――Quick USOYA 2003.06.10 ―――――――――――――――――――――

今週の内容........
1. 「しーもす君と小猫さん」(担当:s.バレット)
2.更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH) 
3. 「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小 猫 :(シュコー、シュコー)ルーク・スカイしーもすよ……
小 猫 :(シュコー、シュコー)……私は、お前の父だっ!
しーもす:黙れ。鬱陶しい。
小 猫 :しくしく……連れないなぁ……
しーもす:理解しがたい。ゴキブリ人間の仮装などして、君はなにが楽しいの
     か。
小 猫 :ゴキブリじゃないんだけどなぁ。そうそう、理解しがたいといえば、
     先日、大阪へ赴いた際に、通天閣を訪れまして。
しーもす:それとも何か。ヒトのそれを遥かに凌駕する「三億年」の歴史の継
     承者・ゴキブリ、その末裔が己であると知れば、私が栄光と栄誉に
     狂喜乱舞する、とでも思っていたのか?
小 猫 :えーーー……通天閣を訪れまして。
しーもす:随喜の涙を流して喜ぶ、とでも?痴れ者めっ!
小 猫 :あのですね、通天閣を訪れまして。
しーもす:なるほど、ゴキブリについて、限定的なパンスペルミア仮説の立場
     を取るなら、君のやりたいことも辛うじて、理解できないでもない。
     太古に宇宙から飛来した“生命の種”が進化した末子。「昆虫」と
     いう生命がそのようなグロテスクな、イレギュラーな存在であると
     するならば……そしてゴキブリもまた、その異形の子らの一種だと
     するならば……「なぜ、彼らはこの地球に飛来したのだろう。」
小 猫 :大阪へ行って、通天閣に登ったんですよ。
しーもす:この疑問の答えとして、大宇宙の大いなる意思の存在を仮定するの
     は、極めて妥当な類推であろう。そしてそう考えた時、ゴキブリと
     人間との交感そして交配は、はじめて意味を持つ……即ち、こうい
     うことだ。人類と、ゴキブリの肉体的精神的融合、それはアートマ
     ンとブラフマンの合一に他ならないっ。
小 猫 :通天閣をですね、訪れたんですね。
しーもす:この意味が……この意味がわかるか、小猫っ。ゴキブリ=マンに扮
     し、私の父を騙った君は、言ったに等しいのだぞ「しーもすよ、君
     こそは天より降された“神の子”なのだ」と……それこそが私の、
     ゴキブリ=マンの子たるこのしーもすの、受け入れるべき運命(さ
     だめ)だと!
小 猫 :オレサマ、ライド・オン・ツーテンカク。
しーもす:わかっているのか、小猫!
小 猫 :通天閣だってばさ。
しーもす:神だと?ふざけるな!俺はそんなもののために戦ったんじゃない…
     …!俺は、俺は人間を守るために戦ってきた!
小 猫 :どうしたもんか。通天閣。
しーもす:だが、今の人間に守るべき価値はあるか……ない!
小 猫 :通天閣はありますよ?
しーもす:今の人間は、外道以下だっ。でなければ、なぜミキは死んだ!?
小 猫 :つうーーーー。
しーもす:人はケダモノに成り果てた……ならば俺の戦いは何の為だったのだ。
     ゴキブリに敵し、神の誘いをしりぞけた俺が今、人に絶望したなら、
     今の俺はいったい何だっ。
小 猫 :てんーーーー。
しーもす:答えてみろ、神よっ。天よ!地よ!!翅を失ったマダガスカルオオ 
     ゴキブリよ!!この道化にっ!!!如何に!!!!!答えるのかぁ
     ぁぁぁ!!!!!!
小 猫 :かくーーーー。
しーもす:黒光りするヤエヤマオオゴキブリよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!……
     …………
小 猫 :……
しーもす:……
小 猫 :……新世界のさぁ…………
しーもす:……
小 猫 :……
しーもす:……
小 猫 :………………つうてんかく……
しーもす:え?鶴瓶でがっくり?
小 猫 :漫才させろよっ!




2.更新情報と募集 ―――――――――――――――――――――


■【週刊WEBマガジンSAKANAFISH】
http://www.sakanafish.com/
危なく忘れるところでした。
はははははは。

今週の特集は
「襟裳川ミステリ文庫・これはシャーロック・ホームズの
パロディではありませんシリーズ」

さらにいえばスーパーオルガナイザーリョウコmisson44 
「sound of music」や
ふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。

地道に何か企画ができつつありますという話もありますので
しばしおまちください。


3. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小 猫 :普通に漫才をしましょうよ。普通に。しくしく……
しーもす:泣かんでもエエがな。
小 猫 :気を取りなおして、さあ、漫才をはじめましょう。あなたとわたし
     で、心ときめく、とっておきの漫才を。
しーもす:まくあけまくあけショータイムはジャスト・ナウ。
小 猫 :……やれやれ、やっとだ。『(シュコー、シュコー)ルーク・スカイ
     しーもすよ……』
小 猫 :『(シュコー、シュコー)……私は、お前の父だっ!』
しーもす:『黙れ。鬱陶しい。』
小 猫 :『しくしく……連れないなぁ……』
しーもす:『理解しがたい。ゴキブリ人間の仮装などして、君はなにが楽しい
     のか。』
小 猫 :『ゴキブリじゃないんだけどなぁ。そうそう、理解しがたいといえ
     ば、松下が“パワードスーツ”開発の為の新会社を設立したそうで
     すよ。』
しーもす:………パワード?
小 猫 :どうしました。
しーもす:通天閣はどうしたのです、通天閣は。せっかく阪神が好調だという
     のに、大阪ネタはお流れですか。
小 猫 :厚顔無恥。なんという傍若無人。君はいったい幾万の小猫さんが、
     通天閣に関して、心に深い深い傷を負ってしまったと思っているの
     ですか。いったい誰のせいで。
しーもす:水平線に沈みゆく、あの真っ赤な夕陽のせいですか?
   犬:がるる。がるる。
しーもす:……わかった、わかりましたよ。こう返せばいいんでしょ?『ああ、
     アクティブリンク社ですね。いよいよ未来な時代の到来ですね。し
     かし、なぜそれが“理解しがたい”のかが、私には理解しがたいの
     ですが。』
小 猫 :よろしい。
   犬:がるる。がるる。
しーもす:なら、さっさとこの、グレイシー一族の返り血で真っ赤に染まった
     獰猛なブルテリア犬をどこかへやってください。
小 猫 :では続けましょう。『だって、計画の第一段が「障害者の行動を支
     援する装具」なのですよ。』
しーもす:『それが何か?』
小 猫 :『パワードスーツなのに、なぜ一つも武装がついていないのです。』
しーもす:『現代の障害者は日常的に、宇宙怪獣の巣に侵攻して“マザー”の
     どてっ腹にマイクロブラックホールをブち込むオペーレーションを
     遂行したりしないからでしょう。』
小 猫 :『これは大問題です。その概念の発生以来、絶え間なく兵器として
     扱われてきた“パワードスーツ”は“パワードスーツ”としてのア
     イデンティティを失い、そのせいでドヤ街は、やさぐれ徘徊するSF
     中年で溢れる事になりますよ。』
しーもす:『随分と理屈っぽそうなドヤ街です。』
小 猫 :『ういーー……クラーク軌道がなんだぁーー、バーゲンホルム機関
     がなんだぁーー。』
しーもす:『マジで居そうなんですが。そういう自虐的なオッサン。』
小 猫 :『ハインライン先生の自我もまた、崩壊に追い込まれてしまいます
     よ。』
しーもす:『パワードスーツの生みの親だからって、そりゃないです。だいた
     い、もう死去してますし。』
小 猫 :『自我が崩壊したハインライン先生は、ベッドの上、こんなやりと
     りを毎日繰り返すことになるでしょう。「ティプトリーJr.さんや、
     ゲド戦記ぁ、まだかい」「何言ってるの、それはル=グィンでしょ」』
しーもす:『それはただ、ちょっとボケているだけでは。』
小 猫 :『君はそれでもいいのか。老人介護も大変なんだぞ。』
しーもす:『いや、それを助ける為にも、パワードスーツは開発されているの
     ですが。しかし、時代の趨勢というものもあります。これからパワ
     ードスーツは、戦争とは無関係なものとして、日常に浸透してゆく
     のでしょうね。』
小 猫 :『まあね……そしていずれパワードスーツは、一着数万円で洋服の
     青山に並ぶ事になるのでしょうね……』
しーもす:『あらま。スーツだけに?なんてわかりやすいボケ。』
小 猫 :『なに、そうなのか。それならば私のしてきたこと、これがいわゆ
     るボケなのか。となるとしーもす、君は何故突っ込まない。これは
     漫才だぞ。漫才ならばボケのあとには、「んなアホなっ」、と突っ込
     むべきだ。それで誰かが死ぬことになっても、だ。』
しーもす:『いや。一応私になりに、突っ込んできたんですが。』
小 猫 :『なにをしている、さぁ突っ込めしーもす。己の職務を全うするの
     だ。』
しーもす:『はいはい。えーーーい、怒りと悲しみの、んなアホなっ!!これ
     で満足ですか。』
 

              (SE:ザシューーーッ)
 

小 猫 :『うわーやられたー。さすがに我が子のつっこみは、ライトでセイ
     バーだなぁ。』
しーもす:『まだベーダー卿きどってたのかよっ!』
しーもす・小猫:『ども、ありがとございあっしたーーーー』
小 猫 :………………ふう、終わった。
しーもす:でも、こんなんでいいんでしょうか。有事関連3法の成立と言う、
     ちょっとした事件もありましたのに。
小 猫 :ケ・セラ・セラ。それに、非社会派の社会派漫才など、テツandト
     モが「なんでだろう」以外のネタを披露するようなものです。談志
     師匠の前で。
しーもす:なるほど。痛々しい。
小 猫 :さー撤収、撤収。
しーもす:わはは。
小 猫 :わはは。
しーもす:わはは。
小 猫 :わはは。
しーもす:わはは。
小 猫 :わはは。
しーもす:わはは。
小 猫 :わはは。
しーもす:ところで通天か
   犬:がるる。がるる。



執筆担当:s.バレット  
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