――Quick USOYA 2000.02.29―――――――――――――――――――――――

今週の内容.........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報
3. しーもす君と小猫さん
4. 錦之介通信REMIX

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

ここは長野県の山奥。遠くから、雪山登山にしては妙に軽装の、
スキー板とスノーボードを持った二人の男が現れる。
日暮れが近く、地吹雪で辺りは一面鉛色に包まれている。

   びゅ〜〜〜〜ぅ

子  猫:ねえ、本当にこっちでいいの?
しーもす:うん、地図では間違いないはずだよ。
子  猫:でも、30分でつくはずなのに、もう4時間も経ってるよ。
しーもす:いや、吹雪だから、いつもより歩くのが遅くなっただけだよ、きっと。
子  猫:でもさあ、あの「熊出没注意」の看板、さっきも見なかった?
しーもす:あ……
子  猫:やっぱり、無理せずに「かまくら」でも作って休んだ方がいいよ。
しーもす:でも、もう日が暮れるのに今から「かまくら」なんて……
子  猫:なンもぉ、すぐ出来るでやぁ、ほらー
しーもす:え、もう出来たの?早いなー
子  猫:そりゃ、Q嘘だからね。
     でもさあ、さっきから気になってるんだけど、本当にこの近くに
     スキー場なんてあるの?
しーもす:うん。だって、ちゃんとインターネットで調べたんだよ。ほら。

(Dの嘘:鰐無スキー場)
http://member.nifty.ne.jp/D/ski/index.html

子  猫:……しーもすぅ、それって本気?
しーもす:どうしたの?そんなに怒って。
子  猫:だって、ここどう考えても嘘のサイトでしょう。
しーもす:え、そんな馬鹿な。ちゃんと割り引きクーポンまで
     プリントアウトしてきたのに。
子  猫:それに、鰐が一匹もいないっていうのも、嘘に決まってる。
しーもす:どうして?
子  猫:だって、このサイトの作者、名うての嘘つきじゃないか。
しーもす:そりゃそうだけど、まさか鰐はいないでしょう。
子  猫:それに彼が別名なんて呼ばれてるか知ってる?
しーもす:しらないけど……
子  猫:「クロコダイル・壇・D」だよ。
しーもす:(……寒っ)

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

やゆよ記念財団更新しました。是非お越しください。
http://member.nifty.ne.jp/yayuyo/uso

3. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

子  猫:あぁ、はらへったぁ〜。それにすごく寒いぞ〜
しーもす:ねぇ、なんか暖かいもの持ってきてないの?
子  猫:うん。リュックの中に、駅前の自動販売機で買った
     あったか〜いコーヒーが2本あったはずだよ。
しーもす:本当?じゃあ、それ飲もうよ。
   ガサガサ
しーもす:……
子  猫:凍ってる……
しーもす:4時間も吹雪の中歩いてれば、そりゃ凍るよな。
子  猫:でもほら、あんパンとかおにぎりもあったでしょ。
しーもす:……全部凍ってるみたいだよ……
子  猫:しかたがない。大声で歌でも歌って暖まろうよ。
しーもす:ぐあ〜〜、歌は絶対だめだ〜っ
子  猫:どうして?
しーもす:怖いJASRACのおぢさんがお金を取りに来たら
     どうするんだ!
子  猫:じゃぁ、大声で笑って暖まろうよ。ここでも見て。

(「駄嘘」特別企画第4弾:Mr.Sam の Saturday-night Live )
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/warera.html

子  猫:ぐあっはははは、これ、いいよね。
     僕、こういうの大好きなんだよ!
しーもす:うん、好き嫌いは分かれるかもしれないけどね。
     …さむっ…。
子  猫:そっか。しーもす、こういうのだめなんだ。
しーもす:……まぁ、他に暖かいものはないか探してみようよ。
    がさ、ごそ
子  猫:あっ、しーもすのリュックにマッチが入ってるじゃん。
しーもす:そうだった。それ使おうよ。
    シュボッ
子  猫:……
しーもす:……ねぇ、ピンクのワニさんが見えてない?
子  猫:……気のせいだよね、きっと。あ、もう消えちゃった。
    シュボッ
しーもす:あぁ、おいしそうなケーキが見える。
    シュボッ
子  猫:満漢全席も見える。
    シュボッ
しーもす:大好きだった夏目雅子も見える。
    シュボッ
子  猫:ああぁ、錦之助通信REMIXが見える!

4. 錦之介通信REMIX―――――――――――――――――――――――――――

錦之介通信REMIX19 にゃーごやは味噌だがねの巻その1
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光デパート@大嘘百貨店
http://village.infoweb.ne.jp/~fwba0050/index.htm
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「えびふりゃあ」「味噌だがねー」名古屋・尾張食文化を揶揄するエピ
ソードは多い。
随分と誇張されてメディアに流布しているが、現実はというと・・・・
まったくもってそのとおりだ。
それどころか、現実は我々の想像を遥かに陵駕していた...

まず、一般の人が名古屋の食べ物というと想像するのは、きしめんと味
噌かつだろう。
間違いではないのだが、きしめんと味噌かつを強調することは、名古屋
で進行する恐るべき事態の深刻さをかえって隠蔽してしまうことになる。

まず、名古屋人はそれほどきしめんを食べない。ありがたがりもしない。
気をつけよう。きしめんの派手な活動は陽動作戦だ。

きしめんの影に隠れた名古屋麺世界闇の帝王、それは味噌煮込みうどん
である。
ケチといわれるほど金銭感覚にうるさく、デパートでも値切ることを怠
らない(本当だ)名古屋人だが、山本屋の味噌煮込みうどんには喜々と
して1000円也の金ををはらう。
たかが煮込みうどんに1000円だ。(名古屋人の感覚では)正気の沙
汰ではない。

味噌への信仰が、彼らの金銭感覚を麻痺させるのだ。

コンビニには寿がきやのインスタント味噌煮込みうどんが並び、 テレ
ビでは謎のロシア人「ミソニコフ・タベタノビッチ」がそれをうまそう
にたいらげる。

味噌かつ、ここにも一般人となごやんとの間に大きな認識の隔たりがあ
る。
まず、普通の店で「とんかつ」をたのんでみよう。デフォルトで味噌だ
れがかかってくる。いやだといってもかかってくる。
逃げ場無しだ。
「味噌だれ無し、ソースで」などと言おうものなら、厨房の中からだけ
でなく、店中の客から冷たく射るような視線を浴びることは必至だ。

それでもまだ、都市部のソフィストケイトされた味噌かつは、抵抗なく
食べることもできる。
問題は、ネイティブが推奨する「本場の味」だ。

地元の人と親しくなり、「どえりゃあうみゃあ味噌かつの店」に案内し
てもらおう。
そこで出される味噌かつ、あなたは我が目を疑うだろう。
豆味噌の色は、茶色というよりは黒い。それが、「皮膚呼吸はさせじ!」
と決心しているが如く、ひとくち大にカットされたカツの周囲をくまな
く覆っている。
「タンカー事故によって流れ出した重油に中でのたうちまわる水鳥」を
想像していただければ、まず間違い無い。

そして、半端でない砂糖の量。
味噌の味だけであるならば、そんなに違和感はない。
しかし、本場味噌かつには、「とんかつ飴」といっていいほど砂糖が大
量に添加されている。
もはや、衣の歯ごたえも、肉の香ばしさも無い。食べても、噛んでも、
飲み込んでも、舌に喉に胃袋にひたすら味噌味とくどい甘さがまとわり
つく。逃げ場無しの無間味噌地獄だ。
 
賢明な諸兄はおわかりであろう。名古屋は、味噌狂信者が渦巻く味噌原
理主義都市だったのだ。

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