―――QuickUSOYA2004.8.31―――――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:光デパート)
2. 更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?
4.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――――

小  猫:日本の幻獣展に行ってきましたよ
しーもす:川崎市民ミュージアムでやっている、不思議な伝説上の動物展覧会ですね
小  猫:日本の幻獣、例えば河童とか天狗とかヒバゴンとか
しーもす:イギリスで言えばネッシーとか、いわゆるUMAというやつですな
小  猫:展覧会の入り口にいきなり悪魚という幻獣のパネル展示が
しーもす:悪魚ですか、あまり聞きませんね
小  猫:体が魚なのに頭が女という生き物
しーもす:頭だけですか?
小  猫:頭だけ女
しーもす:そりゃまた色気がないですね。人魚なら上半身裸の美女じゃないと
小  猫:色気が無いからといって、悪魚だと決めつけるのはいかがなものか
しーもす:まあそうですね
小  猫:体長20メートルで口から紅蓮の炎を吐くからといって、悪いと決めつけ
     るなんて!
しーもす:そりゃ見るからに悪そうですよ
小  猫:人を焼き殺したって、それが何なんだっていうんだよ金八先生!
しーもす:いや金八先生でも更生は無理だと思いますよ
小  猫:悪魚も根はいいやつかもしれませんよ
しーもす:そうですかね
小  猫:胸元をよく見ると24時間テレビの黄色いTシャツに赤い羽根が刺さって
     いるかも
しーもす:そんなことで人を焼いた罪がチャラになるとも思えませんが
小  猫:上半身人間の人魚のミイラも展示されてました
しーもす:それは猿のミイラと魚のミイラをつなぎ合わせたニセモノなのでは
小  猫:そうらしいですね。何でもニセ人魚ミイラを大量に作っては海外に売りさ
     ばいていたとか
しーもす:江戸時代の輸出産業だったんですね
小  猫:日本のモノツクリの原点がここに
しーもす:まあそういえないこともないですね
小  猫:空洞化した日本産業再生の鍵が人魚にありますよ
しーもす:あまり再生してほしくない産業ですが
小  猫:さっそく人魚つくり大学を設立して、日本人にモノツクリの熱い心を呼び
     戻せ!
しーもす:えらく視野の狭まった大学ですね
小  猫:トヨタのカンバン方式とカイゼン運動を導入して、一日10000体の
     人魚大量生産を!
しーもす:ジャストインタイムで猿の死体を納入する下請業者がかわいそうですよ
小  猫:初任給で人魚が買え、全ての家庭に人魚がある文明生活がすぐそこに!
しーもす:そんな近未来はいりません


2.更新情報のお知らせ ―――――――――――――――――――――――――



■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

夏の間にTシャツの予約受付中です。
そして「ひよすちゃんミステリー2004」
犯人とトリックがいよいよ白日の下に。ああ白日。

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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。


3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」 ―――――――――――――――――――
  
 
第13回 ヤンエグって何?編「飛ばせ、国内線。」

「手ぇ抜くとあわや大事故」という現場は何度行っても緊張感が絶えませんが、特に現
場関係の仕事と言うのは「ほんまに大丈夫かいな?」と関東生まれの関東育ちである私
をもってしても関西弁になってしまうほどのインパクトがあります。
潰された車の写真などで記憶に残っている方もおられるでしょうが、広島の高速道路建
設現場で橋桁が落っこちた事故がありました。ああいった現場は「沢山の会社がJVで建
設」していたのですが、区画、区画で「何メートル」と工事を請け負います。「あ、こ
こからここまでは●●建設さん。」「こっちの200mは■■組さんね。」といった割り振
りなので、綜合的に見る人の下には多くの業者さんが入り交じっております。実際に私
が取材した会社は「幸運にも」事故を起こした工区ではなかったのですが、その2ブロ
ック先で見事に瓦礫がたまっておりました。現場監督さんはいたってのんびりとしたも
ので、「いやあ、うちの工区でなくてよかったよお。おかげで遅れていた工期間に合っ
ちゃたしねえ。」などと宣っております。「あ、でもおかげで橋桁強化することになっ
ちゃってさあ、試算しなおさなきゃなんないんだよねえ。」という言葉を聞いた時は「
あ、こりゃあ高速道路走るのは極力避けなきゃ。」と思ったものです。そういえば高速
道路の橋桁って、工事した会社によって形が違うのです。まあ、強度計算は出来ている
んでしょうけどねえ。
こういった工区で一番大きかったのが、この間の「プロジェクトX」で出ていた羽田空
港でした。
元から「プロジェクトX」という番組は「盛り上げよう、盛り上げよう」とする意図が
見え見えなのですが、当時の現場を見てる人間には「え、そんな裏話があったの?」と
いう点や「でもあの人ってすぐ飲みに行こうって言ってて仕事嫌いみたいだったけどな
あ。」という点ばかりが思い返されるのです。これは私が「一介の取材者」だったから
でしょう。
羽田空港というのは、東京でも有数の地盤沈下の土地で、その上ちょっと掘るとすぐ水
が「じょくじゅく」としみ出して来るので有名なとこだそうです。ですから、現場では
「水抜き」と「沈下分の修正」が最重点課題でした。監督に言わせると「ったく、こん
なとこに作っからいけねえんだよ。」という意見で、それには私もまったく同意見でし
た。しかしやはりそこは民間企業、お役人様が来るとへこへこせざるをえないのは常で
した。
水抜き(ドレン)に関しては、なが?いろ紙みたいなのを地中深く打ち込むと、毛細管
現象により地表に水が上がってきて、それをお天道様の熱で乾かす、という画期的な方
法で、自信満々でその紙を引き抜いた監督さんは「あれ?短い!」と狼狽されておられ
ました。多分あれは数万とある内のたまたま短い一本にあたったのだと思います。です
から水抜きは完璧なのです。こうして湿地帯を克服した滑走路には台座が打たれ、その
上に滑走路となるコンクリート面が作られます。
「沈んだらその分持ち上げる」という、実に正しい発想から生まれた工法が日本の空の
流通を支えているのですから、正攻法というのは素晴らしいものです。
その方法とは「地盤沈下する」→「コンクリートの滑走路面が下がる」→「地下のジャ
ッキでコンクリート面を上げる」→「面にある蓋をとって、出来た空洞に生コンを流し
込む」→「他の穴から生コンが吹き出したら充填完了」というものです。上からコンク
リートを流して固める、という方法よりずっと早く滑走路が使えるというすごい方法で
す。
とにかく感動して写真を取り捲りましたが、ふと疑問が湧いて来ました。
「これって何層にもなると思うのですが、何層くらいまで持つんすかねえ?」
それに対して監督さんが言ったのが、「さあねえ、多分百回くらいは大丈夫なんじゃな
いの?まあ、その頃には俺は死んじゃってるからねえ。わっはっは。」
一般的には公開されない充填回数ですが、私がその情報を入手できるとしたら、充填回
数が80回くらいになったら、ちょっと旅行は控えようかなあ、と思ったりもします。

(次回は「まあ、もう飽きたしぃ。」をお送りする予定。)



執筆担当:玄界灘男
【駄嘘!】
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/index.html

4. しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――――

小  猫:これまでの人生にないくらい沢山のミイラを見ましたよ
しーもす:日本の幻獣展の話に戻りましたね
小  猫:河童の手のミイラ、カラス天狗のミイラ、鬼のミイラ、雷獣のミイラ
しーもす:雷獣って何ですか
小  猫:雷が落ちたときに現れる幻獣ですよ
しーもす:姿形が想像つきませんね
小  猫:雷獣のミイラを見るかぎり、その生き物は猫のような頭をもち
しーもす:ふむふむ
小  猫:猫のような尻尾と猫のような胴体と猫のような四肢をもっていました
しーもす:単なる猫のミイラじゃないですか
小  猫:このミイラだけ「お願い、突っ込んで!突っ込んで!」と叫んでいるかの
     ような
しーもす:漫才のボケ役みたいなミイラですね
小  猫:こんなミイラも輸出してたんですかね
しーもす:単なる猫のミイラを買う人はいないでしょう
小  猫:いやわからないですよ。(c)SANRIOと書いたタグをつければ
しーもす:サンリオのパチもんですか
小  猫:ほーらキティちゃんだよキティちゃんだよ
しーもす:子供泣きますよ
小  猫:そんなミイラ産業ですが、帰り道バスに乗って最寄り駅に着くとそこにも
     ミイラが!
しーもす:街中にミイラなんかありませんよ
小  猫:日本のものづくりの魂は失われていないと、不肖ワタクシ小猫、感涙に
     咽びました!
しーもす:本当にミイラがあったんですか?
小  猫:アジのミイラとかサバのミイラとかイカのミイラとか
しーもす:それは干物っていうんですよ




執筆担当:光デパート
【大嘘百貨店】
http://homepage3.nifty.com/usokyouen/oouso/

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