自称市民派コメンテーターみたいなこと言うな。」

ふたご1  「覚醒剤撲滅だといってニセ覚醒剤を出したら、その次には犯罪撲滅だといってニセ犯罪者を出したり、不景気撲滅だといってニセ札を出したり…。」

ふたご2  「国が出してる時点でニセ札じゃないのだが。」

ふたご1  「そうなると政府の言うことを誰も信じなくなり、国民は一部左傾マスコミの自虐史観に踊らされ、すぐ教科書を書きなおして、国の歴史や文化に誇りをもてなくなり、久米宏の夏休みが長いわけですよ。」

ふたご2  「自称愛国派コメンテーターみたいなこと言うな。」

ふたご1  「まあバランスをとらんとね。」

ふたご2  「右左とね。」

ふたご1  「ちなみにそのような政府の謀略にひっかからないためにニセ覚醒剤のみわけ方を教えておきましょう。」

ふたご2  「いいのかそんなことして。」

ふたご1  「目がつりあがっていて悪そうなほうがニセ覚醒剤です!」

ふたご2  「そんなわかりやすいニセモノ作るかっ!」

ふたご1  「だいたい覚醒剤のどこに目があるんやっ!」

ふたご2  「お前が言うなっ!」

ふたご1  「北朝鮮の金正日総書記がロシアを訪問しましたよね。」

ふたご2  「はい。」

ふたご1   「その時!北朝鮮軍の部隊のそばにシラサギが200羽あつまり、なんと朝鮮半島の形に変わるという神秘現象が!」

ふたご2  「中国などのアジア圏にある伝説で、聖天子の時代に鳳凰とか麒麟とか白雉とか朱鳥が出現したりするようなものですか。」

ふたご1  「そう、金正日総書記がロシアに訪問している間に、真っ白なシラサギが朝鮮半島の形になる、これはまさに瑞祥!」

ふたご2  「金正日総書記のロシア訪問はよいことだということですか。」

ふたご1  「そうです!金正日総書記がロシアにずっといれば、ずっと朝鮮半島はめでたいことになるということですよ!」

ふたご2  「…いやあ…そういう…意図ではない…と…思いますが…。」

ふたご1  「なぜですか!金正日総書記がロシアにいればめでたいということなんじゃないんですか!?」

ふたご2  「…いや…ロシアとの…友好が深まったということが…めでたいのでは…ないでしょうか…。」

ふたご1  「むやみに…が多いですね。」

ふたご2  「………………………………………………。」

ふたご1  「しかし日本にも最近はこういったダイナミックな瑞祥がないですね。せいぜい川にアザラシがでたくらいですね。」

ふたご2  「アザラシじゃめでたいという感じはないですね。」

ふたご1  「せめて金色に光り輝くとか、全身で日本列島のポーズをとっているとか、それくらいの努力をしてもらいたい。」

ふたご2  「列島のポーズってなんだ。」

ふたご1  「今度小泉首相が北朝鮮を訪問するそうですから、それまでに、頼むよアザラシ君。」

ふたご2  「何を頼んどるんだ。」

ふたご1  「アメリカの医学誌の論文によると、子供の頃にペットと暮らした子供はアレルギーなどを起こす可能性が低いということがわかったそうですよ。」

ふたご2  「抵抗力がつくんでしょうかね。」

ふたご1  「これからの日本の子供達がアレルギー体質にならんように、ちゃんと一軒一軒まわるように。な、アザラシ君。」

ふたご2  「アザラシにどこまで無理な期待をしょわせるんだ。」




8月30日、パキスタン、ブット元首相だけでなく、学生服でおなじみのシャリフ元首相まで立候補。


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