ふたご1 「味噌煮込みうどんがあるなら、水煮込みうどんがあってもいいじゃないか!」
ふたご2 「それはただのゆでうどんやね。」
ふたご1 「1999年に中国で「空を飛んだ最初の恐竜」の化石が発見されていたのですが。」
ふたご2 「はいな。」
ふたご1 「それは鳥の上半身の化石と恐竜の下半身の化石をつなぎ合わせた捏造化石だったのですよ。」
ふたご2 「ほほう。」
ふたご1 「で、半身部分は「ヤノルニス・マルティニ」という鳥の化石だということがわかったのですが、まあこんなふうに世界ではまだまだ捏造が元気だということですよ。」
ふたご2 「元気だといわれてもなあ。」
ふたご1 「我々日本ももっとがんばって捏造しないといけませんね。」
ふたご2 「そんなことでがんばってどうする。」
ふたご1 「だって私たちは捏造の本場の国の人だもの!」
ふたご2 「嫌な言い方するな!」
ふたご1 「たとえば江戸時代ですね、日本からオランダに人魚の剥製がたくさん輸出されていたのですよ。」
ふたご2 「人魚ですか。」
ふたご1 「もちろんこれは猿と魚をつなぎ合わせた剥製だったのですが、その出来栄えはとても見事なものだったそうです。」
ふたご2 「ほう。」
ふたご1 「ですからその技術をもっともっと使ってさまざまな捏造をですね、繰り広げていくことが技術立国日本のこれからのあるべき姿ではないでしょうか。」
ふたご2 「ないでしょう。」
ふたご1 「そんな日本のこれからの課題としては化石や剥製だけではなくもっともっと幅広い分野に捏造の手を伸ばしていくことが肝要だと思われます。」
ふたご2 「何だほかの分野って。」
ふたご1 「たとえばですね。最近は繊維不況が叫ばれています。タオルなどはセーフガードがどうのこうので大変です。このままでは愛媛県の浮沈に関わります。」
ふたご2 「タオルで捏造ですか。」
ふたご1 「上半身はタオルで、」
ふたご2 「上半身っ?」
ふたご1 「下半身は矢沢栄吉というのを捏造!」
ふたご2 「それはただの長いタオルをクビにかけた矢沢永吉だっ!」
ふたご1 「これでトヨタも万万歳!」
ふたご2 「やかましい。」
ふたご1 「まあそのへんを考えつつも次の問題に行ってみましょう。日本の公務員にストライキ権がないということに関して、ILO・国際労働機関が見直しを求めてきたそうですよ。」
ふたご2 「そういえば外国ではよく消防士や警察官がストライキやってますね。」
ふたご1 「そうなんです。確かに公務員だって労働者だからストライキをやる権利があって当然なのです。しかし、公共の仕事をする公務員にストライキをやられては人々は迷惑することこの上ないのです。これは困った。」
ふたご2 「そうですね確かに。」
ふたご1 「そしてその問題を解決するのが日本のお家芸、捏造なのです!」
ふたご2 「捏造で解決してどうする。」
ふたご1 「半身だけ仕事をせずにストライキをしてもらい、もう半身だけで仕事をしてもらうのです。こうすれば名目が立って万万歳です。」
ふたご2 「そんなの下半身とか右半身だけで仕事をしていたら仕事してるのと同じでしょう。ILOにまた言われますよ。」
ふたご1 「外半身でストライキをしてもらい、内半身で仕事をしてもらうのです!これならばれません!」
ふたご2 「内半身ってなんや!」
ふたご1 「ですから公務員の内部にもう一人の公務員を組み合わせるという捏造技術を使えば、公務員の数も半減して行政改革も進んで万万歳です。」
ふたご2 「何が万万歳だ。」
ふたご1 「新潟で、盗んだ自転車を売りさばいていた中古自転車屋が逮捕されたそうです。」
ふたご2 「それは本当に腹立たしいですね。」
ふたご1 「尾崎豊も一歩間違えれば中古バイク屋になっていたかもしれないということですよ。」
ふたご2 「いうことじゃねえよ。」
ふたご1 「でもまあこの中古自転車屋も駅前にあれだけ放置自転車があるのを見ていると、いくら売っても放置されるだけという、自転車屋の業に空しさを感じていたのかもしれませんよ。」
ふたご2 「そういうもんですかね。」
ふたご1 「新沼謙治さんもそういう思いで、ハト屋をやめてしまったのかもしれませんね…。」
ふたご2 「あれは売り物じゃないから。」
11月22日、新沼謙治さんがハトを飼うのをやめたのは娘さんが猫を飼いたいと言い出したからだそうです。