――QuickUSOYA 2006.10.17――――――――――――――――――


今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:古賀)
2. 更新情報(週刊魚魚)
3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?
4.「しーもす君と小猫さん」

1. しーもす君と小猫さん(前編) ――――――――――――――――――――――

「しーもすさん、久しぶり。どうだい、すぐそこのフルーツパーラーでも」
「小猫さん、悪い。おれ最近バナナを断ってるんだ」
「おや、昔あんなにバナナ好きだったあなたが一体どういうわけで」
「いや、バナナを食べると幻覚を見るようになって医者に禁止された」
「アルコールじゃあるまいし。あれはいくら食べ過ぎても幻覚なんか見ないだろう」
「いや、1日1tぐらい食えば血中のバナナ濃度が増加して」
「そんなに食えるか」
「食えるとも。いつも隣にいるピンクの象からバナナを大量に食う方法を伝授された」
「それ自体幻覚じゃ」
「いや、象がピンクのうちはよかったが、そのうちグリーンになってきたのでこれは
いかん、幻覚の度合いが増してると思った」
「何が基準なんだ、幻覚の度合い。アメリカ精神医学会の診断基準で決まっているの
か」
「ほかにも道にバナナの皮が落ちていると、むらむらとその上に飛び込んで死にたく
なるし」
「確実性を求めるなら電車か何かに飛び込むのが筋道だろう」
「いつも間一髪助かるが」
「何が間一髪だ。自由の女神の髪でも間に十分入り込めそうだ」
「それでかかりつけの医者に行って相談すると『そうですか、じゃあロボトミー手術
でもしましょうか』と言われた」
「何で」
「いやとりあえず何でもロボトミーなんですよ、かかりつけの医者。風邪でも痔でも
インポでも」
「いやな医者だな」
「私も今回ばかりは医者の助言を聞かず…」
「いや、いつも聞くなよ。そんな助言」
「バナナ中毒治療で有名な都内の大型病院に行きました」
「あるのか、そんな病院が」
「そこにはバナナ依存症の権威として知られた大先生がいまして」
「反相対性理論の権威ぐらいいかがわしいな、その医者」
「以下後編」



2.発売情報と更新情報のお知らせ ──────────────────────

■週刊魚魚
http://www.sakanafish.com/

今週の特集は「厚生労働省外局治安用怪人開発者委員会双葉ナカコ研究分室」。
そしておにぎりまんが果糖水的生活235とふたご対談など
ありまする。
するりんとんしゃんでないかいな。

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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。


3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」 ―――――――――――――――――――

第32回 それいけ横文字商売編「理想の上司に対するギャップ?」

よく「ボスの日」かなんかの調査で「理想の上司」なんてのが発表されます。ほとんど
がドラマで上司役をやったり、責任者などをやったりした芸能人が上位に来たりします。
まあ、これはしょうがないことです。なにせ「理想の上司」というのが理想の産物なん
ですから。
会社に勤めていれば当然上司というものが存在します。ある日突然会社のトップになっ
た経験もありますが、それでも親会社の人間なんかがいましたので、好き勝手できた訳
ではありません。とりあえずは会社と言うものが利益追求の組織であれば、あんまり楽
しく無くても給料のために仕事をしなければなりませんし、遊んでいる訳にもいきませ
ん。こういう事を改めて認識するときには「フリーランスの時のがよかったなあ。」か
なんか思ってしまいます。いや、フリーランスだから遊んでたという事でもないんです
が。

しかしながら、広告関連の会社なんかには「上司らしくない上司」というのもいるよう
で、取引先にそんな課長さんがいました。この人、定時に会社に出た事がなく、定時に
会社から帰ったことがないような人で、部下の人も「あの人はしかたないから」で済ま
せてしまうような、大変結構な立場の人でした。
まず仕事が発生するとその人の役目というのが「書類の割り振り」。担当者の社員に「
こんな仕事来たから目を通して、いつもの通りにやっといてね。」と資料を渡すのが仕
事です。そして仕事が終わると担当者がまとめた伝票に判子を押して、部長などに渡し
ておしまい、というスタイルでした。
しかしながら、担当者に言わせると、この人なんかが「理想の上司」に近いようで、「
文句は言わない」(言っても部下が聞かないから)、「首はつっこんでこない」(話に
入らせてもらえないから)、「金払いはいい」(そういう時は持ち上げて連れていくら
しい)というような感じで、部下にとっては「都合のいい上司」だったようです。
確かに何度も会議等で同席したのですが、終始にこにこしているか居眠りしているかで、
いわゆる「会社の都合」などを押し付けてこないので仕事がスムースに進むこと進むこ
と、部外者の私にとっても、かなりありがたい人でしたし、部下は全員のびのびと仕事
が出来ていたようです。まず反対意見が出ないんですから。
ちょっと話がずれますが、広告の仕事なんてのは、私だけかもしれませんが半分遊びの
部分がないとできない業界でもあるような気がします。みんなが眉間にしわ寄せてうん
うんうなりながら悲愴な決意で作った広告なんて楽しくもなんともありません。そんな
ものを見せられる消費者のみなさんはもっと楽しくないと思います。こういった点でも
「ある程度自由が効く」職場環境というのは必要なもので、そこでもまた上司の傾向と
いうのが大きく関わって来るのだと思います。
不思議なもので、そういう人の下でやっている部下というものは「自分がしっかりしな
いとだめなんだ」という自覚があるのか、かなり仕事がしっかりしていたり、早いうち
から裁量を任されているので判断がつきやすくなったりと、伸びる人が多いようでもあ
ります。
「なんかこの人しっかりしてるなあ。」という人の上司が全員手を抜いているというこ
とではありませんが。
とある大手の会社の仕事で声がかかった時のことです。通常の代理店仕事では担当者が
仕事の内容を聞いて来て、それを制作会社に伝え、出来上がったものを持って説明する、
というようなスタイルや同席して「今回の制作を担当する会社の人です。」と紹介する
スタイルがほとんどなのですが、担当者から「今日都合悪いから聞き取りに課長と一緒
に行って。あの人しか手が空いてないから。」とのことで訪問と相成りました。しかし、
実際にその会社に行くと玄関先で件の課長さん「僕この件について知らないから玄界さ
んうまく聞いてね。」と囁くのです。いいんですか?私も初めて来たんですよ、ここ。
でもって、相手の担当者の人が予算の話などをするのですが、その課長「どうかなあ?
玄界さんそれでいいかなあ?」とかなりアバウト。代理店さんのマージンは判っていま
すから「まあ、大丈夫ですよ。」と答えると「大丈夫だそうです。」とあくまで他人事。
訪問先を出ると「いやあ、助かっちゃたよお。悪いねえ、後で打ち合わせの内容まとめ
て送っておいてねえ。」と御礼といらぬ仕事までいただいてしまいました。これは代理
店の人も仕事をさせない訳です。だって不安だもの。後でいつもの担当者からは「余計
なお守させて申し訳ない。」と上乗せはありましたが。
こういった人なので「悪い事はできないだろうなあ。」と思っていたのですが、ある日
突然「課長くびになるんだよ。」という話を聞かされました。なんでも伝票の操作だか
なんだかをして自分の口座を介したりで横領をしていたとのこと。それも長年に渡って
けっこうな額だったそうです。そんな度胸のある人とは思えなかったのですが。
担当者と話すと「まあうちはけっこうそういう理由で辞めさせられる人は多いですよ、
はっはっは。」と笑っていましたが、彼曰く「でも、あの課長は悪い人ではないですよ。
だって横領したとかいいますが、そのお金でちゃんと部下におごってくれましたから。」
代理店の「理想の上司」に対する精神構造というものはいまだに判らないままです。

次回は「マルチビジネスは蜜の味?」をお送りします。

執筆担当:玄界灘男
【駄嘘!】
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/

4. しーもす君と小猫さん ―――――――――――――――――――――――――


「先生に会ったら開口一番『バナナ依存症は不治の病です、一生治りません』と言わ
れました」
「へえ」
「チョコバナナが生のバナナに戻れないのと同じだと」
「よくわからん比喩だな」
「それから病院でのつらく苦しい入院生活が」
「どんな」
「1日にバナナが半分しか食べられないんです」
「いいじゃないの、半分でも食えれば」
「その他には高級メロンと松坂肉とカニと国産松茸しか食べさしてもらえないんですよ
、こんな地獄がありますか」
「麻原彰晃なんかだったら喜びそうだけどなあ」
「おまけに人間扱いされていない。番号でしか呼んでもらえないんです」
「囚人みたいだな」
「私は28号と呼ばれてました。毎日朝4時に起床、朝5時に食事、朝7時から11
時まで作業、12時に食事、昼2時から4時までブラックオックスと格闘、6時に食
事して8時に就寝という規則正しい日課をおくりました」
「何か日課と異なるものが一つ混ざっていたようだが」
「まあそんな生活を続けているうちに私のバナナ中毒も快方に向かいましたがね」
「それは良かった」
「やはり毎日ブラックオックスを規則正しくどつき回していたのが良かったのではな
いかと」
「いや、それ1番関係ないし」
「その後退院してからは病院で知り合った人の誘いで断バナ会にはいりました」
「それは元バナナ中毒患者の人が集まってもうバナナを食べないようにしようと誓い
合う会か」
「いやアセチレンバーナーは危険だから子供には使わせないようにしようという会で
す」
「何でバナナ中毒で入院中に知り合った人にそんなものに誘われるんだ」
「私も少しおかしいとは思ったんですが…」
「だいぶおかしいと思えよ」
「やっぱり餅を焼くにはバーナーより火鉢の方がいいのではないかと」
「無理矢理まとめるな」




執筆担当:古賀
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