ふたご1 「いつか私にも白いシマウマにのった王子様が…」
ふたご2 「シマウマは分類的には馬よりロバに近いといいます。」
ふたご1 「緑茶などの卸売り会社国太楼が、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で緑茶の栽培を始めるそうですよ。」
ふたご2 「オーストラリアでお茶の栽培ですか。」
ふたご1 「5、6年先にはみんな気軽にオージー緑茶が飲めるわけですよ。」
ふたご2 「オージーねえ。」
ふたご1 「ひょっとするとこれが縁でオーストラリアの人も緑茶を飲むようになるかもしれません。」
ふたご2 「そうですねえ。」
ふたご1 「そしてやがてはオーストラリアにも茶道が根付くかもしれません。」
ふたご2 「表千家や裏千家がオーストラリアに進出と。」
ふたご1 「いえいえ、日本の茶道と言うのは日本の国土から根ざしたものです。日本と環境の違うオーストラリアにそう簡単に根付くとは思えません。ですからオーストラリア独自の茶道が発達するのではないかと。」
ふたご2 「オーストラリア独自の茶道?どんなんですか。」
ふたご1 「まずはせまい茶室にこだわる必要はありません。何しろオーストラリアは広いのです。何しろ日本の国土の約20倍の広さなのです!どーんと表でやりましょう。見渡す限り地平線の野点!」
ふたご2 「豪快だなあ。」
ふたご1 「そしてお茶の量もたっぷりと!お菓子もたっぷりと!なにしろオーストラリアは日本の国土の約20倍の広さ!ケチケチしていてはいけないのです!」
ふたご2 「それは国土の広さは関係ないでしょうが。」
ふたご1 「たっぷりと注がれたお茶に、山盛りのお菓子、ミディアムレアで焼き上げたオージービーフ、そしててんこもりのベジマイト!これぞ国土が日本の20倍のオーストラリアにふさわしいオージー茶道!」
ふたご2 「20倍20倍言うな!」
ふたご1 「そしてお茶の波をかきわけて泳いでくるイアン・ソープにオージーも思わずエキサイティング!」
ふたご2 「泳ぐなっ!」
ふたご1 「WABIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!SABIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!」
ふたご2 「やかましいわっ!!」
ふたご1 「やはりオージー茶道は国土がオーストラリアの20分の1の日本ではなかなか理解されませんね。」
ふたご2 「死んでも理解するか。」
ふたご1 「クラレが消臭機能のついた剣道の防具を開発したそうです。」
ふたご2 「ほう。剣道の防具はくさいといいますが。」
ふたご1 「そりゃ洗濯しにくいですからね。くさくもなりますよ。」
ふたご2 「くさいのと一日中付き合わなければならないとなったら、剣道なんかやりたくないですよ。」
ふたご1 「武士道も地に落ちたものですな。」
ふたご2 「何が言いたい。」
ふたご1 「剣道というのはいわば来るべき実戦にそなえた演習なわけですよ。」
ふたご2 「まあ昔はそうだったんでしょうが。」
ふたご1 「実戦ではどんな予期しない事態が起こるかわかりません。そのために、あえて、わざと防具がくさくなるように昔の人は考えたのですよ。」
ふたご2 「なぜわざわざくさく。」
ふたご1 「まず、敵がいつもお風呂に入ってからきてくれるとは限りません。敵がいつもシャンプーの匂いがすると思ったら大間違いです。」
ふたご2 「そんな一昔前のラブコメやないんやからね。」
ふたご1 「それにいつも敵が人間とは限りません。動物はお風呂に入ってシャンプーもリンスもコンディショナーも使ってくれないのです。」
ふたご2 「まあそりゃそうだねえ。」
ふたご1 「つまりそうなった時に、剣を交わす前ににおいで負けてしまうのです。そんなことにならないように先人は防具をくさくなるようにしたわけなのですよ。」
ふたご2 「はあ、そうなんですかねえ。」
ふたご1 「こんなことではもしも敵に攻められた場合に日本はどうなってしまうのか!!」
ふたご2 「もうちょっと心配することがほかにあると思いますが。」
ふたご1 「そんなことにならないためにも戦略型シャンプー兵器の導入が待たれます。」
ふたご2 「なんだそりゃ。」
ふたご1 「敵が迫ってくるときに敵に向けて大量のシャンプーが降りそそぎ、相手のにおいをすべて取り去って、戦いやすくするのです。」
ふたご2 「もうちょっと戦いの方法があると思いますが。」
ふたご1 「しかし、そのシャンプーのにおいに思わず我が軍の兵士が恋に落ちてしまう可能性が!」
ふたご2 「まあ戦争防止には役に立ちますか。」
12月20日、愛し合おう、戦争になる前に。