ふたご1  「いやまあ今年も押し迫って来ましたよ。」

ふたご2  「まあもう11月ですし。」

ふたご1  「なんやかんやでイスラム圏の反米感情が高まっておる昨今ですが。」

ふたご2  「高まりますねえ。」

ふたご1  「それをやわらげるためにアメリカ政府がCMを放映したそうですよ。」

ふたご2  「CMですか。」

ふたご1  「「アメリカのイスラム教徒は自由です」というCMです。」

ふたご2  「アメリカはイスラムやイスラム教徒自体を敵にしているわけではないと言いたいわけですね。」

ふたご1  「なにしろイラク攻撃やアルカイダ対策にはイスラム諸国の協力が不可欠ですから。予算もたっぷりかけていいCMを作ったわけなのですよ。」

ふたご2  「ほう、どんなCMでしょう。」

ふたご1  「まず平和なアメリカの生活を楽しむイスラム圏の家族の姿が映っています。」

ふたご2  「ふむふむなるほど。」

ふたご1  「しかし!突然巻き起こる大爆発!」

ふたご2  「わあっ!」

ふたご1  「怒りに震えて立ち上がるイスラム教徒の男!はたして敵の正体とは!炸裂するラマダーン!うなるハラルフード!「ザ・ジハード」!11月、全米公開…」

ふたご2  「こらこらこらっ!」

ふたご1  「アメリカでは、こんな風に立ち上がるのも自由です。」

ふたご2  「そりゃ違うだろう。」

ふたご1  「まあとにかくですよ。イスラム圏とキリスト教圏の対立という構図になると皆さん困るわけですよ。わかりやすいことは確かなんですが、そんなことになったら全世界戦争ですよ。」

ふたご2  「困りますよねえ。」

ふたご1  「ですからここは一つイスラム圏の人にもCMを作っていただきたい。「キリスト教徒の人は怖くない」というCMを。」

ふたご2  「なるほど。」

ふたご1  「まず平和に暮らしているキリスト教徒の姿が映っています。」

ふたご2  「へえ。」

ふたご1  「しかし突然起こる大爆発!怒りに震えて立ち上がる男!はたして敵の正体は!?激しいイースターアクション!最先端のクリスマス・グラフィック技術!「ラスト・ジャッジメント」!11月、全アラブ諸国同時公開…」

ふたご2  「やっぱりかいっ!」

ふたご1  「宗教戦争なんかになると大変ですから、我々仏教徒も無関係ではいられません。そこでCMを…」

ふたご2  「花祭りもお彼岸も炸裂させんでいいから。」

ふたご1   「大相撲九州場所ですが。」

ふたご2  「はいな。」

ふたご1  「大関魁皇の所属する友綱部屋の宿泊所が十数年前まで小児科医院だったところになったそうですよ。」

ふたご2  「ほお。」

ふたご1  「ちなみに魁皇関の泊まっている部屋は元レントゲン室だそうです。」

ふたご2  「なるほどね。」

ふたご1  「…まあ病院という場所だけに…夜はいろんなものが出そうですが…。」

ふたご2  「それを言うなそれを。」

ふたご1  「しかしまあなんですか。もっと別のものに泊まっている相撲部屋もありそうですね。」

ふたご2  「多くの弟子がいる宿泊所ですから、普通のホテルだと部屋の方も経済的に大変ですからね。」

ふたご1  「たとえばもと学校とかね。」

ふたご2  「なるほどね。広いところはいいですね。」

ふたご1  「…学校も病院と同じように怪談がつきものですが…。」

ふたご2  「嫌なことばかり言うな。」

ふたご1  「東京では旧首相官邸を使ってもらうといいですね。公邸なんてそうはつかわんでしょう。」

ふたご2  「いや、確かあそこも幽霊が出るんじゃなかったですか。」

ふたご1  「やはりこれからは幽霊の力くらい借りたほうが相撲も盛り上がるのではないかという私の配慮です。」

ふたご2  「なんだ幽霊の力って。」

ふたご1  「土俵の外に足がつきませんようにという幽霊パワーですよ。」

ふたご2  「足が無いのはパワーじゃ無かろうに。」




11月1日、イギリスのブレア首相と、フランスのシラク大統領、口論。


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