――Quick USOYA 2002.10.29―――――――――――――――――――――――
今週の内容........
1. しーもす君と小猫さん
2. 更新情報 (週刊WEBマガジンSAKANAFISH/Dの嘘)
3. 義眼in京都
4. しーもす君と小猫さん

1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:こんにちは、小猫で〜す。
小  猫:しょっぱなから間違ってますね。僕が小猫です。あ、こんにちは。
しーもす:いや〜、読書週間ですね、読書週間。
小  猫:名前の訂正もなしか・・・・。まあ、そうですね。
しーもす:読書週間というのに期間が2週間もあるとはこれいかに?
小  猫:あ、「これいかに」ですか?・・・そうだなあ、う〜〜んと。
しーもす:実は、現在の読書週間は昭和22年(1947)に「読書週間実行委員会
    (現在の読書推進運動協議会『読進協』)が始めたもので、もともとは
     大正13年(1924)に日本図書館協会が「図書週間」(11月17日〜23日)
     を制定し、昭和8年(1933)には「図書館週間」と改称され、出版界
     では「図書祭」が開催されていました。しかし、戦争の影響で、昭和
     14年(1939)には一旦廃止されてしまい、敗戦後の昭和22年(1947)、
     日本出版協会、日本図書館協会、取次、書店の流通組織、その他報道
     ・文化関連団体の30あまりが参加して「読書週間実行委員会」が結成
     され、11月17日から23日まで第1回の読書週間が行われましたが、
     「一週間では短い」ということで、2回目以降は10月27日から11月9
     日まで「文化の日」をはさんだ2週間となりました。昭和34年(1959)
     11月には、読書週間実行委員会の任務を引き継いで「読書推進運動協
     議会」が発足しています。
小  猫:ぼけなしかよっ!
しーもす:ちなみに今年の標語は「自分が変わる、世界が変わる、本との出会い」。
小  猫:おおかた作者がどっかの仕事で書いた文章を二次利用したんだろうけ
     ど。
(作者:ドキッ!)
しーもす:以上「しーもすの一行知識」でした。
小  猫:どこが「一行」なんだよ。たっぷり書きやがって。
しーもす:でも本っていいよね、いろいろな知識や世界観を吸収できるし。
小  猫:ほお、漫才始まって以来のまともな意見ですね。これぞまさに晴天の
     霹靂。天変地異。驚天動地。
しーもす:そこまで誉めなくてもいいよ、えへへ。
小  猫:君には「あてこすり」は効かないようだね。
しーもす:でも褪色するのと、背の部分が割れるのがちょっとなあ。ページがば
     らばらになるし。52ページしかないのも読みでがないんだよね。
小  猫:そっちの本かい。そんな30代以上現物のビニ本みたことある世代限定
     のギャグなんか今は通用しないんだよ。
しーもす:え?そうなの。僕の中じゃ『マイブーム』なんだけどなあ。
小  猫:だいたいどこで買ってくんだよ、いまどき無いだろう、そういう本屋。
しーもす:ところが「蛇の道は蛇」と申しますか・・・・・。
小  猫:う〜〜ん、ある意味貴重な本屋かも知れないなあ。
しーもす:ある所にはある、というコンビニ濫立住宅地みたいなもんかなあ。あ、
     あと合併で整理ができない銀行ATM設置支店みたいなもん。
小  猫:ああ、ありますね。道の両側にある店鋪ねえ。ちょっと迷うんだよね。
しーもす:さすがにそういう書店は打たれ強いというか蛇の生殺しというか。
小  猫:青息吐息じゃん。まあ、本を読むこと自体は悪いことじゃないんだけ
     ど。
しーもす:みんなも下らないメルマガばっかり読んでないで、灯火相親しむ候、
     ちゃんとした本で「読書の秋」「秋の夜長」を楽しもうね。
小  猫:・・・・・・お前が言うなよな。

2. 更新情報 ――――――――――――――――――――――――――――――

■【週刊WEBマガジンSAKANAFISH】
http://www.interq.or.jp/ski/sakana/

前回段田安則さんを冷酷な貴族顔と書いたら
抗議のメールがやってきました。
「段田さんは「だんだ」じゃない!
「だんた」と読むんだ!」
そんなつもりはなかったんです。許してください。

そんな今週の更新情報です。
今週の特集はないですが
カレンダーが完成したそうですって。
へー。
さらにいえば
ブーメランまんが果糖水的生活126 と
よんこまさん、ふたご対談もあったりします。

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■【Dの嘘】
http://d-uso.com/

久しぶりに反響あるものが書けました。秋の珍事です。
【スポーツ】「俊輔はフルシチョフの再来」=伊紙絶賛


後は嘘日記を微妙に更新したりとか。

3. 義眼in京都 ―――――――――――――――――――――――――――――

=突き抜けたおバカ=
http://member.nifty.ne.jp/~gun-q/uso/

  仕事柄、出張で伊丹空港に行くことが多い。京都から空港までは、もっぱらリ
ムジンバスを使う。京都駅から空港まで約1時間の旅だ。

  京都から空港に向かうときは、私はいつもバスの右側の席に座るようにしてい
る。京都を出て名神高速を飛ばすこと約30分。吹田市に入ったバスは万博公園の
前を通る。疲れてうとうとしていても、このときばかりは私も目をこらして右側
の窓の外を見る。目当ては「太陽の塔」だ。

  1970年当時の万博開催の頃、まだ小さかった私には、その記憶はない。万博に
対する思い入れもない。しかし、そんな私でも、いまだに圧倒的な存在感をもっ
て立ち続けている太陽の塔には、底知れない魅力を感じている。京都と伊丹の間
を往復しているうちに、いつしか太陽の塔を見るのが楽しみになってしまった。

  以前、光デパート氏もQ嘘のコラムで書いていたように、この塔、当初は丹下
健三作のドームの中に収まるはずのものであった。しかし、岡本太郎はそんなこ
とおかまいなしに、ドームの屋根を突き破る「べらぼーな」モノを創ってしまっ
た。当時、関係者達は、設計を変えるよう、何度となく岡本に説得を試みたが、
結局折れてしまったという。岡本は「人類の進歩と調和」を謳った万博に、その
テーマと真っ向から対立する「太古からの人間の原始的なパワー」を体現するべ
く、この塔を作った。進歩主義一色の世相の中、留学先のパリ大学で北方インデ
ィアンやイヌイット文化に関する民族学に触れた岡本は、当時からその主義の胡
散臭さをはっきりと意識していたのだろう。

  そして、万博から32年を経た現在、当時の建物がほぼ全て姿を消しつつあるな
かで、この塔だけが相変わらず「べらぼーな」存在感を放っている。この塔のあ
る種突き抜けた、馬鹿馬鹿しいまでのオーラを目の当たりにすると、どうも私の
脳はエンドルフィンかドーパミンでも分泌するようだ。出張続きで疲れた身体に
も元気が甦る。岡本太郎に感謝である。

  先日、この太陽の塔のアップから始まる映画をビデオで観た。「クレヨンしん
ちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」である。1960年代に生を受け
たものにとって、おそらく「ルパン三世 カリオストロの城」に匹敵する日本ア
ニメの傑作といえるであろうこの映画のラスト、主人公の野原しんのすけが放つ
パワーと台詞は、実は岡本太郎のコンセプトそのもののような気がする。未来を
支えるのは人の根源的なパワーであって、進歩とはその結果にすぎないのだ。

  今週もまた出張だ。日本最高の確信的「ばかけんちく」、太陽の塔との再会を
今から楽しみにしている。

4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:「赤い羽根共同募金」もやってますね。そう言えば最近の赤い羽根っ
     てシールなんだね。
小  猫:「最近」か?だいぶ前からシールになってるぞ。
しーもす:僕はずっと針のやつ愛用してるけど・・・。
小  猫:ずっと、って何だよ?ずっとって。
しーもす:だって赤い羽根ってつけてないとすぐに押し売りにくるだろう?だか
     らこの時季になると、とっておいた羽根を出してきて付けて歩くんだ。
小  猫:それって、つまり「針の頃」からってこと?
しーもす:そうだけど、何か?
小  猫:針からシールになってからかなり経つと思うんだけどなあ。
しーもす:よく物持ちがいい、ってほめられるよ。
小  猫:・・・・「物持ち」ねえ。
しーもす:だいたい原価だって大したことないのにあんな羽根を売り付けようと
     いう心根が憎い。たまたまコンビニのおつりの1円や5円を入れよう
     とすると募金集めてる高校生が「この貧乏嘘ツキャーが」って目でみ
     るし。
小  猫:何で募金してる高校生が、しーもすのネット上での活動まで知ってる
     んだよ!
しーもす:「ははん、しーもすは金がない上にけちなんだな」って腹の底では思
     っているんだろうし。
小  猫:だから、なんでハンドルで呼ぶんだよ、見知らぬ一高校生が。
しーもす:だから僕は募金しないことにしてるんだ。
小  猫:単に募金するのが嫌なだけなんだろう?
しーもす:募金は私の信仰に反しますし。
小  猫:便利な言葉だなあ、「信仰」。
しーもす:基本的には「無宗教」なんだけどね。
小  猫:・・・・・・。でも、募金というものの根本を考えると「羽根の原価
     がいくら」とか「いくらの価値がある」なんて思い付かないと思うん
     だけどなあ?助け合いとか相互扶助の精神から始まってんだし・・・。
しーもす:ええっ!そうなの!!!
小  猫:そんなに驚くようなことでもないと思うけど・・・・。
しーもす:僕はあれって「僕はいいことしたんだよ、困ってる人の事も考えてい
     る優しい人間なんだよ」っていう他人へのアピールと自己満足のため
     に、些少なお金と引き換えに手にできる判りやすいシンボルとして売
     っているんだとばかり思ってたのに。
小  猫:頭と性格が悪い人間が、たまに無邪気に発するストレートな感想とい
     うものには、真実が含まれているなあ、って感心してどうする!
しーもす:だから別段募金しなくても、つけてさえいれば用をなすと思ってたん
     だけどなあ。どうせ募金してたところなんか見られてないし。
小  猫:ううむ、ちょっと惹かれる意見だなあ。ああ、いかんいかん!
しーもす:でも可愛いぢょしこーせーにお願いされると、つい募金しちゃうんだ
     よね、僕。「ねえ、しーもすぅ、おねがいっ!」なんてね。
小  猫:なんだよ、その「ぢょしこーせー」っていう気持ちの悪い表記は!そ
     れになんで一女子高生までがお前の名前知ってるんだよ。有名人なの
     か?お前の街では「しーもす」が!
しーもす:とりあえずその羽根はキープしておいて、今のが古くなったら使うつ
     もりではおります。
小  猫:それって話がおかしくないか?それなら毎年新しい羽根つけてたって
     同じことじゃないか。
しーもす:僕はぢょしこーせーの可愛さにはうるさいの。この期間に本当に可愛
     い、募金係のぢょしこーせーは10人位しかいないんだから。そういう
     ぢょしこーせーちゃんからもらった赤い羽根は大事にしてるんだ。
小  猫:なんだかしーもすは普通の人よりずっとたくさん募金してそうだな。
しーもす:でもけっこう溜ってるんだよね、赤い羽根。小猫少し引き取ってくれ
     ないかなあ?安くしとくからさあ。
小  猫:まあ、公共の福祉のためには間違いを正さない方がいいようだな。

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