――Quick USOYA 2001.08.14――――――――――――――――――――――― 今週の内容........ 1. しーもす君と小猫さん 2. 更新情報（Ｄの嘘） 3. 義眼in京都じゃなくてまたLA 4. しーもす君と小猫さん 1. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― 小 猫：小猫でーす。 しーもす：しーもすでーす。 小 猫：今週もはじまりました。 しーもす：Quick………えーと何だっけ。 小 猫：嘘屋。 しーもす：そうだった。 小 猫：忘れるなよ！ しーもす：暑さのせいか年のせいか，最近物忘れがはげしくて。 小 猫：そう言う人多いなあ。 しーもす：嘘屋チャットでも人気のある話題だね。 小 猫：そういうのは人気があるというのか。 しーもす：この間も東海道本線の駅を全部覚えようと思ったけど挫折した。 小 猫：小学生みたいなことやってるね。 しーもす：天才少年ということでテレビ東京に出ようかと思って。 小 猫：いまどき本物の子供でもそれぐらいじゃテレビ出してくれないよ。 しーもす：でも東京から蒲田までは覚えたよ。 小 猫：せめて東京都は出ろ。 しーもす：あと，何でもない人名が出てこなくて愕然とすることもあるね。 小 猫：それはあるある。 しーもす：「ハチの一刺し」の榎本三恵子とか。 小 猫：どういう文脈で思い出そうとしたんだ。 しーもす：「演歌チャンチャカチャン」を歌っていた平野雅明とか。 小 猫：別に思い出せなくてもいいだろう。 しーもす：神戸連続児童殺害事件の犯人の本名とか。 小 猫：それは「何でもない人名」とは言えない。 しーもす：平原徹男とか。 小 猫：誰だそれ。 しーもす：カルーセル真紀の本名。「男に徹する」と書くんだね。 小 猫：どうでもいいよ。 2. 更新情報 ―――――――――――――――――――――――――――――― 【Ｄの嘘】 http://d-uso.com/ 皆様、夏休みをお楽しみでしょうか。 ところで、8/10(金)午後、妙にアクセスが多かったです。 特にco.jpから。夏休み前ですからねぇ。 今週の虚偽速報はこんな感じでした。 【社会】郵便局に強盗、干し椎茸まく 【政治】靖国神社、ディズニーランドへ移転か 【スポーツ】室伏がフナムシを投げる＝投てき史上初 3. 義眼in京都じゃなくてまたLA ――――――――――――――――――――― 本来ならばトークライブの続きを書くはずだが、前回休載して時期を逸してしま ったので、別の話題にする。 ８月から所用でロスにいる。ロスは今までに２番目に長く住んだ場所なので、自 分としては京都より落ち着く。もちろん京都も好きなのだが、この時期の暑さと 湿気を考えるとロスにいる方が快適だ。 仕事で来ているのであまり遊びに出るようなことはないが、それでもいくつかの 小さな楽しみがある。そのひとつはこちらでしか見られない映画やＴＶやラジオ 番組だ。 暇をみつけてまだ日本ではヒットしてない（そして日本では決してヒットしない かもしれない）音楽を聴いたり、映画を観たりしている。 お笑いに関するならば、こちらではTVアニメの「シンプソンズ」をよく観る。ホ ーマー・シンプソンの一家４人が、スプリングフィールドという小さな街を舞台 に繰り広げるコメディ番組だ。こちらのTVでは毎日２本ずつ再放送していて、毎 週日曜日には新作が放映されている。日本でも有料衛星放送でやっていたり、キ ャラクターが清涼飲料水のCMに出ていたりしているので、Q嘘の読者には知って いる人も多いだろう。 だが、あの面白さは字幕や吹き替えではわからないのではないかと思う。私も完 全に聴き取れて理解できているわけではないが、自分たちの文化や価値観をデフ ォルメし、パロディにしているこのアニメは、台詞回しやキャラクターの話し方 にいたるまでその主旨を徹底させている。そしてそのパロディの対象は、アメリ カ文化だけではない。 先日観たエピソードは、シンプソン一家が日本のTV番組に出演するというものだ った。ある賞を得るために、シンプソン一家はインディジョーンズのような大冒 険をする羽目になる。だがそれはすべてTVスタッフによって仕組まれたもので、 シンプソン一家が苦難に遭って七転八倒する様子を、日本人の司会者と観客が腹 を抱えて笑っている。結局一家は賞を手にするが、最後にホーマー・シンプソン が「こんな悪趣味な番組はけしからん！」というようなことを言って、怒って去 ってしまう。一同はちょっとだけシュンとなるが、次の瞬間に別の家族の七転八 倒が始まり、皆以前と同じように腹を抱えて笑っている。そして、帰り際にモニ ターテレビでその様子をちらと見たホーマーも、さっきまでのことはすっかり忘 れて"I love that show!"と言いながら大笑いしていたところ、怒った奥さんに 耳をひっぱられて連れて行かれる、という皮肉ぶりだ。 確かに、日本の番組には、熱湯風呂にいやがる人を落としたりして、人を貶める ことによって笑いをとるものが多い。それがアメリカ人の目からみるとかなり悪 趣味、または差別的に見えることは理解できる。だがシンプソンズは、それをパ ロディにするだけではない。最後にホーマーが他の家族の七転八倒を大笑いして みていたように、お笑いの根底には（文化に関わらず）そのような「差別」が必 ずあるという事実をパロディにしている。この点に関して、嘘屋本舗やその他の 嘘サイトに見られる笑いも例外ではない。中国ネタや北朝鮮ネタでは、必ずその 国に対するステレオタイプが笑いの源泉になっているし、私が比較的よく書く独 白ネタも、独白する主人公を貶めることで笑いをとろうとしている。 誤解されては困るが、笑いに「差別」があるのが良いとか悪いとかを言っている のではない。ただ、お笑いの書き手はその事実を認識する必要があると思うだけ だ。文書芸である嘘に限って言うならば、その「差別」を笑いに転化できるかど うかは、多分書き手のセンスと技術によって決まる。時折、ネタを読んでお笑い よりも悪趣味さを感じるとき、それが書き手のアイディアが本当に差別的だから なのか、それとも技術が稚拙だったり、センスが私のとはそぐわなかったりする ために過ぎないからなのか、私には判断できない。もし技術やセンスの問題なら ば、それは他人がとやかく言うことではない。私がいままで掲示板やweb上で決 して他人のネタ批判をしなかったのは、主にこの理由による。 素直に楽しめば良いものを、シンプソンズのエピソードひとつから、こんなにマ ジメなことを考える奴もあまりいないだろうなあ、などと自嘲気味でいたところ、 先日本屋の社会科学のコーナーで、"The Simpsons and Philosophy (シンプソン ズと哲学)"という本を見つけた。哲学者がシンプソンズのエピソードや台詞と西 洋哲学の関係について大真面目に語っている本だった。やはり、アメリカという 国は奥が深い。 シンプソンズ公式サイト： http://thesimpsons.com/ 4. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― しーもす：えーと，何の話だっけ。 小 猫：物忘れが激しいという話。 しーもす：そうだった。 小 猫：ひどいなあ。 しーもす：まあそれはともかく。 小 猫：はいはい。 しーもす：グループの「あと一人」がどうしても思い出せないこともあるよね。 小 猫：それもあるね。 しーもす：この間もあった。 小 猫：ほうほう。 しーもす：えーと，伊東マンショでもない。 小 猫：ああ，あれは忘れるよな。 しーもす：寿老人でもない。 小 猫：福禄寿も出てこないときがあるね。 しーもす：堀部安兵衛でもない。 小 猫：それはちょっと大人数だな。 しーもす：猪熊虎五郎でもない。 小 猫：ドンキーカルテット知ってる読者いるのかね。 しーもす：そうだ！「千葉マリア」だった。 小 猫：それはひょっとして……。 しーもす：おぼえるの大変だったなあ，自由連合の候補者。 小 猫：無駄な脳細胞の使い方だなあ。 しーもす：看護婦とかの名前も覚えたのに。 小 猫：まあ候補者が知ったら喜ぶだろうけど。 しーもす：注射２，３本サービスしてくれるかも。 小 猫：いらないよ。 しーもす：睡眠を取らなくても仕事がはかどって，ダイエットにも効く注射でも？ 小 猫：その注射はやってないだろう。 しーもす：そんな注射でもやってると考えないと，あのメンバーを集めた理由が 理解できない。 小 猫：ええ加減にしなさいっ！ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは、Quick USOYA加盟Webサイトの管理者が順番に執筆しています。 嘘屋本舗 http://www.kasugai.com/usoya/ 編集・発行：やゆよ tf2m-nsd@asahi-net.or.jp 登録と解除 http://village.infoweb.ne.jp/~fwic2299/osirase/q_usoya.html Copyright by USOYA-HONPO 掲載内容の無断転載はお断りいたします。 このメルマガは『まぐまぐ』を利用しています。 http://www.mag2.com/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― |