昨日、岩場で捕った小魚やウニはその場で逃がしてやりましたが、タコだけは「明日食べる」と言い、持ち帰りました。
朝ゆがいて赤くなったタコを食卓に出すと、孫は嬉しそうに見つめています。

タコ

ゆでダコ

孫とタコ
小さいタコをさらに小さく切り分けると、皆「おいしいー !!」と、あっという間になくなりました。
新鮮この上ないタコです。
小さいけれど確かにとても美味しい……。
百円ショップで水鉄砲を何種類か買ってきていました。
水鉄砲で撃ち合いをしながら「ナメラ」と呼ばれる一枚岩の川床を流れる水にさからって、川上の方へヒタヒタと進むのです。
周囲は大自然の神秘的な渓谷美が続き、まさに秘境。もうそれだけで癒しになります。
人は少なく、大声を出し笑いながら涼しさの中を歩いていると、あっという間に奥の滝に着きました。



岩タバコの花

岩タバコの群生

奥の滝

一番 奥の滝で、私は内出血した自分の左手を写真に撮りました。早く治りますようにと願いながら。

私の左手
奥の滝で休憩するのかと思いきや、孫は沢ガニを探しはじめています。
私は、この年になるまでカニはその辺をチョロチョロ歩いているものと思っていましたが、石を転がし倒木をひっくり返して沢ガニを見つけるのを、そのとき知りました。
帰りは沢ガニを探しながら1キロの道を下ったので時間は倍かかり、40数匹の沢ガニを捕獲。
孫は、これは逃がしてやらず、また「明日の食料にする」と言います。
サバイバルゲームで生き残れそうな孫です。
帰路、滑川渓谷から 4km 下った所に「なめがわ清流の森」があり、ここでも川原に下りて魚を追います。

「清流の森」の川原

水面すれすれに顔を近づけ魚を探し、帰ろうとしません。
私は「もう帰ろうヨ」と言うと、帰るなんて選択肢はない、というような事を言い動こうとしません。
たいくつな私は、川原へ下りる階段に座って、冷たいお茶を飲みながら、ふと足元を見ると、ナント「マルバマンネングサ」が沢山あります。
花はすでに終っているけれど、炎天下の石段で繁茂しています。

マルバマンネングサ
さて、帰宅して2つのバケツに沢ガニを入れ、水を数回かえて排泄物を出させました。
どのカニも元気一杯で夜中もガサガサ、ゴソゴソと動きまわっていました。

動く沢ガニ
朝、沢ガニにお酒を飲ませ、酔っぱらって静かになった所をキッチンタオルで1匹いっぴき水気を切ります(これは男どもの仕事です。)。
それを受け取って、私が次々と素揚げと唐揚げにしていきます(左手を自由自在に使えないのが不便でした。)。

油の中のカニ

5分間揚げる

揚がった沢ガニ


素揚げも唐揚げも、どちらも「なかなか美味しいよ……」と40数匹の沢ガニは皆の胃袋の中に消えてゆきました。
こうしてワイルドな5日間はあっという間に過ぎ去りました。
もちろん回転寿司店(すしえもんや天々丸)へも行き、孫は大満足。
タッチパネルも自由に使いこなします。
左手の不自由な私も、作る手間、片付けの手間が除けて大助かりでした。
「すしえもん」では、ロボットが活躍していて食品を運んでいるのには驚きました。

すしえもん
配膳ロボット
毎日、奥道後の「壱湯の守」の露天風呂へ行くという希望も達成。
19時までに入湯という時間制限があったので、遊びを切りあげさせるのに好都合でした。 。

大人 1,100円
3歳〜小学生 550円
多分、孫は満足して東京へ発ったはずです。
東京の自宅へ着き、「あと5年くらいはいたかったなあ」という孫の感想に笑ってしまいました。
私はと言いますと、ヤレヤレと、2日(水)に転んで5日目にやっとS整形外科へ。
レントゲンを撮り、こんなシーネ(副
え木)をつけられました。
これでは車のギアチェンジも出来ません。

整形外科の駐車場の車の中で

はずしたシーネと包帯
駐車場で記念に左手を写真に撮り、右手で包帯とシーネをはずし、運転して帰宅しました。
お医者さんの言われる事を聞かない私を見て「これで僕の言うことも聞かんのは証明されたなあ……」と したり顔で夫は言います。
そう言われれば確かにそうです。
でも、左手が痛いのを知っているのに、お皿一枚洗ってくれようともしない夫に、そんなこと言われたくはありません……。
8月15日(火)、孫から手紙が届きました。

手紙(表)

手紙(裏)
じいじ ばあば へ
げんきでいますか。
いそで五じかんもあそばせてくれてありがとう。
ところで ばあば うでのだぼく だいじょうぶですか。
また らい年あいましょう
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2023年(令和5年)8月25日 記
宮内 庸洲
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