――Quick USOYA 2002.04.02―――――――――――――――――――――――
今週の内容........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報 (アイアンバット・フルスイング/週刊WEBマガジンSAKANAFISH/D
  の嘘)
3. マンハッタンに島流し by 光デパート
4. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:一週間のごぶさたです。しーもすでーす。
小  猫:ザワザワザワザワ…。
しーもす:いやー、もう4月ということで、入学、就職のシーズンですねえ。
小  猫:ザワザワ…ボリボリボリボリボリボリ…。
しーもす:あの、小猫さーん。
小  猫:ザワザワザワ…パリッ。みょみょみょみょみょーん。パキッ。
しーもす:ああ、弁当の包みをはがして輪ゴムを取って割り箸を割った!
ちょっと何弁当なんか食べてるんですか!
小  猫:そんな事言うてもあたしら客やもん。何しようが勝手やろ。なあ小猫
     さん。
小  猫:そーやそーや。ほんまやで小猫さん。
小  猫:そら弁当も食べるわな。あんたのネタ、ぜんぜん笑うとこないんやも
     ん。
しーもす:うわあ小猫さんがお客さんに!…やむをえない。
今回は漫談でのりきるしかないか。
小  猫:ボリボリボリボリ。
しーもす:くそうのん気にせんべいなんか食いやがって。…えー、4月になると
     学校も社会もういういしい一年生がやってきますねえ。
小  猫:ガン。ガタン。ガタガタン。
しーもす:一年生というのは社会経験がないわけですからいろいろな失敗をする
     わけで…。
小  猫:チュイ――――――――――――――――――――――――――ン!!!
小  猫:カンカンカン!メキッ。メキメキメキメキメキメキッメキッ。
小  猫:たーおれーるぞ――――――――――――――――――――――!
しーもす:客席でスギの伐採をするのはやめてもらえませんかお客さあん!!
小  猫:客いじりだ。
小  猫:客いじりだ。客を自分の味方に引き込もうとする客いじりだ。
小  猫:客いじりだ。自分のネタでひとつも笑いをとらない段階で客いじりだ。
しーもす:うううう…。だって客席で舞台より目立つことされたら…。
小  猫:自分の芸のないのを客のせいにするなー。
しーもす:ううう…。えー、あのですねー。今年は桜が咲くのが早かったですね。
小  猫:ホワット?
しーもす:このまま、
小  猫:ホワット?
しーもす:咲くのが、
小  猫:ホワット?
しーもす:早くなっていったら、
小  猫:ホワット?
しーもす:そのうち、
小  猫:ホワット?
しーもす:咲くのが、
小  猫:ホワット?
しーもす:お正月頃になるんじゃないんですかね!
小  猫:ホワット?
しーもす:あの、アメリカプロレスの観客になるのはやめてもらえませんか、お
     客さん! 読者の人もわかんないですし!
小  猫:そんなことないで、WWFのストーンコールドの時ってみんなわかっ
     てるって。
小  猫:そうやで、もっとお客さんのこと信用しないとあかんて。
しーもす:そういうのを信用というのかなあ。ああもう。
     いかんいかん。客に惑わされていてはろくな漫談もできやしない。
     ようし!もう客の言うことなんか聞かずに漫談に徹するぞ!
小  猫:しーもすさーん。
しーもす:えー、今年は国会もいろいろとたいへんでして。
小  猫:しーもすさーん。
しーもす:辻元さんとか加藤さんとかいろいろと。
小  猫:しぃいいいいいぃぃいぃぃいぃもおおぉぉぉぉおおぉぉぉおぉすさあ
     ああああん!!
しーもす:ああうるさいっ!なんなんですか!お客さあん!!
小  猫:たーおれーるぞ――――――――――――――――――――――!!
小  猫:めきめきめきめきめきめきめきめきめきめき!!
しーもす:うわあああああ!
小  猫:どおおおおおおおおおおおん…。
進  行:幕だ幕っ!更新情報だっ!

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

■アイアンバット・フルスイング

合同企画コーナー、懲りずに発足!『アイアンバット・フルスイング』公開開始
です!
http://ca.sakura.ne.jp/~daisy/lanking/vis/

とりあえず週刊WEBマガジンSAKANAFISHとDonald Macの2人でスタートしました、
お絵描きネタコーナー『アイアンバット・フルスイング』。
画面に隠されたジャンプボタンを探し出しクリックすると、脈絡なく深い意味も
なくネタがあらわれます。おお!新世代のインタラクティブ・サイトじゃん!
「WEB Ringとどう違うんだ?」なにい!貴様!ひとが盛り上がっているときに水
さしやがって、ばきいいい!
 ということで、現在、参加者を細々と募集しています。1ネタから参加できま
す。詳しくはサイト上にて。

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■【週刊WEBマガジンSAKANAFISH】
http://www.interq.or.jp/ski/sakana/

いや四月ですね。四月馬鹿になれたあなたも
なれなかったあなたも。来てくださいね。

それでは今週の更新情報です。
あなたの質問に科学で答える「コロ助の科学質問箱」。
今月は「どうやったら先端恐怖症は治りますか?」
そして今週の特集は「女子沢先輩と男子沢くん」
さわやか学園まんがも終わりますよ。

その他スーパーオルガナイザーリョウコmisson25
「Louisiana mama」とよんこまさん、ふたご対談なども。

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■【Dの嘘】
http://d-uso.com/

 春です。
 柔らかな木漏れ日の中、脂身を握り締めた
 ジョン・トラボルタがスキップをしながらやってきます。
 
 それとは関係なく、久しぶりの新シリーズを公開いたしました。
 Web詩集『偽りの詩』

 ところでポエムサイト管理者の皆さん。
 トップページでオルゴールのMIDIを流すのは
 やめていただけませんか。うちの猫がビックリするので。

 断っておきますがうちに猫はいません。
 そこはそれエイプリルフールと言うヤツで。えぇ。

3. マンハッタンに島流し ――――――――――――――――――――――――
第5回 マンハッタンに島流し ベタベタベタベタ
光デパート@大嘘百貨店 http://village.infoweb.ne.jp/~fwba0050/index.htm
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ある国の食文化は、その国民が使う食卓の道具と深く関係している。
日本をはじめ東アジアを代表する道具は箸だ。
魚は皮と骨があってこそうまいとは道場六三郎の言葉だ。皮と骨を取ってしまっ
た秋刀魚を思い浮かべてほしい。皮や骨といっしょに焼くからこそ、そこからう
まさがにじみ出る。
そして箸を使いこなすことで初めて、焼き魚や煮魚などの皮骨を生かした料理を
堪能することができる。焼き魚は、箸を器用に使えてこその料理なのだ。
魚料理に、フォークやナイフは実に不便である。そのため西欧諸国では、食べや
すいよう骨と皮を取り除いたフィレという切り身が重宝される。
旨みの部分が捨てられた魚の切り身、日本人の目には何とももったいなく映る。

魚料理の豊富さ、うまさは箸あってこその産物である。
同じく、鍋や中華料理のように、大勢で取り分ける料理は箸もあればこそだ。韓
国料理や日本料理のように小鉢が並ぶ料理も、フォークナイフでは食べにくい。
熱い湯に入った麺類を楽しめるのも、箸文化圏に生まれればこその幸福だ。

日本食を支える道具は箸だ。それでは、アメリカの食文化を支える食の道具とは
何だろうか。

ハンバーガーにホットドッグ、サンドウィッチにBBQ、ドーナツにフライドチキ
ンにチキンウィング。
手で食べる、がアメリカ料理の基本である。例外も多くあるが、アメリカ人の大
好物には、手で食べる物が多い。
発祥地ナポリではピザはナイフフォークで食べるものだが、アメリカ人は扇形に
スライスすることで、わざわざ手で食べる食べ物に変えてしまった。これがなか
ったら、ピザはアメリカ料理として定着しなかったかもしれない。
パンピザと呼ばれる分厚いピザクラストも、手で持ったときピザがしっかりと水
平に伸び、上の具がボロボロ落ちないための、アメリカならではの工夫だろう。

さて、サンドウィッチはアメリカ人の主食の一つだ。ところが同じサンドウィッ
チでも、アメリカのサンドウィッチは他国のそれとちと異なる。
イギリスや日本のサンドウィッチは、おなじみ食パンにはさんだ直角三角形のア
レだ。具の量も適度に抑えられており食べても具がこぼれることはない。
NYのサンドウィッチはSubとよばれる長いパンか、Rollと呼ばれる丸いパンがポ
ピュラー。これを二つに切って、間に無理やりな量の具を詰め込む。
あごが外れるほど大口を開けて噛み付くと、当然のことながら、具がボロボロこ
ぼれて手がベタベタになってしまう。
食パンを使ったサンドもあるが、この具の量がまた半端ではない。Katzや2nd Ave
Deliといったユダヤデリで出されるパストラミサンドは、重量の97パーセン
トは肉ではないかと思われるほど、具の比重が大きい。パンに肉がはさまってい
る。というより、肉のかたまりに申し訳程度のパンが添えられているといった風
情だ。当然、パンを掴んでも中身の肉はボロボロこぼれ落ちる。ポーカー好きの
サンドウィッチ伯爵が見ようものなら、怒髪天をつく代物だ。
ファーストフードではない本格ハンバーガーも同様だ。具の量がバンと比較し多
すぎるため、食べ終わるころには手と口のまわりがケチャップや肉汁でぐちゃぐ
ちゃになる。モスバーガーを、包装している紙をはずして食べた状態を想像して
ほしい。そんな感じなのだ。

子供のころビッグマックの存在を知ってからというもの、アメリカ人はなぜわざ
わざ食べにくい形態を有り難がるのか不思議だった。
ところが先日、アメリカ料理に詳しいコリスインというホームページを読み、な
るほどこういう理由なのかもしれないと膝を打ったのである。
店主のコリスケさんによると、どうもアメリカ人は「手がベタベタ汚れる食べ物
ほど美味しい」と考えているらしいのだ。
http://www.kolisinn.com/office/office087.html
BBQの代表である、バックリブを食べているアメリカ人を観察してほしい。飴の
ような甘いタレがくまなく覆っているバックリブは、一口食べただけで指と口の
周りがタレでベトベトになる。そしてこの後アメリカ人は、美味しそうに指につ
いたタレをなめるのだ。
日本では手で直接食べる場合、慎重に手を洗ってからか、もしくはおシボリで手
を拭いてから食べる。駅弁で買うサンドイッチにも、わざわざ小さいアルミパッ
クに入ったオシボリがついていたりするものだ。
ところがアメリカ人、手を洗わず、拭かず、いきなりガブリとやる。そしてその
あと、指を舐める。
日本人としてどうもこれだけは、なじめない。バックリブを食べる前にはトイレ
で手を洗い、食べ終わったらまたトイレで手を洗わないと気持ち悪くてしょうが
ない。食べた後はペーパーナプキンで拭いただけでことたれりとする、アメリカ
人の感覚にはついていけない。
(もっとも、アメリカ人にとってみれば、各自が舐めた箸を同じ鍋につっこむ衛
生概念のほうが信じられないかもしれないが)

餅は餅屋、箸は東洋人、手で食べるならば、アメリカ人やインド人にならえ。そ
う理性は語りかけるのだが、私とて手を食べ物で汚すことは恥と教育されてきた
日本人、どうもこれだけはなじめない習慣である。

4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小  猫:ボリボリボリボリボリボリボリ。
しーもす:ボリボリボリボリボリボリボリ。
小  猫:こうやって君もお客になっていれば苦労をしないですんだのだよ。ボ
     リボリ。
しーもす:なるほど、確かにこれは楽だね。ボリボリ。
小  猫:客ならまったく何のプレッシャーもないからな。ボリボリ。
しーもす:しかしさっきから舞台には誰も出てこないね。ボリボリ。
小  猫:それは仕方ないね。みんなお客になってしまったわけだからね。ボリ
     ボリ。
しーもす:これじゃ何を見て笑えばいいのかわかんないな。ボリボリ。
小  猫:そんなものはその気になれば何を見たって笑えるんだよ。ボリボリ。
しーもす:そういうものなのかね。ボリボリ。
小  猫:たとえば…ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!ボリボリ。
しーもす:本当かい…ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!本当だボリボ
     リ。
小  猫:それにしてもこの客席には蚊やノミやダニのような
吸血昆虫が多いな、ボリボリ。
しーもす:どんな感染症にかかってもおかしくないね。ボリボリ。
小  猫:ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!ボリボリ。
しーもす:ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!ボリボリ。

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