――QuickUSOYA 2007.2.6――――――――――――――――――

今週の内容........
1.「しーもす君と小猫さん」(担当:週刊魚魚)
2. 更新情報(週刊魚魚)
3. 玄界灘男の「お仕事できたかな?」
4.「しーもす君と小猫さん」


1. しーもす君と小猫さん――――――――――――――――――――――

しーもす:ボヘミアーンこんばんは。
小  猫:なんですか唐突にボヘミアン。
しーもす:1983年にヒットした作詞・飛鳥涼、作曲・井上大輔、歌・葛城ユキの曲で
すよボヘミアン。
小  猫:ほぼ四半世紀前の曲がどうかしましたか。
しーもす:ボヘミアンというのはボヘミア人という意味ですよボヘミアン。
小  猫:ボヘミアというとチェコの一地方ですね。
しーもす:そうですね、ですから日本語に置き換えると「関西人」と歌っているのと
同じニュアンスです。
小  猫:そのタイトルでは嘉門達夫さんよりですね。
しーもす:ですからボヘミア人あるあるの歌かと思ったらそうでもないわけです。
小  猫:葛城ユキさんが嘉門達夫さんならそうだったでしょうがね。
しーもす:オーストリアの支配下になると独立運動してしまう♪
     あああ〜ボヘミアン〜♪
小  猫:小市民でもないと言うのに。
しーもす:そこで調べてみるとボヘミアンというのはロマ族、かつてはジプシーと呼
ばれていた人たちのことでもあるわけですね。
小  猫:ジプシーと言うのも「エジプシャン」がなまったものとも言われています
が。
しーもす:そういうわけで社会習慣などにとらわれない、自由な芸術家気質の人のこ
ともボヘミアンと言うそうです。
小  猫:そういう意味なんでしょうね、歌のボヘミアンも。
しーもす:けっしてドイツの三十年戦争で皇帝側の傭兵隊長として名をはせた、ボヘ
ミアの小貴族の出身で、ボヘミア王の地位をねらうも暗殺された人が、 
キスのプレゼントをする歌ではないのです。
小  猫:それはヴァレンシュタイン・キッスです。国生さゆりさんでもないです。
しーもす:くになまさゆりではありませんか?
小  猫:ありません。



2.発売情報と更新情報のお知らせ ──────────────────────

■週刊魚魚
http://www.sakanafish.com/


今年の特集は「襟裳川ミステリ文庫・これはシャーロック・ホームズのパロディでは
ありませんシリーズ」です。

そのほかにも近代職業婦人図鑑やふたご対談などある日々の日。


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嘘関係のサイトの更新情報等、何か告知がありましたら
こちらの更新情報で紹介いたします。
紹介したい方はこちらまでご連絡ください。
q_usoya@yahoo.co.jp
まで。

3.玄界灘男の「お仕事できたかな?」 ―――――――――――――――――――

第35回 それいけ横文字商売編「そこそこ楽しいイベントショー」


プランナーという仕事をしてると「万能」というイメージをもたれるということはお
話しましたが、そこはそれ人間のやることですからどっかに共通項くらいはあるもん
です。
例えば「商品の販促」と「イベントの集客」と「ショーの演出」なんてのは似通った
部分があります。「その人(消費者)の見たがっているものを見せる」ということな
のです。
いつものごとく色んなつてから回り回って依頼がきたのが「ゲームショーのブースの
企画」です。結構メジャーなとこです。というか、そこまでメジャーな会社ならば使
える社員くらいいると思うのですが、それをあえて外部に振るというのがメジャーの
証しなのかも知れませんねえ。まあ、全部を社内で済まされると商売上がったりにな
るのも事実です。
他の講演会とかお役所イベントに比べて、ゲームショーなんてのは「お遊び」の世界
なのでくだけた事を言っても平気かと思われるでしょうが、そこはそれ、大人の世界
なので「やれコンセプトが」とか「やれ動員計画が」とか堅苦しいことも必要になる
のです。単に「新作のゲームソフトやりたい人が来るんだからやらせとけばあ。」と
いうのだとお金が貰えません。その世界観とか、その企画コンセプトとか、スタッフ
の意図とかを綿々と語られるのですが、案の定来た客はそんなん見やしません。(あ、
世界観はちょっと見ます。)
とりあえず「コンセプトワーク」なんかをまとめます。これをプレゼンする訳です。

私「え〜、今回の作品は『音楽』というジャンルに力を入れているので、『音とゲー
ムのスクエア』ということをコンセプトにいたします。」
会社の人「おお〜。」
私「(いや、普通だからそこまで感心するなよ。)え〜、と同時にゲームというアク
ティブに参加する媒体の特長を活かした『参加型空間』をブース内に設置します。」
会社の人「なるほどねえ。」
私「(いや、ゲームを作った時点でそうなるだろ、普通。)そして、この空間をより
来場者にアピールするためにビジュアルとサウンドのリンクによるアイキャッチを設
置します。これを導線上の入り口と連動させてブース内に誘導いたします。」
会社の人「これはいいですね。」「そうですね。」「いけそうだねえ。」
私「(普通ここまでは誰でも考えるよなあ。)この動員を効果的に進めるために、短
時間でのローテーションにより、会場に常に『何かをやっている』という雰囲気を作
ります。」
会社の人「なるほどねえ。」「ふむふむ。」
私「(もしかしてわざと相槌を打って無いか?)また、全体の流れをスムースにする
ために司会者を配置しますが、できれば喋れてビジュアルがいい女性がいいと考えま
す。」
会社の人「スムーズじゃないんですか?」「スムースが正しいのか?」
私「(そこに食い付くかよ。)え〜、全体のステージ構成はこのイラストのようにな
ります。」
会社の人「さすがに本職の人は絵がうまいねえ。」「立体感がありますね。」
私「(あんたらだってパッケージの絵とか作ってるだろうが。)今回のイメージカラ
ーはソフトのパッケージからオレンジを基調とした暖色系を多用し、ポップ感のある
キャラクターを前面に出して行きます。キャラクターも電動で動きを出して見ました。」
会社の人「へえ、動くのか。」「ディスプレイ上のキャラも動きがあるんだ。」
私「(いや、動かないでどうするんだ。普通動くだろう、ゲームキャラ。)このよう
に全体的に『動きと音』の中から今回のソフトの特長を来場者に伝えていくことがコ
ンセプトとなります。来場者と一体になったブース制作が骨子となる訳です。」
会社の人「ぱちぱちぱち。」

こんな感じなのですが私は何ひとつ新しい事は言って無い訳です。もともとゲームの
開発をするという人達はこう言った事を煮詰めていって、ひとつのゲームソフトにす
るのですから、そこのところを社内で吸い上げればコンセプトなんざすぐまとまるも
のなのです。ただ、コンセプトとビジュアル(装飾)と進行をまとめてパッケージに
する(もひとついえば実際の造形化ですか)のはゲーム会社の役割ではないのでお鉢
が回ってくるのでしょう。おかげでお金がいただけるのです。
こういったお話を書類にまとめて提出して、OKがでれば目出たく受注となります。な
るのですが、その間には営業さんの努力が存在するのです。実はこういったコンセプ
トワークやらビジュアルアイディアというものはいくらでも膨らますことができます。
ところがあんまり責任がないプランニングスタッフは「いくらでも話を大きくしてし
まう」癖があるのです。「せっかくだから声優に司会やらそうぜ。」とか「ここで20
人くらいのダンサーが出て来て群舞かなあ。」とか、その暴走は止まりません。そこ
に「そんな金ないからもっと締める!」と喝を入れるのがプロデューサーの役割です。
実はイベントにしろ販促にしろ、大切なのは「予算内で最大の効果を上げるプランニ
ングをする。」ということで、この銭勘定ができる営業さんがいないと「いいプラン
が実行できた。しかし利益は無かった。」ということになりかねません。あればある
だけの金を使ってしまうのがプランナーという職業なのです。次回は現場の苦労を背
負う営業さんのお話をしましょう。

次回は「これが大切、イベント建て込み現場」をお送りします。


執筆担当:玄界灘男
【駄嘘!】
http://www2.ocn.ne.jp/~genkai/

4. しーもす君と小猫さん―――――――――――――――――――――――――


しーもす:どうにも話が古いのでボヘミアンに話を戻します。
小  猫:ボヘミアンのほうがおニャン子クラブより古いですよ。
しーもす:葛城ユキさんという方はハスキーボイスで有名な方でした。
小  猫:そうですね。
しーもす:そういうわけなので風邪などで声がかれた時の表現でボヘミアンというの
も使われているそうです。
小  猫:風邪のときだとそんなに声が出ないですけどね。
しーもす:このハスキーボイスを手に入れるために、葛城ユキさんはバーボンを飲ん
で海に向かって叫ぶ練習をしていたそうです。
小  猫:そこまでしないと手に入りませんかハスキーボイスは。
しーもす:ボヘミアーン、ボヘミアーンと叫んでいたわけです。
小  猫:いやその時点ではボヘミアンを歌うと決まったわけでは。
しーもす:近所の人には「うるさいわね、このボヘミアン!」などと言われながらも。
小  猫:まあたしかに社会習慣にはとらわれない芸術家的行動ですが。
しーもす:そういう彼女を見て飛鳥涼さんが書いた詩が『ボヘミアン』です。
小  猫:そんなわけないでしょう。
しーもす:じゃあチャゲを見て。
小  猫:困ったときにチャゲに頼る日本の悪習はなんとかしたほうがいいですね。


執筆担当:週刊魚魚
【週刊魚魚】
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