――QuickUSOYA2003.11.25―――――――――――――――――――――

今週の内容........

1.「しーもす君と小猫さん」(担当:梅千代)
2. 第29回嘘競演開催中のお知らせ
3. 更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
4. 現代厨房文学館 by 古賀
5. 「しーもす君と小猫さん」

1. しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――――


愛と勇気と小猫:愛と勇気でーす!…はぁ。
ボールしーもす:ボールでーす!…ふぅ。
愛と勇気と小猫:…先週の土日、アンパンマンたちと草津に行ったんだけどさあ。
ボールしーもす:ああ、番組の慰安旅行ね。どうだった?
愛と勇気と小猫:彼に一晩中、語られちゃって、慰安どころじゃなかったよ。
ボールしーもす:でも、おじさんとかバタ子さんたちも行ったんでしょ?
愛と勇気と小猫:いや、最初の宴会はみんなで盛り上がって良かったんだけど、
                夜は彼と同室だから「友達は君だけだよ」とか言われたりして。
ボールしーもす:それって、重いセリフだよなあ…。
愛と勇気と小猫:俺、仕事のつきあいは、番組だけにとどめたいんよね。
ボールしーもす:でも、アンパンマン、君だけが親友だと思ってるんでしょ?
愛と勇気と小猫:そうそう。この前も、俺が「〈深い悲しみ〉と〈諦観〉と一緒に
        ボーリングに行く」って話したら、「なんで、僕じゃなくて、
        そいつらと行くんだよ」って泣きだして…。
ボールしーもす:うわっ。で、どうしたの?
愛と勇気と小猫:まあ何か可哀想だし、一応、誘ったんだけど…。
ボールしーもす:でも、君以外にも友達できて良かったんじゃない?
愛と勇気と小猫:いや、自分ではすごく面白いと思ってるのかもしれないけど、
        ガーターばっかりの癖にボールを投げるたび「アンパーンチ」って 
                言うもんだから、雰囲気も最悪。
ボールしーもす:僕なんか、もう翼君からの電話は全部、着信拒否してるよ。
        メールもぜんぶ「Invalid sender address」装って返信。
愛と勇気と小猫:バレないのも、君が携帯を持てるのもすごいな。
        でも翼君、明るくてつきあいやすそうだけど。
ボールしーもす:いや、喋っていても、足下みられてる感じがするんだよね。
        見下されてるっていうか、足蹴にされてるっていうか。
愛と勇気と小猫:やっぱり、友達なんだから、同じ目線に立ちたいよね。
ボールしーもす:だから、こっちも媚びてまで友達にならなくていいかなと思って。
        おとといの合コンも、岬君だけ誘って行ったし。
愛と勇気と小猫:あー、だから翼君からメール来たんだ。
       「そっちに、ボール行ってないかな?」って。
ボールしーもす:これだから、怖いんだよ。いつも追っかけてきてさあ…。
愛と勇気と小猫:あ、そういえば、〈歓喜〉ちゃんが彼氏探してるんだけど、
        今度、そっちと合コンしない?
ボールしーもす:いいね!。若島津君とか石崎君も連絡してみるよ。
愛と勇気と小猫:アンパンマン抜きでね。
ボールしーもす:翼君抜きでね。


2.第29回嘘競演開催中のお知らせ―――――――――――――――――――――――


第29回嘘競演がはじまるのです。お題は「隠す」なのです。
そしてもう一つあるのです。一体何?

11月29日(土) 24時 コロシアム開場 
12月 6日(土) 24時 コロシアム終了/投票開始
12月13日(土) 24時 投票終了 
12月20日(土) 24時 ラウンジ閉店

主催:コバ議長 

http://village.infoweb.ne.jp/~fwba0050/usokyo/index.htm


3.更新情報 ―――――――――――――――――――――――――――――



■【週刊WEBマガジンSAKANAFISH】
http://www.sakanafish.com/

ざらっとした更新です。

今週の特集は「夜の映画館」です。
決してそっちの方面ではありません。

さらにいえばわさびまんが果糖水的生活159や
ふたご対談などあります。

ちなみに忘れてましたが
私が表紙イラストを書かせていただきました楽譜本
「バイエルで弾けるわくわくアニメ」も でております。
みかけてね。
そしてカレンダーなどを家内制手工業で販売しております。
11月30日で受付終了です。まあもう年末。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。


4.「現代厨房文学館」―――――――――――――――――――――――――――


1. 古賀くんと編集長さん――――――――――――――――――――――――――

古賀 「編集長、もう少し原稿待ってもらえませんか」
編集長「ナニ、ネムタイコトイウテンネン、ワレ。ガタガタヌカシテルトバイエルデ
アニメヲヒキナガラ、クリスマスツリーニツリサゲテシバリクビニシテイテマウゾ」
古賀 「はっ、編集長のキャラが変わっている…これは一体?」
好評発売中。

2. 「現代厨房文学館」 (その8)――――――――――――――――――――――

人類がインターネットへの第一歩を踏みだした日、巨大な掲示板が静かに地球の一部
を覆った。
やがて人びとの頭の中には一つの言葉がこだまする――厨房はもはや孤独ではない。
神のごときひろゆきに見守られる平和(マターリ)な世界。だが、それは一種の闘鶏
場を思わせた。
ひろゆきの真の目的は?そして厨房の未来は?――巨匠が厨房同士のワースト・コン
タクトによって新たな道を歩みはじめるネット社会の姿を、詩情ゆたかに謳いあげた
傑作!


『幼年期のマターリ』 アーサー・C・クラーク

灰色の風聞におおわれ、ものうげにたゆたう巨大掲示板。だが、一見何の変哲もなく
見える板も、その内部では、一種の顔文字的会話が交され、自らの複雑な劣等感を自
作自演修正する名なしさんさえいる、驚くべき集合生命体だった!しかし、その知性
は、人類のそれとはあまりにも異質であった。いかなる理論をも、いかなる仮説をも
受け入れず、常にその形を変え、マスメディアを嘲笑するかのようにつぎつぎと新た
なる事件を引き起こす怪物――生きている〈板〉。人類と思考する〈板〉との奇妙な
交渉を通して、人間の認識の限界を探り、ネットにおける脊髄反射レスの問題に肉薄
する傑作!完訳決定版!


『即レスの陽のもとに』 スタニスワフ・レム

「おれたちDQNには〈六厨通〉が備わっていると言われている。厨眼、厨耳、厨心
智、厨作智、宿厨通、漏厨通――の六つの力だ。実のところ、おれ自身は、これらの
力を使いたいとも使えるとも思っていない。だが、これだけは言える。これらの能力
を解放すれば、その時、おれは人間ではなくなる。いや、多分、汚物でさえなくなる
だろう」
「〈六厨通〉というのは、具体的にどんな力なんですか」
「およそ厨房が望み得る総ての超能力を含んでいると考えればいい……そのなかには、
総ての個人情報を消してしまうという能力まで含まれている――つまり環境への完全
適応というわけだ」
「……環境への完全適応?」
「環境そのものになると言った方が分りやすいかもしれない。厨作智一つをとってみ
てもそうだ。思いのままに何処の板にでも行き、思いのままにスレッドを立てる能力
――ある意味では、こんな能力を獲得した厨房は、環境に屈服したということだ」
「そんな!どうしてですか」
「名なしさんというやつは普通考えられているようなネット参加者の始原形態ではな
く、コテハンとは独立に進化の道を歩むことになった上級ネットワーカーの退化した
ものではないか、という説があるらしい。最初のうちは自分のサイトには書けないよ
うな余分なものを巨大掲示板にふり落としていくという形で着実に進化していったの
だが、そのうちに自分でスレッドを立てることが習慣になり、やがては自分のサイト
の更新も滅多にしない匿名投稿者に退化してしまった……つまりこと名なしさんに関
しては進化することがそのまま退化することだったわけさ」
「それでは、あなたは、巨大掲示板の悲惨さにはなんの意味もない、とおっしゃるの
ですか――ただ、誰も読まない糞スレが無意味に並んでいるだけのことだ、と」
「そんなことはおれは知らん。誰にも応えられないことだ」


『未読戦争』 山田正紀



執筆担当:古賀
【笛育市大喜利】
http://homepage3.nifty.com/fueiku/ohgiri/index.html


5. しーもす君と小猫さん――――――――――――――――――――――――――――

小  猫:というわけで、今回は「友情」をテーマにお送りしているQuick嘘屋。
しーもす:みんな、心の底では、友達なんてそんなもんだと思ってるよね?
小  猫:ははははは、そうに決まってるじゃないかー!
     なんだかんだいって、一緒にいて安らげるのは動物なんだなあ。
     動物の心には裏が無いし。動物は裏切らないよ。
しーもす:そうだよねえ。僕はいつも、ライオンに噛まれた松島トモ子さんや、
          指を噛みちぎられたムツゴ口ウさんのようにありたいと思ってるんだ。
小  猫:そういえば、最近、ムツゴ口ウさん見ないけど、元気かなあ。
     昔は映画や特集番組があったけど、王国は健在なんだろうか…。
しーもす:これは、あくまで僕の勝手な想像なんだけど…。
小  猫:ふむふむ。
しーもす:「あ く ま で 僕 の 勝 手 な 想 像 だ か ら」
     みんなには軽いジョーク程度に受け取って欲しいというか。
     つまり、これは、<B>あくまで僕の勝手な想像だから</B>…
小  猫:しつこいな。要点をかいつまんで言えよ。
しーもす:……実は結構、苦労してるんじゃないかな…ムツゴ口ウ王国。
小  猫:そうかな。オフィシャルサイトみる限り、順調そうだけど。
しーもす:いや、うわべはいくらでも繕えるさ。それとも、
     あんなに沢山の動物かかえてやっていけると、君は本気で信じてるのか?
小  猫:いやー、実際のところは分からないけどさ…。
しーもす:でしょ、でしょ。だから、映画プロデューサーであるところのボクが、
     ムツゴ口ウ王国再建を図るべく新作映画を考えてみたんだ。
小  猫:う、うん。それも「君の勝手な想像」なんだね。あくまで。 
しーもす:とにかく、聞いてよ。ごほん、ごほん。
    「テレビからのオファーも途絶え、週刊誌で叩かれ、精神的・経済的・
     社会的・形而上学的・IT戦略的に追い込まれるムツゴ口ウ王国」
小  猫:まさに四面楚歌。
しーもす:「食べ物も絶え、厳寒の中、飢えにあえぐ動物とスタッフたち」
小  猫:冗談に聞こえないところが怖いね。
しーもす:「ついに…、ムツゴ口ウ氏は苦渋の決断を下した。
     『動物たちを食べてしまおう』と…」
小  猫:「再建」いうより、「崩壊」に向かってないか?
しーもす:「次々と食卓に並べられる『モウ助のホホ肉ステーキ ブルゴーニュ風』
     『乳飲み羊ユキちゃんのトリュフとドライトマトのペースト添え』…」
小  猫:メニューに名前を入れるのをやめろ。
しーもす:「もう飼えない動物たちは、泣く泣く手放さざるを得ない。
      涙を押し殺し中標津のはずれに雪ゾリ犬を鎖につないで置き去りに」
小  猫:…どこかで聞いたことある話だな。
しーもす:「ところが半年後、そこへ行ってみると、
      なんと二匹だけが生き残っていた!」
小  猫:もう、つっこむ気も失せるよ…。
しーもす:「犬たちとの感動の再開!そして、久し振りの肉料理に喜ぶスタッフ達」
小  猫:予想通りの展開だね。
しーもす:「そして、ついに愉快な仲間たちも、
      犠牲にならざるをえなくなる状況に陥る」
小  猫: ま、まさか…。
しーもす:「スタッフのやつれぶりを見かねたムツゴ口ウ氏は、
      親友ともいうべき熊のマタゴロウに、自ら手を下すことに」
小  猫:ムツゴ口ウさんなら、自らの「手」で一撃できるかもなぁ。
しーもす:「氏は斧を振り上げるようとするが、その度に脳裏をよぎる楽しい日々」
小  猫:斧か…。リアルだ。
しーもす:「つい、苦しみの瞬間から逃げるために、
      明日こそはとマタゴロウの檻を去り、手近の愛玩動物でごまかす…」
小  猫:それを食べさせられるスタッフも気の毒だな。
しーもす:「やはり、弱肉強食の頂点に立つ人間様とはいえ、
      親友の命を自分の手で下すことは出来ない。
      そう考えたムツゴ口ウ氏は名案を思いついたのであった」
小  猫:それはすでに親友じゃないだろ。
しーもす:「ムツゴ口ウさんは、睡眠薬入りリンゴをマタゴロウの檻に投げ入れた。
      だが、悲しい眼差しで大好物のリンゴを投げ返す賢いマタゴロウ…」
小  猫:それも、どっかで聞いたことがある話だぞ。 
しーもす:「やはり、苦楽をともにしてきたマタゴロウに手を下すことはできない。
      ムツゴ口ウさんは悩み、心を決めた。親友を殺すならいっそ……」
小  猫:「いっそ」……?
しーもす:「ムツゴ口ウさんは、その晩、餓死寸前のスタッフを集め、
      カレーパーティーを開く。野菜ばかりのカレーだったにも関わらず、
      久し振りのごちそうにスタッフ達は、日頃の苦しみを忘れた。
      がっ!スタッフたちのカレーには睡眠薬が混ぜられていたのだ!」
小  猫:………。
しーもす:「眠りにおちたスタッフたちは、親友の胃袋に捧げられた…。
      二人−ムツゴ口ウとマタゴロウ−の絆は守られたのである」
小  猫:まあ、ヒ素じゃないところに、君の良心を垣間見たよ。
しーもす:ヒ素だと2次利用できないじゃん。
小  猫:……ああ、そうだったね。 
しーもす:どう?感動的だろ。ラストはラベンダーが咲く富良野の平原で、
     マタゴロウとムツゴ口ウさんが寝転び、トラピストクッキーを
     頬張る場面で終わる予定なんだけど。
小  猫:まさに「試される大地」だな…。
しーもす:「動物・友情・戦争の悲惨さを訴える」の最強コンボで、
     大ヒット・ロングラン間違いなし!
小  猫:どこに戦争が出て来たんだよっ!
しーもす:ちなみに、この映画の一番の見所は、カレーを食べた後、
     スタッフが眠りこけたのを確認したムツゴ口ウさんが、マタゴロウに
     「ニーホントー ガ ヒツヨウ デ」と言うシーンかな
小  猫:それなら、大ヒットするかもね…。
しーもす:でしょ、でしょ。
小  猫:でも、それは、<B>あくまで君の勝手な想像</B>に留めておいてね。


 ※1 QUICK USOYAはテキストファイルで送信しています。
 ※2 ここに登場する人名・団体名は実在のものとはいっさい関係ありません。 
 ※3 ここに登場する「ムツゴ口ウ」とはハゼ科・学名 Boleophthalmus      
        pectinirostris を指しています。
 ※4 ムツゴ口ウ王国とは、ムツゴ口ウ(ハゼ科・学名 Boleophthalmus      
     pectinirostris)と愉快な仲間たちで構成される架空の団体です。 
 ※5 コバ議長の嘘競演が始まりましたよ!
   http://village.infoweb.ne.jp/~fwba0050/usokyo/index.htm


執筆担当:梅千代
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