ふたご1 「かつみ・さゆりか…。」
ふたご2 「さてはりきって参りましょう。」
ふたご1 「日本サッカー協会の川渕三郎会長が。」
ふたご2 「Jリーグのチェアマンだった人ね。」
ふたご1 「自分のことを「キャプテン」と呼べと言い出してるそうです。」
ふたご2 「………。」
ふたご1 「会長はたくさんいるからキャプテンを名乗ることで、他の会長との差別化を図ろうという腹づもりだそうです。」
ふたご2 「キャプテンだって日本中のチームの数だけいるんじゃないのか。」
ふたご1 「まあ川渕さんも「キャプテン」に憧れてたんでしょう。」
ふたご2 「川渕さんだって現役時代はキャプテンくらいやってたんじゃないの。知らんけど。」
ふたご1 「だったらなおさらキャプテンのすばらしさを忘れられなかったのでしょう。女子にモテモテのキャプテン!春のさわやかな風が前髪をなびかせるキャプテン!股下が2m50cmのキャプテン!そんなこんなで女子にモテモテのキャプテン!」
ふたご2 「そんな一昔前の少女漫画やないんやからね。」
ふたご1 「一度キャプテンの甘い汁を吸った川渕さんはキャプテン時代の栄光をなんとかして復活させたいと日々思い、手も震える日々でした。」
ふたご2 「すっかりキャプテン中毒に。」
ふたご1 「キャプテンやめますか、人間やめますか。」
ふたご2 「キャプテン。」
ふたご1 「しかし、川渕さんはキャプテンをやめようと努力はしました。禁断症状をおさえるためにキャプテンよりは効果の少ないチェアマンでしばらくがまんはしたのです。しかし、ついに耐えきれられなくなって、ふたたびキャプテンに手を出してしまったのです。」
ふたご2 「業が深いもんやねえ。キャプテン。」
ふたご1 「このまま川渕さんがキャプテンへの依存を強めると、サッカー協会の会長を辞めたあとには、衆議院議員選挙に立候補してはキャプテン、首相に就任してはキャプテンと言い出して、日本国はキャプテンに率いられる、光進丸国家となってしまうのですよ!」
ふたご2 「うわあ加山雄三の船国家に!」
ふたご1 「そんなことになったらたいへんだなあと思いませんか!」
ふたご2 「思います!」
ふたご1 「そんなわけで川渕さんには是が非でもキャプテンをやめてもらわないと困るわけです。なんとしてでも今回の会長=キャプテン化計画を阻止しなければならないわけなのです。」
ふたご2 「どうやったらいいんでしょうか!」
ふたご1 「協会の内部にはたらきかけ、新しい会長の愛称を一般から募集することにするのです。」
ふたご2 「でもそれだと応募の結果がキャプテンになってしまうかもしれないじゃないですか!」
ふたご1 「そこで今度はハリウッドの映画産業にはたらきかけます。」
ふたご2 「ハリウッド!」
ふたご1 「日本の会長を取り上げた映画をつくってもらうのです!その名も「ザ・カイチョー」!」
ふたご2 「ザ!」
ふたご1 「その大ヒットにより、「カイチョー」は、「サムライ」「キモノ」「カラテ」「ニンジャ」のように世界の共通語になるのです!そうして「カイチョー」をかっこいいと思い出した川渕さんは「キャプテン」をやめて「カイチョー」で我慢するようになるのです!」
ふたご2 「なるほど!」
ふたご1 「…そろそろつっこんでもらえますか?」
ふたご2 「いやです!」
ふたご1 「…大事にしてますか、自分の歯。」
ふたご2 「なんですかいきなり。」
ふたご1 「歯周病になると歯茎が溶けてしまい、入れ歯にするほかなくなってしまいますよ。」
ふたご2 「それは気をつけないといけないですね。」
ふたご1 「しかし!なんとこのたび福岡の歯科医清川宗克さんと久留米大の田井良明教授らのグループが、骨髄を移植することにより、歯茎を再生することを開発したのです!」
ふたご2 「おおっ、それはすごいですねえ。」
ふたご1 「これでいろんな歯茎を作ることが可能になります!」
ふたご2 「いろんな?」
ふたご1 「たとえば恨み骨髄に達した時に移植すれば、「恨みの歯茎」のできあがり!」
ふたご2 「なんなんですか!」
ふたご1 「怒りとぶどうが骨髄に達した時に移植すれば、「怒りの葡萄の歯茎」の出来上がりなわけですよ。」
ふたご2 「なんだかよくわかりませんよ!」
ふたご1 「皆さんも心と骨髄に笑いを持って、「笑いの歯茎」をもっていこうではありませんか!」
ふたご2 「本当にね!」
9月13日、「会長が世界一のヒーローとなった場合、株式は膨大に値上がりする」