――QuickUSOYA2003.09.30―――――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:dream99)
2. 更新情報と募集(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 現代厨房文学館 by 古賀
4.「しーもす君と小猫さん」


1.しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――――


しーもす:しーもすでーす。 
小  猫:小猫でーす。 
しーもす:阪神がリーグ優勝して、そろそろ2週間だね。
小  猫:あの騒ぎはすごかった!
しーもす:道頓堀川に飛び込む人の数もすごかったねえ。
小  猫:すごいなんてもんやおまへん。飛び込む順番待ちで戎橋から神戸まで
     50キロに及ぶ長い行列。 整理券配ってる人までおったらしい。
しーもす:そんなアホな。 
小  猫:関西では川に飛び込んで初めて大人と認められるんだす。親も赤飯炊
     いて大喜び。 
しーもす:どこの親が喜ぶねん! しかし阪神が優勝したってことは「カーネルおじ
     さんの呪い」は解けたのかな? 
小  猫:「カーネルおじさんの呪い」て何? 
しーもす:阪神ファンのくせに知らないの?18年前、阪神優勝で熱狂したファンが
     主砲バースに見立ててケンタッキー・フライドチキン道頓堀店のカーネル
     人形を胴上げして、川に投げ込んだんだよ。人形はそれきり行方不明。
     以来阪神の不振が続き、「カーネルおじさんの呪い」と言われてるんだ。
小  猫:ほんまに。あ!・・・カーネルおじさんて、白い髭生やして黒い眼鏡をか
     けてる? 
しーもす:そうだよ、白いスーツでね。 
小  猫:昨日の夜中、僕のうちに似たような人が来たわ。 
しーもす:人形のカーネルおじさんが君んちに?! 
小  猫:夜中の2時頃、ドーンドーンと大木でドアを叩いてるようなすごい音が
     して。 
しーもす:傘地蔵か。 
小  猫:ドア開けたら、白い髭生やした黒眼鏡のおじさんが両手を前に出して
     立ってて、英語で「ハロー」と言うんだす。 
しーもす:人形が話すのか?!  
小  猫:それで僕も英語で「ワターシ、エーゴダメデース」と言いました。 
しーもす:どこが英語やねん! 
小  猫:おじさんはさらに英語で、「スイマセーン、トイレ貸シテ下サーイ」。 
しーもす:それもどこが英語やねん! それにトイレ!? カーネルおじさんて人
     形のくせにトイレ行くのか?! 
小  猫:青い顔して震えてはるんで気の毒に思って、トイレに案内したんだす。 
しーもす:おじさん歩けるのか? 
小  猫:両足キチッと揃えて、内股でピョコピョコ跳ねてたような・・・。 
しーもす:ウサギみたい。 
小  猫:トイレ出てから、おじさんは笑顔で「アーリガトゴザーイマシター」言う
     て、また玄関からピョコピョコ出ていかはりました。 
しーもす:ピョコピョコと。 
小  猫:それで僕もピョコピョコ後をつけたんです。 
しーもす:君もようやるわ。 
小  猫:そしたら、あんた! ちょっと先の空き地に何百何千というカーネルお
     じさんが、朝礼してるみたいにギッシリあっち向いて立ってるんだす! 
     ぼんやりとした月明かりの下、そこら中、見渡すかぎりのカーネルカー
     ネルカーネルおじさん・・・。
しーもす:不気味やなあ。 
小  猫:それがいきなり・・・ 
しーもす:ドミノ倒し!
小  猫:いや四列縦隊になって、全員ピョコピョコ六甲山に向かって行進し始め
     たんだす! 
しーもす:君が六甲山の近所に住んでるとは知らなかったね。
小  猫:僕はそっと列の最後尾について・・・ 
しーもす:一緒に行進していったのか?! 
小  猫:ピョコピョコ付いて行きました。ほんで山頂近くまで行ったら、いきなり
    「ぜんたーい、止まれ!」という声がして全員立ち止まって・・・
しーもす:どうした? 
小  猫:「後ろ向け後ろ!」という号令がかかり・・・ 
しーもす:全部のカーネルおじさんがいきなり君の方へ体ごと振り向いたのか!? 
小  猫:そうだす。全員、何百何千という目が僕を見つけてギョッとした顔して。 
しーもす:「見ーたーなーー」 
小  猫:いや、ニッコリ笑って・・・。 
しーもす:その方が怖い。 
小  猫:「阪神のオリジナルチキンはいかがですか?」 
しーもす:言ったのか。 
小  猫:言うなり全員、虎縞のローストチキンに姿を変え、肩組んで「六甲おろ
     し」を四部合唱で歌い始めました。   
しーもす:アンビリーバボー。 
小  猫:ローストチキンは首もないので、「フレーフレフレフレー♪」と聞こえても、
     どこから声が出ているのか不明。 
しーもす:シュールな光景。 
小  猫:歌い終わった途端・・・ 
しーもす:また山頂に向かって行進して行ったのか。 
小  猫:いや、今度は現役時代のランディ・バースの姿になって。 
しーもす:オーマイガー。 
小  猫:「エクスキューズミー、トイレ貸シテ下サーイ」と言うんだす。 
しーもす:何なんだ、それはーーー!!!! 




2.更新情報そして募集 ――――――――――――――――――――――


■【週刊WEBマガジンSAKANAFISH】
http://www.sakanafish.com/
9月です。9月9日は重陽の節句。

何とか9月も終わりです。明日からは重陽の節句のことを
考えずにすむと思えばほっとします。

今週の特集は
「日向守殿家中覚帳」です。
家紋や紋様の特集もあります。

さらにいえば風邪まんが果糖水的生活155や
ふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。

地道に何か企画ができつつありますという話もあるようなないような形に
なってきました。気長におまちください。

3. 「現代厨房文学館」 ――――――――――――――――――――――――――



1. 古賀くんと編集長さん――――――――――――――――――――――――――

古賀 「阪神タイガースが18年ぶりに優勝しましたね」
編集長「そうですね」
古賀 「やっぱり敵軍の小早川秀秋が寝返ったのが勝因ですか」
編集長「何の話だ、それは」
古賀 「うかれた阪神ファンが道頓堀に何人も飛び込んで1人死んだそうですね」
編集長「そうらしいですね」
古賀 「やはり大阪方を騙して早めに内掘も埋めたてておくべきでしたね」
編集長「だから一体何の話だ、それは」
古賀 「まあこうして阪神が天下の覇者となったからには以後300年は太平の世が
続くでしょう」
編集長「太平の世というと?」
古賀 「以後は無辜の民が死んだりしないよう300年阪神優勝のない平穏な時代が」
編集長「駄目じゃん」

2. 「現代厨房文学館」 (その5)――――――――――――――――――――――

どこまでもだらだらといい加減なスレッドが続いている板の並んだ掲示板一覧を
マターリと下がっていったところが、目指す京ギコ堂の常駐するフェチ板である。
私が訪れると京ギコ堂は毎度のことながらまるで妹と幼馴染と委員長とお嬢様と
女教師とメイドでもまとめて死んだような仏頂面でスレッドを漁っていた。

「どうだい、何か面白そうなスレッドの出ものはないかい?」
「ない。だからこんな板でスレを物色している。だがね君――面白い、面白くない
という君の尺度にもよるがだいたいこの世に全く面白くないスレなどはない。どんな
スレでもそれなりに面白いのだ。神の降臨した名スレは大体面白いが、厨房の立てた
糞スレはそれより少し面白がるのに手間がかかるという、ただそれだけのことだ」
「僕は琴線に触れたものにしか触手が動かないんだよ。そりゃ真剣に読めばどんな
ものでも面白いのかもしれないが、僕のようなノーマルなものの求める面白さは
君のそれとは違うのさ」
「僕は君のようなハァハァに対して不熱心な者を知らない。そもそもうちに来る客は
皆もっとハァハァすることに対して執念を持っている。君は普通の何倍も性欲がある
にも拘らずハァハァに対して執着心がなさすぎるよ。だいたい君は金を出した画像で
ハァハァしたことがないというのだから酷い」
「僕のような人間がいるから君の商売は成り立っているのじゃないか。この板
だって、僕のような無料の画像でハァハァしたいという不逞の輩を釣りあげるため
に設置してあるようなものだろう」
「フェチ者と魚を一緒にする奴があるか」

「ところで二十何箇月もの間子供を身篭っていることができると思うかい?」
私はおもむろに訊いた。
「君は、そんなことを病院・医者板でも医歯薬看護板でも身体・健康板でも
生物板でもない僕のところへわざわざ訊きにきたのかい?すると君はこの僕が
医師(自称)や生物学者(自称)でも思いつかない珍妙な答を知っていると、
そう考えている訳だね?」
「いや、そう問い詰められると別に何ともいいようがないがね。もし二十箇月も
子供を身篭ったままの女性がいたとして、その腹部たるや普通の妊婦のおよそ倍は
ある。そんな画像にしかハァハァしない人間があるとすれば、やはり尋常なことじゃ
ないじゃあないか。不思議なことだとは思わないかね」


        ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′ ̄ ̄( ゜Д゜)< この世にはハァハァできぬものなど何もないのだよ、関口君
 UU ̄ ̄ U U   \___ _____________


この言葉は京ギコ堂の口癖である。いや、この板の座右の銘といっても良い。


『うp絵の夏』 京極夏彦 

執筆担当:古賀



4. しーもす君と小猫さん――――――――――――――――――――――――――


しーもす:阪神が優勝したと思ったら、もう10月。秋本番だね!  
小  猫:そろそろ節分の準備せんと。 
しーもす:そりゃちと気が早い。でも秋は美味しい物が多くていいね。 
小  猫:栗、柿、桃、梨、 松茸、サンマ・・・ 
しーもす:よだれが出そう。 
小  猫:鈴虫、こおろぎ、バッタ、いなご、赤トンボ・・・ 
しーもす:虫は食わんぞ。やっぱり秋は松茸の土瓶蒸しとか栗御飯がいいなあ。 
小  猫:栗御飯て御飯に栗が入ってるの? 
しーもす:そりゃ栗に御飯が入ってるわけないだろ。 
小  猫:いや、ところによっては栗のカラに御飯を一匙詰めた物もあるらしい。 
しーもす:細々としてんな。 
小  猫:それを楊枝ですくって食べる。 
しーもす:わびしいことこの上なし。 
小  猫:「お母ちゃん、栗ゴハンて、これだけー?」 
しーもす:「コネ子、無理言うたらあかんで。これさえ食べられん人が世の中にはよ
     うけおるんや」
小  猫:「ほんまにー?」 
しーもす:「ほんまや。そやさかい、感謝して食べや。死んだお父ちゃんもお空でコ
     ネ子のこと見てはるでー」    
小  猫:「ほんまにー?」  
しーもす:「ほんまや」 
小  猫:「ごめんな、お母ちゃん。わがまま言うて」 
しーもす:「ええから、さっさとおあがり。明日は一匙のゴハンも食べられへんかも
     しれんし」  
小  猫:「ほな、いただきまーす」 
しーもす:ううう・・・・。 
小  猫:自分で作った話で泣くなー!!! 
しーもす:ううう・・・・でもコネ子がかわいそーで、かわいそーで、ううう。 
小  猫:コネ子はな、そうやって強く生きていくんだよ。栗ゴハンとは名ばかりの
     栗カラゴハンで。
しーもす:コネ子は大丈夫か、そんな粗末な食生活で。 
小  猫:コネ子は意外と長生きするんだよ。長寿世界一でギネスにも載るんだ。 
しーもす:徳之島のギネス婆ちゃん以上に長生きするのか。 
小  猫:そうだよ。毎朝ヨーグルトしか食べないカスピ海の爺さんだって、軽く
     100まで生きるんだ。栗カラゴハンが負けてたまるか。
しーもす:競争心満々だな。
小  猫:おまけにコネ子は心肺機能と新陳代謝、血液中のコレステロール抑制力
     に優れ、100歳すぎても目も足もビンビン達者。105歳でエベレスト最高齢
     単独無酸素登頂、110歳でグレン大佐を越えて最高齢単独無酸素宇宙飛行士
     だ!
しーもす:栗カラゴハンでなあ。ようやるわ。 
小  猫:115歳で「栗カラゴハンで単独無酸素上手」という自伝まで出版。またたく
    まにベストセラー。
しーもす:ドクター中松もビックリ。 
小  猫:120歳で50年下のカーネル・サンダースそっくりの若い男と不倫騒動の末、
     最高齢単独無酸素妊娠。
しーもす:いったいどんな子が産まれたのか。 
小  猫:それが生まれた途端、内股でピョコピョコ跳ねて・・・ 
しーもす:オーマイガー。 
小  猫:「エクスキューズミー、トイレ貸シテ下サーイ」と言うんだす。 
しーもす:何なんだ、それはーーー!!!! 





執筆担当:dream99
【毎嘘タイムズ】
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