――Quick USOYA 2000.09.12―――――――――――――――――――――――

今週の内容.........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報
3. 義眼inちょっとだけLA
4. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん 【ハイソ・グルメ直送便!編】 ―――――――――

(カランコロンカラン)
小  猫:いらっしゃいませ。
しーもす:予約してた、しーもすですが。
小  猫:お待ちしておりました、しーもすさま。こちらのお席へ。
しーもす:ん?また、メニュー増えたね。勉強熱心だね、ここは。
小  猫:恐れ入ります。
しーもす:この、「裏路地自生キノコのオムレット・ノルマンディ風」って?
小  猫:はい。紫色・マダラ模様のキノコです。当店勝手口横で自生する産直
     もので、鮮度が高うございます。
しーもす:産直には違いないわいな。あっちのカップルがバカ笑いしながら食べ
     てるの、これだね?
小  猫:談笑されておられるのでございますよ、しーもすさま。
しーもす:楽しそうなカップルっていうのは、いいねえ。こちらまで、幸せな気
     分になるよ。
小  猫:ごもっともでございます。
しーもす:この「野良猫のホワイトソース煮込み(首輪つき)・プロヴァンス風」
     をいただこう。
小  猫:こちらも産直でございます。少々お時間がかかりますが。
しーもす:捕獲にかい?
小  猫:さようでございます。
しーもす:かまわないよ。
小  猫:かしこまりました。いかがでございましょう、お待ちいただく間、な
     にかお召し上がりになられては?
しーもす:おすすめがある?
小  猫:「短冊手打ち麺・バッサバサ風」などが、軽口でよろしいかと。
しーもす:どこなんだい?バッサバサって?
小  猫:脱サラもくろむ中年リーマンが自宅で試しにうった、手間だけかかっ
     た蕎麦でございます。
しーもす:ああ、国産か。そうだねえ‥‥いや、今日はこの「北京ダック・地中
     海風八丁味噌あえ」を。
小  猫:お目高うございます。こちらはアマゾンの大自然が育んだ北京ダック
     でございますよ。
しーもす:厳選素材だねえ。
小  猫:恐れ入ります。お飲み物はいつもの「越野寒梅・コーク割」でよろし
     うございましょうか?
しーもす:いや、今日はこっちの「84年ものシーブリーズ」をグラスで。
小  猫:本日のデザートは「油粘土のジェラード・抹茶風」をおすすめしてお
     りますが、よろしゅうございますか?
しーもす:頼むよ。
小  猫:かしこまりました。
しーもす:少ないが、これはチップだ。
小  猫:申し訳ございません、集積回路類はご容赦くださいませ。

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

●Lankin' A Go! Go!  http://ca.sakura.ne.jp/~daisy/lanking/   

玉の出が最近悪いんじゃない?とのお客さまのお声にお応えし、全面改装新台入
荷でございます。ますますインチキ臭くなるランキング・サイト、Lankin' A Go!
Go!でフィーバーしちゃったりウハウハしちゃったり5万円スッちゃったりしてく
ださい。

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●Dの嘘 http://d-uso.com/

皆様のおかげで9/8、30万アクセスを達成しました。
ありがとうございます。記念すべき12340000カウントまで
12040000カウントとせまりました。後一息です。
というネタは前にもやったような覚えがあります。

Final Fantasy IX嘘攻略DISK2チャートを追加しました。
攻略チャートを作りあぐねているうちに世間はドラクエ7三昧。
月日のたつのがなんとなしにうらめしゅうございます。

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●やゆよ記念財団 http://member.nifty.ne.jp/yayuyo/uso/

ふと気がつくと劇団民芸のベテラン脇役のような嘘を目指していて背筋が冷たく
なりましたが、そんなことおくびにも出さずに新作1本。

3. 義眼inちょっとだけLA ――――――――――――――――――――――――

■■■とても健康的な不健康さ■■■
                        義眼 gun_q@hotmail.com
 この2週間ほど、所用でLAに滞在している。

 4月にLAから京都に移り住んで、まだ5ヶ月しか経っていないため、「やって
きた」というよりも「帰ってきた」という感覚の方が強い。青い空、乾いた風、
そして道ゆく人々の体積の大きさに、約5年間慣れ親しんだ街に戻ってきたとい
う実感がわく。

 先週末には、LAに住む友人と久しぶりに会って旧交を暖めることができた。そ
の時のこと――

「義眼さあ、せっかくLAに来たんだから京都では味わえないものを体験しなくち
ゃね」

 というセリフとともに、夜10時頃車に押し込まれた。着いたのはハリウッド地
区。しかしレストランやクラブが軒を連ねるエリアからは少し離れたところで、
あまり賑わっている場所ではなかった。バレエパーキングに車を預け、怪しげな
建物へと向かう。そこには、既に20人ばかりが列をつくっていた。

 建物には“Play Room”との表示。私達が並んでいる間にもぞくぞくと人が集
まって列をつくっている。そのほとんどは20代、30代くらいの白人で、女性同士
のグループが比較的多い。そして目に付いたのは、アメリカ人であることを考慮
しても、彼女らの身長が異様に高いということだ。

 何か妙な雰囲気ではあったが、どうやらここはクラブだということは推測でき
た。友人に訊くと、ここは最近LAで人気のクラブで、ハリウッドスターも来るら
しい。2週間前にはマドンナも来ていたという。帝王切開で出産した直後のマド
ンナをして、足を向かわしめるクラブならば、さぞ面白かろう。期待が膨らむ。

 IDチェックで年齢を確かめられた後、中に入ると、そこは大した豪華でもない、
むしろ粗末なくらいのクラブだった。ダンスフロアは100人程度が踊れる広さで、
簡単なステージと、バックにはスライド用の白幕。デカいミラーボールをメイン
としたライティングも決してカッコいいとはいえない。2階と1階にそれぞれバ
ーエリアがあって、簡単なカクテルやビールを売っている。日本の有名なクラブ
と比較すると豪華さは5分の1くらいだ。

 午後11時前だったこともあって、まだ客はまばらでフロアで踊っている人も殆
どいなかった。友人から聞いた話で期待が膨らんでいたせいか、私は軽い失望感
を覚えた。

 その2時間後――

 満員のダンスフロアで踊りながら、私は腹を抱えて笑っていた。死にそうだっ
た。

 ステージ上では、背中にスパンコールのあしらわれた蝶の羽をつけ、ビキニ姿
のデカい黒人マッチョマンが、クイーンのボヘミアンラプソディにのって舞うよ
うに踊り、その周りでは、ミニスカートの婦警コスチュームに身を包んだダイナ
マイトボディの女性がセクシーに身体をくねらせている。しかし、その女性には
くっきりと喉仏が。

 クラブチェリー――ここは、ゲイとオカマが集まるLAで最も熱いクラブなのだ
そうだ。ドラッグクイーンと呼ばれるオカマさんたちは、皆背が高く、身体も鍛
えられている。私がクラブに入る前に見た背の高い女性群は、全員ドラッグクイ
ーンだったのだ。彼ら(彼女ら?)は、豊胸手術をしているので上半身は女性だ
が、下半身は完全に男。そんな人々が、殆ど全裸に近い格好で踊り狂っている。
客も凄い。5、6人のゲイが常にステージの前で、下半身をぴったりとくっつけ
て踊っている。しかも上手い。スキンヘッドに入れ墨の白人男性、ボンデージ姿
のアジア人女性。ピンクのカツラにシースルーのネグリジエ姿で闊歩する体重12
0キロくらいありそうなオカマのおじさん。その他、あまり人間には見えない格
好をした人々が阿鼻叫喚の大騒ぎ。

 むろん、そんな突飛な格好などせずに、ふつうに踊っている人も多い。だが、
そんな彼らも多くはやはりゲイのようだ。

 午前1時過ぎ、フロアの隅の方で踊っていたら、突然白人の男が「ハーイ」と
寄ってきた。端正な顔立ちのなかなかカッコイイ青年で、デトロイトから来たと
いう。彼はにっこりと笑いながら、私の横で踊りだしたのだが、そのうち、なん
というか、やけに、その、下半身を、ぴったりと、私に寄せるように、あの、逃
げようとしても、手を取られて、その、抱きしめられたり、とか… というか、
アブなかったよー。

 ということで、なんとか無事にクラブを脱出できたのだが、その体験も含め、
実に楽しめた。それは、そこまでアブないクラブでありながら、実はある意味と
ても健康的な場所であったからだ。選曲がデュランデュランやDeeLiteなど、80
年代ポップがメインであることから、このクラブ客層は30代が中心と思われる。
それくらいの年齢層ならば、社会性があるので、いざこざや問題はほとんど起こ
らない。バーでもきついお酒など飲まず、ジントニックかビール程度で、自分で
踊るか踊る人を眺めて楽しんでいる。喫煙は専用ラウンジでのみ許されるので、
建物の中の空気もクリーンだ。ドラッグをやっている人もいない。日本のクラブ
とはちがって服装チェックなどなく、ジーンズとTシャツでもOK。そしてチャー
ジはたった10ドルだ。踊りのヘタな人も上手い人も、おじさんもおばさんもオカ
マさんもホモさんもレズさんも、好きな格好で好きに踊って楽しんでいて、誰も
文句を言わない。カッコ良くても悪くても、皆他人からどう見られようと関係な
いと思っているし、他人をどうこう言う輩もいない。要するにこのクラブは誰で
もウエルカムなのだ。日本のクラブにありがちなスノッブさは微塵もない。

 友人の言葉通り、確かに「京都では味わえない」夜を満喫することができた。

             クラブチェリーURL http://www.clubcherry.com/


4. しーもす君と小猫さん 【女性に人気のお寿司屋さん!編】――――――――

(ガラガラガラ)
小  猫:いらっしゃいませえ〜。
しーもす:あれ?あの‥‥ここ、お寿司屋さん、です‥‥よね?
小  猫:そうですよお。おひとりさまですかあ〜?
しーもす:女性に人気だとは聞いてたけど‥‥なんか寿司屋っぽくないな。
小  猫:カウンター席へどうぞお〜。
しーもす:うわ!手編みレースのテーブルクロス!こりゃ、醤油こぼせないなあ。
小  猫:なににいたしましょうかあ?
しーもす:なんでいちいち、語尾がのびてるの?大将?
小  猫:シェフ、って呼んでくださいよお。
しーもす:しぇ、しぇふう?
小  猫:本日は「さわやかフレークのプチ・バラ園」をおすすめしていまあす。
しーもす:はあ‥‥じゃ、それ、ください。
小  猫:かしこまりましたあ。ご注文を繰り返しまあす、「さわやかフレーク
     のプチ・バラ園」おひとり様、ですねえ?
しーもす:はいはい、そうです。
小  猫:お待たせいたしましたあ。「さわやかフレークのプチ・バラ園」でご
     ざいまあす。
しーもす:‥‥ネギトロじゃん、これ。
小  猫:ごゆっくりどうぞお。
しーもす:ごゆっくり、って言われちゃってもなあ‥‥にぎり2つだけなのに。
小  猫:追加注文、お気軽にどうぞお〜。
しーもす:この「ポカポカおひさまのほんわかムース」って?
小  猫:かしこまりましたあ。ご注文を繰り返しまあす、「ポカポカおひさ‥
しーもす:はいはいはい。そう、いちいち大声で復唱しなくても、いいです。ね。
     結構、恥ずかしいし‥‥モグモグモグ‥‥。
小  猫:お待たせいたしましたあ。「ポカポカおひさまのほんわかムース」で
     ございまあす。
しーもす:‥‥ウニじゃん。
小  猫:ごゆっくりどうぞお。
しーもす:いちいち、うるさいなあ!モグモグモグ‥‥。
小  猫:追加のご注文は、お気軽にどうぞお〜。
しーもす:ああ!もう!くどいなあ!
小  猫:それでしたら、こちらの「森の妖精の不思議なスティック」なんかサ
     ッパリ味でおすすめですよお。
しーもす:くどいのは、味じゃないって!それ、カッパだろ?
小  猫:わかりますう?
しーもす:てことは、この「小さなエンジェルが残してくれた羽」ていうのは、
     ハマチかヒラメか、はてまたコハダか‥‥あ!イカだろ!
小  猫:アイスクリームでえ〜す。
しーもす:‥‥やな店だね、どーも。
小  猫:当店人気の「はにかみ屋さんのかわいいオムレット」もおすす‥‥
しーもす:ギョクだろ、それ。
小  猫:ピンポンピンポーン!あったりいい!
しーもす:やれやれ‥‥.居心地悪いなあ‥‥。ええい、たいし‥‥シェフ、お
     愛想!
小  猫:はい?なにか、至らぬサービスがございましたかあ?
しーもす:その「お愛想」じゃなくて。
小  猫:当店は、よりおくつろぎいただけるお店づくりを目指しておりまあす。
     今後のご参考までにお聞かせいただけますかあ?
しーもす:はあ‥‥。で、言いたい放題のねーちゃん客の要望聞いたら、こんな
     店になったワケね‥‥。
小  猫:そうなんですう。
しーもす:他店との差別化とはいえ、なあ‥‥。
小  猫:サベツはいけないんですよお。
しーもす:あー!うるさい!うるさい!うるさい!

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