開催期間 2001.6.24-6.29
第19回嘘競演は覆面嘘競演。
テーマは「X
kubo覆面議長
cruising site


 

或る芸術家の事件

警視庁は、東都現代美術館で開催中の
「第25回東都国際美術展」会場に展示されていた
絵画作品がナイフで切り裂かれた事件で、
切り裂かれた絵画の作者の画家(56)を器物損壊の現行犯で
逮捕した。

切り裂かれたのは「藤棚」と題された200号の大作で、
審査員からも高い評価を受け、入賞の可能性も高かった。

調べによると画家は、昨日午後一時頃、展示中の会場に入り、
観客の目の前でいきなりナイフで展示中作品「藤棚」をX字に
切り裂き、警備員に取り押さえられた。

画家は供述によると、
「美術展の出品が決まってからずっと悩んでいた。
「藤棚」は僕にとってはまったく満足できなかった。
こんな不完全な作品を人に見せていいものか。
そう思いつづけて発作的にあんな行動を取ってしまった。
迷惑をかけて反省している。」と、話している。

警視庁は、この絵にX字型の「切り取り線」があったことから、
計画的犯行の可能性もあるとして捜査を続けている。


Re[35]: よくわかる山城新伍語講座

「いやあ、昨日、あの娘と××しちゃってさ。」
(「いやあ、昨日あの娘と性行為しちゃってさ。」)

「おい、ここにおいといたおれの××知らないか?」
(「おい、ここにおいといたおれのグラデーションのかかったサングラス知らないか?」)

「昔の映画は××××さんや××や××××や俺みたいのがさ、」
(「昔の映画は若山富三郎さんや勝新や梅宮辰夫や俺みたいのがさ、」)

「××!」
(聞いてないよー!)

「××××!」
(帽子をたたきつける。またはその様子。)


しんくでふぁれんと

アップルコンピュータは家庭用ゲーム・インターネット端末として
「X−Mac'S」を10月に発売することを発表した。

以下、アップルコンピュータのサイトより抜粋

たぶん最初に気づくのは、X−Mac'Sのそのスタイリッシュな外見。
これは従来の家庭用ゲーム機と違ってそのゲーム機自身にも
デザインを求めた結果です。
黒いシックな筐体の上には大きく「X」の文字が見られます。
そして、黄緑色に光る美しい半球体。
これは、コントローラーにも付属しており、デザインとして統一性を
もっています。

機能面ではCPUとしてPowerPCG4プロセッサを搭載。
スーパーコンピュータ並みのハイパフォーマンスを実現しました。
さらにハードディスクとインターネット接続機能を搭載、
メディアはDVD、もちろんDVDvideoの再生もできます。
また、X−Mac'Sのグラフィックス機能は、「透明感」「丸み」のある絵を表現することができます。
この機能をフルに使うことにより、あなたの家のテレビにもimacやG4cubeの美しい姿を映し出すことができます。


Mac系雑誌紹介記事
「X−Mac'Sはビューティフル」
「個性のない産業的なゲーム機があふれる市場において、デザインと革新性にずっとこだわってきたアップルが、
ついにハイエンドのパワフルなゲーム機を発表。仕事柄ほとんどのゲーム機を見てきた私だが、
X−Mac'Sはいままで見たり使ったりしたなかで、明らかに最もゴージャスなゲーム機だ。
ただ、その斬新さゆえにどこかの節操のないメーカーにデザイン等を真似されてしまうのではないか、
それだけがX−Mac'Sに対する唯一の心配だ。」

 



改革のゆくえ

行政の無駄を省くべくはじまった行政改革だが、
各地で早くも批判の声が高まっている。

「行政改革がはじまれば、私達は真っ先に首を切られる。
改革の名のもとで切り捨てられるのは、
我々のような日のあたらない仕事をしているものだ。」
八十王子市役所の離婚課の職員根岸卓三さん(42)はこう語る。

「お役所仕事というが、我々の仕事は血の通ったものです。
それを合理化の一言で切り捨てるのは間違いだ。」

各地の役所の離婚課の職員はおよそ二万人を数える。
行政改革断行会議では、この離婚課の解体と、人員の整理を
主張する勢力が大半を占めている。

「事務処理のコンピュータ化が進めば離婚課の仕事はなくなる。
そもそも戸籍作業の一端に過ぎない離婚手続きに専従の職員を
おくのは大きな無駄だ。」
会議の中でそう述べた石原行政改革担当相は離婚課解体の急先鋒だ。

「石原大臣はいったい離婚課の仕事がどんなに重要か
わかっていない。これから離婚率はどんどん高まる。
血の通った行政のために離婚課の重要性はますます高まるはずだ。」
根岸さんは市役所に山積みにされた離婚届を指してそう言った。
「一度我々の仕事を見てみればわかるはずだ。」

 八十王子市に住む偽根岸卓三(41)さんと妻の美代子さん(37)は
今年三月に離婚を決めた。偽根岸さんの仕事があまりに多忙を極め、
子供の養育に支障をきたすようになったからだ。

「最近は教育問題での離婚も多くなりましてねえ。」
偽根岸さんの戸籍に書かれた美代子さんの欄に大きく×を書きながら
根岸さんはそう言った。
「今のところです。わかりますか?」
根岸さんは我々にルーペを渡した。
「拡大してみてください。」
拡大してみると×の字が微妙に波打っている。

「この書き始めの蛇行は小学校六年生の息子の教育問題を表しています。
また、この交差点の微妙なずれは夫の偽根岸さんが
離婚には完全に同意していないことを表しています。
右下すみのはらいは妻の美代子さんに実は夫の偽根岸さんも知らない
新しい男がいるということを表しています。」

一見同じように見える離婚届の×に、これほど多くの情報があるとは、
私達は知らなかった。

「今の首相の離婚原因もわかるようになってます。」
根岸さんは次の戸籍に無造作に×を入れながらそうつぶやいた。

「このしくみにより、明治に戸籍がはじまってからのすべての離婚原因が
わかるようになっています。人生の大きなドラマである離婚を画一的な
×ですませていいわけはないでしょう。離婚に対する大きな思いを
後世に残す…。我々離婚課はこの技術を受け継いで来ているんです。」

行政改革の渦の中で、こうした伝統が消えつつあることを
我々はもう一度考え直さなければならないのではないだろうか。


野望

おれはこれまで考えられる限りの悪をつくしてきた。
裁判官として人々から尊敬されていた父。
そんな完璧な父に、おれは憎しみを持った。

そして計画を立てた。
これが達成されれば、父のこれまで築いてきたものがすべて崩れ去る。
計画のために、おれは一心不乱に勉強をした。
父や母も回りもすべておれを「まじめな子」と思っていた。
だが、それはすべておれの計画の一部にすぎなかった。

やがて父も死に、40数年が経った。

おれは最高裁判所の判事になった。
ようやく計画を、いや、父への復讐を達成できる。

―――最高裁判所裁判官国民審査―――。
衆議院選挙と同時に行われるこのシステム。
名簿に書かれた最高裁判所の裁判官の名前の上に×をつけ、
その×が総投票数の過半数をこえればその裁判官は罷免される。
司法権に対する国民の監視システムとしてつくられたこの制度だが、
いまだにこの制度で罷免された裁判官はただの一人もいない。

ここにおれは目をつけた。

「おれが最初の罷免される裁判官になってやる!」

戦後五十数年、ただの一人もいない、この制度の不名誉な第一号の適用者。
「失格」の烙印を押された最低の裁判官。それにおれがなるのだ。
そんな恥ずべき人間としておれの名は日本司法史に永久に残るのだ。
そして、その父であるということで、父の名は汚濁にまみれるのだ。
これがおれの父への復讐なのだ。

おれは最高裁判事となってから、悪の限りをつくした。
判決が言い渡され、閉廷となる直前に
「ま、今の判決全部嘘やけどな。」
と、言ってみたり、
判決文をいっこく堂のものまねで朗読してみたり、
傍聴人に大入袋を渡したり、
「勝訴」と書くための墨を金色の絵の具にすりかえて、
ゴージャスにしてみたりもした。
弁護士にネックハンキングツリーをかけたり、
被告にSTFをきめたり、
裁判長に飛びつき腕ひしぎ逆十字をきめたりもした。
全国的に話題になるようにワイドショーのレポーターに
トペ・スイシーダをくらわしたことも一度や二度ではない。

もちろん国民審査になる前にやめさせられないように
同僚や長官にカルピスやハムを贈る事も忘れなかった。

そうしてついに迎えた国民審査の日――。
おれは手ごたえをつかんでいた。
選挙前の調査ではおれへの国民の評価は最悪だ。
出口調査の結果も悪くない。
いよいよだ、いよいよ父への復讐が達成される…。

「判事、国民審査の結果が出ました。」
「ど、どうだ、どうだった!?」
「おめでとうございます。このまま判事を続けられますよ。」
「!!」
「いやー、しかしあれだけ悪い評判が立っていても
国民というのはあったかいものですね。×をつける人はほとんど
いませんでしたね。」
気がつくとおれは走り出していた。

投票所は開票作業を終え、投票用紙の破棄作業が始まっていた。
おれは立ちふさがる人々をはらいのけて廃棄されようとした
投票用紙をわしづかみにした。
震える手で開いた投票用紙の、おれの名前の上にはすべて――
「△」の文字があった――。

 


これを見つけると幸せになれるらしいヨ!

名糖アルファベットチョコレートの中には、たまに
まゆげのある「X」があるらしいヨ!


実験

「なるほど。携帯電話を電子レンジで加熱すると爆発するんですね。」
「はい。この実験を十回繰り返したところ、なんと実験者十人のうち八人が
片腕やら片肺やらなんやらをふっ飛ばされているんですね。」
「うーん、これはちょっと危なっかしいですね。
では、この実験をパネラーの皆さんにもやっていただきましょう!」

×!

×!

×!

「だめですか。そうですか。では、ためしちゃバッテン、また来週!」


Re[241][205][181][160][126][122][87][44][43]: Hi! Miffy! (・x・)

(・ ・)                             x
あれ?
口が、
遅れて、
来てるぞ?


いのちの現場から

「なんというすごいメスさばきだ!さすがは神柳先生!」
「これなら成功するかもしれませんね。」
「し、しかし、サイドパシャ・アーガイル法はここ二十年、
ほとんど成功例がない。いかに天才とよばれるあの男でも
はたして成功させられるか…?」
「……。」

「…手術開始から5時間。そろそろ結果が出るころだ…。」
「お!か、神柳君、ど、どうなった!」
「結果は…クランケを見て下さい。」
「おおっ!か、完璧だ!」
「まだこんな天才的手腕を持つ医者がいたとは!」


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