ふたご1  「さ、そんなわけでそんなわけで。」

ふたご2  「はいそんなわけで。」

ふたご1  「北京の天安門広場で地面にへばりついたガムの清掃作業が終了したそうです。」

ふたご2  「ただの掃除がニュースとして伝えられるのですか。」

ふたご1  「ただの掃除ではありませんよ。何しろへばりついていたガムの総量が60万枚、清掃費用は1600万円もかかったそうですからね。」

ふたご2  「うわあえらい量ですねえ。」

ふたご1  「いわば天安門広場に立つということはほとんどガムの上に立っていたといっても過言では無いのです。」

ふたご2  「それはいくらなんでも過言では。」

ふたご1  「以前天安門事件で天安門広場に集まった学生達も実はガムがくっついて動けなくなっただけということらしいですよ。」

ふたご2  「ゴキブリホイホイか。」

ふたご1  「ガムの吸着力を馬鹿にするものではありませんよ。」

ふたご2  「しかし60万枚ですか。そんなに人民達はガムを吐きちらしたのですか。」

ふたご1  「そうなんですよ。」

ふたご2  「しかも今の今まで掃除もせず。」

ふたご1  「そうなんですよ。」

ふたご2  「何でこんなことになってしまったんですか。」

ふたご1  「以前毛沢東主席が「将来の国づくりのために我々はもっと足元を固めなければならない。」とおっしゃいましたので…」

ふたご2  「ガムで固めてどうする。」

ふたご1  「しかしまあ、北京オリンピックも開かれることですし、国際都市として海外の観光客にも魅力ある都市を目指す中国政府としてはこんなことでいいと思っているわけはないですね。」

ふたご2  「そりゃそうですねえ。」

ふたご1  「何しろ清掃した天安門広場にもうガムを捨てているそうですからね。」

ふたご2  「それはいけませんね。」

ふたご1  「ですからなんとかして人民がガムを捨てないように対策をとらねばならないのです。」

ふたご2  「シンガポールみたいに全面禁止にでもしますか。」

ふたご1  「そんなわけにはいかないでしょう。シンガポールの何倍の大きさの国土だと思ってるんですか。ガムに関する産業だって山ほどあるんですから。」

ふたご2  「じゃあどうしましょう。」

ふたご1  「ここはやはり人民にガムを吐き捨てないようにさせるしかありませんね。」

ふたご2  「どうやるんですか。」

ふたご1   「まずガムの作り方から変えます。」

ふたご2  「捨てないようにするガムですか。」

ふたご1  「ガムを今の大きさの200倍にします!これならこっそり捨てようとしても目だって仕方がないので捨てられない!」

ふたご2  「そんなガム噛めん。」

ふたご1  「愚かですね。」

ふたご2  「愚かだといわれましたが。」

ふたご1  「私の言ったことを思い出してください。北京オリンピックが開催されます。」

ふたご2  「はあ北京オリンピック。」

ふたご1  「巨大なガムをかみつづけていますと、中国人民の口がじょじょに大きくなってきますね。」

ふたご2  「まあ200倍もあるガム噛んでたらね。」

ふたご1  「そのおかげで中国は金メダル取り放題ですよ。」

ふたご2  「は?」

ふたご1  「たとえば水泳!でっかくなった口に水を吸って、吐き出せば、すさまじい水流で金メダル確実!」

ふたご2  「うわあ。」

ふたご1  「野球!でっかくなった口に隠し球をして金メダル確実!」

ふたご2  「うわ一挙に地味に。」

ふたご1  「マラソン!でっかくなった口に他の選手のドリンクをすべて飲み込ませて金メダル確実!」

ふたご2  「こらこら。」

ふたご1  「そして最後のガム吐き捨て競争で有終の美の金メダル!」

ふたご2  「結局吐くんかいっ!」




10月25日、マグマ大使の息子


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