Q u i c k U s o y a 【バックナンバー】


――Quick USOYA 2000.07.25―――――――――――――――――――――――

今週の内容.........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報
3. しーもす君と小猫さん
4. 少ぉしゆるめの頭ネジ
5. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす：しーもすでーす
小猫    ：小猫でーす。
しーもす：いやもう、梅雨もあらかた上がってもう夏ですね。
小猫    ：でも、夏どころじゃないって人も世間にゃいるよね。
しーもす：ああ、そごうデパートの人とかねえ。
小猫    ：店に黄色ブドウ球菌を注ぎ込んで再建しようとしたんだけど
          やっぱり細菌じゃ小さすぎて、コンクリの代わりにならなかった
          んだよね。
しーもす：違うだろ！。
小猫    ：まあ雪印の人たちも大変だけどねえ。
しーもす：ああ、大阪工場とかね。
小猫    ：牛乳に公的資金が繁殖していたんだよね。
しーもす：繁殖しねえよ。
小猫    ：飲んだお年寄りが、牛乳に混じっていた１万円札を喉に詰めて
          救急車で運ばれる事件が続出したんだよな。
しーもす：だからいつあったんだよそんな事件！まったくもう。まあ、
          なま物の傷みやすい季節ですから充分注意しないとね。
小猫    ：こないだなんか、買って来たサバを放置してたらしめさばが
          できちゃってておお儲け。
しーもす：それは腐ったんだよ！
小猫    ：ホトケ様なんか、一晩外に置いたらゾンビになっちゃって。
しーもす：外に置くなよ。だからそういうものを！
小猫    ：ところで、ゾンビが持ってる代表的な病原菌って知ってるかい？
しーもす：いや？
小猫    ：黄色ブードゥー球菌って言ってね。
しーもす：いいかげんにしろよ！

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

●「Dの嘘」 http://d-uso.com/
　皆様のおかげで7/13、25万カウントを達成しました。
　ありがとうございます。記念すべき12340000カウントまで
　12090000カウントとせまりました。後一息です。

　先週と先々週は夏風邪で倒れた日と、
　Final Fantasy IXに熱中している日以外は
　「嘘日記」を更新いたしました。
　お暇な方はごらんくださいませ。

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●やゆよ記念財団　転載一本です。減量目的の散歩の副産物ですが、
　よろしければどうぞ。　http://member.nifty.ne.jp/yayuyo/uso/

3. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす：これが届く頃にはもう学校も夏休みですね。
小猫    ：よいこのみんなは、もうなつやすみのけいかくはたてたかな？
しーもす：裏声使うな。
小猫    ：（小猫さんの声：林原めぐみ）
しーもす：そういうマニアックなネタやめなさいよ。
小猫    ：（しーもす君の声：オーソン・ウェルズ）
しーもす：遺作がトランスフォーマーの惑星大のロボットの声だったんだよな、
          って、わかる人にしかわからんネタやめろってば。
小猫    ：で、夏休みか。
しーもす：そうそう。夏休みって思い出とかある？
小猫    ：夏休みって言えば子供時代の故郷を思い出すよな。
しーもす：どんなとこだったんだい？
小猫    ：田舎だったんだけどね、山があって川があって
しーもす：ああ、いいとこだねえ。
小猫    ：谷があって森があって海があってフィヨルドがあって
しーもす：おい
小猫    ：リアス式海岸があって河岸段丘があってカルデラ湖があってカルスト
          大地があってバージェス頁岩があってフォッサマグナがあって糸魚川
          構造線があってモホロビチッチの不連続面があって
しーもす：だからどこの国だよ！
小猫    ：毎日、友達といっしょに裏の雑木林で
しーもす：昆虫採集とか？
小猫    ：いや落武者狩りを
しーもす：いねえよ！落武者なんか！
小猫    ：そこで、大きさが１ｍくらいの虫が地面から出てくるのを見ちゃってさ
しーもす：おいおい。そりゃすごいね。で、どうしたんだい？
小猫    ：思わず絵日記に書いちゃったよ。これがほんとの大アリーってね。
しーもす：おいおいおいおい。

4. 少ぉしゆるめの頭ネジ ――――――――――――――――――――――――

第3話「敏腕再建屋のキョキェキャキュキョォォォォ」
　　　　　　　　Donald Mac  ( http://ca.sakura.ne.jp/~daisy/lanking/ )

▼かれこれ10年ほどのつきあいとなる凹山氏は、不意に奇声を発する、初老の財
務畑出身サラリーマン。別件の仕事でたまたまお会いし、それからも時折食事な
どにおつき合いいただいてます。
　凹山氏が不意に発する嗚咽に似た奇声、ムリに文字にすると
「キョキェキャキュキョォォォォ」
という感じ。これを息きれんばかり、たて続けにおたけびたい衝動を抑えきれな
くなる発作が、完治しない。
　実はこれ、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群という、およそ東洋に精神医がい
ることを想定してないネーミングの精神病。1万人に2～3人ぐらいある、ゼンソ
クやアル中みたいに、割と頻度の高い病気だったりします。私は、大阪のオッサ
ンの「また阪神、負けよった」もトゥレット症候群としてやりたいっス。

▼かの凹山氏、この困った持病もちだが財務手腕は大したものらしい。5～7年ぐ
らいかけ、傾いた会社をかたっぱしから再建させる。現在の会社はヘッドハンテ
ィングされ転職し3社目。企業相手の中坊弁護士みたいなモンでしょうか。
　自閉や脅迫感がつきまといがちなトゥレット症候群としては珍しい。
　当節ご時勢のさなか大したもんだ、さらには「キョキェキャキュキョォォ」持
病持ち、果たしてどんな仕事ぶりなのか？　Big Tomorrowなら「こうしてオレは
はいあがった！--弱味を強味に変える12のコツ--」てなところ。

▼「ほら、この"キョキェキャ"が出るから、神妙な顔して訓示垂れたり叱りつけ
たり、できんワケですよ。」
　わはははは。まあ、そうでしょうなあ。
「だから、人の失敗も怒鳴りつけらんない。たとい腹がたってもですな。"あな
たの今回の失敗は、ここが悪かったんだから、次からここに気をつけてください
な"と、お願い懇願型の言い方に、どうしてもなるわけです。」
　なるほど。発言途中で"キョキェキャ"が不意に入っても、笑って済ませてもら
えるシチュエーション作り、ですな。ふむふむ。
「もちろん、会社のみなさんに、私には"キョキェキャ"発作が不意に起きること
は、あらかじめ重々再三申し上げます。驚かれますからな。」
　そのダメぶりから、人が同情して動いてくれてるんじゃあないかという。
　高い実務職能に加え（実際、彼はすんげえ努力家で働き者）、"キョキェキャ"
持ちを引け目とせず、ですが"キョキェキャ"持ちゆえに、同僚諸氏には謙譲の態
度で職務にあたっておられるご様子です。コツは、これかな。

▼とはいえ、気を使うこととか、やっぱり、あるでしょうに。
「まず、電話です。ことに部下や同僚のみんなが商談折衝している電話。
　電話のむこうからいきなり"キョキェキャ"が聞こえちゃうと、相手さん、なに
ごとかと思うでしょ。養鶏所から電話してるみたいで。」
　養鶏所対策はどうするんです？
「"キョキェキャ"を抑えきれなくなりそうだったら、地震の時みたいに机の下に
潜り込んで、口ふさいで"キョキェキャ"やるんです。全くブザマなんですが。」
「就任直後はみんなに驚かれ、次に慣れてくると笑いを抑えだす。笑っちゃ悪い
かな、と思うんでしょう。そこで私は、"ヤなクセみたいなもんだから、からか
ってもらって構わない"と言い切るんです。職場に笑いをもたらします。」
　そ、そうかなあ....。
「もう、ほぼ毎日のことですからね。間の悪い"キョキェキャ"なんかだと、電話
終わったあと、みんなに"凹山さん、しょーがねーなあ"などと、事務所のツッコ
ミネタになります。オヤジの大声のクシャミみたいなモンですな、扱いは。」

▼「それから、お酒の席は、こんな発作もちだから、ほとんどご一緒できません。
お酒で歯止めかからなくなるかもしれないですから、"キョキェキャ"の。」
「で、その分、私がいない時でも"キョキェキャ"を宴席のネタにして構わないよ
と、みんなにいつも言う。宴席に上司の悪口はつきもんですからね。
　ま、持病でみんなの宴席が盛り上がるなら、それもよろしかろうと。」

▼そう言って自嘲する凹山氏。推察するに、きっとご同僚は、決して凹山氏の
「キョキェキャ」を嘲笑の対象にはしないことでしょう。
　こういうのを開き直っちまってがんばる人と、いう。そして私は、こういうキ
ョキェキャな人を、こよなく愛おしく思う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　（続く・第4話は8月29日号掲載予定です）

5. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす：ってなわけで、今週もお時間です。
小猫    ：皆様もご健康には充分注意して、夏を乗りきってくださいね。
しーもす：ところで、小猫さんに贈ったお中元とかけて、大きな犬と解きます。
小猫    ：また唐突だね。その心は？
しーもす：クサリかけてます。
小猫    ：やっとれんわ！
二人    ：ではまた来週～～～。

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