――Quick USOYA 2000.11.07―――――――――――――――――――――――

今週の内容.........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報
3. 少ぉしゆるめの頭ネジ
4. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小 猫 :こんにちは〜。
しーもす:いつもQ嘘をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。本日
     は太平洋上の高気圧のおかげさまを持ちまして絶好のQ嘘日和となり
     北は北海道から南は沖縄まで老若男女ずずずいと千客万来商売繁盛…
小 猫 :いきなり長いね。
しーもす:そうなのそうなの。我々Q嘘もブロードバンド時代に対応しなければ
     なりませんからな。
小 猫 :なんですかその「ブロードバンド」ってのは?
しーもす:バンドはバンドでも絆創膏のことではありませぬ。
小 猫 :わかってるよそれは。
しーもす:インターネットの高速接続のことを指す言葉ですね。
小 猫 :いままでの接続と、どう違うの?
しーもす:わかりやすく言うと、いままでのモデム接続が小指なんかに巻く細い
     タイプだとしたら、ブロードバンドは膝のすり傷に使うでっかい正方
     形タイプかな。
小 猫 :自分から絆創膏に近づいてどうする。
しーもす:とにかく、同じ時間で伝達できる情報量が、ブロードバンドはケタ違
     いに多い……
小 猫 :じゃあ、遅い反応でいらいらすることもないと
しーもす:………
小 猫 :大きなメールが届くのもこれまでより速くなると
しーもす:……ということになっているが、実際にどうなのかは知らない。
小 猫 :時間差攻撃はやめなさい。
しーもす:ブロードバンドだと、たったいまボクの使ったひとり時間差攻撃がひ
     とりAクイックになっちゃうんだよ。
小 猫 :まわりくどい比喩だね。
しーもす:とにかく、世間がブロードバンド、ブロードバンドと騒いでいるので、
     Q嘘もブロードバンド時代を見据えてだね……。
小 猫 :ひょっとして大容量Q嘘?
しーもす:そうそう。たとえば、
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                     ……なんて余裕もでてきちゃう。
小 猫 :ただのメルマガ広告だろう! しかし胡散臭いな、これ。
しーもす:趣味と実益、それがブロードバンド。
小 猫 :定義するな!

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

●大嘘百貨店i-mode版
Q嘘読者の方にはあまり新鮮味がないのですが、大嘘百貨店i-mode版では錦之介
通信をはじめとする使いまわしネタを約週1回のペースで更新しています。
更新情報は 
http://member.nifty.ne.jp/sanriki/whatsnew.htm
をご覧ください。

3. 少ぉしゆるめの頭ネジ ――――――――――――――――――――――――

第6話 自称アーティストをせせら笑え
        Donald Mac  ( http://ca.sakura.ne.jp/~daisy/lanking/ )

▼たとえば、歩行者用信号が点滅しだすと、鋭い金属的をひっかく音が聞こえる。
たとえば「どなるど・まっく」という言葉にポリエチレンを燃やした時と同じ臭
いを感じる。たとえば新聞で「控訴」の文字だけはオレンジのような味がする。
 目で聞き、鼻で視て、耳で味わう障害に日々悩みながら、毎日を暮らしている
人々がいます。かれらは共感覚といわれます。

▼わたしたちはふだんでも、例えば懐かしい思い出の曲が流れると、そのときの
部屋の臭いや陽射し、今考えりゃなんであんなヤツ好きだったんだろな的カレ・
カノジョの仕草だのを、思い出すものです。束の間感傷にひたり、あまりのこっ
ぱずかしさにひとり苦笑したり地団太踏んだり。
 共感覚のかたは、これが日常的に起きる状態といえば、わかりやすいかもしれ
ません。ただし共感覚の場合、必ずしも思い出をともなうとは限りません。

▼共感覚は、音・視覚・触覚・味覚・臭覚といった感覚が混ざりあってしまう脳
障害です。音が見える、味覚が聞こえる、景色が匂うなどさまざまな症例が報告
されています。障害の個人差も大きい。
 わたしたちと同じように見えているが、どうも脳で刺激を認識するときに聴覚
野といわれるところにも信号がたどりついてしまう。ひらたく言えば、アタマの
中が、混線しています。
 すべてにおいてその調子で自身の周囲を認識し、ハタから聞く分には、まあ、
面白いことこの上ない。ところが本人は幼少からそんな感性で育っており、せせ
ら笑われたり狂人扱いされることを極端に恐れています。

▼そこで知識として「チョコレートは甘い味のするものであって、決して輪ゴム
を弾くような音のするモノではない」と思いながら、われわれと同席しチョコレ
ートを食べているわけです。もちろん食べながらも、やっぱり内心「ビヨンビヨ
ンうるさいよな、これ」と思っている。彼にとってバレンタイン・デーは、「輪
ゴムたくさん鳴らせるヤツが威張れる日」だったワケですな。
 イジめられたりからかわれたりして、「どうも自分の感覚は他の人と共有でき
ないところがある」と気づく。そして常識的にはどうなのかを学びながら、一生
懸命平凡な感覚に関する知識を蓄え、周囲に合わせながら、生涯を終えます。
 なにかと「人と違う」を口にする平凡な了見のせまいマヌケも多く知る私には、
共感覚のかたの常識的感性にこだわるその姿が、悲喜劇的にすら映ります。

▼ましてやエントランスに座布団みたいな彫刻デンと据えるとセンセ呼ばわりさ
れてるかたがある。市街地や建築現場のノイズ録音し「音楽でございます」とう
そぶくトンマがいる。原色でヘタクソなお人形サンをビルの壁に描き「自分を表
現したい」とホザくバカが後をたたない。それが非日常なんだそうな、ふうん。
 常識的に過ごすに細心する共感覚のかたの悪戦苦闘ぶりを看る私にとって、そ
んな自称アートなど、ちゃんちゃらおかしい。

▼キチガイのマネごとするのが芸術なら、共感覚のかたの感性は高ギャラ払い補
助金出し保護すべきでしょう。せめて医療費ぐらい、無料してあげるべきですな。
少なくとも、その非日常感性ぶりに座布団の彫刻よりは笑えるだけ有意義だし。
 世の自意識過剰な自称アーティスト諸君よ。天賦の感性の持ち主とは、キミら
よりもっと生活に根ざした処で懊悩しておるのだよ。
                 (続く・第7話は12月12日号掲載予定です)

4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小 猫 :で、そのブロードバンドってのは、本当に普及するのかい?
しーもす:もちろんさ。ブロードバンドの通信網を国中に広げなければ、その国
     の競争力は失われてしまうんだ。
小 猫 :そういえば、アメリカは高速回線が安くて、しかもどんどん整備され
     ているのに、日本は遅れているってどっかで読んだ。
しーもす:そうそう。とにかくブロードバンドがありゃなんとかなるということ
     で、エチオピアなんかは必死で情報インフラを整備して、一挙に先進
     国の仲間入りを目指しているらしい。
小 猫 :ほんとか? インターネットを使うには高度なリテラシーが、あ、い
     らないな。
しーもす:WHOは最近、天然痘の撲滅に成功したのに続き、28.8K以下のモデ
     ム撲滅に成功したと宣言したよね。
小 猫 :まだ使っている読者のみなさまに、ただいまの不穏当な発言について
     心からお詫び申し上げます。
しーもす:ただ、日本中にブロードバンドを普及させるのは、そんなに簡単なこ
     とじゃないんだ。
小 猫 :どうして?
しーもす:いま、財界なんかが主張している速さを実現するためには、一般家庭
     まで光ファイバーを引っ張ってこなきゃならない。
小 猫 :大通りの下だけじゃないんだね。
しーもす:あと、あまり注目されていないことだけど、いまの電話線と置き換え
     るだけじゃ、光ファイバーの性能は充分に発揮されないんだ。
小 猫 :じゃ、どうすればいいの。
しーもす:典型的な日本の一戸建て住宅で言うと、電話が置かれている茶の間の
     壁からまっすぐ上昇し、2階に達したら両親の寝室を迂回して、内分
     泌が盛んな年頃の長男の部屋まで達しないと。しかも、窓のそばなん
     かだと、隣に住んでる同級生の女の子に「きゃーヘンタイ」なんて叫
     ばれる可能性があるから、くれぐれも注意すること。
小 猫 :い、いったい、なんの話だ?
しーもす:FTTH=ファイバー・トゥ・ザ・エッチ
小 猫 :おいおい。
しーもす:ボクはただ、インターネットの現実を正面から見据えてだね。
小 猫 :見据えてもいいけど、Q嘘では遠慮してくれよ。
しーもす:そんなこと言うなら一家揃ってこたつに入り、ミカンでも食べながら
     ブロードバンドを……。きゃーヘンタイ!
小 猫 :やめさせてもらうわ。

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