開催期間 2002.9.27-10.4
第25回嘘競演テーマは「自由
気楽院議長
埼京震学舎


シリーズ・地方自治は今(10)

持田金吉長野県知事が就任してから一年がたった。

脱ダム宣言などで県議会と対立し、全国的な注目を受けな
がらも相次ぐ川の氾濫、女性スキャンダル、いやらしい顔
などで支持は急落、追われるように県庁を去った田中康夫
前知事の後を受け、長野県民の圧倒的な支持を受けて当選
した持田知事の公約は「フリーダム宣言」。

田中前知事の脱ダム・反公共事業政策の行き過ぎを是正す
るとして掲げられた「フリーダム宣言」は持田知事の強力な
リーダーシップの元、着々と実行にうつされている。

長野県庁、現在、すべての職員の椅子の上にはコンクリート
製のダムがある。
「椅子の上にもダムがあったって、いいじゃないかっ」
持田知事の鶴の一声によって、まず県庁のすべての椅子に
ダムが設置された。県庁内部で始められたこの動きは全県に
広がり、今では街のいたる所でダムが見られる。

全世界で初めてダム作りの完全自由化を実現した長野県では、
大小や目的を問わず、ダムが作りつづけられている。
「小学校の校庭にダムがあったって、いいじゃないかっ」
「柳田青果店のつり銭のかごにダムがあったって、いいじゃ
ないかっ」
「ダムの上にダムがあったって、いいじゃないかっ」
持田新知事の行動は素早く、実行力は折り紙つきだ。

「やっぱり、ダムですよ。なんていうか、落ち着きますね。
ダムがそこにあるというだけで、なんか安心できますし」
県民の声は、おおむね好意的だ。
「ダムは治水効果や発電効果だけでなく、精神を休める効果も
あるのです。
田中前知事はそれに気付かなかった。政治というものは、
単純な利害計算や道理だけでは動かない物です」
政治評論家の長沼論造さんはそう分析する。

「このダムですか?市内の養護施設の子供が作って贈って
くれたんですよ」
持田知事は、スーツの議員バッジの上についているダムを
指差して笑った。
「田中知事時代の、ただ単にダムがいけないという独善的
な見方だけでは、新しい県政に進む事はできなかったんで
すね。
ただダムは悪だ、反ダムだというのではなく、ダムのよい面、
ダムの新たな面を探し出し、ダムを自由に解釈し、
自由にダムを作ることによって、ダムの新しい可能性を
見つけ出すのです。そうした新しい、自由な、市民のための
ダムとともに生きていくのが、長野県の新しい道だと思うのです」
持論のフリーダム論を熱っぽく語る知事。だが、反対の声も
ある。

県議会の一部、旧田中派等からは、ダムを作りつづけることに
より、県や国の財政負担が増加し、財政が破綻すると指摘す
る声もある。しかし、ダムの急増により長野県は世界的なダムの
名所として観光収入が激増している。また、長野県内の企業
には、食べられるダムを開発し、リンゴ、イナゴ、ザザムシに
次ぐ、第4の名産化を目指す動きもある。
「もはやダムは単なる治水事業などではなく、新たな産業なの
です。そのことを県民は理解しているのです。そして、ダムを
作ることが新しい長野県なのだということも、県民に完全に浸
透しているのです。」

確かに、この動きは市民の間にも広がりつつある。県や国に
頼らず、自分たちの手でダムを作る、そういった市民ダムの
動きも活発になってきている。
二年後には日平均1000基のダムが市民団体の手によってでき
るようになる見通しである。いわばダムを市民のダムとする
ことにより、ダムは市民の政治参加の象徴となり、かつて
「脱ダム」というキーワードで市民が団結したのと同じ効果、
いや、ダムは目に見えるためにそれ以上の効果をもたらして
いるのである。
田中前知事が「脱ダム」で成し得なかった事を「フリーダム」で
成し遂げようとする持田知事―――。まったく新しい政治の
流れが、長野で起きつつあるのだ。
「この流れは、せき止めることができませんよ。」
持田知事は、すっかり言いなれた言葉で決意を語った。

 


ポン

             意見広告

若者達よ、君たちは自由をはき違えている。

確かに自由という名のとおり、どう使おうが本来は自由だ。
だが、君たちの行為は、許される自由をはるかに逸脱しているのだ!
君たちはその行為で著しく快楽を得ているかもしれないが、
その代償は――いつかはわからないが、やがては現れるのだ!
君たちは感じたことがないか、喉の焼け付くような痛みを!
口の中を駆け抜ける地獄のような苦しみを!
君たちは落ち着いて自由の後の言葉をかみしめる必要がある。

             酢!

酢なのだ!自由酢なのだ!
だからいくら喉がかわいてもコップに入れて飲むな!
愛媛県内の喫茶店よ、メニューに加えるな!
一気飲みなどもってのほかだ!
あの強大な酸味は、そんなことに使う物ではない!
名前のとおり酢として使え!カタカナで書かれたからといって
勘違いするな!ポン自由酢は酢なのだ!
若者達よ!酢は酢をもって酢として扱え!


     全日本ポン自由酢を正しく使う会


神の手

「なあ」

「ぬう」

「あれよ」

「何だ」

「昨日よ」

「昨日か」

「汝れよ、昨日のことと言うて思い出さぬか」

「汝れよ、昨日と言うても長いわ。昨日のいつ時の
ことか言うてみよ」

「言わねば解らぬか」

「言わねば解らぬ」

「うむ」

「早う言うてみよ」

「言わねばならぬか」

「言わねばならぬわ」

「ならぬか」

「ならぬ」

「何ゆえじゃ」

「汝れがおかしなことを言うので、気になって今夜も眠れぬわ」

「眠れぬか」

「眠れぬわ」

「昼寝は止めたほうがよい」

「そんな話はしておらんわ」

「しておらんか」

「しておらんわ」

「何の話だ」

「何の話だでは無いわ。汝れが話を始めたのではないか」

「我れがか」

「汝れがじゃ」

「うむ」

「早よう言うてみよ」

「ううむ」

「早よう言わぬか」

「言わねばならぬか」

「言わねばならぬわ」

「むう」

「言わぬか」

「言うわ」

「言え」

「昨日よ」

「昨日か」

「牛が居ったであろう」

「牛が居ったのう」

「その牛を汝れ、一呑みにしたであろう」

「その牛を我れは一呑みにしたな」

「それよ」

「それとは何か」

「なぜ汝れは我れにその牛を分けぬか」

「分けねばならぬか」

「分けねばならぬわ」

「汝れと我れは一心同体ではないか」

「我れと汝れは一心同体であるな」

「ではよいではないか」

「よいことがあるか」

「一心同体であるからよいではないか」

「一心同体だからよいということはないわ」

「汝れも、腹がくちたであろう」

「我れも、腹がくちた」

「腹は減っては居らぬだろう」

「腹は減っては居らぬわ」

「ではよいではないか」

「よいことがあるか」

「解らぬことを言うな」

「解らぬことがあるか」

「何が不満だ」

「汝れよ、飯と言うのを如何に考えて居るのじゃ」

「考えて居るとは何じゃ」

「飯というのは腹がくちれば良いというものではないわ」

「くちればよいのではないか」

「飯というのは味と食感と喉ごしを楽しむものではないか」

「そういうものか」

「汝れが一呑みにするのでは、我れが飯を楽しめないではないか」

「汝れがもたもたと時をかけて飯を食うゆえ、我れは何時も苛立っておったのじゃ」

「それゆえ一呑みにしたのか」

「それゆえというわけではないが」

「はっきりせぬか」

「はっきりとは何だ」

「汝れのそういう態度が腹に据えかねて居るのじゃ」

「我れも、汝れのそういう態度が腹に据えかねて居るのじゃ」

「何を言うか」

「何を言うか」

「もう嫌じゃ」

「もう嫌じゃ」

「我れは、汝れ等と離れて、自由に生きていきたいのじゃ」

「我れも、汝れ等と離れて、自由に生きていきたいのじゃ」

「なんじゃと」

「なんじゃと」

「なんじゃと」

「なんじゃと」

「なんじゃと」

「なんじゃと」

「汝れ等よ、汝れ等はそう思うて居らんのか」

「汝れ等よ、汝れ等はそう思うて居らんのか」

「うむー」

「うむー」

「うむー」

「うむー」

「うむー」

「うむー」

「そこは」

「難しい」

「所かも」

「知れん」

「のう」

「そうじゃ」

「まー」

「一度じっくり話し合わねばならんと思うて居ったのじゃ」

「我れもじゃ」

「我れもじゃ」

「我れもじゃ」

「我れもじゃ」

「我れもじゃ」

「我れもじゃ」

「我れはそれ程でも」

「まあひとつ酒でも呑みながら話し合おうではないか」

「そうじゃ」

「丁度よい、そこに酒もあることじゃ」

「よい香りじゃ」

「呑もう」

「ちゃんと八つあるしの」

「気が利くの」

「誰の酒じゃ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」

「どうでもよいわ」


スサノオノミコト元高天原医大教授が、ヤマタノオロチの
分離手術の際、世界初の麻酔手術に成功したのは、
1804年の華岡青洲による麻酔手術に先立つこと
2500年前のことである。


自由の闘士

大阪難波千日前
洋食屋の老舗
「自由軒」

文豪・織田作之助も愛した超有名な老舗です!
店主である・岡島さんの放つ
自由拳最終奥儀・振威堕無放逸烈波で氷結粉砕された
自由の敵の肉とよく炒めたタマネギ、
そして上にかかった生卵のハーモニーが絶妙な
名物カレー、ぜひみんなも食べてみてね!


けり

【コンフェデレーションプレシーズンマッチ・決勝】
イタリア × ブラジル

実況 神和純 純吉 解説 反町 哲平


実況 「前半28分をまわってイタリアのパッツィ、
手痛い反則です。これはブラジルのフリーキックに
なるようです、ね。」

解説 「これはイタリア、痛いですよ。」

実況 「どうやら蹴るのはアルキミン、FWの
マリオ・アルキミンですね、フリーキックには
定評のあるアルキミン、ここはうまく決めて
くるでしょう。」

解説 「そうですね、アルキミンはフリーキックには
定評のある選手ですからね。」

実況 「さあ、アルキミン、行った―っ!!」


【LTV ニュース速報】
イタリアのベルルスコーニ首相、何者かに襲われ、軽傷。
犯人は逃走。


実況 「イタリア、早々と先制されました。こんな展開は
ちょっと予想できませんでしたね。」

解説 「いやー、確かに予想できませんでしたね。」

実況 「しかし、ここで引き下がらないのがイタリアです。
FWジャンマルコ、右サイドからのドリブルでDFをかわす!
おおっとー!!ジャンマルコ倒れたー!ブラジルDF、アシスの
スライディングを足に受け、ジャンマルコ動かない―!」

解説 「ジャンマルコ動きませんね。」

実況 「ジャンマルコ、担架で運ばれていきました。大丈夫で
しょうか。そして、ここはイタリアのフリーキックとなるよう
ですね、蹴るのはなぜかGKのウルバーニ、ウルバーニですね。」

解説 「なぜウルバーニなんでしょうか。」

実況 「さあウルバーニ、ジャンマルコの仇を取れるか、
いったーっ!」


【LTV ニュース速報】
ブラジルサンパウロ市郊外のコーヒー畑で、数百本におよぶ
コーヒーの木が折られる被害。犯人は不明。


実況 「ブラジル、ここで二回目のフリーキックです。
今日はフリーキックが多いですね。」

解説 「多いですね。」

実況 「蹴るのはやはりアルキミンのようです。」

解説 「アルキミンはフリーキックには定評が
ありますからね。」

実況 「さあ、アルキミン、いったーっ!」


【LTV ニュース速報】
世界遺産として知られる、イタリアのピサ市のピサの斜塔が
強い衝撃とともにさらに傾く。テロの疑いも。

実況 「さあ、フリーキックですが、担架で運ばれた
ジャンマルコ、大丈夫でしょうか。」

解説 「ジャンマルコ大丈夫ですかね。」

実況 「さあMFペトレッラ、ジャンマルコの二度目の仇を
取れるか、おーっ!ペトレッラ、行った―っ!」


【LTV ニュース速報】
ブラジル・リオデジャネイロ市のコルコバードの丘に立つ
キリスト像の腕や足が何者かに折られ、体勢がシェーに。

実況 「さあ、アルキミン、行った―っ!」


【LTV ニュース速報】
東京都世田谷区のスーパーで販売されていたスパゲティ、
何者かによって折られる。蕎麦やそうめんは無事。


実況 「行った―っ!」


【LTV ニュース速報】
サッカーの神様、ペレ氏と白いペレ、ジーコ日本代表監督、
何者の接触が原因の玉突き衝突。白です黒ですオセロです。


実況 「た―っ!」


【LTV ニュース速報】
イタリア、わりと痛い。


実況 「!」

【LTV ニュース速報】
ブラジルもそんな感じかな。

【LTV ニュース速報】
痛っ

【LTV ニュース速報】
たたた。

【LTV ニュース速報】
た。

【LTV ニュース速報】
あ。
【LTV ニュース速報】
【LTV ニュース速報】【LTV ニュース速報】
【LTV ニュ【LTV ニュース速報】ース速報】【LTV ニュ…



実況 「さあ激しいフリーキックの応酬となったこの試合を
振り返ってみて、解説の反町さん、どう思われますか?」

解説 「どう思えばいいんでしょうね。」

実況 「知らんがな。」


 

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