――Quick USOYA 2001.10.09――――――――――――――――――――――― 今週の内容........ 1. しーもす君と小猫さん 2. 更新情報(Dの嘘/やゆよ記念財団) 3. しーもす君と小猫さん 1. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― しーもす:やっぱ、ネタ書く側としては、サ。 小 猫:ふむ。 しーもす:読んでもらえる人にさ、こう、感動してもらえるような話って、一度 ぐらい作ろうとか、思ったこと、ない? 小 猫:なるほど。 しーもす:で、どうしたら感動してもらえるか、いろいろ研究するワケですよ。 小 猫:放蕩三昧して、親から愛想尽かされれば、いいんじゃない? しーもす:地口べたネタをどうも。(一礼) 小 猫:どういたしまして。(一礼) しーもす:やっぱ、主人公・小猫は、まず!野球の大好きな少年じゃなきゃ。 小 猫:あ、ワタシ、主人公なワケですね。オーライ、オーライ。 しーもす:当然、野球部にはいる。 小 猫:ふむふむ。そこで猛練習をするけど、大好きな野球をすることは、全 然苦にならない、と運びますわな。 しーもす:そうそう、その調子。で、ある日、投げつけた金属バットがきっかけ で、しーもすと出会う。 小 猫:何の練習、してたんだ? しーもす:そこから深い信頼が芽生え、 小 猫:二人は結婚する、と。 しーもす:しないよ!感動する話、作ってんだからさあ。協力してよ! 小 猫:あ、そうでした、そうでした。感動する話、でしたね。 しーもす:やがて小猫さんはショートに抜擢され、セカンドしーもすとコンビを 組み、県大会屈指の鉄壁の守備を誇るね。 小 猫:ほうほう。ショートとセカンドってあたりも、ポイントですな。 しーもす:だが! 小 猫:ああ、びっくりした。急に大声出さないでください。 しーもす:1941年12月、日本軍の真珠湾攻撃。しーもすは召集される。 小 猫:わははは。鉄壁コンビが、解散してしまう。 しーもす:「きっとまたいつか、一緒に野球をやろう!」と誓う。 小 猫:誓うね、絶対。セピア色のフィルターつき映像で。 しーもす:その誓いを胸に、小猫はただひとり、厳しい練習を続ける。 小 猫:ふむふむ。 しーもす:元来頑張り屋な小猫は、ぐんぐん才能を開花、ついにメジャーリーグ ・ほにゃらかエンジェルスだかの入団テストを受ける。 小 猫:戦争中じゃなかったの? しーもす:細かいことは、あとで取り繕えばいいよ。で、テスト生として合格す るね。 小 猫:「なにか惹きつけるものがあったんだ」とか、白人コーチの回想テロ ップ・コメントつきでしょうね。 しーもす:だが! 小 猫:またかよ。 しーもす:思わぬ悲劇が小猫を襲った!突然意識を失い、顔色は青ざめ唇が紫色 になっているところを母親が発見したのだ! 小 猫:をを! しーもす:彼は先天性なんとか症候群という、生まれつきなんとかな難病体質だ ったりするワケだ、これが! 小 猫:単に酸欠じゃないの?それ? しーもす:いいから、いいから。それでも小猫は、病気に負けず、頑張っちゃう ね。だって、しーもすとのグラウンドの誓いがあるんだから。「また 野球を一緒にするんだ!」って、頑張るね。 2. 更新情報 ―――――――――――――――――――――――――――――― ■【Dの嘘】 http://d-uso.com/ goo.ne.jpで「脱糞」で検索するとトップに出てくる【Dの嘘】の更新情報です。 緊迫する世界情勢とは裏腹に、惰性気味の虚偽速報をお送りしております。 【国際】ビンラディン氏、依然アフガン国内に 【国際】ビンラディン氏、エアーズロックで目撃 後は嘘日記とかも微妙に更新。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ■【一かけ二かけ三かけて仕掛けて殺してやゆよ記念財団】1本追加しました。 http://member.nifty.ne.jp/yayuyo/uso/ 3. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――― しーもす:長くつらい闘病生活も克服するね。退院し、小猫はプロ復帰。 小 猫:しーもすからの手紙に励まされ、ここまで来れた、と、こうなるわけ ですな。 しーもす:そうそう。絶対、手紙は来るね。 小 猫:のべ200通はカタい。 しーもす:カタいね。初めての試合に招待チケット、絶対送る。 小 猫:送りますね。夢が実現して何とかかんとかとナレーションがはいりま す。 しーもす:で、スタメン入りを果たすまでになったプロ3年目の春、自宅で大量 の血を吐く。 小 猫:またですかあ?シックハウスじゃないの?そこ。吐きますか。 しーもす:吐くね。吐いてもらわなきゃ困る。で、骨髄異形性症候群とか不治の 病の宣告をされる。 小 猫:骨髄移植で結構治るんですけどね、それ。なぜか「不治の病」になっ ちゃう。 しーもす:マニアックなツッコミをどうも。(一礼) 小 猫:どういたしまして。(一礼) しーもす:そんな小猫にも、小さな春が訪れる。 小 猫:ほうほう。 しーもす:言えなかった想いが、18年後、小学校の校庭から掘り返されたタイム カプセルの手紙で打ち明けられる。 小 猫:わははは。じゃ、「やゆ代」という名前にしときましょう。 しーもす:オーケー。当時クラスで人気のあったやゆ代に、内気でおとなしかっ た小猫は声もかけられず‥‥‥ 小 猫:野球にうち込むスポーツマンじゃなかったの? しーもす:じゃ、女の子にはオクテだった、ってことにしちゃいましょう。 小 猫:わかりました。 しーもす:別にその時、気にも留めていなかったやゆ代だが、次第に小猫のひた むきさに心惹かれ‥‥ 小 猫:入院してんでしょ? しーもす:やゆ代との親交は深まり、やがて結婚。 小 猫:そんな虚弱体質と結婚するかなあ。ま、いいや。とにかく、初恋が18 年目のタイムカプセルで実る、と。たしかに感動のツボは、押さえて ますな。 しーもす:で、また大量文通を経、加えてやゆ代のかいがいしい看病の甲斐あり、 病気が治る。 小 猫:不治の病じゃなかったの? しーもす:そこが奇跡と夫婦愛と文通のありがたさ。再びスタメン入りを果たす までになったプロ7年目、とこうなるワケよ。 小 猫:奇跡と感動、てんこ盛りですなあ。すごろくみたい。 しーもす:だが! 小 猫:またかよ。 しーもす:練習中ボールで頭を強打し、記憶が飛ぶ! 小 猫:体、弱いなあ。 しーもす:思い出せないまま町をさまよう小猫は、親切な人に恵まれ、喫茶店に 住み込みで働くこと18年。 小 猫:早いなあ。 しーもす:時々ふと、グローブを見ると何か断片的に思い出すのだが、そこから 先の記憶が蘇らない。 小 猫:ほうほう。 しーもす:ある日、高いところから何か物を取ろうとし、足を踏み外してしまう。 小 猫:そうなりゃ、床で頭を強く打つのは、お約束。 しーもす:そうです、そうです。で、記憶が戻り、親切なマスターに自分の本当 の素性を語るワケだ、これが。 小 猫:マスターは「もう、奥さんは、あなたを待っていないだろう」と言っ て、ここにとどまるように説得します。 しーもす:しかしやゆ代に会いたい一心で、小猫はこっそり、自宅の周りをうろ つくね。 小 猫:黄色いハンカチは、いる? しーもす:いや、やめときましょう、ハンカチは。ひと目見たときは気づかなか ったやゆ代だったが、やがてその中年男性が小猫だとわかる。 小 猫:ほうほう。 しーもす:「マヨネーズ、買ってきたよ。遅くなってごめん」てえのは、どう? 小 猫:いいですねえ。答えてやゆ代が「じゃ、夕食の準備、早くかからなき ゃ、ね」と涙が止まらない、と。 しーもす・小猫:をををを!感動っぽいぞ!この展開! 小 猫:ちょっと涙モノですね、この部分は。 しーもす:でしょ?でしょ? 小 猫:18年間、やゆ代は待っていたんですなあ。練習中にマヨネーズ買って くるかなあ。ま、さておいて。あ!で、しーもすさんは、どうするの? しーもす:あ、そうか。忘れてた。えーっと、召集以来所在がわからず、戦死と 思われてしーもすは‥‥‥ 小 猫:文通してたじゃん。 しーもす:あ、そっか。えーっと、じゃあ‥‥‥太平洋上の小さな島国へ野球を 教えにいったしーもすが、オリンピックチームのコーチとして再来日 ‥‥ 小 猫:20年ぶりに招待チケットを送る、と。 しーもす:ツボを押さえてますねえ、それ。いいじゃないですか。 小 猫:だが! しーもす:あ、先越された。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― このメルマガは、Quick USOYA加盟Webサイトの管理者が順番に執筆しています。 嘘屋本舗 http://www.kasugai.com/usoya/ 編集・発行:やゆよ tf2m-nsd@asahi-net.or.jp 登録と解除 http://village.infoweb.ne.jp/~fwic2299/osirase/q_usoya.html Copyright by USOYA-HONPO 掲載内容の無断転載はお断りいたします。 このメルマガは『まぐまぐ』を利用しています。 http://www.mag2.com/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― |