――QuickUSOYA2004.6.08―――――――――――――――――――――

今週の内容........

1.「しーもす君と小猫さん」(担当:古賀)
2. 第31回嘘競演お題発表のお知らせ
3. 更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
4.「しーもす君と小猫さん」



1. しーもす君と小猫さん 『ウルトラQ嘘』(前編) ――――――――――――――

これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議なQ嘘の世界へと
入っていくのです……。

「みんなそろったかい」
「そろったようだ」
「以前もこんな書き出しで始まったことがあるような気がするが、まあ気のせい
だろう。今日はみんなでお茶でも飲みながら自分のこわいものの話でもしようって
んだ」
「なんでえ、こわいものの話か。色っぽくねえな」
「そういう小猫1号は何がこわいんだ?」
「おれか、おれは……巨大な猿がこわい」
「巨大な猿?」
「そう、猿がヘリプロン結晶Gを食べて、甲状腺に異常をきたして、巨猿になった
らと思うと、もうそれだけでぞっとすらあ」
「やけに設定のこまかい怖さだなあ」
「もう、猿だけでなく巨大なバナナを見ただけで足が前へでないくらい怖い」
「おふくろの話だと、なんでも胞衣を埋めたところを、いちばんさきに通ったものが
虫が好かねえそうだ。だから、きっと小猫1号の胞衣を埋めた上を巨大な猿が通った
んだな」
「いや、猿だけじゃねえ。巨大なペンギンも通った。巨大なカメも通った。巨大なモ
グラも通った。巨大なクモも通った。巨大なタコも通った。巨大なナメクジも通った」
「ずいぶん通ったねえ…アンバランスゾーンみたいなところに埋まってる胞衣だな」
「もう動物が巨大化するというシチュエーションを想像するだけでだめで、だから
いまだに放射能のあるプルトニウムは食べられねえ」
「普通食べられねえよ、そんなものは…そのとなりの小猫2号はなにがこわい?」
「おれは風船だ」
「風船?そんなものが怖いのか?」
「もう、朝起きたら空に輝いているのが太陽じゃなくて巨大な風船だったらと
思うだけでぞっとする」
「変なものをこわがるやつもあるもんだ…小猫3号はなにがこわい?」
「なにをぬかしやがるんだ、この人工生命M1号めら」
「これはおそれいった。M1号めらはひどいね」
「さっきからだまってきいてりゃだらしがねえじゃねえか。人間は万物の霊長と
いって、いちばんえれえんだぞ。それがなんだってんだ。猿がこわい、ペンギンが
こわい、モグラがこわい、ナメクジがこわいだってやがら……人間やめてセミ人間
になっちまえ。巨大ナメクジなんか頭から塩をかけてがりがりと食っちまわあ。
ペンギンは頭からペギミンHをふりかけてがりがりと食っちまう。もっとも体が
反重力で浮かび上がって少し食いにくいが…」
「威勢がいいねえ。でもおまえにはほんとうにこわいものはないのかい?」
「うん…じつは一つある」
「それはなんでえ」
「じつはね、おれは巨大なまんじゅうがこわい」
「巨大なまんじゅう?」
「アマゾンにモルフォ蝶というなんでも巨大化させる鱗粉をまく蝶がいるんだ。
その蝶の鱗粉がかかってまんじゅうがとても食べきれないくらい巨大化するのを
考えただけで、ぞーっとなってふるえがとまらない……ああ、想像しただけでもう
だめだ。すまねえが奥の部屋で一やすみさせてもらうよ」
以下後編



2.第31回嘘競演お題発表のお知らせ ――――――――――――――――――――

月月火水木金金なお題ですが皆様いっそうの奮闘乞う

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 06/13 (日) 00:00 <コロシアム開場 >
 06/20 (日) 00:00 <コロシアム終了/投票開始>
 06/27 (日) 00:00 <投票終了>
 07/04 (日) 00:00 <ラウンジ閉店>
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議長:みりん


※嘘競演はhttp://homepage3.nifty.com/usokyouen/に移動しました。
お手数ですがブックマーク等の変更をお願いいたします



3.更新情報のお知らせ ―――――――――――――――――――――――――


■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

レーガン元米大統領が死去した。本誌としても哀悼の思いを禁じえない。
哀悼の思いは禁じるとかそういうものなのかは別として、
彼との思い出を語ってみたい。レーガン氏は映画俳優時代などは
リーガンと呼ばれていた。それが途中からレーガンとなったのは
本来彼は地元ではレーガンで通っていたのだという。
それを映画俳優時代を含めての数十年間をリーガン呼ばわりされてきたのだ。
さぞ忸怩たる思いがあったであろう。大統領となって正しい名前を喧伝
できるようになった彼の偉大な生涯に最大級の賛辞を送りたい。
グッドバイ、リーガン。(岩)


今週の特集は「襟裳川ミステリ文庫・これはシャーロック・ホームズの
パロディではありませんシリーズ」です。

さらに「Tシャツ評議会」では投票等構成掲示板が始まったり
そうでなかったり。

ほかにも山登りまんが果糖水的生活172やふたご対談などもあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。




4. しーもす君と小猫さん 『ウルトラQ嘘』(後編) ――――――――――――――

「どうだ。みんなこっちへよれよ。おかしなやつがいるじゃねえか、巨大なまん
じゅうがこわいだってやがらあ……ところで、それについて相談だがひとつあいつ
をおどかしてやろうじゃねえか。さっきもさんざんくそいばりにいばったりして
しゃくにさわるから……どうだい、みんなで銭をだして、モルフォ蝶とまんじゅう
を買って、鱗粉をかけて大きくして、あいつの寝ている枕もとへ置いておいて、
野郎をおこしてこわがらせるというのはどうだい?」
「そいつはいい…さあ、買ってきたぞ、まんじゅうとモルフォ蝶。準備ができたら
野郎を起こすんだ」
「……あーあ、よく寝ちまった。このところ寝不足がつづいたものだから、横に
なったとたんに寝こんじまって……あーっ!まんじゅう!巨大なまんじゅうだ!
たいへんだ、たいへんだ!たすけてくれ!」
「しめしめ、小猫3号のやつ、まんじゅうをみてふるえてやがらあ」
「ああ、たいへんだ。おれがあれほどこわいこわいというまんじゅうが、こんなに
巨大化して枕もとにあるなんて…ああ、こわい、こわい……巨大化しているから
いくら食べても皮ばかりでなかなか餡までたどりつかないから怖い……」
「おい、待てよ。様子が変だ…あいつ、こわいこわいと言いながら、ものすごい
勢いでまんじゅうを端からたいらげていくぞ…これは一杯食っちまった。いや、
食っちまったじゃねえ……食われちまった」
「ふう、まだまんじゅうは大量に残っているのに腹がぱんぱんでもう一口も
食べられねえ。どこかに胃の中のどんな物体でも一瞬にして消化してくれる
液体があればなあ」
「あんなこと言ってやがる…やい、てめえがほんとうにこわいのはいったい
なんなんだ?」
「えへへ、このへんで何でも消してしまうケムール人の消却液が一ぱいこわい」




執筆担当:古賀
【笛育市大喜利掲示板】
http://homepage3.nifty.com/fueiku/ohgiri/index.html

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