Q u i c k U s o y a 【バックナンバー】


――Quick USOYA 2000.07.18―――――――――――――――――――――――

今週の内容.........
1. しーもす君と小猫さん
2. ごめんなさいのページ
3. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす：最近、サラ金のＣＭが気になるんだよね。
小猫　　：多いよね、確かに。
しーもす：なかでもさ、「○イフル」のＣＭ。窓口の男性に「家族のように、恋
          人のようにご相談に乗ります」って言われて、思わず「独身ですか？」
          って聞くやつ。男探す前に浪費をなんとかしろよ、って。窓口の男も
          さ、家族のように相談に乗るんなら、借りるのを止めてやれって。
小猫　　：いつからぼやき漫才になったんだ。
しーもす：「○イク」もすごいぞ。
小猫　　：ああ、あのチャーリーズ・エンジェルのパロディみたいなやつね。
しーもす：あんなすごいエクササイズしてんのに、何やるかっていうと、「○、
          イ、ク」っていう人文字。筋肉の無駄遣いだよ。しかも良く見るとぐ
          らぐらしてんの。
小猫　　：最後に出てきて「カンペキダ！」っていうジーコも痛々しいね。
しーもす：「アコ○」も意味深だよ。
小猫　　：窓口の女性に、昔あこがれてたマネージャーとか保健室の先生の面影
          を見出して、気がつくと上半身ハダカで窓口にに立ってる、ってやつ
          だね。
しーもす：あれ、“ボーっとしてると丸裸にされちゃいますよ”ってことを言っ
          てるんだと思うな。
小猫　　：あわわわ、なんか話がヤバくなってきたんで、ここらで今週の特集。

2. ごめんなさいのページ ――――――――――――――――――――――――

　Webページというのは、企業や団体にとってカッコイイ媒体だ。企業名や団
体名を含むURLを入力して、きらびやかなページが表示されると、ITという時
代の潮流にしっかりのっているんだなという気がしてくる。しかし最近は、大
手企業のほとんどが独自のドメイン・ネームを取得しているので、Webページ
を持っているだけでは何の自慢にもならない。注目すべきは、企業や団体が逆
境のなかで、このメディアをどのように活用しているかだ。

例１　そごうグループのページ　http://www.sogo.gr.jp/

　いきなり、「お中元はやっぱりそごう」。その下の画像には、お中元をもら
って幸せそうな女性モデルの顔。この幸せの何分の一かだけでもそごうにわけ
てあげたいが、なんせ負債は兆単位なので、何万倍にしても足りない。

　「そごう各店営業のご案内」のページに進むと、「皆さまにはご心配をおか
けし誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます」といった言葉があり、一部店舗
を除いては平常通りの営業を続けている旨の記述がある。ここで用いられてい
るのは淡々とした文字の羅列。画像はそごうのロゴだけで、やつれた役員の肖
像も、葬式行進曲のMIDI演奏もない。景気がいいときにはマルチメディアだの
ハイパーリンクだのと騒いでいるが、修羅場で雄弁なのはテキストなんだなと、
同じくテキスト系のページを作っている私は、妙に勇気付けられてしまった。
が、肝心の国費投入については何の説明もなし。いくらテキストでも荷が重か
ったようだ。

例２　雪印乳業のページ　http://www.snowbrand.co.jp/

　別に小学生のときに工場・牧場見学に招待してもらったから言うわけではな
いのだが、Webページを見る限り、きちんと謝罪して、わかりやすく情報を整
理してあると思う。そごうと異なり、トップページからいきなりお客様各位へ
のお詫び。「今までご利用頂いておりました『雪印乳業ホームページ』は、当
分の間閉鎖させていただきます」とのことだ。仮に「旧ページを経由してコン
ピュータ・ウイルスがまき散らされていたことが判明したためです」ならクリ
ーンヒットなんだが……。

　「これまでのお知らせ」のページに行くと、下から順に「品質異常事故につ
いて」「下痢などの症状について」「品質異常事故について（第二報）」「お
詫び＜社告＞」「雪印乳業・大阪工場製造の全商品回収のお知らせ」などが日
付・時刻つきで列記されていて、まさに手に汗握るノンフィクションである。
どうか財務の許す限りつづけてほしい。

例３　日本共産党のページ　http://www.jcp.or.jp/

　無論、インターネットはあやまるためだけの媒体ではない。自分は全然悪く
ないと主張しているのが日本共産党の不破哲三委員長。赤旗から転載された総
選挙後のコメントによれば、敗因は中傷ビラなどの「謀略」であり、執行部の
責任には一切触れていない。「お詫び」もなければ「誠に申し訳なく」もなし。
こりゃ、次の選挙では企業の広報担当者が共産党支持に転じるかもしれない。

　（ここで紹介したのは、７月17日現在のWebページの内容です）

　　　　　　　　　　　　　　　　やゆよ　http://member.nifty.ne.jp/uso/

3. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす：上にも出てきたけど、盛り上がってるねえ、雪印。
小猫　　：盛り上がるとかそういう問題じゃないだろ。
しーもす：とにかく今一番心配なのは牛だね。
小猫　　：牛？
しーもす：だって、牛乳が売れなきゃ、搾乳もしてもらえないだろ。
小猫　　：そう……なの？
しーもす：「草を食む、反芻する、寝る、搾乳、草を食む、反芻する、寝る」と
          いう単調な生活の中の、唯一の楽しみがなくなってしまったわけだ。
小猫　　：あれは「楽しみ」だったのか？
しーもす：テレビを取り上げられた専業主婦みたいなもんだね。
小猫　　：納得しそうになってる自分が悔しいぞ。
しーもす：大半の牛が、自分の人生に疑問を感じはじめているらしいよ。
小猫　　：感じてないって。
しーもす：まださ、外向的な牛なら、飲んだくれたり、テレクラ遊びとかで紛ら
          わせられるんだけど、
小猫　　：どこに牛が行ける居酒屋やテレクラがあるんだよ。
しーもす：内向的な牛だと、ストレスが胃に来ちゃって。
小猫　　：妄想が暴走してるぞ、しーもす。
しーもす：なにしろ牛は胃が四つもあるからね。以前、義眼博士もアメリカの広
          大な牧場で考察してた( http://www.usinter.net/~gun-q/new.htm )
          けど、その痛みたるや人間の比じゃないらしいよ。
小猫　　：人のオチで落とすなよ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(今週、更新情報はありません)　このメルマガは、Quick USOYA加盟Webサイトの
管理者が順番に執筆しています。嘘屋本舗 http://www.kasugai.com/usoya/　
編集・発行：やゆよ tf2m-nsd@asahi-net.or.jp
登録と解除 http://village.infoweb.ne.jp/~fwic2299/osirase/q_usoya.html
Copyright by USOYA-HONPO 掲載内容の無断転載はお断りいたします。
このメルマガは『まぐまぐ』を利用しています。 http://www.mag2.com/
――――――――――――――――――――――――――――――――――――