―――QuickUSOYA2004.10.19――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:みりん)
2. 更新情報(Lankin' A Go! Go!/週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3.何が悲しうて英国在住日記 by まき・とうこ
4.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん  ――――――――――――――――――――――――

しーもす:しーもすでーす。
小  猫:小猫でーす。いやあ寒くなってきましたねえ。
しーもす:突然ですがあなたと私の違いは何でしょう。
小  猫:人の前フリ無視して変な事聞きますね、まあ名前が違うんじゃないか?
しーもす:正解です。
小  猫:いきなり正解かよ。
しーもす:私はひらがな4文字、あなたは漢字2文字なのです。
小  猫:それはそうだけど、それがなんだと。
しーもす:ところであなたはそうめん派ですか?冷麦派ですか?
小  猫:またいきなり話題が変わるな、まあどちらかと言えば冷麦ですね。
そうめん:私は当然そうめん派です。上手く分かれましたね。
冷  麦:うわ!なんだなんだ?何をした!
そうめん:ひらがな4文字が私、漢字2文字があなた。問題ないでしょ冷麦さん。
冷  麦:問題大ありだ!冷麦って呼ぶな!それにこれは季節に合わないって。
うーどん:これでどうです、冬は味噌煮込みや、釜揚げも美味しいですよ。
蕎  麦:おいおいそんなんありかよ、それに麺類は伸ばしちゃマズいって。
うどーん:じゃあこれならどうだ。
蕎  麦:もっと駄目だって、どーん!って喪黒福造かよ。
うどん!:なるほど!こうか!
蕎  麦:いやいやいやいや、そうじゃなくて。
うどん?:えぇー?駄目ですかぁ?
蕎  麦:キャラ変わってるぞ…もういいからうどんは諦めろ。
うどん:そもそも「ー」を一文字と考えていいのだろうか。
蕎 麦:今頃そんな事言い出すなよ。
しもす:まあ、ここで元に戻るとこうなってしまう訳ですが。
小 猫:…うわあ、何だそりゃ。
しもす:しもすと申しもす。よろしくお願いしもす。
小 猫:2ちゃんねる語かよ!


2.更新情報のお知らせ ――――――――――――――――――――――――

■Lankin' A Go! Go!
http://ca.sakura.ne.jp/~daisy/lanking/

冷やし中華、終わりました。
リレー小説企画、はじめました。
停滞気味の更新を助けるつもりで、お気軽に話の続きの書き込
みをどうぞ。

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■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

すべての方へのTシャツ発送が終わったようです。
肩の荷が下りました。

今週の特集は「物販部設立準備委員会」
2005年度版カレンダーの絵柄リクエスト掲示板を設置しました。
なにを背負い込もうというのかね。
そして今月から毎日変化魚魚大事典を設置。毎日毎日。
そのほかにもスーパーオルガナイザーリョウコmisson58やふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。

3. 何が悲しうて英国在住日記 そのじゅうさん。のそのいち。 ―――――――――


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または
「いかにしてわたしは心配するのを止め、ビッグ・ブラザーな内務省を愛するよう
になったか」

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

先週内務省にでかけていって、英国永住権を取得してきました。これで、今後内務
省に滞在許可をもらいにでかけていく必要はなくなりました。

と、これで終わらせてしまうには、内務省さんとわたしとの間にはさまざまな思い
出がありすぎます。「これで金輪際内務省にでかけて行く必要がない」と思うだけ
で、その記憶がゆらめいて立ちのぼり、思わず涙など流し、「ウワハハハハ」と高
笑いしてしまうくらいです。なので、わたしと内務省さんとの美しい愛の思い出た
ちを、ここに少し書きとめておこうと思う次第です。

この国に属していないのだから当然のことではありますが、ここに存在しようとす
ると、上の方の人の許可が必要です。そして在英日本人の場合、許可であるいわゆ
るヴィザを発行するのはホーム・オフィスすなわち「内務省」です。

この内務省たるや、実におそるべきお上であります。わたしのようなポンニチに存
在を許可してくださるありがたい官庁さん、と言うには、やや貸しが大きいと思い
ます。というか、わたしの在英人生は内務省との戦いです。というか、「内務省」
という文字を書くだけで思わず机を引っくり返しそうになるのをこうして必死にガ
マンしているくらいです。

わたしがこの国に4年間の予定で学生としてやってきたとき、学生ヴィザとは入国の
際、空港において無料で発行されるものでした。(現在は出国前に英国大使館で有
料の許可書を受けておく必要があります。)つまり、仕事をやめ、住まいを引き払
い、親戚友人とミズサカズキをかわし、貯金と歯ブラシを抱え、文字通り背水の陣
をしき、さらばさらばと飛行機に乗っても、実はヒースロー空港に到着するまで、
本当に学生として入国できるかどうかはまったくわからないわけです。ロンドンへ
の12時間のフライトの間、わたしは「気分はリアルなアメリカ横断ウルトラクイズ
ハワイ到着状態、えへへへへへ」と年がバレるのもかまわず力なくつぶやいていま
した。

でもなんとかヒースローで1年間有効の学生ヴィザをもらいました。とりあえずほっ
とパスポートに押されたヴィザハンコを眺めて息をついたのもつかの間、同じ条件
でヒースローから入国してきた人の多くは、2年または3年間有効の学生ヴィザをも
らっているということをのちに発見しました。そして、何故このような違いが起こ
るのかと疑問に思い色々調べました。

そして理解しました。
この違いは何故起こるのか。

は、

誰にもわからないということを。

ヴィザに関する細かい判断は、たまたま順番に当たった入国管理官の意思により、
そしてどういう人にあたるかというとそれは「運」以外の何者でもありません。た
ぶんわたしの審査をした入国管理官の人は、わたしの書類を注意深く調べた上で正
当な判断にもとづき1年のヴィザをくれたのかもしれないし、あるいは「こいつ1年
にしといたれ。理由は特にないが。くるしめ。うけけけけけ」と思ったのかもしれ
ません。いずれにせよ、その結果は、ありがたーく拝受せねばいけないものなので
あります。

そしてその翌年、わたしはその立場をいやというほど思い知らされることになりま
した。

夏休みに千葉の実家に帰省した後、再びヒースローに戻ってきて、もう2回目だし書
類は万全だし慣れたもんよアタシ、今回は在学予定いっぱいまでハンコもらっちゃ
うもんねふふふんふーん、とノンキに歌など歌っていました。おりしも新年度、
ヒースローの入国管理部には英語のややおぼつかない各国の留学生の大行列ができ
ていて、その向こうでは疲れた顔つきの管理官の人たちが、はかどらない選別作業
を行なっていました。

ようやく順番が回ってきました。そのブライアン・イーノの性格を悪くしたような
管理官氏は、わたしとパスポートと書類とをじろじろ眺めました。そして上目づか
いのまま、わたしに「えぺぺぺぺぺ?」と問いました。しかしそれは非常な早口
で、しかも強いロンドン訛りがあり、うまく聞きとることができず、わたしは
「あ、あいむそーり?」とつぶやきました。管理官氏は明らかに機嫌が悪くなり、
もっと早口のさらに強い訛りで「ぱらぺらエペペペペエエエエー?」と言いまし
た。当然わかるわけなどなく「え、えくすきゅーずみ?」「ぱーどん?」と何度か
くりかえしました。

すると管理官氏の中で「びち」と何かがキレる音がしました。そして雑巾を眺める
ような目つきでわたしを眺めて言いました。「あんた、こんな書類なんか持ってる
けど、本当に学生なわけ?あんた、そんな英語力で、よく学生だなんて言えるよね
?悪いけど、おれ信じないから。その程度の英語で学生だなんて言われても、そう
ですかって信じるわけにいかないから。だから、ほら、とりあえず入国はさせてあ
げるよ。だけどおれ観光ヴィザしか出さないから。本当に学生だってんなら、内務
省本部に行って、改めて学生ヴィザのハンコもらうんだね、書類持ってってさ。は
い、じゃ次の人」

反論は許されません。サッカーの主審の判断が覆らないのと同じく、管理官様の決
定は絶対です。というより、気弱な留学生がうっかりこれ以上刺激して、「文句が
あるなら即帰りなさい」とでも言われたら、ミズサカズキを交わしてきた以上実家
ではたいへん気まずいことになります。わたしは足早にそこを離れ、その勢いで空
港の外まで走って行って、まわりに人がいないことを慎重に確かめた後、「どちく
しょうバカヤロウコノヤロウウリャードリャー」とひとりでじたばたわめきまし
た。

内務省本部。それはその所在地から「クロイドン」とも呼ばれたりする官庁です。
ロンドンを東京とするとだいたい川崎くらいのところにあります。そしてわたしは
当時、英国の青森県弘前市のようなところに住んでいました。そこにたどり着くこ
とを考えるだけで目まいがしそうでした。

しかし行くしか生きていく手立てはありません。内務省は混んでいるから開庁時間
前に可能なかぎり早く行け、という先人のアドバイスに従い、わたしはある夜11時
半発の夜行バスでロンドンをめざしました。そして朝7時半に西クロイドン駅に到着
して、ふと内務省方向を見やると、さわやかな朝日の隅から、ある異様な空気が
漂ってくることに気がつきました。

やがて内務省方向に歩くにつれ、その重たい空気はますます濃くなりました。そし
て建物が見えたと同時に、その空気がわっと正面に吹きつけました。そこには、全
国津々浦々から集まってきたさまざまな言語をしゃべるさまざまな種類の、暗い目
をした移民や難民の人々が、はんぱじゃない数で十重二十重に建物を取り囲み、行
列を作って順番を待っているのでした。その一角からはなにやら瘴気のようなもの
が発していて、一般通勤英人はその一帯を巧みに避けて歩いていました。あたかも
結界ができているかのようでした。

やがて開庁時間になりました。明らかに政府にないがしろにされて予算をもらえて
なさそうな結界ビル内部は、まるでやる気のない年老いたヤブ医者がやっている築
50年くらいの流行らない耳鼻咽喉科の病院の薄暗い待合室のようでした。その隅に
さまざまな人種の人々とともに詰めこまれ、あちこちでぴーぴー泣く赤子に耐え、
昼食に出ることもできず、わたしは実に8時間待たされました。わたしは次第にめげ
てきて、紳士淑女の国に学びにやってきた希望にあふれた留学生というよりは、不
治の病にとりつかれて隔離された半死半生の病人の気分に近くなりました。しかし
うちひしがれつつも、わたしは強くコブシを握りしめ「ちくしょう覚えてろブライ
アン・イーノ」と、ブライアンにはいわれのないウラミをかぼそくつぶやいてみた
りするのでした。

内務省さんとわたしとの愛の思い出は美しすぎて1回にはおさまらないので、次回に
つづきます。


執筆担当:まき・とうこ
【The Total Frontal John Cleese】
http://www.btinternet.com/~akko.o/tfjc/

4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

きぬごし:さて、後半は前フリ無し説明無しでどんどんいきますか。
木  綿:ちょっとちょっと!それはいくら何でもまずいんじゃ…。
はんぺん:こんな名前で真面目な事を言っても無駄でしょう。
蒲  鉾:そりゃそうだけどそういう開き直りは良くないでしょ。
ちくわぶ:ひらがな4文字の言葉、沢山ありそうで結構難しいんですよ。
竹  輪:それに合わせて熟語を考えるのも難しいって。
あんまん:色々な下ネタが思い浮かぶ方もいらっしゃるでしょうねえ。
肉  饅:思い浮かべるのは勝手だがそれで呼ぶのは勘弁してくれ。
××××:これなら大丈夫。
×  ×:いや大丈夫とか大丈夫じゃないとかそういう問題じゃない。
えんぴつ:まあまあ、それでは気を取り直しまして。
毛  筆:取り直せません。
しりとり:なにやら「もじぴったん」をやっている気分になってきましたね。
回  文:あんたは"ひらがな"だからだろ、こっちは"漢字"なんだよ!
ひらがな:おお素晴らしい!これで美しくまとまりました。
漢  字:ますます何の意味も無くなったような…。
おしまい:まあ終わり良ければ全て良しですよ。
終  了:いや全然終わり良くないし、ってこれで終わってどうするんだよ。
あとがき:ああせっかく美しく終わってたのに、ちゃんと終わってくださいよ。
蛇  足:いやだから…。
ぐだぐだ:あ〜あ、もうぐだぐだじゃないですか。
泥  沼:俺のせいにするな!最初からぐだぐだだっただろ!
・・・・:・・・・・・・・・・。
・  ・:おいこら!逃げるな!!
    :          。
    :        !!!


執筆担当:みりん


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