──QuickUSOYA 2005.7.19──────────────────


今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:流水木)
2. 更新情報(やゆよ記念財団/笛育シネマシアター/週刊WEBマガジンSAKANAFISH) 
3. 何が悲しうて英国在住日記 by まき・とうこ
4.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――――

しーもす:今週もやってまいりました。
小猫:「しーもす君と小猫さん」の時間です。
しー:別に、時間で始まるわけでは無いでしょうに。
小猫:いや、時間が大切なんです!時間をおろそかにすると締め切りに間に合いま
   せん!
しー:そんな、締め切りなんか、ずいぶん前から判っているんだから、大丈夫でし
   ょう。
小猫:そういう、甘い考えで、どれだけ多くの人たちが締め切りを忘れていたか
   (涙)
しー:まあ、多少はあるかもしれないけど・・・ いままで、脱稿とか無いでしょ
   う?
小猫:君は、まだ気が付いていないかもしれないが・・・ この原稿も・・・
しー:え!この原稿って、締め切り前に書いているんぢゃないの!
小猫:むふふふ・・・・ 甘いな・・・・ 2日遅れ・・・・
しー:ええ! 2日も遅れていたら、間に合わないんぢゃないの!
小猫:ふつうならばね・・・・
しー:ぢゃぁ、今回は、普通ぢゃないのか?
小猫:普通ならば、出来上がった原稿を編集長が、一文字一文字チェックし
   て・・・
しー:一文字ずつなのか?
小猫:「てにをは」もチェック、句読点もチェック!
しー:おお!読者のために細かなチェックとしているんですね。
小猫:不適当な表現とか・・・ 誤解を招くような表現もチェックして・・・・
しー:そこまで・・・ しているのか・・・・
小猫:まあ・・・ チェックするだけで・・・・ 原稿はそのままらしいが・・・



2.更新情報のお知らせ ────────────────────────


■やゆよ記念財団 
http://www.yayuyo.org/

サーバー復活いたしました。
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■笛育シネマシアター
http://fueiku.cocolog-nifty.com/fueikumovie/

『ロミオとジュリエット』
『宇宙戦争』
『スターウォーズ エピソードIII それいけ!アナキン・スカイウォーカー』


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■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

今週の特集は「物販部設立準備委員会」です。
夏から秋にに向けてマグカップを作る見込みです。
いろいろとご意見をおよせください。

そのほかには栄養ドリンクまんが果糖水的生活203やふたご対談などあります。

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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。




3. 何が悲しうて英国在住日記 そのじゅうく。 ――――――――――――――



今回こそはパリである、という大方の予想を裏切り
(とはいえ誰が予想していたのかはよく知りませんが)、
2012年のオリンピックがロンドンで行なわれることに決まりました。
IOC会長さんが「ロンドン」と言った瞬間、シンガポール発表会場のパリチームの前
に貼りついていたプレスの人々が、どどどどどとロンドン組の方になだれて行き、
そしてもはや振りかえりもせず、カメラ目線のベッカム等の写真をばしばし撮って
いたのが印象に残りました。

で、
おそらく、当日トラファルガー広場に集っていた人々の様子が「よろこびに沸くロ
ンドン市民」という名目のもといろいろ報道されていたと思われます。

しかしわたくしが思うに、あれは

「(フランス野郎に勝った、ってんで)よろこびに沸くロンドン市民」

なんであって、
あの決勝の相手がマドリッドやモスクワだったらあれだけかれらは騒いだかどう
か、また、実際にロンドンにオリンピックが来る、という事実そのものに喜んでい
た人々がどのくらいいるのかどうか、はかなりあやしいとわたしはにらみました。

だからわたくしは英人のみなさんに訊いてまわりました。

「オリンピックって、どうよ」

かれら口々に答えていわく。

「立候補したときに勘弁してくれと思った」
「決定したときに勘弁してくれと思った」
「何故ベッカムにプレゼンをさせなかった。そうすれば落ちたのに」
「パリに譲れ。そして忘れろ」
「控え目に言って、自殺行為」
「心を入れ替えて教会に行き神の助けにすがりたいと思う」
「これは悪い夢。夢だよ。夢。夢夢。悪夢の正夢。あはははは」
「え?関係ないよ、逃げるもんオレ。タイかどっかの素敵な楽園へ。ららららら」

狭い自分の世界の意見を一般化するというのはある種の婦女子に共通する悪癖です
が、

(参考:  ジョン・クリーズのねた。「ある日わたしが、『女性とは一般的意見を
個人的批判であると受け取りたがる癖がある生き物だ』とつぶやいたら、かたわら
の女性が『わたしは違うわ!』と言いました」。)

それを踏まえた上であえてわたくしは、

「オリンピックに対する英人の真意なんてこんなもんだろう」

という印象を、あははははとかららららとか、気が違ったフリをして現実から目を
そらそうとしている人々の姿を見ていて強く受けます。

何故かれらはオリンピックに直面することを避けるのか。
まず、英人はオリンピックにあまり強くないからではないか、と考えました。
例えば、昨年のアテネでグレート・ブリテンは9個の金メダルを取っています。
と言うと結構驚かれます。わたしもすっかり忘れていました。というより、さっき
訊いたら英人ですら「え、そんなに?」と言いました。どうも印象が薄いのです。

歴史的にこの国は、
「新種のスポーツを開発して世界的人気を博し、そして強くなったよその国の選手
にボコボコにやられる」
というパターンを何度かくり返しています。
いや、もちろんアスリートたちは日々すさまじい訓練をしているのに違いありませ
ん。ありませんがしかし、アメリカ人など(あるいは日本人もそうかも)の鬼気迫
る「うおりゃー!勝つのはオレだアタシなのよー!」という形相に比べると、英人
たちは勝つことに対する執念がいまいち希薄であるような気がします。その希薄さ
が、やはりオリンピックという生き馬の目の引っこ抜きあいのような場では命取り
なのかもしれません。

だからかどうか、前出の9個の金は、男子陸上リレーおよび陸上短距離の天才ケ
リー・ホームズが稼いだものを除くと、ボートとか乗馬とかヨットなどの、「これ
で勝ってもおそらく入場行進の国旗は持たせてもらえないだろう」という競技の選
手がもたらしたものばかりです。

もっとも「あまり勝てない」というのは決して理由ではないようです。もし自国が
勝てないものが盛り上らない、のなら、ウィンブルドンやワールドカップなどは一
番先に盛り下がってしかるべきです。が、決してそういうことはない。全然。

では、なんだろうこのオリンピックに対する希薄な意識は。

と考え、サッカーの文字が出たところではたと思い当たりました。

たとえばこの国で、その辺に歩いている人をつかまえて「すいません、あんたはど
この国の人ですか」と訊ねたとしたら、おそらく返ってくるのは「イングランドで
す」「スコットランドから来ました」「ウェールズだ」あるいはいずれかのアイル
ランド、それからインドとかパキスタンなどの答えであろうと思われます。が、そ
の問いに、「わたしはグレート・ブリテン国の国民です」と即答する人は、政治的
に正しい政治家、ザ・タイムズ紙の論説委員、一部のBBCアナウンサー、あるいはよ
ほどの変わり者を除き、かなーり少ないはずです。

公的な文書では、国民の総称としては「ザ・ブリティッシュ」もしくは「ブリトン
ズ」が用いられます。電車は「ブリティッシュ・レイル」ですし電話は「ブリ
ティッシュ・テレコム」です。しかし、普通の人間の会話でこの単語はあまり聞か
れません。特に、スコットランドやウェールズの人は、ブリティッシュと呼ばれる
ことを本気でいやがります。頼むからイングリッシュとだけは同じカテゴリに入れ
てくれるな、とかれらは言います。

わたしはある日新聞を片手にスコットランド人にたずねたことを覚えています。

「じゃここに、国民という意味でブリトンズがどうこうとか書いてあるけどさ、事
実として、これにあんたは含まれるのか含まれないのか」。

すると、なんてくだらないことを訊くドアマットポンニチだという顔で

「ふん、あんたが新聞の言うこと信じたところでオレは別にかまわないけどね」

とあしらわれました。

かのごとく、イングランド・スコットランド・ウェールズに相変わらずばっきりと
分かれている人々を見ていると、所詮ここは寄せ集められた国なんだと、まさに
「連合王国」であるとしみじみ思います。

(いや余談ですが、なんでもわたしは「連合王国に転出」したのだそうです。こな
いだ必要があって取り寄せた自分の市川市住民票にそう書かれていました。一瞬こ
れはどこのことだ、わたしはどこだここは誰、と頭が空白になり、「あ、ユナイ
テッド・キングダム」と思い当たるまで約2分間かかりました。)

なんだか仮説に予想に一般化した個人的意見の屋上屋を重ねる形で書き連ねており
ます。しかしかれらは、確かに、歴史のうらみつらみにがっちり裏打ちされたイン
グランドやスコットランドという単位の対立では、サッカーにしろラグビーにしろ
「もうこうなったら勝負は勝ち負けではない!ウリャー!ドリャー!掴め毟れ殴れ
蹴り飛ばせー!」と必要以上に燃えるのです。

それがオリンピックというスポーツの頂点の場に到達した途端、かれらはそれまで
のIDをひっぱがれ、スコットランドもイングランドもひとまとめにされ、「グレー
ト・ブリテン」という見慣れない旗を避けがたく背負わされるわけです。なんかこ
う、下ろしたての靴を左右逆にしかも手に履かされているかのようで、なんだかヘ
ンテコな感じが最初はどうしてもぬぐえません。わたしはこの国でオリンピックを
何度か見ましたが、無理矢理盛りあげるメディアをよそに実際は、いつも「なかな
か熱くならずぶすぶすくすぶって、やっと火がついたと思ったらもう終わってい
た」という印象です。

しかし2012年は当事者としてかれらは逃げも隠れもできないわけで、一体どうなる
のか。
と思っていたら、
オリンピックの発表からしばらくたって、あるイングランド人がぽつりと言いまし
た。

「今回、人々は意外と団結してロンドンを盛りあげようとするかもしれない。ほ
ら、敵の敵は味方だというだろう」

わたしもその後のロンドンの様子を見ていて確かにそう思います。



執筆担当:まき・とうこ
【The Total Frontal John Cleese】
http://www.btinternet.com/~akko.o/tfjc/


4. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――――


しー:暑くなってきましたねぇ〜〜
小猫:暑いねぇ〜〜 何を考えているんでしょうか>天気
しー:天気は、何も考えていないでしょう・・・
小猫:何も考えずに、勝手に暑くなったり寒くなったり・・・
しー:いや、それは、何も考えていない事が原因ぢゃなくて・・・
小猫:昔の天気は、ちゃんと考えて暑くしたり寒くしたりしていたと言うのに・・
しー:昔っから、考えていないって!>天気
小猫:蒙古が責めてきたときには、二度も台風になったんだぞ!
しー:それは、別に考えて台風になった訳ではないだろうに・・・
小猫:中国人の反日感情の原点ではないかとも言われている>神風
しー:原点でもなんでもないだろう!
小猫:なぜ、日本軍が重慶を爆撃した日に、神風が吹かなかったのか・・・
しー:知らねぇよ!
小猫:なぜ、南京大虐殺の日に、神風が吹かなかったのか・・・・
しー:関係ねぇだろう!
小猫:なぜ、義和団事件の日に、神風が吹かなかったのか・・・・
しー:義和団事件は反日感情には、つながってないだろう!
小猫:あの日、神風が吹いていたならば・・・・
しー:関係無いってよ!
小猫:「北京の55日」のエヴァ・ガードナーは、さぞ大変だったろう・・・



執筆担当:流水木
【一円店】
http://homepage3.nifty.com/ichien-mise/


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