ふたご1 | 「まわるまわるよすくろーる。」 |
ふたご2 | 「なんなんでしょうそれは。」 |
ふたご1 | 「鳥取県倉吉市で、議員の海外視察が 中止されまして。」 |
ふたご2 | 「はいな。」 |
ふたご1 | 「その余ったお金で市民の方を大相撲観戦ツアーに ご招待するそうです。 」 |
ふたご2 | 「なんですかそれは。」 |
ふたご1 | 「いいなあ倉吉市。」 |
ふたご2 | 「そうですかねえ。」 |
ふたご1 | 「何かご不満でも。」 |
ふたご2 | 「この地方の自治体が財政難で苦しんでいる時に せっかく予算が浮いたんだからもっと他の 有意義なことに使ったらどうですか。 こんな目先の人気取りみたいなことをしているから 日本の政治はダメなんですよ。] |
ふたご1 | 「利いた風な口を聞くなあっ!!」 |
ふたご2 | 「あうっ!」 |
ふたご1 | 「きいたふうな口というのは 聞いたふうな口ではなくて 利いた風な口と書くのだね。」 |
ふたご2 | 「うう…何をいまさら…常識じゃないですか…」 |
ふたご1 | 「利いた風な口を聞くなあっ!!」 |
ふたご2 | 「ぐわっ!」 |
ふたご1 | 「いいですか。この財政難の折に単に大相撲観戦 ツアーで人気をとってどうするんですか。 倉吉市議会もそこまでバカじゃありません。 ちゃんと倉吉市百年の大計を立ててのことなのです。 」 |
ふたご2 | 「するとこの大相撲観戦は後々 倉吉市のためになると。 」 |
ふたご1 | 「あたりまえじゃないですか。 」 |
ふたご2 | 「いったいどんな計画なのですか。」 |
ふたご1 | 「ずばり、国技館の倉吉市移転ですよ。」 |
ふたご2 |
「ええっ!?」 |
ふたご1 |
「そう、国技たる大相撲が倉吉市で |
ふたご2 | 「…で、どうやって移転するんですか。 何もわざわざ倉吉市に移転することはないでしょう。 」 |
ふたご1 | 「簡単なことです。なぜ国技館が東京にあるか? それは、単に日本の首都だからとか、人口が多いから ではありません。 相撲を取りやすい環境だからです。 例えば相撲関係の職人は皆東京にいるし、 なとりの本社も東京だからです!」 |
ふたご2 | 「いや、相撲の呼び出しの背中になとりと 書かれてるのはスポンサーであるからであってだね。 」 |
ふたご1 | 「こんな状況で、国技館を倉吉市に移すためには、 大相撲にどうしても必要なものが倉吉市にしかない という状況にするほかないのです。 」 |
ふたご2 | 「何かあるんですか倉吉市には。 」 |
ふたご1 | 「倉吉市には江戸時代から伝わる白壁の土蔵群が あり、たいへん美しい景観の町です。」 |
ふたご2 | 「相撲と全然関係無いっ!」 |
ふたご1 | 「一見そう見えるあたりが国技館移転計画を ひそかにすすめるのにもってこいなのです。 」 |
ふたご2 | 「どうやって白壁の土蔵で…。 」 |
ふたご1 | 「さて、ここであなたに聞きます。 相撲にもっとも必要なものは何でしょう。 」 |
ふたご2 | 「うーむなんでしょうか。やはり力士とか、 土俵とか… 」 |
ふたご1 | 「正解は、清めの塩です!」 |
ふたご2 | 「塩っ!?」 |
ふたご1 |
「そう、大相撲観戦ツアーに見せかけた |
ふたご2 | 「あの。」 |
ふたご1 | 「おおっと、それまでに相撲協会側が倉吉市を 怪しんで、ガサ入れをしたらどうするかって? 安心しなベイベー、そんな時のために倉吉市には 白壁の土蔵があるのさ! 持ち帰った清めの塩を土蔵の白壁に貼り付けておけば、 ほうら、真っ白な清めの塩は土蔵の白壁の色に 溶け込んで見えなくなってしまうのさ! これでもう、国技館は倉吉市に来たも同然だね!」 |
ふたご2 | 「塩ぐらい新しくなんぼでも作れますが。」 |
ふたご1 | 「だああああうっ!」 |
ふたご2 | 「だうじゃねえよ。」 |
ふたご1 | 「三菱鉛筆が、消しゴムで消せるカラーの シャープペンの芯を発売したそうですよ。」 |
ふたご2 | 「そういえば色鉛筆とかカラーシャープペンって 消しゴムでは消せませんでしたねえ。」 |
ふたご1 | 「消しゴムで消せるボールペンもでましたし、 このまま消しゴムで消せるものがどんどん増えていくと そのうち書道の墨も消しゴムで消せるようになりますね。 これで何度でも何度でも書初めができるというものです。 」 |
ふたご2 | 「書初めは最初の一回だけだと思いますよ。」 |
ふたご1 | 「利いた風なお口を、お聞きにならないほうが、 よろしいかと、存じますよ。 」 |
ふたご2 | 「なぜ丁寧に言う。」 |
1月10日、違法工事によるアスベスト被害で、文京区を幼稚園児らが提訴。 | |