ふたご1 |
「平和なくして地方自治はありえませんというのは |
ふたご2 | 「そんな冒涜はしてないと思いますが。」 |
ふたご1 | 「4月1日の郵政公社のスタートにともない、ローソンが 郵便局内で封筒や便箋を売るサービスを始めたそうですよ。 」 |
ふたご2 | 「こういうのがあると便利ですね。」 |
ふたご1 |
「国の機関である郵便局ではなかなかほかのものを売ることが |
ふたご2 | 「公社にしてよかったですね。」 |
ふたご1 | 「しかしですよ。公社にしてこれなんですから、小泉首相の おしすすめる完全郵政民営化が実現したらどんなおそろしいことに なるのでしょうか。 」 |
ふたご2 | 「いや、おそろしいことにはならんでしょう。」 |
ふたご1 | 「どんな店が郵便局内にできるかもわからんのに そんな楽観論を述べるなあっ!!」 |
ふたご2 | 「はあ。すいません。」 |
ふたご1 |
「まったくそういう危機意識が欠落しているから易々と |
ふたご2 | 「いや、ローソンができて便利だなあと思っていますが。」 |
ふたご1 | 「愚か者っ!郵便局内に牛丼屋ができてもいいのかっ! 牛丼の付け合せに切手をなめろと言うのかっ!」 |
ふたご2 | 「いや、仮にできたとしてもそんな食い方はしませんが。」 |
ふたご1 | 「郵便局内に刃物店ができてもいいのかっ! 切手を一枚一枚切り離すのに孫六の包丁をお買い求めろと いうのかっ! 」 |
ふたご2 | 「目打ちは何のためにあるんだ。」 |
ふたご1 |
「郵便局内に東京特許許可局ができてもいいのかっ! |
ふたご2 | 「それはぜんぜん民営化してませんが。」 |
ふたご1 |
「18世紀のイギリスの探検家、キャプテン・ジェームズ・クックを |
ふたご2 | 「まあよく残っていたもんですね。」 |
ふたご1 |
「クックはヨーロッパ人としてはじめてハワイ諸島やクック諸島や |
ふたご2 | 「大航海時代の有名な人ですね。」 |
ふたご1 | 「ハワイ諸島を発見した時のイギリスの海軍卿があの有名な サンドイッチ伯爵で。 」 |
ふたご2 | 「あのトランプ好きの。」 |
ふたご1 | 「そんなわけでハワイ諸島は最初「サンドイッチ諸島」と 名付けられたのですよ。」 |
ふたご2 | 「なるほど。」 |
ふたご1 | 「それが今も続いていたらフラダンスはサンドイッチダンス、 マカデミアナッツはサンドイッチナッツとなっていたところでしたが。 」 |
ふたご2 | 「ところにはなっていないでしょう。」 |
ふたご1 |
「しかしまあそういった活動には文明の衝突がつきもので、 |
ふたご2 | 「なるほどねえ。」 |
ふたご1 | 「まあ本国と現地との板ばさみになった末の悲劇ですね。 サンドイッチ諸島だけに。 」 |
ふたご2 | 「まったくうまくないですよ。」 |
ふたご1 | 「で、このときですね、クックの持っていたものや体の一部などが 原住民達に持ち去られたそうですよ。 」 |
ふたご2 |
「なんでまた。」 |
ふたご1 | 「つまり強力な力を持つ西洋人としてのクックを神として認識して、 クックの持ち物には強い霊力が宿ると思われたわけですよ。 」 |
ふたご2 | 「ほほうなるほど。」 |
ふたご1 | 「つまりこのクックを刺した槍というのは、イエス・キリストを刺した ロンギヌスの槍と同一のものと見られているわけです。」 |
ふたご2 |
「なるほどそれで今まで残っていたわけですね。」 |
ふたご1 | 「ですからこの槍に関するさまざまな怪異な話もあるわけですよ。」 |
ふたご2 | 「ほう、そうなんですか。」 |
ふたご1 |
「たとえばこれは18世紀後半ごろの話ですが、 |
ふたご2 | 「クックの幽霊でも出ましたか。」 |
ふたご1 | 「見ると槍の首がするする伸びて行灯の油をペローリペローリ。 」 |
ふたご2 |
「ハワイに行灯があるかっ!」 |
ふたご1 | 「他にも夜中に下駄をカランコロンと鳴らして皿を数えて、修学旅行でとった 写真の肩に写って血まみれで饅頭が怖かったりもしたものです。 」 |
ふたご2 | 「もうわけがわかりません。」 |
ふたご1 | 「そんなこととなってはクックさんも、ようこそここへ、とは 言われなかったのでしょうなあ。」 |
ふたご2 | 「ですからまったくうまくないですって。」 |
3月28日、クックは果物を船に積んでいたので壊血病を予防できた。 | |