――Quick USOYA 2001.04.24―――――――――――――――――――――――
今週の内容........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報(Dの嘘/やゆよ財団i)
3. 嘘書籍探訪
4. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:わはははは!というわけでまた来週!
小  猫:コラ、始めから終わるなよ!
しーもす:わはははは!というわけで今週もはじまりましたあ!
小  猫:コラ、終わってから始めるな!
しーもす:いちいちウルサイね。言う通りにしてるじゃないか。
小  猫:普通に始めればいいんだよ
しーもす:倒置法ってやつだよ。国語で習っただろ?
小  猫:そりゃ違うって
しーもす:あ、序破急だっけ?
小  猫:ますます違うって
しーもす:そうか、わかった!判別式Dだ!
小  猫:おいおい、大丈夫か?
しーもす:いや、春だからね。ついオツムも春めいてしまうのさ
小  猫:なんかテキトーなこと言ってるなあ
しーもす:でも、春は新しいことが始まるからいろいろと忙しいんだよね
小  猫:新入社員とかね
しーもす:あと侵入社員とか
小  猫:字が違うって
しーもす:この前もある葬儀屋さんに就職した新入社員がいきなり暴れだしてタ
     イヘン
小  猫:どうしたの?
しーもす:うっかりタリバンに入信しちゃったから、お寺で仏像壊しまくり
小  猫:あるかい!そんなもん!それにうっかり入信するヤツがどこにいるん
     じゃい!
しーもす:研修地が京都だったからどこ歩いてても3分毎に暴れてタイヘンタイ
     ヘン
小  猫:怪獣じゃないんだから
しーもす:ウルトラマン出てきたんだけど3分しか持たないから
小  猫:おいおい
しーもす:手っ取り早くスペシウム光線でやっつけようと思ったら、照準それて
     仏像に当たってまた破壊しちゃって
小  猫:むちゃくちゃだな

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

■【Dの嘘】 http://d-uso.com/ 

皆様のおかげで50万ヒット達成しました。
ありがとうございます。
50万ヒットを記念しまして「天才醤油少女カオリ」
の更新を再開いたしました。
ストーリー「第3の鍵」の最後までを一気にアップ
そして、それに続く「第4の鍵」の予告編(FLASH形式)をアップしました。
FLASHに手を出したときは何だか穢れてしまった気がしました。

それ以外にも嘘日記やらニュース形式のやらちびちび
更新していたりします。

■やゆよ財団i http://www.asahi-net.or.jp/~tf2m-nsd/i-mode/
あやまります。でも、i-modeを使ってi-mode版を読んでいる人がいたなんて……。

3. 嘘書籍探訪 ―――――――――――――――――――――――――――――
壇つな@Dの嘘  http://d-uso.com/
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第三回
 「大嘘新聞」 著・光デパート ・やゆよ・義眼・佐野 祭
  嘘 度:★★★★
  笑 度:★★★★★
 入手易度:やや容易(紀伊国屋書店かネット書店で入手可)
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実のところ、日本で「笑わせる」ことを目的とした書籍というのは少ない。

ギャグ漫画ならまだマシだが、文章で笑わせる書籍と言ったら数えるほどで、一
般に知名度があるのはせいぜい清水義範か土屋賢二くらいだ。しかも、どちらも
一抹のおっさん臭さがぬぐえない。著者が笑わせようとしているところが見え見
えで「えっ、こんなところで笑わなきゃいけないのかい?」と戸惑いを感じてし
まったりする。
他に笑える書籍はないかと探し回っていたりすると結局のところ、興津要編・古
典落語(下)に行き着いてしまったりする。

本屋に行って、書棚を見回してみるといい。「笑わせてくれる本」など皆無に等
しいことがよくわかる。

そんな中、この『大嘘新聞』は「人を笑わせることを目的とし、かつ素直に笑わ
せてくれる」という類稀な実に貴重な書籍と言える。

本の内容は新聞形式、雑誌形式、小説形式と様々だが、どれもサクッ読めて、大
笑いできると言う点では共通している。4人の共著であるため様々な作風も楽し
めてお得だ。

まずは大嘘新聞の大嘘新聞たる新聞形式の嘘記事、光デパート氏の「病名アカデ
ミー賞にサイトメガロウイルス感染症」、「世界看護婦選手権」、やゆよ氏
「『神の見えざる手』ついに捕獲」、「変わる日本のちゃぶ台」… どうだろう?
タイトルだけでかなりそそられてこないだろうか。新聞形式の嘘記事を創始した
光デパート氏。コンスタントに傑作を紡ぎだしてきたやゆよ氏の高クオリティな
作品群が惜しげも無く収録されている。

毎年、4月1日に慣れぬ「嘘記事」をつくり、真面目な読者の批判を受け、日本
のユーモア精神の無さを嘆いたりする新聞記者諸氏がこの本を読めば、むしろ己
のユーモア精神の至らなさを嘆く事だろう。

ネットでは読めない義眼氏の雑誌形式の「アメリカの地図記号」「料理まめ知識」
も判りやすくて素晴らしい。電車の中で読んでいてやばかったネタの一つだ。

佐野祭氏の大型小説と銘打たれたショートショートも面白い。他の3者の作品が
比較的詰め込み型なのに対し、間と余裕を持ってネタを文章として構築する作風
で少し方向性が違うが、綺麗にオチをつける様は見事の一言だ。「ストッキング」
のオチは虚をつかれ、ひどく笑わされてしまった。また、大型煙草小説「日た」
は基本アイデア自体はショートショートとしては定番のネタだが、タバコに範囲
を区切った着想が秀逸で、面白い。どこかでこの大型小説をまとめて文庫本にで
もしてくれないものだろうか。

「大嘘新聞」の著者達は「WEB作家」という触れ込みだが、正確には違う(と思
う)。正しくは、かつてパソコン通信という土壌で作品を公開してきた人たちだ。
パソコン通信はWeb程自由に発言できた空間ではなかった(と思う)。Webは基本
的に「発言しっぱなし」の空間だったが、パソコン通信ではコミュニティーとし
ての色がより濃く、つまらない発言は白い目で見られ、淘汰される(と思う)。

そうして残った作品のクオリティーは本書が示している。「大嘘新聞」はそうし
たパソコン通信からWebへの端境期のわずかな期間のネット作家の傑作を集めた
貴重な一冊である。これからネット作家と言われる作家は増えていくだろう。
しかし、これからのネット作家の創作が、パソコン通信を引きずってきた世代程
のクオリティーを保っていけるかはやや疑問だ。

さて、その本の目的も、経緯も珍しい本書だが、最後に一つ付け加えるならば、
現時点においては発行部数から言って、非常に稀少な書籍であるので、見かけた
らすぐ購入することをオススメする。次にあなたが見かけたときにその書籍はそ
こには無い可能性が高い。迷わず買った方が良いだろう。

書籍データ------------------------------------------------------
書名「大嘘新聞」 著・光デパート ・やゆよ・義眼・佐野 祭
出版社 新潮社 ; ISBN: 4104446017    販売価格 1000円(税別)  
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4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小  猫:で、結局どうなったの?
しーもす:ウルトラマン、そのタリバン信者に感謝されるされる
小  猫:それは違うだろう
しーもす:おかげで友情が芽生えちゃって
小  猫:だから違うって
しーもす:一緒にメッカに向かって祈る祈る
小  猫:キミ、ほっとくとどんどん暴走するなあ
しーもす:夜露死苦!!
小  猫:それは暴走族だって
しーもす:ウルトラの暴走族は3分しか暴走しないから付近住民にも評判がいい
小  猫:そうじゃなくて
しーもす:評判が悪いとでもいうのかっ!
小  猫:あの、怒ってる場合じゃなくて・・・
しーもす:青春のエネルギーをわずか3分に凝縮する、あの美しさをキミは認め
     ないのかっ!
小  猫:えーと、そうじゃなくてだね・・・
しーもす:もういい、キミの言いたいことはわかった
小  猫:オレはわからないんだけど・・・
しーもす:もう、キミとの間に愛はないんだね・・・
小  猫:また新展開かい!
しーもす:あんなに大事な日々を一緒に過ごしてきたのに
小  猫:おいおい、目に涙をためるな
しーもす:わかったよ。もうキミとは終わりだ・・・ また来週!!
小  猫:って、全然終わってないだろうが!!

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