――Quick USOYA 2001.05.01―――――――――――――――――――――――
今週の内容........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報(Dの嘘/Lankin' A Go! Go!)
3. しーもす君と小猫さん
4. 義眼 in 京都
5. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:小泉首相誕生ですね。
 小 猫:えぇ。かつては「変人」なんて揶揄されていたのにずいぶん待遇が良
     くなりましたね
しーもす:そうそう。「変人」は「変態性欲の人」の略だなんて持ち上げられた
     りして。
 小 猫:「変革の人」だよ!全然持ち上げてないじゃないか!
しーもす:「ジミ・変ドリックスの人」でしたっけか?
 小 猫:だから「変革の人」だってば!
しーもす:「変造小切手に詳しい人」?
 小 猫:違うね。
しーもす:「変圧器に異常な愛情を注ぐ人」?
 小 猫:ちがうよ。
しーもす:「変な髪型の人」
 小 猫:あっているかもしれないけど違う。

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

■【Dの嘘】 http://d-uso.com/ 
ニュース形式のネタをちょこちょとアップしたりしていますよ。地道にちびちび
と。

■Lankin' A Go! Go! http://ca.sakura.ne.jp/~daisy/lanking/
 あなたは、今のオシゴトに充実感を覚えていますか?ホントは、もっとステッ
プアップできるのに!と考えていませんか?なんて図々しい!
 Lankin' A Go! Go!では、そんな貴女のために「知的ワーキング適性テスト」
をご用意。今回は嘘競演の理屈っぽい貴公子・きだてたく氏との共作で、より密
度もパワーも大幅アップ、貴女の上昇志向を根こそぎ撹乱します。ぜひ一度、ト
ライしてみてください。

3. しーもす君と小猫さん――――――――――――――――――――――――

しーもす:でも、首相が変造小切手にすごく詳しいっていうのも良いね。
 小 猫:別に良くないよ!
しーもす:なんだか時代が変わったって気がしない?
 小 猫:そんな変わり方はダメだよ!
しーもす:「変圧器に異常な愛情を注ぐ人」でも良いな。首相官邸が変圧器だら
     けで記者会見にも変圧器をつれてくるような総理。
 小 猫:なんだそれは
しーもす:閣僚も全員変圧器で内閣写真撮影では小泉首相以外は全員変圧器。
 小 猫:なんでそうなるんだ!
しーもす:「脱派閥と言っていながら明らかな変圧器派優遇人事だ」とか批難が
     殺到したりして。
 小 猫:それはするだろう。
しーもす:でも、首相は「適材適所だ」とか妙に強気なんですよ。
 小 猫:そんなわけないだろ!

4. 義眼in京都 ―――――――――――――――――――――――――――――

=第6回 京都丸善にて=
               (http://member.nifty.ne.jp/~gun-q/uso/)
  梶井基次郎の『檸檬』をご存知の読者は多いだろう。鬱々とした気分を引きず
りながら京都の街をさまよい歩く主人公が、丸善で画集を山積みにしてその上に
果物店で買った檸檬を置いてみたら、爆薬テロリストみたいな気分になって元気
を取り戻し、そのまま丸善を辞するという、クラ〜イ話だ。この作品の主人公に
ついてはDonald Mac先生の毒舌論評を待ちたいところであるが、それはともかく、
この小説に登場する丸善はその姿を近代的なビルに変えて現在も存在する。

 先日、その丸善に行って『檸檬』を探してみたのだが、書棚には見当たらなか
った。店員に尋ねようと思いキャッシュカウンターまで行った時、カウンター横
に平積みにされているのに気づいた。文庫本の『檸檬』は販促のキャッチフレー
ズとともにレモンの置物まで添えてあった。察するに、ここの丸善では過去何十
回となくレモン放置事件が起こっているに違いない。レモンの置き場所は、『檸
檬』のある文庫棚かもしくは小説中に出てきたような画集のある棚だろう。文庫
棚には『檸檬』を一冊も置いていないのにもうなずける。

 主人公の真似をして丸善にレモンを置いてくるのは、いたずらとしてはたわい
のないものだろう。だが嘘ツキャーの端くれとして、もし私がやるのならばそん
な陳腐なことはできない。丸善店員にウケるようなことをやらねばなるまい。平
積みにされた『檸檬』を前に私は考えていた。

 小説の主人公はレモンを爆弾に例えていたので、今度はレモンの代わりに爆弾
を置いてみるという手はある。しかしそれは私が社会的に抹殺されるということ
と同義であり、この手のいたずらに人生を賭ける価値はない。では、レモンの代
わりにメロンではどうか。伝統的に地口ネタに対して厳しい京都の風土では、そ
の仕返しにぶぶ漬けを置かれるかも知れない。レモンならぬママレモンではどう
か。メタファーとしては爆弾ならぬ化学兵器だ。いや、だめだ、理解してはくれ
まい。俳優のジャック・レモンは?ポスターや映画のビデオではなく、本人を置
くくらいのことをしないとウケは取れないだろう。しかし、どうやって本人を持
ってくるかが難しい。

 うーん・・・

 私は散々悩んだ挙句、バックの中にあるレモンとメロンとママレモンと『お熱
いのがお好き』のビデオを抱えたまま、鬱々とした気分で丸善を辞したのだった。
                  (次回は6月5日号に掲載の予定です)

5. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

 小 猫:さて、いよいよGWですね!
しーもす:えぇ。待ちに待った「ゲルマニウム・ウィーク」!
 小 猫:違うよ!
しーもす:「ガドリニウム・ウィーク」でしたっけ?
 小 猫:なんだよそれは?
しーもす:ランタノイドに属する希土類元素ですよ。不勉強ですね。
 小 猫:知るかよ!とにかく「ゴールデン・ウィーク」だって!
しーもす:なんか金だけ優遇されているのが許せないんですよね。
     ゴールデンとか格好つけちゃって。
 小 猫:いいだろ金は貴重なんだから。
しーもす:ウンウンオクチウムなんてもっと貴重ですよ。地球上で1/1000秒以下
     しか存在できていない。
 小 猫:なんだよそれ。
しーもす:1999年アメリカエネルギー省ローレンス・バークリー研究所の共同研
     究チームによって合成された118番の超アクチノイド元素ですよ。不
     勉強ですね。
 小 猫:知らないって!
しーもす:とにかく今年から「ウンウンオクチウム・ウィーク」ということで。
 小 猫:長いよ!
しーもす:皆様、良い「ウンウンオクチウム・ウィーク」をお過ごしください。
 小 猫:それで終わりか!

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