──QuickUSOYA 2005.6.7──────────────────


今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:佐々木バレット)
2. 更新情報(笛育シネマシアター/週刊WEBマガジンSAKANAFISH) 
3. 第33回嘘競演開催中のお知らせ
4. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」
5.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん ────────────────────────



しーもす:うーんうーん、どうしよう。
小  猫  :パソコンの前でそんなにうんうん唸って、しーもすさんは、パン
     ツを履いたままうんこをする宗教でもはじめたのですか。
しーもす:どうしよう、どうしよう、もう嘘競演が始まっているというのに、
     なにもネタが書きあがっていないよう。
小  猫  :ちなみに嘘競演とは、西は大阪から東は例の大英帝国まで、世界
     中から集った一騎当千の暇人たちが、持てる能力のすべてを駆使
     しておおよそ一週間の間、あることないこと即ち「嘘」をついて
     ついてつきまくるWeb上のイベントです。お暇な方はご一見くだ
     さいな。http://homepage3.nifty.com/usokyouen/
しーもす:この嘘競演、今回はお題が「エロ」だというのに、お上品なネタ
     しか思い浮かばないのです。
小  猫  :お題は「赤」ですが。
しーもす:やっぱり、育ちがいいとお下品なネタは書けないのでしょうか……
     嗚呼にくい!  産まれながらにこの身に備わったこの天与の高貴さ
     が憎い!
小 猫 :誇大妄想はさておいて、しーもすさんは、どんな作品を書こうとして
     いるのです?  このメルヒェン・プリティな畜生の小猫さんに言って
     みなさい。
しーもす:メルモちゃん、メルモちゃん、メルモちゃんが持ってる、赤いキャン
     ディを食べると、きりりと締まったお尻がキュートな角刈りのお兄さ
     んに、青いキャンディを食べると、警察の帽子がよく似合う口ひげの
     ダンディなおじ様に変身してしまい………………はらはらドキドキ☆
     会員制サウナはいつも大騒ぎ!!というネタを書こうとしているので
     すが、
小 猫 :その時点ですでに、上品にはなり得ないと思います。
しーもす:どうしても、「ウィット」に富んだ小粋で知的な「染み」を交わし合い
     ながら、二人で闇夜のデンジャラスゾーンに「突入」という展開にな
     ってしまうのです。
小  猫  :「ウィット(一般にアメリカンジョークに欠けているとされるサ
     ムシングのこと)」と「ウェット(湿ってぬるぬるしていること)」
     を間違えている節がありますが、安心して下さい、他の追随を許さ
     ない鬼のような下品さですから。「ウィットに富んだ染み」ってなん
     だよ。
しーもす:気がつくと、染みで世界地図が描かれていることですよ。
小  猫  :そういうのは、ウィットとは言わない。
しーもす:しかもそれはよく見ると、大英帝国の形をしているのです!
小  猫  :いえ、君が図示しているそれは、佐渡島ですが。だいたい高貴だ
     の上品だのと上流ぶってますが、君のかんがえる上流階級の基準
     は何なんですか。
しーもす:えーーっと、毎日ステーキ?
小  猫  :君が現実の金持ちと接触したことがないのは、よくわかった。
しーもす:それから、「毎日ステーキだなんて、おぅ、我が家の食卓はなんてス
     テーキ!」とか言わないお父さん。
小  猫  :まあ確かにそんなダジャレを、誇らしげに披露されても困ります
     が。
しーもす:困る必要なんかないですよ。お父さんはただ、思い付きを脊髄反射で
     垂れ流して自己完結したいだけで、周囲の反応なんかまったく、これ
     っぽっちも気にしてませんから。
小  猫  :ますます迷惑です。
しーもす:でしょう。ダジャレはゼントルメンのたしなみではないのですよ。
     人類永遠の敵にして、悪徳の市の産物ですよ。悪徳といえば不倫ですよ。
     スタンダール作『赤巻き紙青巻き紙黄巻き紙と新人アナウンサーの苦
     労話』ですよ。
小  猫  :お前、思い付きだけでもの言ってるだろ。
しーもす:かつてモーフィアスは言った……「青を飲めばベッドで目が覚め、後
     は好きに。赤を飲めばこのまま不思議の国の正体と私のおいなりさん
     をのぞかせてやろう。ぽろり」
小 猫 :今時マトリックスですか。ベッドで目覚めるのも、不思議の国につれ
     てゆくのも、堪忍してもらえませんか。




2.更新情報のお知らせ ────────────────────────


■笛育シネマシアター
http://fueiku.cocolog-nifty.com/fueikumovie/

笛育シネマシアターの更新情報です。

『ゴーストバスターズ』
『時をかける少女』


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■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

今週の特集は「襟裳川ミステリ文庫・これはシャーロックホームズの
パロディではありませんシリーズ」です。あったらいいながある。

そのほかにはスーパーオルガナイザーリョウコmisson64やふたご対談などあります。

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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jpまで。


3.第33回嘘競演開催中のお知らせ―――――――――――――――――――――――

第33回嘘競演も開催中です。

■お題...「赤」

■ルール
・形式...自由(HTMLタグ使用可/画像張りこみ使用可)
・字数制限...なし
・投稿本数...ひとり5本まで
・レス形式の投稿...なし

■開催スケジュール

6/11(土) 24:00:投稿終了/投票開始
6/17(金) 24:00:結果発表
6/19(日) 24:00:ラウンジクローズ

議長・ボブ田

赤く塗りつぶせ!赤ペン先生!
http://homepage3.nifty.com/usokyouen/


4. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」 ―――――――――――――――――――

第22回 それいけ横文字商売編「制作者マジック炸裂!」

制作者なんていう仕事をしていると照る日曇る日いろいろとあります。
同僚の営業さん、いい人なんだけどどうも代理店というのをやったことがないのか、
仕事の感覚が甘い。(この人は後に海外バイヤーに向かい「Our parent company is
Paper-company.」という名言を吐いた人です。当時の親会社は製紙会社。)儲かると
かそういう次元の別なところにスタンスを置いているひとなのです。

「実は僕の友人が専門学校をやっているんだけど。」「ほうほう。」「で、学校案内
を作りたいと言ってるんだけど。」「まあ、ないと困りますからねえ。」「で、受け
てあげて欲しいんだけど。」「まあ、仕事ですからいいですよ。」「よかった、実は
制作費が30万円くらいしかないんだよねえ。」「まあ、30万円ならなんとか何とかね
え。」「じゃ、できるって言っておくから。」

翌日その人が「いやあ、相手も喜んでてさあ。じゃあ2週間後くらいで1000部お願い
するね。」と話し掛けて来ました。え?ちょっと待てよ、なんだよ1000部ってのはよ
お!どうやらその人「制作費」というのと「印刷費」というのの区別ができないらし
いのです。
「制作」ではなく「製作」だと思っていた節があるのです。ちょっと考えたって全部
で30万円なんてのは無謀も無謀な金額なのです。カラー印刷ですよ、コピーじゃない
んですよ。
「え?そうなの?うわあ、どうしよう。」「ここは正直に勘違いしていたと言って謝っ
た方がいいですよ。」「でもなあ、俺その人に学生時代から世話になりっぱなしで。」
どうやら大学で頭の上がらなかった先輩が相手らしいのです。そんな人のお願いを受
けてくるからこんなことになるのです。でも困っているのは困っているので、ここは
知恵の出し所、なんとかやる方向で話を進めることにしました。
まずは制作。「コピーライト」は自分でやる。「撮影」は友人に頼み込んで「一日拘
束」で話をつける。足りないところは私も撮る。「写植」は知り合いの写植屋さんに
頼み込んで機械を借りて自分で打つ。てな感じで極力経費を押さえ込んで、驚くよう
な値段で仕上げることとしました。まあ、この仕事でよかったのは「学生さん達との
触れあい」特に女子学生との楽しい語らいがあったことくらいでしょう。
ちなみに今は廃れてしまった技術なのですが「写真植字」や「版下制作」というのは
日常的にやっていたので手慣れたものなのです。「写真撮影」もカメラマンの経費さ
え押さえれば、あとはサクラヤなんかでフィルムを買ってくるだけですから、それほ
どかかるものでもありません。
あとは印刷行程です。一番問題なのは「製版」という作業。写真を分解して4色のフィ
ルムを作ります。今はマックデータなどでここまでを一気にデータで進めるので、デ
ジカメとソフトさえ持っていれば(主にイラストレータ)誰にでも印刷原稿が作れま
す。いい時代になったものです。しかし、当時は「写真データの分解フィルム」を作っ
て、それを焼き込んだり、色網のデータを作ったりと面倒な作業が多かったのです。
しかし、そこはそれ、製版屋の職人さんに一升瓶を下げてお願いに行き、空き時間に
「ちゃちゃ」っとやってもらうことに成功しました。あとは印刷のみです。印刷の価
格で大きな比率を占めているのが「紙代」なのですが、どこの印刷屋にも「あまり紙」
というものがあるのです。これは多い部数を刷る時に、なにか失敗などをすると困る
ので「予備」として取る紙があって、印刷がうまく行くと余るのです。この余りが印
刷屋さんの利益となるのです。ねらいはこの紙。これさえ貰えちゃえば印刷代などた
かが知れているのです。例えばみんなが良く使う紙なんてのは隠し財産として印刷屋
さんの倉庫に眠っているのです。
かくして「一冊単価300円、総額30万円」の超破格値の学校案内が完成しました。
相手の先生にも喜んでいただき(当たり前だ。)、うちの営業も感謝し(これも当たり
前だ。)八方うまく収まったのですが、この方法を知ったボンクラ営業氏がちょくちょ
くこういった仕事の話を持ち込むようになったというおまけがついて来ることとなっ
たのです。
それからの口癖は「今回だけですからね!」になったのもむべなるかな、ですよ。

次回は「東京特許許可局」をお送りします。


執筆担当:玄界灘男
【駄嘘!】
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/index.html


5.しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――――



しーもす:えっと、それで何の話でしたか。今回の嘘競演は、お題が「ハード・
     ゲイ」だなんて、いくら嘘競演だとて、ちょっとワルノリし過ぎなん
     じゃない?    という話でしたか。
小  猫  :全然違います。
しーもす:ははーさいでしたか。これはえろーすんませんなー。
小  猫  :駄洒落は人類永遠の敵ではなかったのですか。
しーもす:忘れましたね、そんなことは。それよりも見てください、お空にいっ
     ぱいのお星さまがあんなにきれい。
         あの黄色い星はレモン味?
            ハッカは水星?
         アンタレスのストロベリー?
      まるで、ビッキーズが夜空にばらまいたキャンディみたい!
小 猫 :これはこれは、今時感ただよう、赤面ものの少女なポエムをと言いた
     いところなのですが、なんだか違う気がするのでやっぱりやめます。
しーもす:まあ本当のことを言うと、星というのはビッキーズなどではなく、所
     詮はただの、宇宙にあまねく存在する汎生命のコスモ猫の目が、暗闇
     の中で光っているに過ぎないのですが、そんな身も蓋もないことを言
     ってしまっては、夢もロマンもありませんからね。
小 猫 :いえ、そっちの方がむしろメルヘンなんですが。
しーもす:いや、これはメルヒェンなどではない。明らかに「事実」だ。今こそ
     真実を明かすと、実は、かく言うお前もコスモ猫なんだよ。
小 猫 :しーもすくん、もしかして何か、悪いエロゲーでも掴まされて、その
     現実から逃避してるんと違うか?
しーもす:いや、本当のことさ。そう、あれは五年前の流星の夜だった。ベラン
     ダで涼みながら、なにげなく空を見ていた私は、ひときわ輝く光の尾
     が空から裏山へと堕ちていくのを目撃したのだった。私はただ純粋な
     野次馬根性からスクーターを飛ばした。流星が落ちたはずの所には凄
     いクレーターが出来ていて、そしてその中で、私はニャーニャー鳴く
     小さな獣の赤ん坊を発見したのだった……それが小猫、お前だという
     わけさ。
小 猫 :にゃーん、これは驚愕の真実。
しーもす;小猫はこの星の住人ではなかったんだ……そう、実は君は、使命を帯
     びて地上におりたコスモ猫の一人。その使命とは、地球征服のための
     先遣部隊!
小 猫 :いや、ただの小猫にそんな大それた使命を与えられても。
しーもす:そして時は満ちる。空を見たまえ、全宇宙のコスモ猫たちがこの地球
     に降りて来る!
小 猫 :まあ、そんな派手なことをしなくとも、犬のように芸もせず、食っち
     ゃ寝するだけの畜生を有難がっている時点で、人類は猫の奴隷ですけ
     どね。
しーもす:しかし、お前は仲間を裏切り、人類のためにその身を捨てるだろう。
小 猫 :あら、それはまたどうして。
しーもす:ふっ、別に大したことじゃないさ。ただお前はこの五年で知ってしま
     っただけだ。コスモ猫とは違う、人間のハートには真っ赤な、真っ赤
     な熱い血が流れているってことをよぉぉ!!
小 猫 :へー、知らなかった。僕って案外殊勝なんですね。
しーもす:だからお前は、インベーダーに対してただ一人立ち向かい、「赤城の
     山も今宵限り、可愛い人類のてめえたちとも別れ別れになる門出だ」
     と格好いいセリフを吐いて、人知れず散ってゆくのですよ。そしてそ
     の時こそ、マルクス・レーニン主義は川上哲治に打ち勝ち、郵便局は
     赤十字と消防署とアカレンジャーの手を取って頬を「ぽっ」と火照ら
     せ、レッドハットソフトウェア社はビル・ゲイツの野望を打ち砕くた
     め、シャア専用の速度で赤福株を買い占めるのです。一方そのころ、
     グリーンゲイブルズでは……
小 猫 :いろいろヤケクソのように赤いですね。
しーもす:えーい、やっぱりエロくならないぞ。
小 猫 :別に無理にエロじゃなくてもいいんじゃないんですか? エロいだけ
     がネタじゃなし。
しーもす:うーん、そうですね、私は焦るあまり、少し無理をしていたのかもし
     れません。じゃこうしましょう。素肌にピチピチのレザーパンツとい
     う出で立ちの男たちが、暗がりで……
小 猫 :だからハード・ゲイはやめれ。
しーもす:とにかく、ボブ田議長の第33回嘘競演、開催中ですぜ旦那方。
     そこんとこ4649!


執筆担当:佐々木バレット


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