―――QuickUSOYA2004.11.16――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:流水木)
2. 更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 何が悲しうて英国在住日記 by まき・とうこ
4.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん  ――――――――――――――――――――――――

しーもす:今週もやって参りました!
小  猫:う〜〜ん、残念!
しー:何が、「残念!」なんだよ! いきなりもぅ〜
小猫:さーや@紀宮が婚約しましたねぇ〜〜
しー:お目出度い話ですねぇ〜〜
小猫:日本国の象徴であり日本国民統合の象徴の長女が婚約ですからねぇ〜〜
しー:いきなり憲法かよ!
小猫:日本国の象徴の長女と言うことは、富士山の長女と言うことと一緒
ですからねぇ〜〜
しー:意味がわかんねぇよ!
小猫:また、芸者の長女とも言えますね。
しー:富士山、芸者が日本の象徴かよ! 違うだろう!
小猫:スゥシィ〜 テンプゥラァ〜 ダイスキでぇ〜す!
しー:お前は、外国人かよ!
小猫:しかし、日本国民は、本当に心の底から喜んでいるんでしょうかねぇ〜
しー:おいおい! 危ねぇ事、言い出すんぢゃねぇよ!
小猫:さーやが婚約しても、近鉄バッファローズファンの気持ちは癒され
ないと思いますね。
しー:野球と関係ねぇだろう!
小猫:俺たちは、わすれないぞ!
しー:何言ってんだよ!
小猫:おっと、今週のお知らせを忘れるところでした・・・・



2.更新情報のお知らせ ――――――――――――――――――――――――

■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

2005年カレンダー予約受付中です。
カレンダー以外にもいろいろとありますあります。

今週の特集は「天才少女演歌歌手棚橋なつめ OFFICIAL WEBSITE」 
「オフィシャル」は英語で『公式』、「おふいしやる」は京都弁で『無理をする』。

そのほかにもコートまんが果糖水的生活184やふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。



3. 何が悲しうて英国在住日記 そのじゅうさん。のそのに。 ――――――――――


前回は

「先週内務省にでかけていき英国永住権を取得してきたので、今後は内務省に滞在
許可をもらいに行く必要はなくなった」

と始めましたが、

(誰も覚えてなんかないのをいいことに適当に思い出しています)

この数十文字には、内務省様の束縛から解放されたわたしのエマンシペーション感
が無量にこめられていたのであります。

だからこれまでの内務省様とのあふれる素敵な思い出をネチネチ書き連ねていった
ら、思わぬ大作となり前回は1回でおさまりませんでした。わたしは性格がとても明
るいので、今回もまたじっくりとそれが続くのでございます。


* * * * * * * * * * * * * * * * * *


学生ビザ取得にともなう内務省の皆様との心暖まる思い出は、前回ネチ連ねたとお
りです。

しかし卒業を控えた留学生は、新たに立ちはだかるお上の壁に直面しました。

それは労働許可です。

英国の労働許可とは、労働者本人ではなく、雇用主が申請するものです。

つまり、英国の企業が永住権を持たない外国人を雇おうとした場合、人事が直接内
務省におうかがいをたて、英国民ではなくこの特定の外国人をこのポストにつけな
ければならない理由を納得させねばなりません。その審査のもと、内務省から、こ
の外国人はこの会社でのみ働いてよろしいという許可が下ります。このとき、安く
はない申請料が徴収されます。

また、申請は手続きが煩雑な上ひどく時間がかかるので、ソリシターという事務弁
護士が代行するのが普通です。こちらも当然安くはない料金がかかります。

さらに、こうまでしてお金をかけ、雇用者候補者不安なままでものすごく待たされ
たとしても、内務省様が確実に許可を下さるかどうかは誰にもわからない。

ので、

日本人向け求人を出す会社は、こんな負けバクチのような手続きに手を出そうとは
せず、最初からさっさと募集広告に「労働許可取得の必要のない英国永住権を持つ
人に限る」という一行を加えておくわけです。ここで、学生ビザしか持たない有象
無象の留学生は一気にフルイにかけられるのです。

おそらく英国政府様は、このように縛りをきつくすることにより、さりげなく「う
ちに勉強したいならしに来てもいいけど、終わったらさっさと帰って仕事はそっち
で見つけてね、ただでさえ我々失業率高くてやってらんないんだから」という意思
を、ものかげにホウキを逆さに立てるような態度であらわしているのだと思われま
す。

わたしはそれをよしとしませんでした。「わたしはこの国で勉強したのだ、堂々と
この国で就職してやる」という使命に燃えました。

しかし、それが山下洋輔言うところの

「才能のないやつが使命感に燃えるほど、はた迷惑なことはない」

のパターンであることに気づくまでそう長い時間はかかりませんでした。

あらゆる情報源をほじくり返し、自分の資格にこじつけられる募集を探し、それに
片端から応募して、そして片端から素早く落とされました。それはたいそう素早
かったので、英国の会社はいつも何でも対応がとても遅いのに、人を落とすときだ
けは物凄く早いものだと感心しました。

当初わたしは応募した会社名、応募日、落とされ日などをログした一覧を作ってい
ましたが、30社を超えたところで生きる気力がなくなったので、それはやめること
にしました。

MBAやITや薬学などをおさめた同期留学生たちが「労働許可取ってあげるから是非お
いで」という企業にどんどん片づいていくのを横目で見て「しまった留学で文系な
んかやるんじゃなかった」と気づくも、もう後の祭りです。

その後も黙々と数十回応募して、数十回黙々と落とされ、人格にズタズタ感が色濃
く漂うようになってきたころ、数十と一回目にしてある会社に拾われました。そし
てうまいこと労働許可も取ってくれることになり、わたしは「イエイ」と叫びまし
た。

しかし入社して聞こえてきたのは、どうやらこの会社は、日本企業と取引を始める
ことになったことが決まった後にあわてて募集を始め、かなり「日本人ならもう誰
でもいい」状態であったという噂です。

その後それを裏付けるかのごとく、たびたびこの会社の泥縄精神を垣間見る機会が
ありました。わたしは思わず「だからわたしなどを雇おうとする会社なんかにゃ雇
われたくないもんだ」と、グルーチョ・マルクスの気分でつぶやきました。

その後一応取引は安定し、邦人同僚が増えていきました。多くは会社が労働許可を
取り雇いいれた、ここに決まるまでに就職に関しさまざまな辛酸をなめてきた人々
でしたが、何人かは英人と結婚した等の理由で、すでに永住権を持っている人々で
した。

労働許可組と永住権組の立場の違いが明らかになってきたのはこのあたりからで
す。

つまり、永住権組は、泥縄な会社に何か思うところがあると、すぐさま転職してい
くのです。慢性的に景気は悪いとはいえ、ロンドン近郊では日本人労働者の需要は
常にあり、しかも「永住権保持者に限る」という縛りゆえに供給もしぼられます。
すなわちロンドンの永住権つき邦人にとって、選り好みをひかえれば転職はどちら
かというと売り手市場です。

もともと会社への恩や義理など存在しない国なので、かれらは「あたし、来月やめ
るから。じゃあねー」とそれは軽やかに去っていきました。

ひるがえって、労働許可組は「この会社に限り」労働を許可されています。泥縄だ
から転職しようとすると、また新たに許可を取ってくれる会社を探す絶望的な辛酸
活動に戻らねばなりません。

そして、会社の方も「労働許可組は、多少無理を強いてもそう簡単にはやめない奴
らなのだ。けけけけけけ」という態度でいたフシがあります。具体的な話は省略し
ますが、その態度ときたらもう、ちくそう社長てめえウリャードリャー!なのでご
ざいます。

ある日、許可組は顔を寄せ合いひそひそと話をしていました。

「我々さあ」
「そりゃラッキーだったけどさあ」
「この会社ってさあ」
「どっかアレだよねえ」
「まったく色々と」
「給料が」
「でもコキ使われ」
「たとえばあんなこととか」
「こんなことや」
「まったくそんなことばっかり」
「ちくしょうこんな会社やめてやる!」
「辞表持ってこい辞表!!」
「でもやめらんないんだよねえ」
「はあああ」

それをわきでじーっと見ていた、永住権組のお姉さんいわく。

「なんかさあ、あなたたちってさあ、置屋の芸者みたいよねえーあはははは。も
う、いい旦那見つけて水揚げしてもらうしか、脱出の方法ないのよねえーきゃはは
ははは」

わたしはこの瞬間、心のスカーレット・オハラと化し、大地を踏みしめブルブル震
えるコブシを握りしめて「神様、わたしは絶対に永住権を取って自由になってみせ
ます!」と固く決意したのです。

で、そこから数年の時間が必要でしたが、先日めでたく「取った」わけです。
その日は内務省本部に出向き、「この人は今日からこの国に永住していいことに
なったよ。労働したけりゃわりとしてもいいかもよ」とパスポートに一筆もらいま
した。

そのパスポートをフトコロに内務省の門から踏み出すとき、わたしは「♪ジャ、
ジャーン!」とブルース・ブラザーズの最初のコードをジョン・ベルーシの気分で
口ずさみ、そして空を飛ぶ鳥たちを見上げてニヤリと笑ったのでございます。


執筆担当:まき・とうこ
【The Total Frontal John Cleese】
http://www.btinternet.com/~akko.o/tfjc/



4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:いつもいつも、話が飛びまくって、訳がわからねぇなぁ〜〜
小  猫:まあ、これも作者が、行き当たりばったりで作っているからねぇ〜
しー:もうちょっと、話の流れを作って欲しいですねぇ〜〜
小猫:そんなに飛んでばかりいたら、そのうち回るぞ!
しー:夢想花かよ!
小猫:忘れてしまいたいことがぁ〜〜〜
しー:歌うなよ!
小猫:いや・・・ 締め切り忘れていたことのお詫びに・・・・
しー:別に、今回に限った事でもないしね・・・
小猫:編集長の方も、最近は家内製手工業に忙しいらしいですね。
しー:ほぅ〜〜 また何か作っているんでしょうかね?
小猫:Tシャツ、絵本、カレンダーと作ってますからねぇ〜〜
しー:精力的ですよねぇ〜〜
小猫:もう、精力ギンギンですからねぇ〜〜
しー:おいおい、それは意味が違うって。
小猫:なにか、一発、でかいモノを作って欲しいですねぇ〜〜
しー:そうですねぇ〜〜 なにかドッカァ〜〜んとねぇ〜〜
小猫:等身大アンドレザジャイアントの抱き枕とかねぇ〜〜
しー:でかいの意味が違うだろう!
小猫:等身大さーや抱き枕は・・・・ 自粛だな・・・・



執筆担当:流水木
【一円店】
http://homepage3.nifty.com/ichien-mise/

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