――QuickUSOYA2005.2.22(23)――――――――――――――――――


今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:みりん)
2. 更新情報(やゆよ記念財団/笛育シネマシアター/週刊WEBマガジンSAKANAFISH)
3. 何が悲しうて英国在住日記 by まき・とうこ
4.「しーもす君と小猫さん」

0. おわび
毎週火曜日発行が原理原則でありましたQuickUSOYAの発行が
本日水曜日になったのは編集長個人の不徳のいたすところで
ありまして責任をとって腹かっさばいて中にスイセンや百合などを
活けるのもインテリアとしてふさわしいですね。



1. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しー(花粉症)もす:今年の花粉は史上最凶だそうですね。
小 (花粉症) 猫:あああ嫌だ嫌だ、考えたくない。
しーもす:何でも松山では昨年の98倍だとか!
小  猫:もう花粉の大きさが?とか言う気にすらならんな。
しーもす:家で大人しくしているしかないですよ、憂鬱になりますね。
小  猫:しかしいい事もある!
しーもす:え、なんですなんです?
小  猫:まだ花粉症になっていない奴らのリミッターが振り切れる!
しーもす:おお!
小  猫:わはははははは、みんな花粉症になるがいい!
しーもす:一億総花粉症時代の到来ですね。
小  猫:でもなあ、これから花粉症になる奴らはいいよなあ。
しーもす:おや、なぜです?
小  猫:色々対処法が出来てるから絶対昔より楽になったよ。
しーもす:確かに今はいいマスクや薬がありますからねえ。
小  猫:昔はマスクして外歩いてる人なんかほとんどいなかったし。
しーもす:このつらさを中々分かってもらえなくてねえ。
小  猫:そう思えばこれからなる奴が憎いな。
しーもす:しかし仲間が増えるのはうれしい事ですよ。
小  猫:まあ発症したばかりの初々しい奴をいじるのは楽しいしな。
しーもす:いけませんよ、暖かく見守らないと。
小  猫:そうだな、暖かい日はツライぞう、負けるなよ。
しーもす:新人さんへのアドバイスですね。
小  猫:まずはなるべく外に出ない事だな。
しーもす:どうしても出なくてはいけない時は必ずマスクを。
小  猫:洗濯物は外には干すな。
しーもす:基本中の基本ですね。布団も干してはいけませんよ。
小  猫:ティッシュはパルプ100%のものを使え。
しーもす:ティシュー選びは大切ですね。
小  猫:おい、ティシューってなんだよ。
しーもす:正式名称はティシューなんですよ、知りませんでしたか?
小  猫:知らないっつーか、なんか気持ち悪いだろ、ティシューは。
しーもす:でもちゃんと箱の裏に書いてあるんですよ、ほらほら。
小  猫:うるさい、そんな事より鼻に優しいティッシュを使え。
しーもす:確かに地球に優しくしている場合ではありませんからね。
小  猫:そうだ!地球環境より自分の鼻を守れ!


2.更新情報のお知らせ ――――――――――――――――――――――――

■やゆよ記念財団
http://www.yayuyo.org/
やゆよ記念財団はただ今、大増量セール中です。
財団日報もよろしければどうぞ。

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■笛育シネマシアター
http://fueiku.cocolog-nifty.com/fueikumovie/


笛育シネマシアターの更新情報です。

『日本沈没』
『パブロフの動く城』
『【怪獣命名映画】』
『ダーティジョージ』
『マーズ・アタック』
『サウンド・オブ・ミュージック』

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■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

今週の特集は「物販部設立準備委員会・とーとのまき」です。
完全限定生産トートバッグは2月26日より予約開始です。

今年一年の運勢を「ひよすちゃんおみくじ2005」で占おう!
あしたもあさってもうらなおう。
そのほかにもオーストラリアまんが果糖水的生活192やふたご対談などあります。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。


3. 何が悲しうて英国在住日記 そのじゅうご。 ――――――――――――――――


白状します。
わたしは日本語の本が読みたいのです。
日本語が足りなくて頭が脚気です。
というか、日本語が切れると手が3cm幅で震えはじめます。
そうなると思わず、通りすがりのマドンナメイト文庫にこの身を投げだしてしまい
そうになります。

日本にいたときからすでに立派な活字中毒者でした。出かけるときは、(1)今読んで
いる本、(2)その本を読み終わったときに読む本、(3)両方とも読みたくないときの
ための本、(4)理由はともかく別の本、などと本を無闇とカバンに詰めこまずにはい
られませんでした。

これが高村薫なんかに凝っていたときは大変で、カバンはずっしりぱんぱんにな
り、毎朝通勤前に、登山に出るがごとき一大決心が要求されました。何かの拍子で
手ぶらで外に出てしまうと、冷汗が出てきて気分が悪くなり、思わず途中下車して
キオスクにたおれこみ、ぜいぜい言いながら雑誌を買ったりしたものです。

そんなやつが日本を離れるのが悪い、と言われれば返す言葉がございません。しか
し英国に移住してきた当初は、英語の方に大変で日本語をかえりみる暇はほとんど
なく、まだことの重大さに気がついていませんでした。

やがてなんとか死なない程度に英語をあやつるようになり、一応本なども読むよう
になりました。とりあえず本を通して社会との接点をつかむタチなので、本が読め
るようになるというのは実に嬉しいものです。

こちらの本は、装丁がいまいちなかわり値段が安いし、再販制度なんて面倒なもん
はないので本屋もどんどん割引をします。年2回のバーゲンの季節には財布をにぎり
しめていそいそと、洋服宝石のたぐいよりも本屋に先に走っていくのです。

なのですが。そうして英語で読んでいても、やはり後づけの習慣というか、練習を
積んで逆立ちして手で歩けるようになったから手で歩いている、ような違和感がど
うしても抜けないのです。

いやもう郷に入ったんだから郷に従えよ自分。ここは人が手で歩く国なのだ。夏目
漱石先生に申し訳が。ふるさとは遠くにありて思うもの、運命背負ってやってきた
のだ銀河を離れイスカンダルへ。いやそんなに遠くはないけれど、そのくらいの覚
悟で、あの子が振っていた真っ赤なスカーフに笑顔で答えたのじゃないのか古代
君。と思いを千々に乱しつつも納得していました。

しかし。
ある日内面からふつふつと、押さえても押さえても熱いものがわきあがりました。
それは川となって山をくだり、野を横切り畑をうるおし、やがてわたしに呼びかけ
たのです。
「もう夏目も古代もどうでもいいから日本語を読ませろコンチクショウ」
それは、指の隙間から噴出するゲロのようにコントロール不可能のたましいの叫び
でした。

いや、だから活中なのに日本を離れるのが悪いと言われたら、「ぐう」としか申し
上げようがございませんのです。けれど自分は、日本食なしでパンとイモと水で生
きろと言われても平気ですが、日本語にはあられもなくドレイと化してしまうとい
うこと
を、何年かにわたる禁断症状との戦いの末に、わたくしはジクジたる思いで認めま
した。

ではドレイはどうすればよいのでしょう。

ロンドンには小規模な日本語書店が何軒かあります。いや、ありました。しかし景
気の後退とともに明らかに留学生や駐在さんが去り需要が激減したようで、まるで
見えない手で引き抜かれるように、一軒また一軒と消えていっています。100マイル
彼方のロンドン旭屋書店さんをめざし田舎からえっちらおっちら出て行って、いざ
たどり着いてみたら旭屋さんはあとかたもなく、中国人経営の変な壺屋が出現して
いたりして、世界経済の縮図を目のあたりに見た気分になったものです。

それに旭屋さんもそうでしたが、ロンドンで買う日本語本は高いのです。当然とは
いえ、定価の4-5倍くらいになっており、文庫本1冊に1週間の食費を取られたりする
のは身を切られるようにつらいです。以前ニューヨークで立ち寄った紀伊国屋さん
は、ロンドンよりはかなり割安でした。思わず地理などはじけとび「こ、今度から
ここに来よう」とつぶやきました。

一応ロンドンには、日本語本の古本屋なるものが存在します。しかしここはおそる
べき古本屋さんです。たとえば山積みにされているのが「ダディ」だったり。ある
いは箱にぎっしり詰まっているのが「地球の歩き方・成功するロンドン留学」だっ
たり。いやお客さんの趣味がわたしの趣味と一致しないだけなのかもしれません
が、それにしても、誰ですかロンドンに来てまでダディを読んでいるのは一体。

結局日本語に関しては、手持ちの本をくりかえし読むしかありません。そうすると
飽きます。しかし3か月くらい間をあけるとやや新鮮味がよみがえり、なんとかまた
読めるようになるということがわかったので、電車のダイヤなみの綿密なローテー
ションを組み順番に寝かせています。もう完全に何もなくなりどうしようもないと
きには、自分で「薔薇」とか「蜥蜴」とか「魑魅魍魎」とか紙に書きつけ、じーっ
とその文字を眺めたりします。いや本当に。

日本語本なんてなくてあたりまえ、それが在外者としての本来あるべき姿であるこ
とはじゅうじゅう理解しております。しかし、東京支社から届いた荷物のスキマに
詰められていた、くしゃくしゃの日経をそっとくすねて持って帰り、家で広げて一
字一字食いいるように読んでいたりすると、なんかこう、今ここで奇跡が起こって
本がばらばら降ってはこないものかと、ふと空を見上げてしまうのです。

わたしはときどき、実家の近くの千葉県市川市立図書館に行く夢を見ます。90年代
に新築された、蔵書45万冊、貸し出し冊数無制限のすばらしい図書館です。

その明るく広い館内には誰もおらず、わたしはひとりで歩きまわり、「あ、これも
これもあれもそれも」と目についたものを片端から本棚から抜きだします。読みた
い本を心ゆくまで両手に抱えこみ、そして「これ全部借ります」とカウンターにど
さりと置きます。すると図書館の人たちが、むこうの受付やレファレンス部や、そ
れから警備員の人まで、全員カウンターの両脇にこっちを向いてずらりと並び、笑
顔でぱちぱち拍手をしてくれるのです。
目が覚めるとタイタニックより泣けます。
 



執筆担当:まき・とうこ
【大嘘百貨店】
http://homepage3.nifty.com/usokyouen/oouso/


4. しーもす君と小猫さん ――――――――――――――――――――――――

しーもす:どうやら小泉首相も花粉症らしいですよ。
小  猫:ほほう意外な人が仲間に、抜本的花粉症対策を期待したい。
しーもす:自民党には「ハクション議連」というのがあるらしいですね。
     (http://www.jimin.jp/jimin/expless/hakusyon/)
小  猫:呼ばれて飛び出てきそうな名前だが出てくるのは鼻水だけか。
しーもす:メンバーには安倍晋三氏や平沢勝栄氏の名前もあります。
小  猫:うーん、意外な仲間が続々と…。ちょっと微妙な気分だな。
しーもす:でもこういう人たちが仲間だと思うと何やら頼もしいですよ。
小  猫:石原慎太郎も花粉症だといいなあ。
しーもす:経団連の奥田会長あたりはどうでしょう。
小  猫:ほりえもんを花粉症にしよう。俺の花粉症も買ってくれ。
しーもす:人気急降下のほりえもんですが、花粉症なら私は応援します。
小  猫:花粉症ってだけでかなり好感度アップするよな。
しーもす:花粉症の有名人は隠さずカミングアウトしてほしいですよね。
小  猫:マスクでテレビに出てほしいよなあ。
しーもす:人気俳優がオシャレな感じでマスクしてくれるといいですね。
小  猫:ブランドもののマスクとかないのかな。
しーもす:お洒落マスク、絶対売れますよ。
小  猫:じゃあ、それもほりえもんに売ってもらうか。
しーもす:彼はお洒落とは違うところにいるような気もしますが。
小  猫:確かにTシャツとマスクはあわないなあ。
しーもす:やはり盟友・小泉純一郎君の頑張りに期待しましょうか。
小  猫:そうだな、マスクして国会で演説してもらいたいね。
しーもす:ブッシュとの会談もマスクで。
小  猫:サミットにもマスクで参加、格好いいぞ。
しーもす:当然マスクで三回目の北朝鮮に行くわけですね。
小  猫:それなら金正日総書記にも花粉症になってもらわないと。
しーもす:マスクの二人が握手をしている様子が目に浮かびますね。
小  猫:ああ、これで拉致問題も核問題も万事解決だな。
しーもす:花粉症同士、わかりあえない事などないですからね。
小  猫:愛は地球を救えないが、花粉症は世界を救うな。



執筆担当:みりん


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