―――QuickUSOYA2004.7.13―――――――――――――――――――――

今週の内容........

1.「しーもす君と小猫さん」(担当:流水木)
2. 更新情報(やゆよ記念財団/週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 私の不幸は他人の笑い事をモットーに by masami
4.何が悲しうて英国在住日記 by まき・とうこ
5.「しーもす君と小猫さん」



1. しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――――

しー:今週もやってまいりました。
小猫:「しーもす君と小猫さんの『今日の昼飯』です」
しー:そんなの、やんないでしょ!
小猫:いや、今、世の中は『昼飯』がブームなんですよ。
しー:そんなブームなんて聞いたこと無いよ!
小猫:そんなねぇ〜 世間に知れ渡っているようぢゃブームとは言えないんです
よ。
しー:世間に知れ渡っていなきゃブームにもならないぢゃねぇかよ!
小猫:違う! それは大きな間違い! 大きな勘違い! 大きな腹違い!
しー:腹違いは関係ねぇだろうが!
小猫:まあ、世間に知れ渡ってしまった時点で、そのブームは終わったと見るべ
きだね。
しー:終わってねぇだろう!
小猫:君、『なめ猫ブーム』って知っている?
しー:知っているよ『なめ猫ブーム』くらい。懐かしいなぁ〜〜
小猫:ね、終わっているでしょう?
しー:ちょっと待てよ! それは意味が違うだろう!
小猫:『漫才ブーム』は?
しー:それも知っているよ。
小猫:ね、終わっているでしょう?
しー:ブームの終わったものばかりぢゃねぇか!
小猫:見解の相違ですな。ほっほっほっ!



2.更新情報のお知らせ ―――――――――――――――――――――――――

■やゆよ記念財団
やゆよ記念財団、二度目の引越しです。
http://www.yayuyo.org/
ブックマーク変更をお願いいたします。

引越しといえば、マンションの隣室にいた若い女性が、数週間前から少しずつ小
型乗用車で持ち物を運ぶようになり、つい最近、ようやく隣が「空室」になりま
した。朝晩に顔をあわせたら挨拶する程度の関係で、顔もまともに見たことはあ
りませんでしたが、あなたのことはこれからも思い出すでしょう。アリを見かけ
るたびに。


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■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/
いろいろな困難がありますがそれに立ち向かうのですよ。
今週の特集は「コロ助の科学質問箱7月号」
どうして月の大きさは変わって見えるのでしょう。

そのほかにもキャンペーン漫画果糖水的生活175やふたご対談などあります。




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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。



3. 私の不幸は他人の笑い事をモットーに―――――――――――――――――――

みなさんは、自分の戸籍「本籍地」がとんでもないところにあって唖然とした経験は
ございませんか。
私はあります。

私の小さな自慢は「京都生まれの京都育ち」、あんなまっずい水の大阪なんかと一緒
にせんといておくれやす、うちは京都以外では暮らせまへん、と子供の頃はひそかに
思っておりました。

それが大人になったある日、高校生のときからの付き合いである夫と結婚、入籍する
ことになった私はそこで生まれてはじめて自分の戸籍を見て驚いたわけです。

だって本籍地が「大阪市西成区」。
日本で唯一暴動がぼっ発する街・西成区。

大阪でも最もディープな、新世界周辺と言えばおわかりいただけますでしょうか。
原因は母でした。
私の母は父と結婚前、小さな劇団の役者でありました。
母は事もあろうに出演先の劇場支配人の息子である父と恋に落ち、ふたりで大阪へ駆
け落ち。
その時潜伏&入籍した街が新世界(西成区)だったというわけで。

ちなみに、なんで駆け落ちまでしたかと言うと、父より母の方が年上。それだけなら
ばまだいいが。父が初婚であったのに対して母は既に他の方と結婚しており、おまけ
に幼い男の子までいたわけで。・・・そりゃあ親も反対するわな。
そういう経緯ゆえ、私は自分の祖父・祖母の顔も名前も知りません。
まあそれで哀しい思いをしたのは「正月のお年玉、少ないやんけ」っつー事だけでし
たが。

さて、駆け落ちまでして一緒になった御夫婦がその後どうなったかと言うと、やはり
何十年後かに父はまた他の女と駆け落ち・蒸発し「世の中因果応報」の教訓を身を持っ
て教えてくれたのでありました。まいったね。母には気の毒ですが、まあ、しょうが
ないわな。そんな母も私が16のときに癌で没。
年取ってから出来た最後の子供だった私は、ずんぶん可愛がってもらったように思い
ますがこれも天命。南無。

みんなも、生きてるうちにおとうさんおかあさんをたいせつにしよう!って、父親が
生死不明なのをいいことに「めんどくさいからずっと前に死んじゃったことにしてい
る」お前が言うな。

<略歴>
京都市南区に生まれる。
5才・「おゆうぎ」のあまりの馬鹿馬鹿しさにキレて幼稚園が大嫌いに。
   そのストレスのせいか当時はお腹を壊していることが多く、通園バッグにはい
      つも正露丸。
6才・誤って腐ったメロンを食べさせられ、メロンが大嫌いに。
7才・給食でトマトを無理矢理食べさせられ、トマトが大嫌いに。
  (ついでに学校も大嫌いに)
10才・父蒸発。母からその経緯などを聞く。
  「やっぱり夫婦はSEXがないとあかんなぁ。」
   って、そんな話は聞きたくないですお母さま。
14才・好奇心から母に「煙草ってそんなにおいしいもん?」と聞いたところ
  「吸ってみれば?」と軽くすすめられ喫煙開始。
  (高校時代は「マルボロ」「峰」の紙箱をふたつ繋いで筆箱にして使っていまし
     た。誰か注意しろよ)
15才・姉が結婚、同居していた義兄の仕事の都合で大阪・堺に引っ越す。
   私は京都に帰りたくてしょうがなかったが、大阪にはいろいろ思い出多い母に
      あちこち(と言っても新世界周辺)案内がてら連れまわされ新婚当時の話を聞か
      される。
  「ヒロポン(合法当時)てなあ、なんっにもこわいもんなくなって、気持ちええ
   で〜」
   って、そんな話は聞きたくないですお母さま。


母が亡くなってからは、義兄のお陰で高校へ入学。
成績はともかく、髪・服装の乱れもなく喫煙も不純異性交遊もバレなかったので品行
方正な生徒さんでありました。夫ともこの学校で知り合ったわけで、義兄には感謝。
ただ、姉とはどーもソリが合わなくて結局19のときに家出みたいな形で独立しました
が(のちに和解)。

そんな家庭事情から私の卒業式の来賓は夫が務めることとなり。
しかし、大嫌いだった学校の校門をオトコと腕組んで出て行ったときは、いやー気持
ち良かった。
就職してから夫と暮らしはじめ、後に夫の実家(現在の自宅)に義父母と同居、しば
らくしてから入籍と言う逆3段スライド方式結婚を経てぶぶたろうを懐妊。
(ぶぶたろう誕生秘話はこち
らhttp://diary4.cgiboy.com/0/tubaba503/index.cgi?y=2003&m=8#5)

今でこそ、殺しても死なないぐらいに思われるぶぶたろう(参考:
http://www.simcommunity.com/sc/bubutaro/bubutaro_master)ですが、早産で生ま
れたときは1800gと、大きい子の半分あるかないかの未熟児。しかも心雑音(心臓に
穴が開いている)で要観察。ううむ、今からは想像もでけん。
まあだからと言うわけではないのですが、ぶぶたろう2、3才の頃にはルソー、ルドル
フ・シュタイナー等の幼児教育に関心が生まれてパソコン通信ニフティサーブに入会。
そうだ、最初の頃はシュタイナーの事を調べるのに教育フォーラムに入って、・・・・
・・・・・それが、なんでこん(以下略)



執筆担当:masami
【閑中忙有】
http://bubutaro.exblog.jp/

4. 何が悲しうて英国在住日記 そのじゅう。――――――――――――――――――

環境が変わると価値観も変わり、贅沢が奇妙な形をとりはじめるようです。
例えば、もし今日のごはんがテーブルにぽつんと納豆ごはん一杯とおしんこだけ、
だったとしたら。

わたしの目にはその光景はセザンヌの静物画よりも気高く美しくうつり、思わず
「わーい今日は銀シャリだーい」と手足が喜びの舞いを舞うでありましょう。もし
それにネギと海苔とタマゴと味噌汁なんかも添えてくれるのならば、わたしは魂の
ひとつやふたつ平気で売り飛ばしてしまうことでしょう。

わたしは多くは望みません。ただ、体質が古い日本人なので、「ごはん」とは小麦
関係ではなく、なるべくふかふかの白いごはんであれかしと願うだけです。しか
し、ここが外国であるという理解をさしひいても、何故この国においては、ただそ
う願うのがこうも大変なのだろうとときどきひどく悩みます。まるでドラえもんの
「くろうみそ」を壺一杯舐めたような気分です。

地元のスーパーにもお米はあります。しかしそれはかの「長粒種」というアレで
す。というとある年代から上の方はつい「タイ米」という言葉とともにあのニオイ
を思い出し「う」とうめくでありましょうが、スーパーの棚はカリフォルニア産の
ものが多く、それは食べても匂いもなくまずいものではありません。

しかし、この長いお米は「炊く」のではなく「ゆでる」のであり、どうもお米的繊
細さに欠けるような気がします。個人的に、これがふかふかごはんの仲間だとはあ
まり思いたくありません。その証拠に、うっかりカリフォルニア米を英人の手にわ
たすと、これはパスタの一味であるとばかりに思いっきり「アルデンテ」にゆでら
れてしまいます。それはあたかも、輪ゴムのみじん切りを噛むようなものです。
(そのわりにかれらは、本物のパスタの方は溶けるまで煮詰めます。よくわかりま
せん。)

ではわれらが短粒種はスーパーにはいないかというと。
いることはいます。しかし、長粒種があるお米関係棚ではありません。
短粒種ちゃんがいるのは、

「ケーキの材料」の棚です。

かれらは短粒米を、ごはんの一環としてではなく、「ライス・プディング」と称す
る甘く煮溶かしてジャムなどをかける、デザートの一種としてとらえているので
す。
このライスプディングたるや、身の毛もよだつおそるべき流動体であり、控え目に
言って、お米さんとお百姓さんへの侮辱です。

わが懐かしき丸っこいお米さんたちが、本来いるべきお米棚から遠く引き離され、
生クリームやカスタードの隣にぎゅうぎゅう押しこめられているのは、まるで愛娘
が悪い男に引っかかり身を持ち崩しているのを見せつけられるようで、心が痛みま
す。

ライスプディングにテゴメにされる直前でそのお米さんを救出し、お鍋の水加減と
火加減に注意してきっちり炊けば、ようやくごはん的なごはんが目の前に出現しま
す。(炊飯器は贅沢品のひとつなので、炊飯器を持っていると尊敬されます。)し
かしやはり、あきたこまちやコシヒカリササニシキの、あの芸術的な、炊きたての
一粒ひとつぶがきらきら光っているような高みには遠くおよびません。

ではきらきらのお米はどこにあるのか。
それは、ロンドンの日本食料店にあります。お米だけではなく、ロンドンに行けば
日本の食料はなんでもあります。しかし英国的経済基準からみて、日本食料品はか
なり割高につくので、お米を買うのは嬉しくもあり身を切られるようでもありま
す。

わたしの場合、同じ高価なお店でも、ニュー・ボンド・ストリートやナイツブリッ
ジのどこらに何のおされなブランド洋服屋さんがあるのかは全然知りませんが、ロ
ンドン界隈の日本食屋地図は頭にたたきこまれています。なんだか数少ない砂漠の
井戸をめぐって厳しく生き抜くベドウィンの人になったような気分です。

かつてニューカッスルで学生をやっていた頃は、上ロンドンするときはキャリアと
ヒモとを持って行きました。そして、日本食屋でコシヒカリを10キロ買い、その場
で米袋をキャリアにしばりつけ、ヴィクトリア駅までがらがらひきずって行き、帰
りの夜行バスで6時間半、わたしは終戦直後の人のような目つきで、隣のコシヒカリ
袋をしっかと抱えこみ「このコメはわたしのだ誰にもわたさん」とぶつぶつつぶや
いたりしていたものです。

でもそれももう美しい思い出です。今はもうちょっとロンドン近くに住みついてい
て、そして自分の車で上ロンできるようになり、以来わが食卓事情は飛躍的に改善
されました。ああ大人になるってすばらしい。

このようなことを書くうちそろそろお腹がすいてきたので、それではこれから、昨
日買ってきた銀シャリをてお鍋で炊いて、のりたまなんかをさくっと振って、その
シンプルかつゼイタクな眺めに非常なる満足感を覚えつつ、いそいそといただきま
す。ふかふか。

執筆担当:まき・とうこ
【The Total Frontal John Cleese】
http://www.btinternet.com/~akko.o/tfjc/


5. しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――――

しー:ちょっと待てよ。何が『見解の相違ですな。ほっほっほっ!』なんだよ
小猫:それぢゃ、世間に知れ渡って、まだ終わっていないブームってあるの?
しー:例えば、今韓国のドラマとかブームぢゃん。
小猫:え?韓国のドラマ?
しー:今、世間ぢゃ、韓国のドラマがブームなんだよ!
小猫:なんだ? 韓国のドラマなんて日本のテレビで映るのか? 九州の話か?
しー:違うよ! 『冬のソナタ』とかあるだろうが!
小猫:おお、あれか。「冬のソナタの空遠く、幸い住むと人のいう」
しー:なんだよそれは!
小猫:カール・ブッセ作の詩で、先代の三遊亭歌奴が翻訳したんだよね。
しー:ちょとまてよ。それって全然違うだろう!意味わかんないし!
小猫:まあ、最近の若い人には、ちょと難しいかもしれないね。
しー:だからよ!『冬のソナタ』っていう韓国のドラマがブームなんだって!
小猫:イ・ボンジュとか出てるのか?
しー:なんで、イ・ボンジュがドラマに出るんだよ!マラソンの選手だろ!
小猫:なんだよ・・・ イ・ボンジュ出てないのかよ・・・・
しー:ペ・ヨンジュンとか凄ぇ〜〜 人気だぜ!CMとかも出てるし。
小猫:知らねぇよなぁ〜〜
しー:知らなくたって、ブームなんだって!
小猫:なあ、知れ渡ってないからブームなんだって。



執筆担当:流水木
【一円店】
http://homepage3.nifty.com/ichien-mise/

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