―――QuickUSOYA2004.11.23――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:壇つな)
2. 更新情報(週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 現代厨房文学館 by 古賀
4.11月嘘屋チャットのご案内
5.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん  ――――――――――――――――――――――――

小 猫 :しーもす先生、やっぱり大根格闘編アンケート結果悪いですよ
しーもす:大根持って戦う格闘技って絵的にはいけると思ったんだけどなぁ
小 猫 :絵的には新しくていいかもしれないですけどね。大根が折れたほうが即負け
          ってルールは余計でしたよ。
しーもす:そうかなぁ。緊張感があっていいと思ったんだけど
小 猫 :先週だって主人公がギリギリまで追い詰められたと思ったら、敵の大根がひ
          とりでにポッキリ折れて決着でしょう?読者納得しませんよあれじゃ。
しーもす:だからあれは敵の持っていた大根が虫に食われてたんだって。自然の力の前
          には人間の力なんて無力だってことがいいたかったんだよ。先週の打ち合わ
          せでもそう言ったでしょ。
小 猫 :それがよくないんですよ。大体、大根が虫に食われたのが自然の力だーなん
          てっていっても説得力ないですよ。大根が折れるシーンを全部見開きで8ペ
          ージも使っちゃうし…ネットでさんざん馬鹿にされてましたよ。
しーもす:俺的にはあれはかなりいけてるんだけど。
小 猫 :自己満足で漫画描かないで下さいって!何度言わせるんですか!打ち切りも
          そうですけど、この前、編集長にこのまま行ったら、単行本も出させないっ
          て言われましたよ
しーもす:はいはい。前にもそんなこと言われた覚えあるなぁ。
小 猫 :なんでもいいですからもうちょっと人気取れる展開を考えてくださいよ
しーもす:はいはい。まったく言う方は楽なもんだねぇ。




2.更新情報のお知らせ ――――――――――――――――――――――――

■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

2005年カレンダー予約受付中です。11月30日までです。
カレンダー以外にもいろいろとありますあります。

今週の特集は「マスク大」 
北野大という人と北野金という人の共通点は、名前が函館の五稜郭をイメージしたもの
だということです。

そのほかにもふとんまんが果糖水的生活185やふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。



3. 「現代厨房文学館」 ――――――――――――――――――――――――――


1. 「今週の悪魔の手毬唄」――――――――――――――――――――――――――

「金田一くん、君にはこの奇怪な連続殺人事件の謎がわかったというのか!」
「ええ、磯川警部。説明すると長くなるし面倒くさいのではしょりますが、
第一と第二の殺人は『犬夜叉』、第三と第四と第五の殺人は『名探偵コナン』、
第六の殺人は『NARUTO』、そして第七と第八の殺人は『ふたりはプリキュア』
の見立て殺人だったのです。
すべては村に伝わる手毬唄をのせたこの本の、手毬唄の順番どおりに行われて
いたのですよ」

ttp://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3ec79297ad9050105aae?aid=
p-sushipan08226&bibid=02469511&volno=0000

「すると次に起こるのは…」
「そう。『金色のガッシュベル!!』の見立て殺人に違いありません」
「こりゃいかん。早く村に伝わる手毬唄をのせたこの本をすべての警官に配り
残りの犯行を未然に阻止しなくては!」

ttp://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3ec79297ad9050105aae?aid=
p-sushipan08226&bibid=02469511&volno=0000

さあ、皆さんも謎の連続殺人を阻止しつつバイエルで軽やかに手鞠をつきましょう。


2. 「現代厨房文学館」 (その25)――――――――――――――――――――――

一人の男が巨大掲示板のある板に常駐している。彼が何故その板に常駐して
いるのか、ということは、この場合あまり重要でない。私はそのことについては
ほとんど気にもとめていないし、彼もまた、そのことについて言い訳めいたことを
口にしたことはない。つまり私も彼も、そのことが「特殊なこと」であるとは、
ちっとも考えていないのだ。もし、その男について、何事か「特殊なこと」があると
したら、それは彼が厨房についてかなり詳しいということだろう。これは、いささか
「特殊なこと」であると、言っていいような気がする。「厨房について」かなり詳しい
人間というのは、そうざらにはいないからである。

                 (中略)

ともかく彼は、「厨房を肯定的に説明する」べく、独特の思考を開始した。十三分
と二十秒で(!!)第1のテーゼを発見した。彼は深夜であるにもかかわらず、
スレッドを立ち上げ私を含めたその板に常駐している者たちにそのテーゼを説明
しはじめた。
「いいかい、よく聞けよ。厨房とはだな、つまり、中学生並みの厨房なんだ」
私はうかつにも、それがはたして何を意味するものなのか、よくわからなかった。
「なんだって」と聞き返して、彼が同じことをくりかえして、さらに私が説明を
求めて、しだいに彼が苛立ってきて、私も怒鳴り返し、彼も叫び、一夜で50もの
スレッドを使い潰して翌朝、ようやく、彼の達した感動と、同じものを私もまた手
にしたというわけだ。
このテーゼのすぐれている点は、それがきわめて素直に、しかも大胆に、言わねば
ならないことをズバリ表現している点である。「厨房とは中学生並みの厨房」。この
表現に、彼の並々ならぬ哲学的素養を感じとらなければならないだろう。もちろん
このテーゼは、テーゼとしては不完全なものであるように思える。当時私もまたそう
考えたように、「中学生並み」ではない厨房もいるのではないか、という疑問が、この
テーゼに対して当然出されてしかるべきだからである。
私は聞いてみた。しかし彼は、いささかもたじろがなかった。
「私もそう考えてみたよ。中学生並みでない厨房もいるのではないか、とね。しかし
またあらためて考えなおしてみたんだ。そうだろう、中学生並みでない厨房は厨房
ではないんではないだろうか。だって、そうじゃないか。もし、中学生並みの厨房が
厨房なら、中学生並みでない厨房は厨房ではないんだよ。だとすれば、我々は中学
生並みの厨房だけを厨房と言えばいいんであって、そいつらはみんな中学生並みの
厨房なんだよ」
やや難解な説明ではあるが、よく考えてみると、論理はとおっている。つまり「中学生
並みでない厨房が厨房ではないのだとすれば、中学生並みの厨房だけが厨房なので
あり、だとすれば、厨房は中学生並みの厨房」なのである。


『香具師づくし』 別役実



執筆担当:古賀
【笛育市大喜利掲示板】
http://homepage3.nifty.com/fueiku/ohgiri/index.html


4. 【11月嘘屋チャットのご案内】 ―――――――――――――――――――――


日時:11月27日22時より、翌26時まで(延長あり)
方法:「みんなのチャット」を使ったチャット。
場所:当日21時50分頃に「嘘屋らくがき帳」にてお知らせ。
当日は、初めていらした方の為のサポートも行います。
皆さまのご来店を心よりお待ち申し上げております。
「チャット担当」の玄界灘男です。
当日のサポートは「最近ではシリアルとあヴらものが半々」という
食生活でお馴染みの流水木さんが「Chat Bar 一円店」で行ってくれますよ。
新人さんの御登場をお待ちしています。
大体夜間に2度はサーバーがダウンしますが復旧のスピードだけでは
他のチャットに負けていないと自負しています。是非ご参加を。
なお、チャットは、敬称省略でお楽しみ下さいね。



5. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

小 猫 :できました?
しーもす:まぁいくつかは。
小 猫 :ニンジン格闘編とかゴボウ格闘編とかそういうのは無しですよ。
しーもす:はは。まぁそういうのも考えたけどね。それだとやっぱり二番煎じでしょ。
小 猫 :よかった。で、どんなのなんです。
しーもす:やっぱりいきなり大根なくなるのは変だから、大根おろし格闘編ってのを考
          えてみた
小 猫 :…………
しーもす:なんだよやる気なくす反応だな。いい?まず大根格闘が人気になるにしたが
          って闇格闘界ではおろした大根をワイングラスに入れて持ちながら行う大根
          おろし格闘が密かに行われ始める…
小 猫 :…………
しーもす:大根おろしをこぼした選手は銃殺という厳しいルールの中…
小 猫 :やめましょう。前と変わらないですよ。
しーもす:選手が大根おろしこぼしただけで銃殺されるシーン書きたいんだけどなぁ…
小 猫 :ダメです。それで人気が取れるかどうかを考えてくださいよ。そんなんじゃ
          読者誰もついて来ないですよ。
しーもす:俺は見たいよ。
小 猫 :その論法でここまできちゃったんですから、もうちょっとちゃんと考えてく
          ださい。
しーもす:はいはい。いつもちゃんと考えてますって。
小 猫 :結局、ストーリーが袋小路に来ちゃってますから、もっとドカンとひっくり
          返すような展開で巻き返さないときついですよ。ジリ貧です。
しーもす:そう思って逆転の発想をした案も考えてみた。
小 猫 :なんです?
しーもす:「大根生命体の逆襲」
小 猫 :…………
しーもす:つまりさ、今まで乱暴に扱われてきた大根に知性が芽生え、格闘家たちを襲
          い始めるわけだ。
小 猫 :…………
しーもす:殴られても殴られても戦うことをやめない大根生命体に屈強な男たちもかな
          わず…
小 猫 :…………なんで大根に知性がやどるんですか。
しーもす:そこだ。今まで主人公たちが持っていた大根は軍事産業が作り出した特殊な
          大根でさ。
小 猫 :科学的な理由がわかんないんですけど。
しーもす:それはあれだ…大根の中のジアスターゼとかの酵素がブアーッっと
小 猫 :わけわかんないです。
しーもす:もともと大根は古代文明の残したバイオ兵器だったんだよ。
小 猫 :もう設定が変わってるじゃないですか!さっきは軍事産業って!
しーもす:いや、そうじゃなくて古代文明が残した特殊な大根を軍事産業が発掘して研
          究して…
小 猫 :知性が宿ったと。
しーもす:そうそう。それそれ。
小 猫 :だからどうして知性が宿ったんですか!?
しーもす:だから、大根の中のジアスターゼとかの酵素がブアーッっと
小 猫 :わけわかんないです。もういいですよ。それどう考えても誌面に載せられま
          せんって。
     いいですか?本当に打ち切りの瀬戸際なんですからもうちょっとまじめに考
えてくださいよ。
しーもす:まじめに考えているんだけどなぁ
小 猫 :全然真剣さが感じられないですよ。あぁこれなら読者も食いつくなぁってい
          うようなの考えてくださいって。
しーもす:これならいけるってのは考えてあるよ。俺はこういうのみたかったんだーっ
          て感じのやつ
小 猫 :最初からそういうの出してくださいよ…
しーもす:まぁ、隠しだまは隠しておかないとね。
小 猫 :隠しているうちに打ち切られちゃいますよ…で、どんなんです?
しーもす:練馬大根格闘編
小 猫 :いい加減大根から離れてくださいよ!


執筆担当:壇つな
【Dの嘘】
http://www.d-uso.to/

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