――QuickUSOYA2004.9.28――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:まき・とうこ)
2. 更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」
4.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん――――――――――――――――――――――――――

しーもす:やあ小猫君。いい天気だねご機嫌いかがかなわははははは。
小 猫 :ごほごほげほなんだいきなり。いま熱があるんだ大きな声を出すな。
しーもす:なんだか心浮き立つような重病人日よりだねえ。
小 猫 :げほがげやめろっ土足でっ人んちにっ。誰が上がれと言った。おれ
     は病人なんだっ。
しーもす:君がいないんで、会社の女の子がさびしがってるよ。
小 猫 :ははは、2日休んだだけでか。
しーもす:受付のトカゲ山ちゃんまで僕んとこに来たよ、「ねえねえ小猫さん病気
     なんですって?うふうふ何の病気かしら?妊娠かな?妊娠だといいな?
     いつ産まれるのかなあ?いやーん楽しみいーたくさん産まれたら一匹わ
     けてもらおうかな」
小 猫 :トカゲ山、相変わらず頭おかしいな。
しーもす:「あたし、三毛がいいなあ。」
小 猫 :産まないというのに。
しーもす:不思議だ、君の身体の中に別の命が宿っているなんて。女体の神秘。大
     いなる自然のいとなみ。5年の保健の体育館の映画とその後の妙に気ま
     ずい空気。
小 猫 :宿ってません。
しーもす:だからほら、こうしてお祝いの花を持ってきたんだ。
小 猫 :あのさあ。
しーもす:なんだいダーリン。
小 猫 :おれ今熱が40度あるんだよ。
しーもす:すごい放射熱だなあ。♪あーたろうかあたろうよ、北風ぴーぷー吹い
     ている。もったいないから布団ん中でイモ焼いていいか。
小 猫 :帰ってくれ。
しーもす:この花はどこに生ければいいかな。
小 猫 :帰れ。
しーもす:花瓶はここかな?
小 猫 :帰れったら帰れっ。冷蔵庫ん中に花瓶があるかっ。あっビールなんか飲
     むなっ。それになんだそれは。
しーもす:ほーら、きれいなお花。
小 猫 :花?おれだったらそれを『オオハシラサボテン』と呼ぶが。
しーもす:日比谷花壇アリゾナ砂漠支店特製2mものだ。
小 猫 :皇室御用達大サボテンかよ。
しーもす:サボ名人が心をこめて育て鍛え上げ、一本一本銘を刻んだ逸品だよ、ほ
     らここに「山崎ゴンザレス」と。
小 猫 :そんなトゲはやかした電柱みたいなもんどうやって持ってきたんだ。
しーもす:じゃあいくよ、ほーら小猫君、受け取れば次の花嫁だ!
小 猫 :うわっやめろっそんなもん力いっぱい投げつけるんじゃなっっっっ  
 しーもす:おお、なんという素晴らしいキャッチだ小猫君。末永く幸せにな。ああ
     あ、なんだか僕まで泣けてきたよ。


2.更新情報のお知らせ ――――――――――――――――――――――――


■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

更新はしてますがTシャツ発注者の方々しばしお待ちください。

今週の特集は「マスク大」
あれこれとあるまんがです。
そのほかにも近代職業婦人図鑑やふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。



3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」――――――――――――――――――――

  
第14回 ヤンエグって何?編「まあ、もう飽きたしぃ。」

数年間にわたるばたばたでやっとこさ会社も軌道にのってきました。考えればバブル期
のお尻に乗っかっていましたので何もしなくてもそれなりの仕事は来る状況ではあった
のです。しかしながら、お客が決まり、やる事が決まってしまうと、それはそれで「面
白くない」状況が発生するものです。もともと「5年くらいやったら辞めますよ。」と
いう契約だったこともあり、「じゃ、そろそろ辞めようかなあ。」と思ったわけです。
世の中には「決まった仕事をきちんとできる人」と「決まった仕事は飽きてしまう人」
がいると思うのですが。自分は間違い無く後者なのでしょう。そんなこんなでうずうず
と「辞めたい病」が頭をもたげてきました。別段不満があるわけでもないし、経済的な
理由でもありませんので家族や友人に相談することもなく、新聞の日曜版の求人案内な
どを見る日々が続いたわけです。
よく転職しようとする人は「仕事がきつい」とか「給料が安い」といった、明確な理由
があるのでしょうが、私の場合はそんな事ではなく「そろそろ辞めたいなあ」という程
度の動機なのですから、周りの人にとっては「?」という印象を与えるのでしょう。と
もかくも、一旦「辞めよう」と決めたからには辞めるのが筋というものです。
こう言うと何となく「いやになったらすぐ辞めるこらえ症のない人」のようですが、会
社には少なくとも5年くらいは在籍していますので、それなりのノウハウは身につける
こともできる訳ですし、なによりも人間関係はできるのです。
そんなこんなで会社には「辞めたいのですが」という旨を伝えますと、案外あっさりと
「いいよお。」という返事。こうなると「もうちょっと引き止めてくれてもいいのにい。
」とか思ってしまいます。しかしまあ「辞めたいのですが」「辞めてもいいですよお」
とすんなり行った以上はこちらから波風立てるのもなんですし、ありがたく退職金をい
ただきまして、創業し五年間勤めた会社をやめさせていただきました。まあ、このおか
げで経歴には「取締役」経験者というのが誰憚らず書けるようになったのですから、め
っけもんかもしれません。
実は会社を辞めた後からしばらく、社員の人や御近所の人、二代目連中からのお誘いで、
結構連夜に及ぶ送別会があったりで、夜の御出勤が続く事と成りましたが、会社の元上
司はまさかこんな近くに連夜私が出没しているとは気付いていなかったようです。
これからしばらく失業者となるのですが、まあ、退職金はあるし、ほそぼそながらも仕
事をくれる人もあったので、悠々ライフが始まりました。
朝ゆっくりと起きて、朝食兼昼食をとり、打ち合わせがある日は事務所に顔を出し、月
に一回はハローワークに行って手続きをしてから、そばやか何かでビールを飲んで、銭
湯に行って帰って来る、という「ダメ人間養成コース」をくり返しながら「南の島とか
行っちゃおうかなあ。」と考える日々が約4ヵ月くらい続きました。
この間働いた分は「次に就職した時に顧問料かなんかで払ってね。」とお願いしておい
たため、ハローワークの規定には抵触せず、真に立派に国民の権利を行使したのです。
(残念なことに再就職先が6ヵ月より前に決まってしまったので、この時は失業手当の
恩恵には与れませんでしたが。)
この「へっへっへライフ」は次の仕事場に行くまで、つかの間の休息を私にくれたので
す。

(次回は「え?そんなんでいいの?」をお送りする予定。)


執筆担当:玄界灘男
【駄嘘!】
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/


4. しーもす君と小猫さん――――――――――――――――――――――――――

小 猫 :あのさあ。
しーもす:なんだいハニー。
小 猫 :熱あんだよ。
しーもす:遠赤外線出てるしなあ。頭でウナギ焼いていいか。
小 猫 :君は、重病人を大サボで押しつぶすためににわざわざここに来たのか。
しーもす:それは違う、僕がそんなひどいことするわけないだろう。僕はお見舞い
     に来たのだ。
小 猫 :だからそれは『サボテンでもお見舞いしてやる』という方の見舞い
     じゃないのか。
しーもす:こんなに心をこめてお世話しているし。
小 猫 :人をトゲが100本刺さったやわらかい人型の針山にしといて何を言う。
しーもす:そんなとこに転がってたら寒いだろう。ほーら。
小 猫 :やめろ近寄るなっ針山だから布団をかけたら痛い。それより救急車を。
しーもす:こんっ。
小 猫 :ぎゃああ木槌で打ちこむなああ。き、救急車をっ。もう持ちこたえら
     れそうにない。
しーもす:そんな縁起でもないことを。君に死なれたら僕はどうしたらいいんだ。
小 猫 :そうか少しは殊勝にそう思うのか。
しーもす:なにしろ死体を青森の実家まで送り返す手続きは面倒でかなわんから
     なあ。ぜひともまだ生きてるうちに、自分で歩いて帰ってくれ。
小 猫 :あああなんだか意識が薄れてきた。
しーもす:心配するな。死んでも僕は君の友だ。君の誕生日も祝い続けよう。
小 猫 :墓にケーキ供えて「やあ誕生日おめでとう」とか言うのか。
しーもす:僕が友人代表で「本当にサボテンの好きな人でした。どうぞ末永くお
     幸せに。では乾杯」としんみりと音頭を。
小 猫 :君は友人なんかじゃないしおれはサボテンは大嫌いだ。
しーもす:サボテンに罪はない。責めるなら僕を責めてくれ。
小 猫 :それは本当に責められるべき人間が言うセリフじゃ全然ないっ。だい
     たい何故サボテンなんだ。植物とは、飾って美しいとか料理しておい
     しいとか、そういう人間との関わりがあってなんぼじゃないのか。
     それに引きかえサボテンって何だ。なんだあいつらの生き方は。ただ
     実にだらだらとした態度でぼんやり生えてるだけじゃないか。サボテ
     ンが、サボテンが、我々に一体何をしてくれるというのだあっ。
しーもす:サボテンはね、ちくちくしてくれるよ。
小 猫 :あああああもう出血多量で意識が。寒い。なんだかさむいんだ。
しーもす:いやあ小猫君、君は今、非常に珍しい最期を迎えるものとして人類の
     歴史に名を残そうとしているよ。
小 猫 :き、救急しゃああ

しーもす:もうこれは、大英博物館のミイラの隣に並べられてしかるくらい珍しい
     よ。僕は友として君を誇りに思う。もうカギつきの鉄棒で鼻から脳を引
     きずりだされるように嬉しい。なあ小猫君。小猫君。小猫君。小猫。こ
     んっ。こん。こんこん。こんこんこんこん。ああそうだな、僕までなん
     だか泣けてくるよ。




執筆担当:まき・とうこ
【The Total Frontal John Cleese】
http://www.btinternet.com/~akko.o/tfjc/

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