さとしの奮闘記



2003/3/13 ワールドカップ最終戦(Lahti)
先週開かれたオスロでのワールドカップは、散々な結果に終わってしまいました。大きな大会が終わった後も、集中して残りの試合に臨んだつもりだったのですが、どこかで気が抜けていたのでしょう。悪天候に対応できず、自分でも情けないくらいの結果でした。
次はフィンランド、Lahtiでワールドカップ最終戦が開かれます。これが、自分にとってもワールドカップの最終戦となる予定です。初めて出場したワールドカップの試合は1994年。Bに長いこと降格してした時期などもあり、デコボコの道のりでしたが、充実した時間でした。自分としては、来シーズンも国内の試合には出たいと思っているので、引退試合とは思っていませんが、選手として世界と戦うのはこれが最後。寂しい気持ちもあるけれど、そんな事は考えずに、最後まで貪欲に結果を求めて勝負するとします。

2003/2/22 世界選手権(イタリア)
イタリアのval di fiemmeでノルディック世界選手権が開かれています。
昨日21日は個人戦でした。私の結果は18位。決して悪い出来ではなかったのですが、自らのジャンプのミスで上位へのチャンスをなくしてしまいました。残念。でも、気持ち良い試合でした。次はもっと集中して挑みたいと思います。
次は24日団体戦。若い選手とチームを作って戦います。チームとしては未完成だけど、爆発する力を持ったチームだと思う。思い切った試合が出来れば。。。頑張ります。

2002/10/30 Ramsau合宿
10月16日より行われていたオーストリア・ラムソーでの合宿も残りあと1日となりました。途中で3日間ほどインスブルックにジャンプを飛びに行った以外は、ここでクロスカントリー中心の練習をしています。
シーズン開幕戦まであと1ヶ月ほどとなり、今が一番ハードで練習量も多い時期です。この辛い練習を乗り切って、初めて冬に戦える体が出来上がります。手抜きをすると本番が辛くなってしまうので、皆ハードな練習にも真剣に取り組んでいます。個人的には、昨年は怪我が完治しておらず、練習についていくのも大変だったけれど、今年は体調もよく、順調にトレーニングが出来ています。この合宿の練習は残りあと1日。最終日も練習はハードです。怪我に気を付け、最後まで楽しくハードに頑張ります。
練習後の一枚。練習が辛くても、心と体はやわらかく。
2002/9/30 白馬サマージャンプ大会
9月28,29日に行われた白馬サマージャンプ大会に参加しました。
純ジャンプの試合に出ることは、スピードの違いなどからイメージが崩れ、ジャンプを壊してしまう可能性もあるのですが、この夏は一度も純ジャンプの大会に出ていなかったので、勉強する意味でも出場することにしました。
さすがに純ジャンプのトップの選手は、技術、スピードともに素晴らしく、試合ということではまったく歯が立ちませんでしたが、良いジャンプを見ることが出来、参考できる部分も多かったので、参加して良かったと思います。個人的には、トップにはかなわなかったけれど、思っていた以上に戦えたので、ジャンプの仕上がりに手応えを感じることが出来ました。まだまだ修正すべき点も多いので、これからのトレーニングでさらに良いジャンプが出来るよう、日々頑張りたいと思います。

2002/9/3 Ramsau
8月25日より、オーストリアに合宿に来ています。
8月30日にオーストリアのVillachで、9月1日にドイツのBerchtesgartenで、サマーグランプリの試合に出場して来ました。夏の試合は、走る方をインラインスケートでやることもあり、走力に関してはあまり参考にならないところもあるのですが、ルールや他の選手とのジャンプの差などを計るのには、参加するべき試合だと思います。ただ、インラインスケートでの試合は、体への負担が大きいこともあり、今年は5試合あるうちの2試合だけに参加しました。結果からいいますと、あまり良い順位ではなかったのですが、怪我をしていた昨年に比べると、特にジャンプではまったく負けていなかったので、良い手応えは感じることが出来ました。しかし、他国の選手も有力選手、新人選手ともに力を上げてきているように感じられるので、よりしっかりとした練習が必要になってくると思います。本番の冬まで3ヶ月弱。日々練習あるのみです。
試合が終わったので、これからの1週間は、雪上でのクロスカントリーを主体としたトレーニングをRamsauで行います。あまり良い雪の条件ではないですが、雪の感覚を確かめながら、たくさん練習をこなしたいと思います。

2002/8/7 練習しやすい気候
ヴォカティでの練習は順調に消化されています。ここ2−3日は朝の気温が10度、日中も15,6度までしか上がらない日が続いていましたが、今日は比較的暖かくなり、夕方頃には21度ぐらいになっていました。暑くもなく、寒くもなく、練習するには丁度良い位です。このぐらいが続けば、練習がしやすいので、あと2日ほど続いて欲しいものです。
今回はジャンプスキーを持ってきていないこともあり、練習は持久系が中心で、結構、量質ともに多いので、体はさすがに疲れてきています。それでも、スキートンネルでの練習はそれ程多くはなく、ローラースキーやランニングをしたり、オリエンテーリングの勝負をしたりと、バリエーションを多くしてやっているので、精神的には良い感じで練習が出来ています。特にオリエンテーリングは楽しくやることが出来、みんな地図を片手にポイントを探して、林の中を行ったり来たりしてました。
この練習も残りあと2日となりました。そろそろジャンプを飛びたくなってきたので、ちょうど良い頃だろうか。最後まで、気を抜かずにしっかりと練習したいと思います。

2002/8/3 フィンランド合宿
7月31日より、フィンランドのヴォカティで、高橋大斗選手と竹本和也選手、それに私の3名で、ユルキコーチのもと、クロスカントリー中心の合宿を行っています。暑い日本を離れ、涼しいフィンランドでガンガン練習をするというのが第一の目的ですが、実際に来てみると、思った以上に気温が低く、今朝の温度は12度、日中も16度ぐらいまでしか上がらず、寒さ対策をしていなかったことを少し後悔しています。それでも、あっつーい中で練習をするよりは、たくさんの量をこなすことが出来るので、帰国までにしっかりと日々練習に励むとします。
ここヴォカティは、年に1-2回毎年来ていますが、ノルディックのスキー選手が練習をするには、環境のすばらしく整ったところです。ジャンプ台はもちろんのこと、スキートンネル、体育館、ウェイトルーム、グランドなどの施設も整っていますし、ランニングコースも長い距離がウッドチップや土などで整備され、その上、練習する以外に何もすることがないという誘惑のなさも手伝って、各国からたくさんの選手がここに集まってきてトレーニングをしています。他にも、低酸素室がある宿泊施設、スポーツの研究所、マッサージが学べる学校などもあり、スポーツ一色の場所といった感じの所です。
ただ、私個人としては、施設が整っているというよりも、このたくさんの自然の中でトレーニングが出来ることに充実感を感じています。落ち着いた環境の中での練習は、しっかりと自分の身になるものです。今回は10日間と期間が短いので、一日一日を大事に練習していこうと思います。

2002/7/25  暑い
暑いですねぇ。一日に何回この「暑い」という言葉を言っているだろうか。夏だから暑いのは当たり前だけど、練習するにはちょっと辛すぎます。来週からは、ちょっと涼しいフィンランドで練習が出来るので、それまで我慢してトレーニングに励むとします。
7月11日より行っていた白馬合宿は無事に終了しました。野沢に2回ほど戻って、ウェイトなどのトレーニングをした他は、ずっと白馬でジャンプ中心の練習でした。台風や暑さで練習するのは大変でしたが、昨年怪我のために、ほとんどこの時期にジャンプを飛べなかったことを考えると、充実した練習は出来たと思います。まだまだ技術的には調子が良いとは決して言えませんが、本番の冬に向けては、この時期はジャンプの本数を飛び込むことが大事なので、ここまでは順調に来ていると思います。すでに昨年の夏期に飛んだ本数に並んでいるので、更に体を鍛えて、秋から調子を上げていければ、冬に良いジャンプをする事が出来るでしょう。
今後3週間ぐらいは、クロスカントリー中心の練習になります。ジャンプもクロスもレベルアップ出来るよう、日々練習頑張ります。
夏バテしないよう、気を付けましょう。ビールの飲みすぎに注意。

2002/7/16 白馬で練習
7月11日より白馬村でトレーニング中です。野沢温泉チームとしては一人になってしまったので、今回は長野県連の合宿に参加させて貰っています。高校生中心の合宿なので、すべてを一緒にとはいかないけれど、出来ることは一緒に楽しく厳しくやってます。
しかし、台風困りますね。せっかくジャンプを飛びに来ているのに、雨、風で思うように練習が出来ず、体育館での練習ばかりになってしまって大変です。それでも、ジャンプ以外の練習はしっかりと出来ているので、それをジャンプに繋げられるようにやっていこうと思います。
明日は晴れるだろうか?晴れたら暑いんだろうなぁ。雨降っても、晴れても文句を言いつつ、日々練習がんばります。

2002/6/3 立山(富山県)
 富山県立山でクロスカントリー主体の雪上トレーニングを行っています。昨年は、この時期にたくさんの合宿があり、毎年恒例の立山での合宿が出来ずに、寂しい思いをしていました。今年も日程的には、必ずしも余裕があったわけではないのですが、日程を調整して、トーエネックスキー部の萩原貴則選手と合同合宿という形で、ここにやって来ました。。
2日から6日までの合宿ですが、やっぱりここは一年に一回は来るべきところだと、再認識しました。この時期に雪の上で練習が出来るのが、目的ではあるけれど、それ以上に山の景色を眺めたり、きれいな空気を吸ったり、山そのものを感じることによって、心身ともに何ともいえない充実感を感じることが出来ます。心身ともにまた新たなパワーを山から貰って、また一年頑張れるようにしたいと思います。
 特にこの2日間は天気も最高で景色も最高でした。立山雄山山頂(3003m)にも登り、写真もたくさん撮りましたので、合宿が終わってからHP上にアップします。期待しないで待っていて下さい。
楽しく充実していますが、ここは標高が2300mということもあり、普通の練習でもかなり疲れます。はしゃぎ過ぎて疲れすぎないよう、でも真剣にトレーニングをするとします。
2002/5/22 ジャンプ練習開始
北海道旭岳での第1回全日本合宿は無事に終了しました。最初の合宿のわりにはハードだったので、体が筋肉痛になったりして大変でした。ほぼ毎日早朝6時からの練習だったので、普段なれない早起きもまた辛かったです。久しぶりの合宿ということで、普段一人で練習している私には刺激にもなったし、何よりも楽しく激しくやること出来、充実の1週間でした。最長老ということで、若者に囲まれ大変なこともありますが、長老が一番楽しんでいると思われるぐらい、これからもガンガン練習に励んでいくとします。
さて、野沢に帰ってきて日々のトレーニングを行っていますが、今日、この夏の初飛びを隣村の木島平でして来ました。これだけ長い間やってきても、初飛びというのは緊張するものです。スタート前の久しぶりのドキドキ、怖さもあるけど結構楽しいです。無事に飛び終えた後の快感。うーん、これだから選手は辞められないですね。一本一本を大事にさらに遠くに飛べるよう、この夏も頑張りたいと思います。

2002/5/12 全日本合宿がスタート
2001/2002シーズンは暖かいご声援ありがとうございました。
昨シーズン終了後から、自分の今後の事をいろいろと悩んだ結果、選手を続けていくことにしました。怪我による満足なシーズンを送れなかったこと、まだあるチャンスに挑戦したい気持ちなど、いろいろな理由から決断したことですが、自分の中では4年後のオリンピックのことはまったく考えていません。次の冬、来年2月にある世界選手権を選手としての最後の目標として、この1年を頑張っていくつもりです。
来シーズン以降のことは(引退も含めて)まだ何も決まっていません。まず選手としてこの1年を精一杯やろうと思っています。変わらぬ応援をよろしくお願いします。
5月8日より新しいメンバーでの全日本合宿が北海道旭岳でスタートしました。4年後のオリンピックを狙う若い選手が中心で、活気あふれる合宿となっています。ついに私も最長老となってしまい、同年代の選手が富井彦選手しかいないので、寂しい気もしますが、まだまだ自分ももっと強くなれる選手だと確信しているので、チームを引っ張っていくというよりは、1番になることを目指して貪欲に挑戦していくつもりでいます。
気合いは入っていますが、さすがに久しぶりの本格的な練習に体は悲鳴を上げてます。腕に足に筋肉痛がひどくて大変です(嫌いではないですが)。今回の合宿は15日まで続きます。雪が少なく、良い条件ではありませんが、雪の感触を感じつつ、良い練習をしたいと思います。

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