ふたご1

「いやまあたいへんですよ。どうでもいいニュース探すのは。」

ふたご2 「意味のない無理をするな。」

ふたご1 「オサマ・ビンラディンのめいのワッファ・ビンラディンさんが
歌手デビューをめざしてレッスンに励んでいるそうですよ。」

ふたご2 「まあ身内にどんな人がいても歌手になりたいという
夢は捨てきれないものでしょうが。 」

ふたご1

「ワッファさんはミニスカートをはいたりして一族からも
「西洋の退廃した価値観に染まった」として避難されている
ような、オサマおじさんとは別のタイプの人だそうです。」

ふたご2 「オサマおじさんねえ。」

ふたご1 「そう、家の職業も継がずに、ふらりと放浪して
なかなか帰ってこないオサマおじさん。」

ふたご2 「そりゃ帰れんだろう。」

ふたご1 「たまに姿を見せたらすったもんだの大騒動。」

ふたご2 「そりゃ大騒動だろう。」

ふたご1

「まるで寅さんではありませんか!渥美清没以来二人目の
寅さんですよ! 」

ふたご2 「アホかっ!」

ふたご1 「「テロリストはつらいよ〜ビンラディン、トライバルエリア慕情〜」。」

ふたご2 「やかましいっ!」

ふたご1 「そんなわけでワッファさんには、初代寅さんのおい役だった
吉岡秀隆路線を目指せばうまくいくんじゃないですかね。 」

ふたご2 「いや、歌手だから。」

ふたご1

「吉岡秀隆さんだって歌手デビューはしてますよ。」

ふたご2 「よく知りませんが。」

ふたご1

「問題は第二の田中邦衛をどうやって見つけるか、ということなのですが。」

ふたご2 「そら難しい問題だねえ。」

ふたご1

「日本穀物検定協会が発表した、2002年産コメの食味ランキングによると
福岡筑前、熊本城南のヒノヒカリが特Aにランクアップするなど、西日本産の
コメ:の評価が上昇しているそうですよ。」

ふたご2 「ほう。何でまた西日本で。」

ふたご1 「まあ今までコメの本場といえば東北、北陸といった
東日本、北日本でしたからね。西も負けてはいられない
と、いったところでしょうか。」

ふたご2 「いろいろ努力したんでしょうねえ。」

ふたご1 「そうですねえ、何しろ西日本には雪があまり降りませんから。 」

ふたご2 「え、米作りと雪は関係があるんですか。」

ふたご1 「それはそうでしょう。大雪の年の翌年はコメが豊作だという
地方もあります。
さらにある種の花は冬の間に暖房のきいた部屋に入れていると、
花が咲かなくなってしまうといいます。
つまり一見関係ないような気象状況なども植物には
大きな関係があるのですよ。」

ふたご2 「はあ。雪が降っている間はコメは種もみの状態ですが
関係あるんですかね。」

ふたご1 「関係大有りですよ。例えば人は胎児の間に母親が聞いていた
音楽によっていろいろと作用があるのです。当然コメに関しても
そういうことはありえますよ。 」

ふたご2 「はあ。」

ふたご1 「冬の間に雪が降る…このことがコメの生育に関しては
たいへん重要なものなのです…。
そう、子供に親の愛が必要なように…。 」

ふたご2 「じゃあ雪が降らない西日本ではどうやっておいしいコメを
作り出すことができたのですか。 」

ふたご1 「それは西日本の農家の努力のたまものです。
簡単に言えば雪がふる光景を人工的に作り出したのですよ。 」

ふたご2

「セットでも作ったんですか。」

ふたご1 「そんな子供だましなやり方ではコメには通用しませんよ。
なにしろ奴らは2000年来日本に根をおろしてはびこり、
甘い汁を吸ってきた奴らですからね。」

ふたご2 「主食に対してなんという言い草だ。」

ふたご1 「まずは専門の技術者を群馬県と、イタリアとフランス南部から
連れてきました。」

ふたご2

「群馬にしてもイタリアとフランス南部にしてもあんまりコメの専門の
技術者がいるとは思えませんが。 」

ふたご1 「別にコメの専門家ではありませんよ。」

ふたご2 「じゃあ何の専門の技術者なんですか。」

ふたご1

「群馬県といえば上州名物からっ風、そしてフランス南部とイタリアといえば
シロッコ!いずれも世界に誇る乾燥した風の本場ですよ! 」

ふたご2 「乾燥した風の専門の技術者あ?」

ふたご1 「そう、この乾燥した風の専門の技術者の力を結集し、
ただでさえ乾燥した西日本の冬を、もっともっといやがうえにも
乾燥させたのですよ! 」

ふたご2

「いや、乾燥したら雪は降らないんじゃ…。」

ふたご1 「雪のかわりに乾燥した風によって乾燥した肌が粉を吹いて、
真っ白な乾燥皮膚がはがれてボロボロ落ちるじゃないですか! 」

ふたご2 「かわりになるかっ!」

ふたご1 「西日本では、今年もホワイト・クリスマス…。」

ふたご2 「そんなケラチンにあふれたクリスマスはいやっ!」       

3月21日、こぶ平の名も二年限りか。
 

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