――Quick USOYA 2001.07.03――――――――――――――――――――――― 今週の内容........ 1. しーもす君と小猫さん 2. 更新情報（しーもす書店/Ｄの嘘） 3. しーもす君と小猫さん 4. 嘘書籍探訪 by 壇つな 5. しーもす君と小猫さん 1. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― 「はーい、今日は足し算のおべんきょうですよー」 しーもす「はーい」 こねこ「はーい」 「まず、１たす２はいくつかなー」 しーもす「３でーす」 こねこ「２でーす」 「あれえ、違うこたえがでちゃいましたー」 しーもす「３だよー」 こねこ「こじんてきけんかいのそういですから、ここは２ということで」 「ええとね、こたえは３なんですー」 しーもす「ほーら３だ３だ」 こねこ「えー」 「よーく考えてみようねー。パンダさんが１人いるところに、もう２人、パンダ さんのおともだちが来ました」 「パンダさんはみんなで何人かなー」 しーもす「３にんー」 こねこ「えー山田パンダに２人でかぐや姫だよ」 「こねこくん、おねえさんよくわかりません」 こねこ「それとも山田勝久と池田森で『ＰＡＮＤＡ／／ＳＯＮ』？おねえさん叙 情派マニアー」 「では次いきまーす」 2. 更新情報 ―――――――――――――――――――――――――――――― ■しーもす書店 http://www.kasugai.com/cmos/ ある日私は作品ランキングを作ろうと、アクセスログに目を通していた。 しかしすぐに私は異常な現象に気付く。 ある作品だけが、カテゴリーのトップさえも遥かに上回るヒット数を記録してい たのである。 どこかからの直リンに違いないと感じた私は、やがてGoogleの検索結果で想像を 上回る事実に衝撃を受けるのだった… きだて たくさんの「色物文具専門サイト【イロブン】」 URL変更新装オープンに伴い「主要取引先」を更新。 チーズ関連がついにコーナー上限の８冊に(イーエス店)。 ■【Ｄの嘘】 http://d-uso.com/ 地道に虚偽速報更新中。ラインナップは以下の通り。 【社会】「つくる会」教科書宝くじ創設へ 【社会】警視庁竜巻フーリガンを想定して訓練 【社会】コンビニ強盗＝平安貴族を装い現金を奪う ２日にいっぺんくらいは更新している近頃です。 皆様のご来場をお待ちしているような気配が感じられます。 3. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― 「つぎに、アルファベットのおべんきょうですー」 しーもす「アルファベットってなーに？」 こねこ「なになに」 「あのねえ、外国でつかう字の一つなのよ。わかるかなー」 しーもす「うーん」 こねこ「わからなーい」 「これは見たことあるんじゃないかな”A”」 しーもす「あるあるー」 こねこ「あるあるー」 「しーもすくんは、どこでみたのかな？」 しーもす「ええとね。こんぐらいの、こんぐらいのクッキー」 「あはは、じゃあしーもすくんはアルファベットをたくさん知っているかもしれ ないねえ」 「こねこくんは？」 こねこ「１９８４年までチョーギンのかくづけはAAA」 「こねこくん、おねえさんよくわかりません」 こねこ「まさか９５年にbbb+にさがるとはなー フーOoo(-o-)y- あ、bとBもわ かるよあとわかんない」 「こねこくんはものしりねー」 こねこ「おねえさんそんなことじゃ４０１Kどうするのー、あ、Kもしってるー」 「では次いきまーす」 4. 嘘書籍探訪 ――――――――――――――――――――――――――――― 壇つな＠Ｄの嘘 http://d-uso.com/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第四回 ブッチュくんオール百科 著・天久聖一・タナカカツキ ---------------------------------------------------------------- 嘘 度：★★ 笑 度：★★★ 入手易度：やや容易（大型書店かネット書店で入手可） ---------------------------------------------------------------- 藤子不二雄マンガパロディーの労作 だが、最高の作品ではない。 ---------------------------------------------------------------- 「バカドリル」で有名な天久聖一氏・タナカカツキ氏による藤子不二雄マンガの パロディー。 無事故無事雄先生という架空の作家の「ブッチュくん」という架空のマンガの扱 うオール百科で、キャラクタ紹介、単行本紹介からグッズ、ＣＤ、イボローラー に至るまで取り揃え、そのほとんどを写真・絵入りで紹介するという手のこんだ 一作だ。 パロディー一つとっても、藤子不二雄の独特の雰囲気を出すのが実にうまく、 ドラえもん世代なら誰もが泣いた名シーン…ドラえもんが未来に帰ってしまい、 一人残されたのび太が一人膝を抱えるシーンのパロディなど、実に素晴らしい。 Webにはドラえもんを凶悪な面相にしただけの浅いパロディーが幅を利かせてい るが、それらとは次元の異なるハイレベルなパロディーだ。流石は当代随一のギ ャグ作家天久聖一・タナカカツキコンビの仕事と言えるだろう。 また、単なるパロディーでなく、細かいところでウケを取るサービス精神もか なりのもので、ＣＤのジャケットから歌詞まで細かいところにもネタを詰め込み 笑いを取っていく。この本の凄みは、なによりもこのネタで272ページ作るとい う意気込みだろう。実にくだらなく天晴れ。こういったくだらなさの結晶が売り 出されている事実に感動してしまう。 …とまぁ、一応持ち上げてみた。しかし、この本をもろ手を上げて褒めちぎるの はちとつらい。名パロディーと言い切るのにはあまりにも雑なのだ。 例えば、無事故無事雄先生の未公開原稿の中でヒロインのヒカルちゃんが携帯 電話を持っていたりする。主なパロディー対象としているドラえもんの連載は70 年代なのだから、携帯電話を持っていようはずもない。また、性欲超人の出てく る「性欲オリンピック」という企画もあるのだが、これは明らかにキン肉マンの パロディー。また、「ブッチュガールズコレクション」は007とかのパロディー。 キン肉マンも007も藤子不二雄マンガのイメージにはそぐわない。そのそぐわな い落差で笑いを取る効果があるのなら、これもアリなのだろうけど、どうも単に ネタにつまったページ埋めの観がある。 また、数こなさなくてはならないサブキャラ説明には粗が多く、1984年公開の ターミネーターがネタになっているのはまだしも、1999年公開の「鉄道員」を使 っていたり、ブラッドピットが出てきたり…これもそれが笑いになっていればい いのだが、これまたアイデアにつまっただけの観が強い。 272ページ総パロディーとは言っても、その場しのぎのギャグで水増しされてい るのが本当のところだ。 また、ブッチュくん連載時に無事故無事雄先生が「念写マンガ」やら愛人に描 かせた「愛人マンガ」などの実験的手法を行ったということになっているのだが、 これも藤子不二雄のパロディーとして考えるなら今ひとつそぐわない。 また、ブッチュくん単行本の背表紙を全部集めると巨大なブッチュくんの顔が 現れることになっているのだが、何巻で完結するか判りもしない漫画の背表紙を そのようにデザインしたりはしないものだ。 巻末にある無事故無事雄先生著作一覧はその架空作品のタイトル…「蚊が 大発生ディスコ」「懲役８年ザーマス！」やその表紙のビジュアルが非常にいい のだが、巻数が「死んだらナンジャラホイ」が94巻、「ドブス！心も！」が72巻、 「抽象画のダンナ」が87巻とほとんどありえない巻数となっており、興をそぐ。 こういった細かいところを気にするかどうかは人それぞれだが、雰囲気を出す ためだけに、文字一つ一つを昔の新聞から拾い上げて文章を作るようなクラフ ト・エヴィング商會のような背筋の正しい作品を見た後では、正直言って雑すぎ て話にならない。 くれぐれも言っておくが、この本はかなり面白い。ドラえもんに郷愁を感じる 世代ならそこそこ笑えることを保証する。藤子不二雄パロディーとしては現時点 で最高峰であるかもしれない。だが、この程度で頂点だというのは、あまりにも 悲しい。 ネットを見回してドラえもんを題材にした笑いを探しても、笑いとして再評価し たり、ツッコミどころを探したり、凶悪なご面相を描いてみたりするのが関の山。 ドラえもんの山はあまりにも高く、そして険しい。 書籍データ-------------------------------------------------------------- 書名 ブッチュくんオール百科 著・天久聖一・タナカカツキ 出版社 ソニー・マガジンズ ISBN 4-7897-1472-1 販売価格 1,300円 （税抜） ------------------------------------------------------------------------ 5. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― 「つぎはしゃかいのおべんきょうでーす」 「この人はだれかな」 しーもす「そうりだいじんー」 こねこ「わかんなーい」 「しーもすくんよくわかりましたー。こいずみそうりだいじんです」 しーもす「やったー」 こねこ「えー今の首相コスイギンじゃないんだ」 「こねこくん、本当はなんさいなの？」 こねこ「ポーのいちぞくなのでわかりませーん」 「ポーの一族ってのが古いよ既に」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは、Quick USOYA加盟Webサイトの管理者が順番に執筆しています。 嘘屋本舗 http://www.kasugai.com/usoya/ 編集・発行：やゆよ tf2m-nsd@asahi-net.or.jp 登録と解除 http://village.infoweb.ne.jp/~fwic2299/osirase/q_usoya.html Copyright by USOYA-HONPO 掲載内容の無断転載はお断りいたします。 このメルマガは『まぐまぐ』を利用しています。 http://www.mag2.com/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― |