店主の呟き



まず始めに…

以下の文章は、FFXI未経験者にたいしてのメッセージと思ってもらっても構いません。
FFXI経験者の方は、ふむこういう考えの人もいるのだな、という感じで見てください。
また、当方、文才に乏しいために長文並びに偏った物の書き方になっていますが、御容赦くださいませ。
ちなみに、内容はあくまでも一個人の考えによるもので、これが正論であるという保証はありません。


シリーズでは初となるオンライン仕様(専用)作品。
ちまたでは、クソゲーとの評判もちらほらと聞こえる今作。
はたして本当にそうなのか?
クソか否かは、所詮、プレイした人間がどう感じるかであり、他の人がクソゲーと言ったからといって貴方にとってクソゲーであるかどうかはやってみないとわからない。
周りの風評に踊らされて、ダメだと思い込むのは食わず嫌いという物だ。
実際に手にとって見て、体験した上でクソだカスだと言うのは一向に構わない。
とにかく一度やってミソ。

とはいえ、今作、体験した上で購入…つまりお試し体験できる場が非常に少ないのが難点。
まず、環境一式を揃えるのにも結構なお金がかかる。
PS2でやろうと思ったら、まず本体・ソフト・PS2BBユニット(ハードディスク)をそろえる必要がある。
それに加えて、ゲームの性質上、インターネットに接続できる状況も必須。
PC版の場合、ある程度の高スペックなマシンでないと無理。
これが大きな問題なのだ。

出費が大きいということは、普通のゲームの様に軽い気持ちで購入しようと言う気持ちが起きない。
ゲームの性質上、ソフトの中古売りもされていない。
試遊台も、一部ネットカフェなどにあるという噂はあるが…。
つまり、実際に手にして体験するには、丸ごと一式揃えなければならない。
となると…面白くなかったらどうしよう、と躊躇ってしまう。
丸ごと一式は大きな出費だ。
その大きな出費をして、自分の肌に合わないものだったらどうしましょう。
面白くなかったから返品します・売却しますというわけにも行きませんし。
それに加えて、世間の評判。
クソゲーだ、面白くない、という声を聞けば尚更に手は出なくなる。

もし、貴方の周りに、FFXIプレイヤーの知り合いがいるなら、ゼヒ見に行ってください。
とりあえずそこで、見て下さい。
可能ならば、触れてください。
…それが出来ない人は、ネットなどでプレイ日記等を見て行くしかありませんが。
とにかく、周りが言ってるから、ではなく、自分の判断、実物を目にした上で判断してください。


さてさて、ここから御那羽のFFXIについての呟きです。

今作、FFXIというタイトルではありますが、別にFFとして発表する必要は無かったように思えます。
もちろんビッグタイトルのシリーズのFFという事で手にした人も多いと思います。
でも逆に、今までのFFを望んでいた人にとって今作はFFと言えるものであったか?
FFシリーズのファンだが、今作には手を出さなかった人も多いとききます。
FFであるが故に売れた事実もあり、逆にFFであるが故に売れなかった事実もあると。

位置付けとしてはFFというよりも同スクウェア社の作品であるサガ(ロマサガ)に近いです。
ほぼ、フリーシナリオに近い作品です。
物語としての1本の大きなシナリオを進んでいくのではなく、自分のスタイルで自由にと言った感じ。
FFだなぁ、と思えるのは、せいぜいクリスタルの存在とジョブ、アイテムや魔法の名前くらいでしょうか。
今までのシリーズとは大きくかけ離れています。
感じとしては日本とブラジルくらいの距離?
ぶっちゃけた話、同社のロマサガと聖剣伝説を足して2で割ったような。

さて、面白くないのかどうなのか?
ゲーム自体の面白さは、人によって感じ方は色々でしょう。
名作と呼ばれるものでも肌に合わない人もいますし、逆に世間で駄作といわれているものが肌に合う人もいますから。
私は今作、面白いと思います、思っています。
私の意見としては、ゲーム自体、例えば普通のRPGのようにオフライン専用であった場合には、そこそこの面白さだと思います。
さっさとクリアして、あぁ面白かった、さて他のゲームやろう、FFXIはもういいや。
となるでしょう。
でも今作は、オンラインゲーム。
そこには人がいます。
プログラム通りの行動しかしないNPCではない、意志をもったプレイヤーが数多く、同じ世界に存在しているのです。
私は、そこに面白さを見ています。
一緒にレベル上げに行ったり、自分の作ったアイテムを売ったり、時にはただ…ゲームとは全く関係なく話をしたり。
例えば、現実世界で、一人で旅行に行くのも楽しいものです。
ですが、大勢の仲間とわいわい言いながら行く旅行は、一人で行くよりずっと楽しいものです。
それと同じようなものです。
今作の面白さは、そこにあるのだと、私は思っています。
もちろん、一人で黙々とクリアだけを目指してやってる人もいるのでしょうが、私は、今までにヴァナ・ディール(今作の世界)で知り合った人…ネットワークの向こうにいる人と楽しい時間を過ごすために半年以上も今作をやりつづけているのだと感じています。
PSOの時も、冒険ではなく、ただチャットするためにオンラインにつないだ事が多々ありました。
オンラインゲームを体験したことがある人には、あるていど共感できるのではないでしょうか。
もちろん向こうにいる人が良い人であるとは限りません。
そのために嫌な思いをする事も数多くあります。
でもそれだけに目を向けず、周りを見渡せば、嫌な思いを遥かに超える楽しい出会いがあります。

通常のRPGは、決められた目的…例えば、悪の魔王を倒せとか姫を救えとか、自分では気づかないでも、行動を押し付けられているものです。
もちろん今作にも一応の目的は存在します。
ゲームという物である以上、クリアのためのゴールは勿論あります。
でも、そんな物はたいした事ではありません。
敵を倒して強くなる事を面白さとしている人もいれば、アイテムを集めて商売して蓄財に励む人もいます。
ゲーム世界の状況は全くの無視で、ただ知り合いとたわいも無い話をしているだけのプレイヤーもいます。
プレイヤーは、FF、ヴァナ・ディールという世界を好きに生きているのです。
RPG…ロールプレイングゲーム、役割を演じるゲーム。
オンライン・ネットワークRPGという形の今作、誰か(製作者)に与えられた役割を演じるのではなく、自身の創り上げた役割を自身の好きなように演じるゲームになっていると私は思います。
自分のキャラクターの言葉は初めから設定された台詞ではなく、自分の考え…自分の言葉で相手に伝わる。
決められた選択肢、決められた答えでは、その先にある未来は一つしかありませんが、選択肢を自分で作りあげる事ができるということは未来は無数に存在するのです。

現在の所、このゲーム自体に完全な形のクリア・ゴールは存在してはいません。
今後のバージョンアップで追加されるのでしょうが、私にとっては、それは大きな問題ではないです。
はっきり言って、ゲームとしてみれば、ある程度の飽きは感じています。
ふつうのゲームなら、とっくに中古屋に送り込まれているでしょう(中古売りできないソフトですがw)
それでも、購入から既に半年以上も、毎日のようにヴァナ・ディールの世界にログインしている理由は、その向こうに人がいるからです。
ゲームをプレイするというよりは、多くの人が集まる遊び場に行っていると言ったほうが当てはまるかもしれません。


なんだか、えらく褒め称えたような文章ですが、別に私はスクウェアの回し者ではありません(笑)
ゲームのシステム等に対する不満は腐るほどありますし、スクウェアの対応(メンテ・バージョンアップ等)にも不満は大有りです。
というか、私自身は、この会社に対して良い感情をあまり持ってません。
昔は結構好きなメーカーでしたけど、ここ最近は「楽しさを提供する」というより「売上重視」のような態度が感じられたので。
何と言うか、「新しいことに挑戦する」より「メジャータイトルのシリーズ出せば、名前だけで売れる」みたいな。
まぁ、某メーカーのように「新しいことに挑戦」のしすぎで大失敗、というのもアレですが。

最後に、
これからFFXIやろうかな、という人。
FFXIやろうか迷っている人。
FFXI、評判良くないから興味なし、と思っている人
とりあえず一度、誰かの家でもいいですし、どこかにあるかもしれない試遊台でもいいです、体験してみてください。
今までのシリーズのFFのイメージは捨ててください。
FFという名前は無視していいと思います。
ヴァナ・ディールという世界…遊び場を提供されるだけです。
遊び場には一応のルールはあるものの、遊び方は自由です。
ヴァナ・ディールという遊園地に行くような、ヴァナ・ディールという場所に旅行に行くような感覚でプレイすれば、自分なりの楽しさ面白さを見つけることができるのではないか、と私は思います。

周りに体験できる場があるなら、一度体験を。
その上での御判断を。
また、体験する場が無い人は、当サイトの取るに足らない情報や管理人のプレイ日記が僅かでも判断材料になってくれると嬉しいです。



裏の呟き…本音とも言う(笑)

結局、デカイ出費して手に入れてしまった以上、無理にでも楽しむしかねぇな、という部分も無くはない。
先にも書いたが不満も多い。
ゲーム自体に対する不満も、他のプレイヤーに対する不満も、より良いサービスを提供する側のメーカーに対してもだ。
システム上のバグや仕様、PT待ちで長時間待っている時とかには正直イライラする。
人間としてクズ以下のプレイヤーと組んだ時などは、もう不愉快極まりない。
でも、どうにもならねぇんで、モニターの前でコントローラーを破壊しそうになる。
こんな時は「マジ、クソゲーだ」と思わないと言ったら嘘になる。
でも、考えてみよう。
どんな名作といわれるものでも、不愉快に思う点、イライラする事、物足りなさ、自分の考えには合わない場面等が全く無いわけではない。
だが、そのマイナス面に勝る要素を見出せれば、それは名作と感じる事が出来る。
オフラインの名作は、そのプラスの面を上手く見せ、マイナス面を目立たなくしているだけの事に過ぎないのだ。
オンラインゲームは、まだ歴史も浅く、オフラインのゲームほどに熟成されているわけではない。
まだ子供のような物だと思えば良い。
子供という物は、大人ほどに経験もなく知識も無い。
だから理不尽な事も平気でする、傍目に不愉快な事でも理解していない。
そんな子供を、馬鹿だ、クズだというのは正しい事ではない。

それでも、やはり不愉快なものは不愉快で、ムカツク事はムカツク。

しかし、それでも何で、例えばオンで最悪な思いをしてもまたオンに繋いでしまうのか?

話は変わるが、行楽シーズンになると海に山にと出かける人の多い事。
しかも毎年、海に行ったり山に行ったり。
人が多いと比例してマナーの悪いアホも多くいるわけで。
海に行けば海で、砂はジャリジャリするわ、無駄に日焼けしてヒリヒリするわ、バカは多いわで。
山に行けば山で、虫は出るわ、不便だわ、やっぱりバカは多いわで。
嫌な事もそりゃ多いわけで。
それでもシーズンになると皆、バカの一つ覚えみたいに海に行ったり山に行ったり。
何でか?
確かに嫌な事も多いが、それ以上に楽しい事が有るからなんじゃねぇかな、と思う。
じゃなきゃ、いくら家族サービスだからって毎年のようには行かねぇでしょ。
私が、不愉快な想いをするかもしれないのに毎日のようにログインしてるのも、同じようなもんなのかなと思ったり。
良く解らんけどね。
まぁ、ゲームの内容はともかく、今は知り合いに会うのが楽しいといった感じかな。


しかし…PSOもそうだったが、知り合いが増えれば増えるほどに、その世界に未練が増えていくんだよなぁ、オンラインゲームってヤツァ。
結論、FFXIに限らず、オンラインゲームはその核であるコミュニケーションを楽しめば楽しむほどに中毒性は高くなる。
覚悟の無いヤツぁ手を出さねぇほうが身のためだぜ。
とか言ってみたり。




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