ふたご1 「おやつは300年まで!」
ふたご2 「賞味期限だとしたら長いな。」
ふたご1 「奈良県にある重要文化財の家屋から掛け軸や香炉などが盗まれる被害が出ているそうですよ。」
ふたご2 「はい。」
ふたご1 「「笹岡邸」「今西家」「中村家住宅」など、次々に重要文化財の家屋ばかりねらわれています。犯人はとんでもないことをたくらんでいるようですね。」
ふたご2 「美術品を売りさばくのが目的と違うんですか。」
ふたご1 「そうとばかりは言い切れませんよ。だったら国宝を狙ったほうが高いものがあるでしょう。」
ふたご2 「国宝だと警備が厳しいんじゃないですか。」
ふたご1 「そうではありません。この犯人にとってはその家屋が重要文化財であるということが重要なのです。国宝や素の文化財などはお呼びでは無いのです!」
ふたご2 「なぜ重要文化財だけ。」
ふたご1 「つまり、犯人にとって重要文化財は重要だということが重要なのです!」
ふたご2 「意味がわかりませんが。」
ふたご1 「なぜ国は重要文化財というのを決めたのか。それについて不審をもったことは無いですか。」
ふたご2 「そりゃ国宝に指定するほどではないけれども大切にしなければならない重要な文化財だということじゃないですか。」
ふたご1 「違います。重要文化財は、「重要な価値のある文化財」ではなく、「重要な位置にある文化財」なのです!」
ふたご2 「え、位置って?」
ふたご1 「重要文化財は、重要な位置の上に建っているから重要文化財なのです。そして重要文化財はその重要な位置を守っているのです。つまり重要文化財が、その位置にあることで今の日本はこうして無事平穏なわけなのです。」
ふたご2 「なんなんですか重要な位置って。」
ふたご1 「日本国を押さえる重要なキーポイントなのです。」
ふたご2 「だからなんなんですか。」
ふたご1 「ですから、この重要文化財の美術品が盗まれたりしますと、」
ふたご2 「はい。」
ふたご1 「重要文化財全体の重さが軽くなって、」
ふたご2 「はい?」
ふたご1 「日本列島を押さえていた押さえがはずれて、」
ふたご2 「はあ?」
ふたご1 「日本列島がぼんよよよーんと飛んでいくのです!」
ふたご2 「なにがぼんよよよーんやっ!」
ふたご1 「一見磐石に見える日本列島も、重要文化財がうまい具合にかちっと押さえているために、かろうじて日本列島地下のバネがぼんよよよーんとならずにすんでいるのです。」
ふたご2 「なんでバネの上にあるんだ日本列島は。」
ふたご1 「ですから犯人は日本ぼんよよよーんを狙う悪の組織に違いないですよ。なんとしても奴等の日本ぼんよよよーん計画を阻止しなければ、日本がぼんよよよーん、ぼんよよよーん!ぼんよよよーん!!に!」
ふたご2 「…お前、なってほしいんじゃないかぼんよよよーんに。」
ふたご1 「去年の一月に失脚したフィリピンのエストラダ前大統領は、失脚直前まではカラオケをしていた可能性が高いそうですよ。」
ふたご2 「汚職やなんやらで閣僚や警察や軍の支持も失って、クーデター寸前の絶体絶命の状況でよくもまあカラオケなんか。」
ふたご1 「大統領執務室にあるカラオケ機材がつけっぱなしになって、予約セットもしてあったそうです。」
ふたご2 「パターとか置いてあるんやったらわかりますがね。」
ふたご1 「それは仕方ないですよ。エストラダ前大統領は元アクションスターなのですから、歌はかつての栄光を振り返るための良い手段なのです。」
ふたご2 「それにしてもねえ。」
ふたご1 「それに失脚寸前の身を救う何らかのヒントが歌からつかめるかもしれませんしね。」
ふたご2 「そんなヒントがありますかねえ。」
ふたご1 「マラカニアンに降る雨は、涙涙の涙雨、そぼ降る雨をかきわけてせまり来るは国家警察。絶体絶命のこの夜に、歌うは失脚寸前大統領、ジョセフ・エストラダ、曲は「三千足の靴」張り切ってどうぞ!」
ふたご2 「こらあっ!」
ふたご1 「♪マラカニアンを出る日が来たわ♪三千足のイメルダの靴と泣き別れー。アキノのアホー♪」
ふたご2 「ヒントにならんだろそんな歌。」
ふたご1 「まあでも前歴がスターなんだから歌で気を落ちつけたというのが真実でしょうがね。」
ふたご2 「単なる現実逃避かもしれませんがね。」
ふたご1 「元麻生セメント社長の麻生太郎自民党政調会長が、気を落ち着かせるのによく部屋でセメントをこねているのと同じですよ。」
ふたご2 「みたことないわそんな風景っ!」
11月29日、タローの愛称で親しまれる麻生太郎氏。