──QuickUSOYA 2005.11.22──────────────────


今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:壇つな)
2. 更新情報(笛育シネマシアター・笛育妖怪館・笛育市大喜利/週刊WEBマガジンSAKANA
FISH) 
3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」
4. 第34回嘘競演開催中のお知らせ
5.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――――

小 猫 :しーもす。この刺身食べてみて。
しーもす:モグモグモグ…おお!うまいね!これはサバ?
小 猫 :そう。佐賀関の有名な関サバの刺身です。
しーもす:へーこりゃうまい!初めて食べたよ!
小 猫 :いまやブランドものだからねぇ。
しーもす:そうだよねぇみたことないもん。
小 猫 :関サバ、関アジの成功にならって、日本中で魚のブランド化が進んでいるら
     しいですよ。
しーもす:漁師さんもブランドまで考えなきゃいけないんだから大変ですね。
小 猫 :まぁブランドが認知されればでかいですから。
しーもす:そうかもしれないけどねぇ。
小 猫 :いやぁ当たればでかいよ。関サバ、関アジだってブランド化する前は普通の
     サバとアジでタダ同然だったんだから。
しーもす:へー。
小 猫 :そこで私も新たなブランドを考えてみました。
しーもす:何?
小 猫 :関アニサキス!
しーもす:何それ?
小 猫 :関サバの中にすむ寄生虫アニサキスを売り出す!
しーもす:やめろって!



2.更新情報のお知らせ ────────────────────────


■笛育シネマシアター
http://fueiku.cocolog-nifty.com/fueikumovie/
『サウンド・オブ・ミュージック ギターを持った修道女』
『惑星ソラリス』

■笛育妖怪館
http://fueiku.cocolog-nifty.com/monster/
『家具小僧』
『ウロボロス』
『最善童子』
etc

■笛育市大喜利
http://homepage3.nifty.com/fueiku/ohgiri/index.html
『第86問:寒がり』
『第87問:稽古』


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■週刊WEBマガジンSAKANAFISH
http://www.sakanafish.com/

カレンダーやマグカップの予約受付中です。
12月15日までですが年賀状などの発注はお早めに

今週の特集は「厚生労働省外局治安用怪人開発者委員会
双葉ナカコ研究分室」です。
これがあなたの望んでいた世界です。違います。

そのほかには目覚めよまんが果糖水的生活209とふたご対談しかないという純朴さ。

※なつやすみのおもいで絵画展開催中です。描いてみましょう。

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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。

3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」 ―――――――――――――――――――

第24回 それいけ横文字商売編「東京特許許可局」

だらだらと仕事をしていると、とんでもない事に巻き込まれることもあります。企画
屋さんというのは「何でもしまっせ〜。」という軽〜いスタンスの上に「できません。」
と言う事のない、ま、いってみれば「ちょっと詐欺師?」みたいな職業なので、「こ
んなんはあいつに振っとけば何とかなるだろう。」みたいな見方をされる事が多く、
うまくはまれば有能、外しても「まあ企画段階だからしかたないか。」「さいです、
だ〜さま。もう少しこの調査費用をいただければこちらも魚心と言いますか水心とい
いますか。」とマーケティングとリサーチ不足という逃げ道があります。では、その
両方が満たされた場合はどう切り抜けましょう?
いつものごとく適当に文書などまとめておりますとメインクライアントから電話があ
りまして「ちょっと頼みたいことがあるので来てくんない?」と呼び出されます。
こっちも暇してるよりかはいいかくらいの気分で出かけますと、日頃は通されない応
接室かなんかに通されます。「なんか雲行きが怪しいですねえ?」「そうだねえ?」
とか営業の人と話していると、いつも仕事くれる次長がへこへこしながら知らない人
を連れて来ました。紹介されるとある特殊な素材部門の部長さんだとか。で、肝心の
話と言うと「実は部署で扱っているものが特殊素材のため市場が先細りになっている
のでなんか打開策を考えて欲しい。」ということ。打開策といっても雲をつかむよう
な話です。特殊と名がつく以上ある機能に特化した商品である事は確かで、その用途
に向くように何十年もかけて進化して来たものですから、おいそれと他に使えるもの
ではありません。先程言った「調査費=銭子」が掛かります。その辺の事をさり気な
く切り出すと「それは用意するから。」との事。「あ、まずい。こりゃあ本気だ。」
と思い「そう言ったことでしたら大手の代理店さんなんかの調査部門を使った方がい
いのでは?」というと、実は打診はされたそうですが、軽く「億単位」とか言われた
との事。そりゃあ言うかも知れません。その分野では世界一の企業と自ら言ってるん
ですから。とりあえずその場は持ち帰ることにして社に戻ります。
社に帰ってその話をすると俄然盛り上がったのは件の副社長です。この人金の匂いが
すると即座に絡んでくるという特性があり、それまでやっていた事を投げ出すという
悪い癖があります。
「だったらさあ、こっちはちゃんとしたプロジェクトチームを汲んでさあ。」
おいおい、たかだか15人くらいしかいない会社で何が「チーム」だよ、というこっち
の思いとは別に着々とチーム体制を組み出します。おかげで他の案件は事実上の棚上
げ。他の客怒っても知らないからね。その実、実務は私に一任ということで決着しま
した。
とりあえずその特殊素材を貰って来て、ああでもない、こうでもないと切った貼った
をくり返し、なんとか目処をつけたのが「教育分野」と「娯楽」と「旅行」。それな
りに「あれ?ちょっと便利かも?」というような商品ダミーが出来上がり、それを見
せたところクライアントも満足して「じゃあ、この路線で。」ということになりまし
た。
なったはいいのですがほとんどが自分の頭の中で組み立てたものですから、本当に使
えるのかどうかも判りません。そこでリサーチ、となるのですが、ここでかの副社長
が最前線に躍り出てきます。
「僕の知ってる先生に効果を聴こう。」「教育分野ならリサーチする人知ってるから。」
「旅行代理店に友だちいるから。」「医者?あ、掛かり付けの医者いる、いる!」
まあ、ほとんどは「打ち合わせ」と称して知り合いとその人達と飲みに行くのが目的
なのですが、そこまで首を突っ込むと大変なのでリサーチは副社長にお任せすること
にして、実際の商品形態をどうするかということに集中することにしました。この間
「調査費」に飲食店の領収書が増えたことは当然といえば当然。
特殊素材には特殊加工が必要なのですが、そこは長年の技術の蓄積がある業界なので、
特化した工場もたくさんあります。そこの人にアドバイザーになって貰いながら、加
工手順や技術を習い、なんとか商品化できるまでにはなりました。そこで新たな問題
が。
製品のプロトタイプを見たかのクライアントの部長「これって特許申請しとかないと
まずいんじゃないの?」とか言い出します。確かに既存技術の組み合わせとはいえ、
新しい使用法と新しい効果がある商品なので特許はいるのかも知れません。でも多分
「私がやらされそう」な雰囲気なので面倒だなあ、と思っていると案の定、こっちに
お鉢が回ってきました。大体こういうのって弁理士に頼むとまとめてくれるのですが、
相談に行った弁理士も全体の概要がつかめず、何回かの打ち合わせの末に「じゃあ仕
方ないので私が書きます。」ということになりました。先生は「特許出願の手引き」
という1500円くらいの本。「1行何文字で何段詰めで請求項目がこうで追加項目の書
き方はこれで」という約束事を守れば難しいことではありません。意外と簡単にまと
まったので特許庁に種類を出しに行きました。クライアントとの共願なので先方の社
長印を貰い、いざ提出となった時、窓口の人が「あれ?これはまずいですねえ。」と
言い出します。「何で?ちゃんとしてるでしょう?」「いや、おたくの社名なんです
が、この社印とちがうじゃないですか。ここに・が入って無いと受理できませんよ。」
そこでよく見ると確かに社印には・がある。ということは名刺や領収書や封筒や会社
案内までみんな間違ってるの?私は初めて自分の会社のいい加減さを再認識したので
した。
帰る途中考えていたのは「なんて言ってもう一回クライアントの社長印もらおうかな?」
ということでした。

次回は「え?ゴーストライターまでやるの?」をお送りします。

執筆担当:玄界灘男
【駄嘘!】
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/




4. 第34回嘘競演開催中のお知らせ ―――――――――――――――――――――



投票期間・感想戦に入っております。
結果発表は11/26(土)23時!

あなたの一票がココロを動かす、かもしれません。

アドレスはこちら
http://homepage3.nifty.com/usokyouen/





5. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――――


小 猫 :考えても見てみれば関サバの内臓とかだっておいしいとはずじゃない?その
     内臓に巣食うアニサキスもきっとおいしいんじゃないかなぁと思って。
しーもす:おいしくないよ!
小 猫 :いや、大丈夫。うまいって言う人もいるからさ。
しーもす:いないよ!そんなやつ!
小 猫 :いるって
しーもす:いないよ!
小 猫 :さっき、うまいっていったじゃん
しーもす:へ?
小 猫 :さっきしーもすにあげた刺身にたくさん関アニサキス入れ込んでおいたから。
しーもす:えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
小 猫 :どう?やっぱりおいしかった?
しーもす:味なんて知るかよ!おおおおおおおおおおお!
小 猫 :大丈夫、死ぬほどの激痛だけど、死ぬことは無いらしいよ。
しーもす:馬鹿!そういう問題じゃねぇだろ!
小 猫 :大丈夫大丈夫。じゃ、そろそろ漫才始めようか!
しーもす:漫才なんてやってる場合か!馬鹿!
小 猫 :職業意識の低い男だなぁ。
しーもす:言ってる場合か!
小 猫 :じゃあ嘔吐剤あげようか?
しーもす:そんなもん持ってるなら早く言えよ!
小 猫 :いや、正確には嘔吐剤じゃないんだけどね。
しーもす:いいからよこせよ!
小 猫 :いや、あの。嘔吐剤っていうか食べると吐きたくなるっていうだけの代物で…
しーもす:訳分からないこと言うな!その瓶よこせ!
小 猫 :じゃあ…はい…
しーもす:……何、この白いの…?
小 猫 :関アニサキスの塩辛…
しーもす:馬鹿野郎ぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!


執筆担当:壇つな
【Dの嘘】
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