吾作が目を覚ますと、あたりはすっかり真っ暗で、
頭の金輪も無くなり、手にただ鍬を持っておるだけだった。
「なんじゃ…。どうやらうりよう狐にまんまとしてやられたようじゃのう。
やっぱり魔法少女なんぞ、はかない夢じゃったのう。 」
そのとき、ぱっと目もくらむような明るい光が吾作に浴びせられた。
「はーい!魔法農民ゴサク、第二十四話シーン82、よーい!スタート!」
「オラはやっぱり魔法農民としてやってくしかねえんだな。」
吾作はそう思うた。そして大声で叫んだ。
「シノウコウショウ、シノウコウショウ、
マジカルクワよ、マジカルクワよ、悪代官を倒してしまえー!!」
「うわー!!」
魔法農民ゴサクは、次のクールの放送も決定となったそうな。

 

おしまい

おうちのかたへ

この本を読んだ感想を子供と話し合いましょう。

吾作の方言からこの話の地域がどこか割り出しましょう。

魔法少女というくくりはどうか考えましょう。

時代背景の説明で偉そうになるのはやめましょう。

けっきょく何がうりようぎつねなのか考えるのはやめましょう。

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